2012.11.01

下ヨシ子裁判結審

下ヨシ子事件控訴審第一回口頭弁論の続きです。

この事件は、宗教団体に悩みを相談したところ、結果的に多額の金銭被害を受けたとする被害者が損害賠償を求めて提訴し、名古屋地裁で原告(被害者)勝訴となった裁判の控訴審です。

控訴したのは一審で敗訴した宗教団体側です。

車で行ったので13時45分開廷に合わせて13時30分に名古屋高裁の駐車場に着いたら、ちょうど一台が駐車場から出るところで、ラッキーと右折して駐車場に入ろうとしたら、対向車線から左折で駐車場に入った一台に先を越されて満車。
仕方ないので、名古屋城の駐車場に駐めました。

13時35分ぐらいに10階の法廷に入ると、傍聴席(48人分)の半分が宗教団体側の傍聴者(応援者)で埋まっています。
前回より増えているみたい。

対して被害者側の傍聴人は、わたしを含めて2名。

開廷時刻になっても、裁判官が入廷しないので、事務官が
「本日提出された証拠申請を検討していて遅れているのだと思います」
と発言して、わたしは「へ~」と待っていると、13時47分に裁判官が入廷して、開廷。

宗教団体側から、新たな証拠の提出があって、細かい点の確認が進む。

この新たな証拠申請の中核が証人尋問の申請で、六人の証人尋問の必要性を宗教団体側の弁護士が述べました。

そもそも控訴審なのだから、全く新しい証拠が出てきたといった事情がないと、
証拠調べも事実確認以上の意味はないわけで、
まして証人調べとなると、なぜ証人調べが必要なのかという証拠が事前に出ているべきで、
いきなり「証人尋問が必要」と主張しても、反論されるだけです。

被害者側弁護士は「証人尋問の必要がない理由」と反論を淡々と述べます。

裁判の技術としては、当日になってこのような証拠申請をすると
反論する弁護士が自信を持って法廷で反論しないで
「持ち帰って検討」などと言ってしまうと、当然裁判は延びる事になります。
判決を先延ばしするという狙いからは、事件そのものではなくて相手弁護士などの
体制を攻撃することもあります。

後になって考えてみると、証人尋問が必要だ、という主張を打破する反論を即座に論理的にまとめるのは大変な事だと思います。
慎重になれば「持ち帰って検討」となってしまうでしょう。

裁判官は13時59分「合議します」と退廷。

時間がかかるのかな?とノートを整理していると、14時01分に裁判官が入廷。

3分間の合議でした。起立した傍聴人が着席したとたんに裁判官が

証拠申請は却下。弁論を終結します。判決日は・・・・

と一気に述べてしまい、宗教団体側弁護士がここで「証拠を出す」と発言すると、
裁判長は「分かりました」とでもいった対応で

「判決は、1月24日、2時半」

とのべて14時2分に閉廷しました。

わずか15分の法廷でしたが、非常に興味深い点が幾つもありました。

  1. 当日の証拠申請
  2. 裁判官の合議
  3. 証拠申請却下
  4. 弁論終結、判決日確定

これらのそれぞれに思惑があって、まさに裁判の攻守が凝縮していて「これぞ裁判」といった感じでした。

11月 1, 2012 at 01:22 午後 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.08.30

下ヨシ子事件控訴審第一回口頭弁論

昨日(2012/08/29)名古屋高裁で「下ヨシ子事件」控訴審第一回口頭弁論を傍聴してきました。

この事件は、弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版の2010年1月22日の記事「テレビ人気霊媒師!?有名「霊能力者」!? 下ヨシ子を提訴しました。」に説明があります。

昨日、提訴しました。僕にとっては、相談2人目の被害者です。

前回の事件は交渉で終了しましたが、今回の事件は、下ヨシ子側が交渉段階で和解に応じず、提訴に至りました。

それにしても、「テレビ人気霊媒師」、有名「霊能力者」という見出しに、驚きます。

[参考]
・浄霊代など650万円、TV人気霊媒師らを提訴

1月21日22時13分配信 読売新聞

  「浄霊代」名目で多額の現金をだまし取られたとして、名古屋市在住の主婦(49)が21日、熊本市の宗教法人「肥後修験遍照(へんしょう)院(通称・六水(ろくすい)院)」と、下ヨシ子主宰者ら幹部5人を相手取り、約950万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。

