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2005.10.16

ホンダ車・スマートキーで失敗

毎日新聞より「自動車用最新型キー:トラブル続発で採用中止 ホンダ
無線を使ったホンダの自動車用最新型キーで、誤作動のため利用者が外から車に入れなくなるなどのトラブルが続発したため、同社が9月からこのキーの採用を取りやめたことが分かった。

トラブルを起こしたのは、厚さ数ミリのカード型「スマートカードキー」。利用者のポケットなどに入っていれば、キーから出る電波を自動車が受信して自動的に認証を行う仕組み。乗車時はドアのハンドルを握るだけで解錠され、降車時はドアを閉めて車から離れれば勝手に施錠される。

02年からオデッセイやアコードなど新車の一部に標準装備され、希望者向けには3万~7万円のオプションとして販売された。現在約18万3000人が利用している。ところが昨年後半以降、携帯電話などの電波の影響で、キーを車内に置いたままでも、降車してドアを閉めると施錠されてしまうケースが続発。

このため、同社は9月に一部改良して発売した最上級車「レジェンド」から、利用者がドアのハンドルに触れなければ施錠できない仕組みに変更。
どうも良く分からないのですが、電波を出している(受信応答するだろうな)キーが近くにあるとキーが車に車に付いているという認識なんでしょうかねぇ?
車のキーにはドアに鍵を掛けること、電源などのマスタースイッチ、エンジンを始動するの三つの機能があるのが常識ですが、わたしが小学生ぐらいの時にはエンジンの始動つまりセルモーターの回転に別スイッチを採用している車はまだありました。だから、エンジン始動のスイッチが別というのはレースカーのマネなどもあって最近はいくつか出てきています。

これに対して、マスタースイッチとして車に差し込むといったことが必要か?となると、別にキーじゃなくてもスイッチは必要だとなります。スイッチを入れたら常にエンジンが始動してしまうというのではいかにも不具合でしょう。

さらに車のドアに鍵を掛けるということになりますが、これの自動化は不可能ではないでしょうか?
例えば、荷物の積み卸しを複数の人間で行うといった時にキーを持っている人が車から離れると必ずロックされてしまうのでは複数の人が荷物の積み卸しをすることが難しくなります。 これはキーを入れているジャケットを脱いだらドライバーも鍵がロックされる、あるいは車の中にジャケットを置いたら鍵が掛からない。

「鍵を掛ける意志」を車に伝える具体的な行動は不可欠だと思います。
問題のカードキーがこのようなことを考えないで出来ているとはちょっと思えないのですが、報道から見るとどうもこういうことのように思えます。
安全に云々という話ですが、基本的にダメな機能のようにしか思えませんがね。

09:02 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.10.12

パスワードの作り方

IT Pro より「増えるパスワード破り,あなたはどうしていますか?
この記事で話題になっているのはサーバのクラッキングでパスワード破りが増えているとの報告を元にパスワード破りの情報が出ています。
パスワード破りツールは,辞書ファイルの中にある単語を使ってログインを試行する。このため,辞書が同ツールの肝となる。この辞書は「日々更新されている」
要するに「こんな単語をパスワードに使うとは思わないだろう」という想定で設定した通常の言葉ではダメだ、という意見ですね、そこでこんなことになる。
「推測できないようなパスワードを設定する」「パスワードを頻繁に変更する」---ことが,インターネットからアクセスできるようなサーバーでは特に重要になる。
ここまではパスワードに何を使うべきかを考えたことがある人には容易に理解出来るだろうし、はっきり言えば以前から言われていたことです。問題は「推測できない=自然な言葉でない」パスワードをどうやって作るのか?でしょう。それについてこの記事の作者は色々な例を出しています。
よく言われるし、システムによっては強制されるのが数字・記号を含むといったことですが、これも基本的には電話番号などとは異なる数字でかつ推測不可能な数字を作れということです。
この記事の筆者は推測不可能なパスワードを作ると記憶できないという問題について
筆者は,パスワードを書き留めておいてよいと考えている。むしろ,書き留めておくことを勧める。
もちろん,“生”のパスワードを付箋紙などに書いてパソコンに張っておいてはだめだ。そのようなことを勧めているわけではない。肌身離さず持ち歩いている手帳や財布に入れた紙に,パスワードのヒントを書いておくのである。
要するに「全くデタラメなパスワードが必要で」「生のパスワードを記録してはダメで」「ヒントから自分は容易にパスワードを作れるもの」というほとんど三重のハードルを越えるべきだと言っている。
わたし自身もその通りだと思うが、この記事を読んでもあまり具体的な手法の提案がない。この手の記事の一番の弱点だと思うが、こんな手法が紹介されています。
書籍や雑誌中からランダムに抜き出した文章を使う方法。メモには書籍名や雑誌名を書かずに,その文章が書いてあるページ数だけを書いておく。
有名な文章や歌詞に並んでいる単語の頭の文字を使う方法である。
といったものが紹介されています。

