2006.07.19

SSTに挑戦

サンケイ新聞より「超音速旅客機開発に弾み 日仏で研究会開催へ
日本航空宇宙工業会は18日、フランス航空宇宙工業会とともに、超音速旅客機(SST)開発に向けたワークショップ(共同研究会)を今年10月24、25両日、東京で開催することで合意した。

SSTをめぐっては、仏英が共同開発したコンコルドが2003年に引退し、現在は1機も商業運行されていない。
日本が早期に参入すれば、新たな需要を喚起して市場をリードすることも可能だが、燃費など経済性と機体内外の騒音・振動、排出ガスの環境適合性などをめぐり克服すべき課題は多い。

日本では宇宙航空研究開発機構(JAXA)が定員30~50人のSST自主開発に向けて研究を続けてきた。
一方、三菱重工業、川崎重工などメーカー各社は、定員300人規模のSST開発に乗り出したい考えで、基礎的な技術研究を進めている。

経産省では、「機体の開発に着手できるのは10~15年ほど先になるだろう」としながらも、「基礎研究が小型旅客機開発や、新幹線、自動車など他の産業に波及する効果は極めて大きい」と指摘。
SST研究が製造業全体の牽引(けんいん)役になることに期待している。

コンコルドが運航停止になって超音速旅客機は消えてしまいましたが、新たに超音速旅客機を就航させると言っても結構難しいですよね。
コンコルドでさえ、騒音規制と、衝撃波問題を避けるために定期便として就航が出来た路線は極めて限られていました。
臨時便としては羽田に降りたりしていますから技術的な問題はないと言って良いでしょう。ひとえに技術的ではなくむしろ社会的な問題であったと言うべきで、その解決が出来るのか?となるとかなり難しい。

特に衝撃波の大きさは機体の重量の関数ですから、衝撃を許容出来る限界以内に納めるためには小型化することになってビジネスジェット(プライベートジェット)の超音速化が現実的なのではないか?と思っています。

12:00 午前 ニュース | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006.06.21

電池自動車実用化

日経新聞より「東電と富士重、次世代型電気自動車の試作車公開
東京電力と富士重工業は21日、昨年から共同研究を進めていた次世代型の電気自動車(EV)の試作車を公開した。
東電は年度内にまず40台を導入して航続距離や充電時間などの実証試験を実施。その結果を踏まえ、2012年度までに自社の業務用車の4割弱にあたる3000台をEVに切り替える。

富士重の軽乗用車「R1」にNECと共同開発した高性能のリチウムイオン電池を搭載した。
1回の充電で約80キロメートル走行できる。
電池自動車の実用化です。
二人乗りに改造されているようですが、業務用としては問題ないでしょうし、一回の充電で80キロの航続距離だとすると、都市部での平均時速を20キロぐらいで考えても4時間ですから業務時間内で事務所に戻って人間の昼食中に充電するといった方式で実用になりそうです。

これで電池自動車(ハイブリッド車も含みますね)の技術はまた一段と進歩するでしょう。

09:06 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.20

ルマン24時間レースはディーゼルが優勝

Response より「【ルマン06】アウディ 優勝、ディーゼルが初制覇
18日に終了したルマン24時間耐久レースは、フランク・ビエラ、エマニュエル・ピロ、マルコ・ヴェルナーの3人のドライバーが操るアウディ「R10 TDI」8号車が、トータルで380周を走り優勝を果たした。

アウディにとっては6度目の優勝となり、R10 TDIはディーゼルエンジンでルマン24時間耐久レースを勝利した初のレーシングカーとなった。
ひょえ~・・・・・
ルマンでディーゼルが優勝したんだ!!
「650馬力のV型12気筒ディーゼルエンジン」だそうで、燃料効率(熱効率)はガソリンエンジンより良いのだから重量や耐久力などがレースディスタンスに耐えられるのであれば、24時間レースでは優勝の可能性はあります。
大きさとか、運用状況を無視すると内燃機関ではタービンエンジンが一番効率がよい(燃焼温度が高くなったから)という説もあって、タービンエンジン+電池のハイブリッドレースマシンが登場しないかな♪

07:43 午後 新製品・新技術 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006.05.31

大型スキャナー

京都新聞より「世界最大級、大型スキャナー開発ニューリー ふすま絵など高精度に
画像機器メーカーのニューリー(京都府久御山町)は、世界最大級の縦横2メートルの原稿を読み取れる超大型スキャナーを開発した。
解像度は大型機最高クラスの600dpiで、最大23億画素のデジタルデータにできる。
寺院のふすま絵など文化財を高精度にデジタル保存するアーカイブ(書庫)利用を見込み、6月2日から本社内で受託スキャンサービスを始める。
受託スキャン料は一面当たり10-20万円程度で、年間売上高1億2000万円を見込んでいる。
Up_2 確かに縦横2メートルのスキャナーというのは無かったように思いますが、この位の物も無かったかねぇ?という印象の方が強いです。
大型の図面はどうなっていたのでしょうか?
マイクロフィルムもどんどん縮小してきていて、この手の技術も当面必要不可欠だと思うのですが、今のところ紙のままで使っているのでしょうかね?
複写機の技術でなんとかなっているのでしょうか?

