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2005.12.25

ひかり通信の実用化

読売新聞より「光ファイバー事業、東電とKDDIが一体運営へ
東京電力は24日、光ファイバー事業に関し、情報通信分野で包括提携を結んでいるKDDIと一体運営する方針を明らかにした。
光ファイバー網を持っているのは首都圏で、NTT東、東京電力、USENのようですが、NTT東西の光ファイバー戦略はメタル回線(電話線)から光回線への切り替えが一番の問題になっています。
メタル線は基本的に電話機同士が電線で繋がるイメージですが、光回線では一本の線に複数の電話機を付けることが出来ますから、NTTとしては光回線化を推し進めたいでしょう。
一方、従来のメタル回線つまり電話は回線の開放を義務づけられてADSL事業者がNNTの設備を利用しています。

これはNTTにとっては「設備をしても、他の事業者が使うのは面白くない」となるでしょうから、電話線開放の時に「IP電話では回線開放は無いのですね?」という約束を取り付けた、とかいうことのようです。
NTTは光回線を4000万回線を目標にしているとのことで、4000千万回線あればメタル回線をほぼ完全に置き換えることが出来る、というレベルでしょう。
一言で言えばADSLの終焉となるでしょうし、プロバイダの回線事業も消滅するでしょう。

何があったのか分かりませんが、仕組みとしては変わらないひかり電話のFAQがこの一年で微妙に変化しています。
Q6 加入電話で複数の電話番号を利用しているのですが、ひかり電話でも利用できますか? また、ISDNのように同時に2つ以上の通話をすることはできるのですか?

A6 ひかり電話の付加サービス(「マイナンバー」 「ダブルチャネル」をご利用いただくことで、最大5つの電話番号のご利用や2回線分の同時通話が可能です。詳細は、こちらをご覧ください。
・マイナンバー ひかり電話の「契約電話番号」+「追加番号(最大4つ)」で最大5つの電話番号を利用できるサービスです。
・ダブルチャネル ひかり電話1契約で、同時に2回線分の通話ができるサービスです。
一本の光回線で複数の電話番号が使えるという当たり前の話ですが、以前は「一本の光回線に一電話番号」となっていました。
はっきり言えばドンドン変化しています。

こんなところに「東京電力がKDDIが一体で運営」ですから、NTTとは全く別の回線を持っている電話会社が出来上がることになります。
インターネット技術の点からは物理的な回線は選択肢の一つであり、音声電話も通信サービスの一つですから「ひかり電話でメールをやり取りする」と言うと「音声電話にメール機能が付加した」というイメージで受け取れますが「東京電力のひかり回線で通信する」というとインターネットアクセスに音声通話機能もある、という印象になるかもしれません。
「電話」という言葉も無くなるのでしょうか?

11:45 午前 経済・政治・国際 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.15

ボーイグ777のエンジンに欠陥・交換することに

読売新聞より「ボーイング777、エンジン欠陥…全日空がすべて交換
全日空は15日、主力機種のボーイング777型機のエンジン部品に製造上の欠陥が見つかったとして、同社が保有するエンジン42基すべてについて、問題部品を交換すると発表した。

このエンジンを巡っては今年9月以降、全日空と日本航空で計3件、離陸直後にエンジンが停止するなどトラブルが相次いでいた。

欠陥が見つかったのは、米プラット・アンド・ホイットニー社の「PW4000」エンジン。
全日空によると、エンジン内に2段ある高圧タービンの羽根(ブレード)の
製造過程で、使用した薬剤が残留していたため、使用を続けると腐食して強度が低下。
この結果、飛行中にブレードが折損し、エンジンに異常振動などが起きる恐れがある。
「薬品が残留」とはどういうことでしょうかね?直感的には熱処理かな?と思うのですが、製造上の欠陥としても随分と乱暴な話ですね。

【追記】P&Wエンジンの薬剤残留が分かりました。
高圧タービン二段目の内部に製造段階でメッキ液が残ったため、高温の影響を受けてブレードが腐食し、運航中に破損していたことが分かった。プラット社も製造ミスを認めた。

高圧タービンブレードの空冷用の中空部にメッキ液が残ったという意味でしょうね。
しかし、腐食が進行するものなのでしょうかねぇ?
日本で開発したV2500の開発記では空冷用の穴空けによる微細なクラックを防ぐのに苦労したという書いてあるので、メッキ液の残りで腐食進行があった可能性はあるのでしょうね。
しかし、こんなミスが見逃されるということに問題がありますね。


航空機業界で製造あるいは整備ミスになる多くの場合、マニュアルの不徹底が多いようですがこれもそうでしょうか?
大型ジェットエンジンのメーカは、GE(ジェネラルエレクリック)RR(ロールスロイス)P&W(プラットアンドホィットニー)の三社が主力になっています。
日本はボーイング機が多すぎると思います。
何事にも余力は必要で、一機種に絞ってしまうこと危険が利いてきたというべきでしょう。
中国はエアバス社とボーイング社を競争させているそうで、日本もエアバス社機を増やすべきでしょう。