 下主宰者は、フジテレビ系列の「ほんとにあった怖い話」「奇跡体験!アンビリバボー」など多数のテレビ番組に、霊媒師として出演している。

 訴状などによると、女性は2002年、ヘルニアなどの体調不良や家族間の問題などの悩みをテレビ番組で紹介されていた同院に電話で相談。08年11月にかけて約50回にわたり、「浄霊代」「守護神代」などとして計約652万円を支払ったという。

 一方、同院は「女性の依頼に応えたもの」などとして、債務がないことの確認を求める訴訟を同地裁に起こしている。

この一審の結果は「速報!!下ヨシ子事件判決 被害者側勝訴!! 事実上、マインドコントロールの違法性が認められる!! =2012年4月14日、8月25日加筆あり」にあるとおり、原告(被害者)の勝訴となりました。

今回の控訴審は、この判決を受けて被告側が控訴しました。

控訴審は、原判決に不満がある側が控訴するに当たって、主張を述べますが裁判で争うためには、控訴を受けた側(民事の場合)は反論を出したところで、審理が始まります。

今回の控訴審では、控訴人側(下ヨシ子側)は新たな証拠を提出するようです。
原審(第一審)では「一体として違法である」と述べていますから、いわば程度問題に近いのでしょう。
控訴原告側(下ヨシ子側)は新たな証拠や証人を出すようで、第一審と同じような裁判になりそうです。

次回は、10月31日 13時45分からに決まりました。
(今のところ予定は無いですなあ~)

余談ではありますが、控訴原告側(下ヨシ子側)の弁護士に、弘中惇一郎弁護士が控訴審から新たに加わりました。
弘中弁護士の手がけた裁判としては、環境ホルモン濫訴事件で私が応援した中西先生の弁護士として弁護活動を見ていました。
今回はどのような展開になるのか、興味深いところです。

8月 30, 2012 at 05:01 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.05.01

神世界事件判決

今日(2012/05/01)は神世界事件裁判の判決を見に行きました。
神世界事件については、以下の記事が良くまとまっています。

サンケイ新聞より「神世界「教祖」に懲役5年 横浜地裁

2012.5.1 21:42 (1/2ページ)

有限会社「神世界」(山梨県甲斐市、清算手続き中)グループによる霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の罪に問われた、「教祖」と呼ばれたグループトップ(54)ら4人の判決公判が1日、横浜地裁で開かれた。

朝山芳史裁判長は「悩みにつけこんで多額の現金を詐取した巧妙かつ悪質な犯行」として、教祖に懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡した。

教祖は即日控訴した。

判決理由で、朝山裁判長は「教祖はグループの最高責任者であり、絶対的な地位を占めていた」と指摘。

「詐欺のシステムを考案、構築し、傘下の法人から上納させた売上金を自己の報酬として、高級ブランド品を購入するなどしていた」とし、「犯行に対する指示など、その責任は極めて重い」と批判した。

教祖のほか、「会主」と呼ばれたグループ幹部でサロン運営会社の元経営者(43)には懲役3年、執行猶予5年(同6年)、同社役員(49)と妻(48)には懲役2年6月、執行猶予4年(同4年)を言い渡した。

判決によると、教祖は元サロン経営者(48)=組織的詐欺罪で有罪判決=らと共謀し、平成16~18年、病気などに悩んでいた顧客5人から祈願料名目で計1340万円を、会主ら3人は18年、2人から計150万円をそれぞれだまし取った。

     ◇

【神世界事件】
グループが経営する全国のサロンで、スタッフが手をかざし健康上の問題を取り除く「ヒーリング(霊能力による治療)」の施術をうたい、客の悩みにつけこんで多額の現金を詐取した。

神奈川県警の元警視(56)=平成20年に懲戒免職、有罪確定=がサロン経営に関与していたことが捜査の端緒。

被害対策弁護団によると、被害額は判明しているだけで計約180億円に上る。

これだけですと、洗脳と金銭詐取としては同じようなホームオブハート事件が刑事事件とはならず、長い民事裁判が続き、X-Japanのトシの突然の脱会で一気に民事裁判和解になったのに比べれば、刑事事件で有罪になったところが「進歩」であると言えます。

しかし、教祖に対する求刑が懲役10年であったところが、懲役5年の判決であり、かつ被告が直ちに控訴していることも含めて、より深い分析が必要です。

被害者は、詐欺罪(組織的詐欺)での被害回復のために、民事訴訟を起こしていてこれは判決以前に和解が成立しています。
今回の刑事裁判では、この和解の成立つまり損害を賠償した、ことが被告に有利に働いて求刑10年が5年になったと理解するべきです。