07:17 午前 新製品・新技術 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2006.04.07

新耐熱合金

朝日新聞より「1200度でも硬い新合金 東北大院グループが開発成功
従来より約100度高い1200度前後でも強度を維持する新合金の開発に、東北大大学院の石田清仁教授(金属組織学)らのグループが成功した。

開発したのは、コバルトにアルミニウムとタングステンを加えた合金
鋳造後に一定温度で再加熱することで、コバルトの割合が低い一辺十分の数マイクロメートル(1マイクロメートルは千分の1ミリ)のサイコロ状結晶が無数に並ぶ状態にすることに成功した。
この結晶は原子同士の結合が特に強く、加熱しても軟らかくならない特性を持ち、合金全体の硬さを維持できる。

現在広く使われている耐熱合金は、同じ構造を持つニッケル合金で、ニッケルがコバルトより熱に弱い点を克服した。
コバルト、アルミ、タングステンというのはすごい組合せと感じますが、量産できるものでしょうかね?
再加熱で結晶構造を揃えるというのは、ジェットエンジンなどに使っている単結晶の素材の生成の兄弟分のような感じなのでしょうか?
なんかハードルが高そうな印象を受けますが、高熱環境で高強度な材料を安く量産できれば有望ですね。

09:42 午前 新製品・新技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.04.05

燃料電池鉄道の実験

FujiSankei Business i より「JR東 世界初の燃料電池列車 近く試験走行
「燃料電池」を搭載した世界初の列車をJR東日本が開発、近く試験車両が完成することが四日、分かった。実用化に向け試験走行を行ってデータを収集する。

関係者によると、試験車両は一両編成。六十五キロワットの燃料電池を二個搭載し、時速百キロでの走行が可能という。

同社が二〇〇三年に開発したディーゼル発電機と蓄電池を組み合わせたハイブリッド試験列車「NEトレイン」を改造。ディーゼル発電機の代わりに燃料電池を積み込んだ形だ。

NEトレインの実用車両は〇七年夏ごろから、長野、山梨両県を走る非電化の小海線に導入される。
う~ん、一両編成とは機関車だけということですよね。元がディーゼル・ハイブリッド機関車なのだか燃料電池も楽勝で積むことが出来るでしょうが、65キロワット×2では、175馬力しかありません。
まぁ自動車と違って燃料供給場所が沢山必要ではないので、インフラとしては実用性は高いかと思いますが、そもそも非電化路線というのが少ないでしょうし、架線から電力供給する方が現実的ではないでしょうかねぇ?

路面電車というのはアリかな?

10:03 午前 新製品・新技術 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2006.04.03

産業用ロボット・複数台が干渉しないで動く

FujiSankei Business i より「アーム革命 ファナックが自動制御ロボ 互いにぶつからず
ロボット大手のファナックは、複数台の産業用ロボットを工場内の一カ所に密集させて設置してもロボットのアーム(腕)同士がぶつかることなく、スムーズに作業できる制御技術を開発、新型ロボットに採用した。
こうした制御には、複雑なプログラムを作る必要があったが、新技術ではロボット同士がアームの位置や動く方向などの情報をLAN(構内情報通信網)でやり取りしながら動くため、複雑なプログラムが不要になるという。

新型ロボット「R-2000iBシリーズ」は「R-2000iAシリーズ」を五年ぶりに全面改良し、今月から売り出した。同社は、価格を据え置きながら大幅に機能を強化したことを“売り”に、新たな需要分野も開拓。
従来型で年八千台だった出荷台数を、25%増の同一万台に引き上げる。

同社は、新型ロボット向けのコントローラー(制御装置)を新たに開発。
ロボットを密集設置してもアーム同士がぶつからない機能を備えたほか、複数のロボットが位置情報をやり取りしながら動く機能を強化し、連結できるロボット数を従来の七台から十台に増やした。
“ロボットの目”となるカメラの制御装置をコントローラーに内蔵、省スペース化を実現した。
「新技術ではロボット同士がアームの位置や動く方向などの情報をLAN(構内情報通信網)でやり取りしながら動くため、複雑なプログラムが不要になるという。」

う~ん、大丈夫なんでしょうか(^^ゞ
各種制御ではリアルタイムOSの管理下でプログラムするのが常識で、これがネットワークと接続することが面倒だった最大の理由でした。

一方ネットワーク自体の考え方ミソは「リアルタイム性能を重視しなくても実用分野多い」ということで発達したところが強く、いわば相容れない技術であるとされていました。
今、ここらヘンを見直そうとなっていて結構な需要があると聞いています。 展示会などでは注目の技術ですね。

09:48 午前 新製品・新技術 | | コメント (1) | トラックバック (0)