12:19 午後 経営 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.12.14

ASIMOが大進歩

PC Watch より「ホンダ、さらに速く走れるASIMO
これまでは両足が浮いているときには積極的に上半身をつかっていなかったが、今回、上半身のひねりと腰の動きを制御することで、本格的な走行が可能になったという。また旋回するときに体の重心を内側に傾けることで高速旋回が可能になった。
テレビで見ましたが、走るのも人に近いし、ジグザグに走るのには驚きました。

産業用ロボットの成功は極めて単純な動きで済むところで活用したからなのでしょうね。
良く言われるのですが「ロボットを使うために人が品物を並べる必要がある」でした、産業用ロボットがモノを見て自分の動きを制御することは、ようやく実用レベル技術が出来たといったところでこれから商用化されます。

ASIMO も同じ事で、今後はセンサーで得た情報によって動くことがどれくらい出来るかが問題になるはずです。
しかし、これはすごいことになりそうですね。

03:17 午後 新製品・新技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.07

三菱重工・南アの新型原子炉の容器を製作

朝日新聞より「三菱重工、南アの新型ヘリウム原発基本設計など受注
三菱重工業は6日、ヘリウムガスを使う南アフリカの新型原子力発電所計画で、原子炉内容器の基本設計と材料調達を受注した、と発表した。受注額は1500万ドル(約18億円)。試験用で11年の運転開始を目指している。稼働すればヘリウムを使った世界初の原発となる。
新原発は「ペブルベッドモジュール型高温ガス炉(PBMR)」という原子炉を使い、核燃料で加熱したヘリウムガスでタービンを回して発電する。出力は16万5000キロワット。
ヘリウムは放射能を帯びないのが特長で、放射能が外部に漏れる危険性が低い。炉心も温度が一定以上高くならないように核分裂を抑える構造になっており、軽水炉で炉心温度が上がり過ぎた時に水を注入する緊急炉心冷却装置のような仕組みも必要ないという。
基本的にヘリウムガスを冷却剤に使う原子炉で、三菱重工が受注したのは容器だとだけ分かったので、ちょいと検索したら三菱重工のプレスリリースが見つかりました。

ここで「黒鉛球状燃料」という言葉が出てきてどんな仕組みなのだろ?と今度は「PBMR」で検索してようやく分かってきました。
HOTWIRED Japan の2003年11月18日の記事「アフリカで建設計画進む新型原子炉PBMRをめぐる論争
計画を進める企業で構成されるPBMRコンソーシアムのトム・フェレイラ氏によると、PBMRは従来の原子力発電所と比べて安全性が高く、汚染が少なく、小型で建設費用も安くなるという。実際に、計画を支持する人々は、「ウォークアウェイ・セーフ」[仮に運転員が持ち場を離れても安全が保たれる]という表現を使い、PBMRは設計上「メルトダウン(炉心溶融) が起こらない」と主張している。
PBMRでは、これまでの燃料棒の代わりにテニスボール大の黒鉛の球(ペブル)が詰まっていて、それぞれのペブルには数千個の小さな二酸化ウランの粒が入っている。また、通常の炉のように蒸気ではなく、高温のヘリウムガスを利用してタービンを動かす。

このような燃料保持方法では放射性物質がメルトダウンを起こすほどの高温にはならないため、PBMRは本質的に他のシステムよりも安全だ、とフェレイラ氏は語る。「従来の原子炉では、連鎖反応の暴走を防ぐために、たくさんの作業をする必要があった。PBMRでは[逆に]、連鎖反応を持続させるために多くの作業が必要だ」という。

PBMRにはすでに成功実績がある。1960年代にドイツで電気出力15メガワットの実験炉が建設され、21年間故障なしで稼動を続けた。
テニスボール大の黒鉛の球の中に数千個の二酸化ウランの粒が入っているということは、大きくても2ミリぐらいのウラン燃料ということでしょうね。
核分裂が暴走するのは中性子を吸収する制御が出来ない、あるいは局所的な高温で問題が起きるだと理解しているのですが、高温になるのは燃料棒の曲がりによって水が流れにくくなるからというのがあるそうです。
テニスボール大の黒鉛に制御した状態で粒状の燃料を入れるのでしょうが、それが常にコントロールできくものなのでしょうか?