わたしが提案する手法はキャッシュカードの数字だけに対応するものですが、電卓を使うことを前提しています。
例えば、電話番号を局番で割ってしまう、なんてことをすると元は電話番号でも出てくる数字は計算方法(+-÷×)によって結果はバラバラになりますし、掛け算や割り算だと12桁の数字になったりするので、実際に暗証番号に使う4桁を「小数点以下の4桁を抜き出す」といったことになります。 つまり元は電話番号であっても使っている数字は推測不可能でしょう。

最近は、通販サイトのパスワードなど会員制のサイトにパスワードを入力する必要も増えてきましたが、これを同じパスワードにしているとどこかで漏れたら将棋倒しにあっちもこっちもとなるので、一々変えたいのですがこれが思いつきません。
考えていたらすぐに種切れになってしまいます。 わたしがこのところ使っているのは、パスワードを作る時の年月日時分秒などを入れています。
実際には気分しだいで「1はAとする」なんてこともやっています。
もちろん覚えられませんから、記録しておきますがとにかく「全部違う」は実現しております。

パスワード破りに辞書があるというのは驚きですが、技術的には当然のことで自然語では全くダメだということになりましたね。

09:37 午前 パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.10.01

一太郎特許係争の松下の見解

FujiSankei Business iより「「一太郎係争」 特許訴訟は「交渉手段」 出願乱発で弊害も

知財高裁での初の大型判決ということで興味津々だったのだが、松下側の特許が無効であるこという理由で、ジャストシステムの勝訴という本来の訴訟本体部分でないところ(と言って良いのかは問題があるが)で判決が出たのは知財高裁の意義があったというべきだ。

ところでフジサンケイ・ビジネス・アイの記事中のこの部分に特に注目するべきだと思う。
松下側は、今回の訴訟について「話し合いで、特許使用料支払いなどの解決を想定しており、判決まで考えていなかった」(広報グループ)と明かした。
「ちょっと待て」と言いたい。

そもそも特許の争いは基本的に、知的権利がどちらにあるか?を争うものだろう。簡単に言えば片方の商売を全面的に止めることが目的であるはずだ。まして、現実に売れている製品などに対して商売上の争いをするのであれば、本来は市場の競争において争うことを第一することに反対するものは居ないと思う。

もちろん現実のビジネスとして「相手の足引っ張って市場から商品を消してしまう」という効果が特許にはあることは良く承知している(わたし自身がそれである技術を市場から消してしまった)のだが、そこには「お金だけ頂戴ね」という小判鮫商法も生じることになる。

上記の松下広報グループの発表は「小判鮫商法を狙ってます」という意見表明ではないか?
松下と東芝とかなら勝手にやってくれ、という世界かもしれないが、松下とジャストシステムが同じ市場で競争しているのか?どう考えても同じ市場で競争しているとは言えまい。
つまり市場競争原理以外のところで法的な庇護を得て権利を確定させようというのは、法的には合法であっても、社会的に否定される行為であろう。
それを認めるような松下の広報は知的とは言えまい。

08:51 午前 法律・政治・社会, 経営 | | コメント (2) | トラックバック (1)