しかし、詐欺で取ったお金を返したから、罪を半分にするほどのことでしょうか?
考えようによっては、「うまいったら儲けもの、つかまったら返せば良い」という考えを助長しかねない判決だと思います。

まして、組織的詐欺つまり詐欺を実行するための組織を作って、現実に損害を与えた。
普通に考えて、損害を完全に賠償しても「詐欺のための組織を作って犯罪を実施した」という一点で、処罰されて当然でしょう。

損害額の倍とか3倍の賠償を行ったというのならとにかく、被害者が請求した分だけを払って「賠償した」言うのもおこがましいと感じるのです。

一方、被告側が控訴したというのは、この点をもっと過大に評価していて、執行猶予を取ることを目的に、会社を清算したり賠償に応じたりした、ということでしょう。
その意味は、活動を続けたいからでしょうね。

この控訴から見えてくるのは、会社を清算しても同じような組織的詐欺を行うような事業の継続を目指していたのだろう、という点です。

日本経済新聞より「神世界「教祖」に懲役5年 横浜地裁、霊感商法「責任重い」

山梨県甲斐市の有限会社神世界グループの霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪に問われた「教祖」と呼ばれたグループトップ(54)ら4人の判決公判が1日、横浜地裁であった。

朝山芳史裁判長は「最高責任者として組織を形成する上での役割、犯行に対する指示など責任は極めて重く、実刑を免れない」と、教祖に懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡した。教祖は即日控訴した。

このほかヒーリングサロン運営会社の元経営者の会主(43)は懲役3年、執行猶予5年(同6年)、いずれも同社元役員(49)と妻(48)の両被告には懲役2年6月、執行猶予4年(同4年)が言い渡された。

判決によると、教祖は元サロン経営者(48)=組織的詐欺罪で有罪判決=らと共謀し、2004~06年に顧客5人から計1340万円を詐取。会主被告ら3人は06年に2人から計150万円をだまし取った。

事件の被害対策弁護団は閉廷後、横浜市内で記者会見を開き、弁護士の荻上守生事務局長は「宗教行為に仮託した金銭収奪が組織的詐欺と認定された」と判決内容を評価した上で「被害者は経済的被害に加え、適切な医療を受ける機会なども失った。量刑は軽すぎる」と指摘した。

元顧客の女性は「教祖らの反省は表面的。被害者にちゃんと謝罪してほしかった」と悔し涙を流した。
同弁護団によると、神世界グループによる詐欺被害はのべ約1万人、総額は少なくとも180億円に上る。

裁判後に、記者会見に参加し、その後の食事会で、被害者と直接お話を伺いました。

カルト宗教問題と言って良いのですが、被害者が勧誘する側に回って加害者になる、というのがほとんどです。
このために、ねずみ算式に被害が拡大する構造になっています。

もちろん、被害者がイヤイヤ勧誘するわけがないのであって、洗脳されて信じ込んでしまうから、加害者になるのです。

そこで「どのようにして引きずり込まれたのか?」と聞いてみました。

友達がある程度、のめり込んでいる状態で、サロンに行った。
当時は家庭に心配事があったが、そんなものに入会するつもりはなかった。
そうすると、その友達を攻め始めた。

つまり、心配事を共有している友達を揺すって、被害者に友達を心配させるようにして・・・と一種の増幅をするわけです。
これでは、入会することは大いにあり得るでしょう。

ホームオブハート事件では、被害者のコンプレックスをことさらに取り上げて、抵抗力を奪ったようです。

心配事やコンプレックスがない、という人はほぼいないわけで、誰もが被害者になりうる、といえます。

ようやく、真正面から組織的詐欺で有罪判決を得たというのは、大いなる一歩ではありますが、求刑の半分というのでは検察が控訴してくれることを願うばかりです。

5月 1, 2012 at 11:57 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.03.29

神世界裁判2012/03/27

時事通信より「教祖に懲役10年求刑=「神世界」霊感商法-横浜地裁

 有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループの霊感商法事件で、祈願料名目で現金をだまし取ったとして、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)罪に問われたグループトップの斉藤亨被告(54)ら4人の論告求刑が27日、横浜地裁(朝山芳史裁判長)であった。検察側は、「教祖」と呼ばれた斉藤被告に懲役10年を求刑した。