ヘリウムは水素に比べると扱いやすいですが、それでもタービンを回すとなると漏れ防止は大変じゃないかな?
ドイツで実績があるというのは、アメリカの「原発売ります」政策に負けたから実用化されなかったということでしょうね。
比較的短期で完成するとのことなので、注目したいです。

10:33 午前 新製品・新技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.06

富士重工がビジネスジェット機の主翼を量産

日経新聞より「富士重工、ビジネスジェットの主翼を量産・米社向け
富士重工業は小型航空機ビジネスを拡大する。米社が開発する6人乗り小型ビジネスジェット機「エクリプス500」向け主翼の量産を来年初めに開始する。自動車の効率生産手法を取り入れ、2007年以降に年産1500機体制をとる。
小型とはいビジネスジェット機を年産1500機作るというのはすごいなと思って「エクリプス500」を調べてみました。2003年10月7日づけの富士重工のプレスリリースに解説がありました。
エクリプス社は、元マイクロソフト社重役のレイバーン(Vern Raburn)社長が設立した新進の航空機会社で、双発小型ジェット機「エクリプス500」の開発を行っている。
全長10.1m、全幅11.4m、全備重量2,558kg、6人乗りの双発ジェット機。高度な電子飛行制御技術を用いて、安全で効率の高い航空輸送を実現する。さらに摩擦かくはん接合FSW(Friction Stir Welding)などの新技術を用い、従来機の数分の一となる百万ドル以下の価格を実現。
100万ドル以下というのがすごいが、そう言えば「元マイクロソフトの重役が航空機製造」というニュースを見たことがあったが、これだったのね。
自動車に10万ドルとか掛ける人(会社)であれば100万ドル以下の飛行機は売れるでしょうね。ただ本当に100万ドル以下で売れるものでしょうか?セスナ社は確か消費者対応(PL問題)で倒産したと記憶している。

世界の航空機需要はものすごい高度成長で、大型機にすし詰めにして運用する方向に向かっているし、通関の手続きに時間が掛かるといったこともあって自家用ビジネスジェット機から会員制のビジネスジェット機の共用システムなどがビジネスとして成立しています。
こういう点からは自家用ビジネスジェットを利用したタクシーのような航空路線も成立するでしょう。
さて、本当に年産1500機も作ることが出来るのでしょうか?

08:12 午前 経営 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.12.05

カラスよけの黄色いゴミ袋

サンケイ新聞より「カラスは黄色に弱い? 特殊物質配合のごみ袋で効果
カラス対策に開発された「黄色半透明ごみ袋」が、東京都杉並区に導入されて1カ月が過ぎた。
黄色半透明ごみ袋は、「カラス博士」として知られる宇都宮大農学部の杉田昭栄教授の協力を得てメーカー2社が共同開発。
ここらへんまではテレビで特集されたりして、知っていたのですが「専用の黄色い袋ではないと効果がない」という記事もあって「どういうことだろう?」と思っていましたが、こんなことのようです。
カラスは嗅覚(きゅうかく)ではなく、視覚で餌を探す。嗅覚は人間より劣っているのにくらべ、目に入った光の情報を総合して脳に送る網膜の神経節細胞は、人間が約100万個なのに対し、カラスは約350万個。また、目の細胞内にある色覚に関係するタンパク質も、人間は3種類だが、鳥類は4種類あり、色の感受性も格段に優れている。
カラスは人間が見える範囲の光の波長より幅広い範囲の波長を目でとらえ、脳で総合して画像を再構築している。だが、その波長の一部が欠ければ脳内で画像を構築できず、「見えていない」ことになる。  そこで、杉田教授は「カラスだけが利用している波長を吸収する物質をごみ袋の原料に混ぜれば、カラスには中身が見えない袋ができるはずだ」と考えた。
最初から黄色だったわけではなく、開発過程ではさまざまな色の袋が試作された。袋の原料に混ぜ込む秘密の物質の配合比率を変えるたびに色が変化したからだ。そして、最も効果が高いと確認された配合比率でできあがったのが黄色だった。
はーー、干渉フィルターなのでしょうか?
かなりビックリですね。じつはかなりのハイテク技術なのでしょうか。
じゃあ完全に遮光するであろ黒い袋だったらどうか?というとこんなことのようです。
同じ餌の入った白い半透明の袋と中身の見えない黒い袋を置いたところ、中身の見えない袋にカラスが近づくには、見えるものへの7倍の時間がかかるとの結論を得た。
つまりカラスにとっては黄色い袋は完全遮光の黒い袋と同じで中身が見えないということで、黄色い袋にして半透明で中身が見えることが必要なのは作業員の安全など人の問題というわけですね。いやはや意外と難しい問題なんですね。

10:55 午前 新製品・新技術 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.12.04

2005 国際ロボット展

12月3日に2005 国際ロボット展に行ってきました。
りんかい線の展示場前駅に降りると「混雑が予想され・・・」とアナウンスをしています。
「本当にそんなに混雑しているのか?」と思いつつ会場に入ると結構な混雑、土曜日と言うことで子供が多かったのには驚きでした。
安川電機が大々的に展示した双碗ロボットは頭を付けてしまうとまるで人間で、意図したのでしょうが肩があります。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の展示や大学の展示が多く、見てみたいと思っていた筑波大学のロボットスーツHALの実物を見ることが出来ました。
外国の展示がほとんど無いというのがロボット大国日本を実感させるところです。
外国人の入場者をかなり多いのですが、心なしか人型や対人用ロボットへの興味が無いようように見受けられました。

一部の展示のビデオを撮ってみました(RealVideo 5MB)こういうのを受け入れられるのは今のところ日本だけかもしれません。2005 国際ロボット展でのビデオ

09:49 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)