ロボットスーツで登山

読売新聞より「車いす男性、ロボットスーツの背で初のアルプス登頂へ

筑波大で研究しているパワードスーツの実用研究ということでしょう。

車いすの生活を送る長野県の男性が今年8月、足腰の力を補助するロボットスーツを着用した友人に背負われ、スイス・イタリア国境のブライトホルン(4164メートル)登頂に挑む。ロボットスーツを利用した高山の登山は、世界でも恐らく初めての試みという。

友人の理学療法士、松本武志さん(28)がロボットスーツを装着して内田さんを背負う。
12月3日に2005 国際ロボット展を見に行って、HALの説明員に
「他の人が着替えてすぐに動かせるのか?」と聞きました。
答えは「調整が必要なのでかなり大変で、着替えるというレベルではない」という返事でした。
そりゃそうだろうと思います。

パワードスーツの開発ではやはり軍事先行と言われています。その点で筑波大が研究しても純民間・非軍事部門で実用化するとなると一番のターゲットは肢体不自由な方の補助で、テレビで実際に研究中という放送を見てから2005 国際ロボット展に行ったので、それについても「出来そうですか」と聞いてみたら「出来そうですよ」と割と順調に進んでいるような回答でした。

今回の「登山」が成功すればパワードスーツとして極めて実用レベルになってきたと言えるでしょう。

09:32 午前 新製品・新技術 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.24

志賀原発2号機運転差し止め判決

毎日新聞より「志賀原発訴訟:2号機運転差し止め命じる 金沢地裁
北陸電力の志賀原発2号機=石川県志賀町、出力135万8000キロワット、改良型沸騰水型(ABWR)=を巡り、
井戸謙一裁判長は住民側の主張を認め、運転の差し止めを命じた。
「北陸電力の想定を超えた地震で原発に事故が起こり、原告らが被ばくする具体的可能性がある」
う~ん、すごい判決だな。というのが印象です。
「被爆の可能性がある」というのは地震で核物質を保管している仕組みが壊れるという判断をしたという意味ですね。

よく読むと
2号機に近い邑知潟(おうちがた)断層帯について、政府の地震調査委員会が昨年3月、北陸電の想定を超える規模の地震が起きる可能性を示したことを受け、設計に際して考慮するべきだと指摘した。
その上で、「想定した以上の地震が発生する具体的危険性があり、原発の多重防護が有効に機能すると考えられない。
となっていますから、北陸電力が設計時に使用した地震の想定が昨年3月にもっと大きな地震が起きる可能性があると政府の地震調査委員会が発表したから、というのが判決の根拠の一つのようですが、そうなると「設計上は余裕がある」という問題をどうするか?ですね。
ここについて「多重防御機能が有効に機能すると考えられない」とはどういう意味なのだろうか?
もっとも、こんなことも言っている
地震学は大きく進展しているとして、国の耐震設計審査指針(耐震指針)が採用している理論的な地震評価手法について「限界が明らかになっている」と指摘。
「これによって耐震設計をしたからといって、原発の耐震安全性が確保されているとはいい難い」
なんか「地震を予測するのは人知をもって図りがたいのだから」と言っているように見えますが、それじゃちょっと社会が成り立たないのですがね。
間違えなく北陸電力は「地震があっても大丈夫」ということで裁判を争ったはずですが、設計上で想定した以上の地震が来る可能性があるなら、壊れることもあると言っているように見えます。

01:45 午後 経済・政治・国際 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2006.03.17

金型用などICタグ

Respose より「NEC、金型管理システムを開発してアルティア橋本に納入


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NECとアルティア橋本は、ラジエターグリルなどの外装部品などの生産に必要な金型や製造設備にRDIC(ICタグ)を直接取り付けて金型を管理する、「金型管理システム」の実証実験を展開中だ。

今後アルティア橋本の6工場で保有する4万点の金型や製造機械など全てにRFIDを取り付ける。棚卸作業工程の80%削減や資産管理精度の向上を図る。

金型はRFIDの装着が困難な金属素材で、高熱、油、振動、湿度などの厳しい環境下で利用されるため、従来だとこうした管理は困難だった。

NECは金型に直付けできるRFIDを開発、資産棚卸や工場間移動の際にハンディターミナルを通してサーバの資産管理電子台帳上にある保管場所情報や移管情報を参照し、それらの内容を適宜変更する。これによる迅速、かつ正確に資産情報の確認・変更が行えるとしている。
使い捨てならバーコードの方が実用的でしょうが、金型や治具だとRFIDは良いかもしれませんね。
しかし、システム一式だとかなり大がかりになるでしょうね。 ある部分だけで無線タグを使って、他の部分が紙に書いてある文字列を読むというのでは、ちょっと頼りないですね。

例えば、図面、作業指示書と金型や治具、ワーク、プログラム、工具セットなど使用して良いものかをチェックするポイントは沢山あって、例えば作業指示書が使用できる図面、治具、プログラム、工具セットが正しいかをチェックする仕組み、なんてものが良いわけでこれはバーコードのデータをデータベースに送ってチェックするといった仕組みが良いのでないかと思っています。

そいう点ではICタグはちょっと図面などとの相性に疑問ありなんですがね。

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