判決は5月1日。

 元幹部の佐野孝被告(43)には懲役6年、傘下のサロン運営会社元役員浅原史利(48)、嘉子(48)両被告にはそれぞれ懲役4年を求刑した。

 検察側は論告で

「他人の悩みを解決する能力がないのに、心霊能力で解決できるように装い、
多額の違法な利益を得た」
と批判した。

一方、弁護側は最終弁論で「反省、謝罪し神世界を解散した。被害者と示談や和解が成立し、被害金を返金している」として、執行猶予付き判決を求めた。
(2012/03/27-13:05)

一昨日(2012/03/27)、横浜地裁で神世界事件の刑事裁判を傍聴してきました。

今回で、結審で次回は判決です。

405号法廷は、10席程度が記者席になっていて、記者で埋まりました。
報道用の撮影もあったために、開始まで少々時間が掛かりました。

最初に弁護側が証拠を提出しました。弁1から弁48までです。

内容はほとんどがネットに発表した神世界グループを構成していた会社の解散手続などの書類、和解金の振り込み実績などでした。

なんで今ごろになって、こんなものを出してくるのだろう?と思っていましたが、日付が早いものでも23年12月で、遅いものだと24年3月26日つまり昨日付というものでした。

そもそも、神世界グループを構成する会社の解散については、3月22日付けというのですから、裁判の最後での証拠提出で、検察も争うところのない事実で、証拠採用になりました。

裁判の最終日ということで、被害者代表の意見陳述がありました。

この方は、以前証人として証言しているのですが、その後、裁判を傍聴していて、証言時とは意見を変えたとのことで、裁判の進行中の状況についての陳述が中心でした。

組織的詐欺と聞いて、驚いた。

傍聴していると、弁護団への批判、警察への批判、被害者調書への批判などが あって、言い逃ればかりであり、反省を感じられなかった。

傍聴している信者が法廷で御霊光を送る動作をしていた。

多数の信者を動員して、傍聴券を確保し、実際に傍聴するのは、 コアな信者に限っていた。

法廷から自宅に戻るときに、尾行され県警に相談したこともある。

信者の様子は反省しているようには見えない。 今後も名前を変えて続けていくのだろう。

多くの被害者が恐れて、被害弁済を求めていない。

自分自身は、誘った人から今も恨まれていて、 人間関係の回復は不可能である。

ホームオブハート事件でも、ほとんど同じ構造でした。

多数の信者がいて、信者自身や家族に多額の金銭的被害が事実として生じているが、信者自身は洗脳されているために、被害感情がない人もいます。
その一方で、裁判で戦う被害者もいるので、この間には個々の被害者の色々な判断などがあって、一律に行動する、といった事にはなりません。

この当たり前のところを、被告側の団体が利用して「小数の被害者は弁護団に欺された人」だとか「被害者は小数なのだから、団体が正しいことは証明されている」といった論理展開をしています。

ホームオブハート裁判を見ていたわたしには「全く同じだね」と感じました。
神世界は賠償済ませて民事で和解が成立していますが、これは言わば「トカゲのシッポ切り」であって、被害者代表の意見の通り「名前や形を変えて、同じような事を続ける」と見るべきでしょう。

検察は組織的詐欺罪に当たるとした、神世界グループの構造を延々と説明しました。

そもそも、神世界は宗教の枠に収まらない超宗教だということで、会社組織にした、と主張しているようです。

このため、見かけ上はグループを構成する会社や社員の不祥事やミスであったという主張で、神世界グループの活動には問題がない、との主張でした。

現実には「効果がなかったから、もっと効果ある・・・・」といった手法で被害者により多くの金銭を取った、となるのですが、このような場合「効果がなかったのは事実だが、たまたま被害者にだけ効果がなかったのだ」との主張です。

「効果」がたまたま無い人が被害者になった、ということであれば「組織的に欺した」ことにはなりません。

そこで検察は

効果の有無といった核心の部分については、被告に問いただしたが、あいまいで説明になっていない、だから「たまたま効果がない」のではなくて「欺すのが目的だ」
と主張しました。

検察官は、会社の形態を取った理由の一つは、各会社の業績を競わせることで、より多くの金銭を得る仕組みであった、としています。

被害者に宗教であるとは言っていませんし、被害者も「宗教であれば入らなかった」と言っているのですから、組織として宗教色を薄めていたのは確かです。

しかし、やっていることは普通に宗教活動的であり、被告の説明では、父親の信仰の影響で宗教家になり、宗教の枠に収まらない超宗教だと考えたから、会社組織にして宗教とは名乗らなくなった。
しかし、被害者に対しては「宗教家として」とか言っているのですから、首尾一貫していません。

報道にあるとおり検察は、斉藤被告には懲役10年、佐野被告には懲役6年、浅原史利被告、浅原嘉子被告には懲役4年を求刑しました。

被告人の陳述は、斉藤被告が一番長いものでしたが、「被害者、一般会員、その家族に申し訳ない。宗教家として慚愧に堪えない」といったものでした。

非常に異様に感じたのは、「一般会員に申し訳ない」とは、裁判になったことだとしか思えないのです。

つまり、事件の内容に対しての反省など無いわけで、会社を解散したのはどういう意味か?となります。

佐野被告の陳述では、指導力不足を謝罪する、とあって犯罪目的があったこと自体を認めていません。インシデントであったとなります。

結局この2名の陳述の背景には「止めないぞ」との意図しか見えないわけで、この種の事件の深刻さを浮かび上がらせたと感じました。

3月 29, 2012 at 09:58 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.08.09

第四回高校生模擬裁判選手権東京大会

2010年8月7日に、霞ヶ関の弁護士会館で「第四回高校生模擬裁判選手権」を観戦してきました。
様子は、NHKニュースに流れています。「模擬裁判員裁判 高校生が体験

8月7日 16時34分

裁判員制度について理解を深めてもらおうと、高校生たちが検察官役と弁護士役を務め、どちらの主張が裁判員に支持されるかを競う大会が、全国4か所で開かれました。

この大会は、日本弁護士連合会が開いたもので、東京、大阪、福岡、高松の4つの会場で開かれたことしの大会には、あわせて22の高校が参加しました。

このうち、東京地方裁判所で開かれた大会には、関東地方の8校が参加し、42歳の男が知人の男性の腹をけって死亡させた罪に問われているという事件を題材に、模擬裁判を行いました。

高校生たちは、実際の法廷で検察官役と弁護士役に分かれて対戦し、裁判員役を務める審査員がどちらの主張に説得力があるかを判断します。

高校生たちは、証人が話した内容の矛盾を鋭く追及したり、主張のポイントを大きな画用紙に書いて説明したりして、裁判員に向かって懸命にアピールしていました。

大会に参加した女子生徒は

「相手の主張を聞いて臨機応変に反論するのが難しかったです。裁判員に選ばれたらどのような気持ちだろうと考える機会になりました」
話していました。

日本弁護士連合会では、若い人たちを対象にしたこうした取り組みを今後も続けて、裁判員制度への理解や関心を深めてもらうことにしています。

東京大会の参加校は次の通りです。

  1. 公文国際学園高等部
  2. 湘南白百合学園高等学校
  3. 千葉県立東葛飾高等学校
  4. 東京都立西高等学校
  5. 日本学園高等学校
  6. 山梨学院大学附属高等学校
  7. 早稲田大学高等学院
  8. 早稲田大学本庄高等学院

このうち、東葛飾高校だけが初出場で、湘南白百合は過去三回を三連勝しています。

山梨学院が、中央線の事故のために午前の第一試合には間に合わず、13時近くになってようやく到着して第二試合だけに参加しました。

今回の教材(事件)は、昨年の春に行われた、法曹三者による「裁判員裁判のための最後の模擬裁判」で使われた、教材そのものだそうで、わたしの目でもきわめて難しい事件です。
これが現実の裁判となったら、捜査が不十分などと警察批判なども起こりそうですし、裁判も上訴しては差し戻しでいつまで経っても終わらない、といった事になるかもしれません。

登場人物は、被告、被害者(死亡)、同僚(証人)の3名。
被告は、被害者と証人の雇い主。

朝から、3人は被告の指示の元で働いていた。
午後になって、仕事を切り上げ(日曜日であった)、証人はいったん帰宅、被告と被害者は、一軒目の店で飲食。
夕方、そろそろ日が暮れる頃、二軒目の店に移動。この頃に、被告は記憶が曖昧になった。

二軒目の店で、被害者は退店して路上に出た。
そのとき、被告はトイレに行って、15分後に店の外に出たところ、被害者が歩道に倒れていた。
その後、被告は車を取ってきて、被害者を車に乗せ、コンビニに向かうが、被害者が怪我していることには気がつかなかった。

被告がコンビニで買い物をして、車に戻ったときに、被害者の様子がおかしいことに気がついて、証人に電話をして相談する。

証人は、色々アドバイスし、何度目かの電話で「救急車を呼んだ方がよい」とアドバイスするが、被告は証人に「コンビニに来てくれ」と頼むのみで、証人がコンビニに着いたときには、被害者に心臓マッサージをしていた。

証人が、車を運転して、病院に3人で向かうが、被害者は病院で死亡。
死因は、小腸腸間膜破裂による腹腔内出血によるショック死。

被害者には、シャツに被告のサンダルと思われる左足の足跡、顔面左目の下に小さな殴打痕とみられる傷。
被告は、証人・従業員に「殴ったかもしれない」と話した。

被告は、病院に被害者を搬送した後、血の付いてシャツを車で着替えた、このシャツの血痕は、被害者のものと一致した。

簡単に言えば、物証はあるものの、被告と直結していない。(鑑定結果がない)
その一方、状況証拠は被告の犯行を伺わせる。
しかし、動機が全く無い。
さらに、被害者が歩道に横たわっているときに、被告は15分間トイレに入っていた。この間の、被害者の状況については全く情報が無い。(空白の時間)

というものです。
これを、検察側は裁判所に有罪を認めさせ、弁護側は無罪を勝ち取るという争いです。

公表で指摘がありましたが、弁護側にとっては「証拠不十分で無罪」を主張すれば、基本的にOKで、そのためには、証人の信頼性を崩せば、もともと物証がアイマイだから、弁護側の勝利となる裁判でしょう。

高校生模擬裁判選手権は、午前と午後の2試合で、組み合わせは次の通りでした。

 第一試合(1時30分~12時20分)第二試合(13時20分~15時10分)
 検察側弁護側検察側弁護側
101号法廷都立西高校日本学園山梨学院早稲田高等学院
102号法廷早稲田本庄学院混成チーム公文国際千葉県立東葛飾
103号法廷早稲田高等学院公文国際湘南白百合都立西高校
104号法廷千葉県立東葛飾湘南白百合日本学園早稲田本庄学院

試合は、東京地裁一階の、4つの大きな法廷を使います。
このうち、104号法廷は裁判員裁判が行われる法廷で、ニュース映像に見える通りモニターなどがたくさんあります。

わたしが、見た試合は、午前中が早稲田本庄 vs 混成チーム、午後が湘南白百合 vs 都立西高校です。
なぜ、この組み合わせでみたのか?ですが、大本命の湘南白百合は、午後の試合を見ることを決めていて、午前中は別の学校をみることにしたので、早稲田本庄を見に行ったのですが、試合の相手である山梨学院が到着しないので、急遽混成チームを作りました。

混成チームの構成は、公文国際、東葛飾、日本学園から2名の合計4名、弁護側なので被告を出す必要があり、これは弁護士が被告役になりました。
この4名は、検察役だったそうですが、じつに速成のチームとは思えない対応で、4人ともよく事件を読み込んでいて、個人としてのスキルの高さを見せました。
この4人には、特別に表彰がありました。

法廷の様子は、以下の写真の通りで、裁判官席に審判役が7名座ります。
裁判官席(法壇)に向かって、左側が警察官役、右側が弁護士役です。
この写真は、被告人尋問のシーンですね。

Up_3

午後の湘南白百合は、103号法廷で都立西高校と戦ったのですが、ある意味手慣れているというか、裁判員裁判のあるべき形を示していました。

Up1_2

写真の3人の生徒は、模造紙に書いてあるプレゼンテーションを裁判官席に向けて掲示しています。一番端の生徒が、サシ棒でプレゼンテーションを指しながら、論告しています。

全部の学校に言えることなのですが、目をつぶって聞いているだけなら、高校生がやっているとはとても思えない、どうどうとした発言をしています。

この模擬裁判がなぜ試合いと言えるのか?は自分たちの発言は練習できますが、相手の発言はその場にならないと分からないわけです。
だから、堂々と臨機応変に発言する、というとても難しいことを要求されているわけで、現実の裁判でも、準備不足のためか口ごもってしまう弁護士もいます。

この点について、観覧に来ていた父兄の方と話したのですが、間違えなくあらかじめ、ありとあらゆる問答を書き出して、それを必要なところだけを選んで、発言するように準備していたはずです。 これは、実際の裁判での証人尋問でも弁護士が用意するもので、こんなことが出来るのは、各学校に指導弁護士が付いているからです。

この点について、アンケートで「高校生にこのようなシナリオをどうやって訓練するのか?」と質問があったそうで、主催者が特に強調して「シナリオはありません」と言っていました。
裁判は人間が行うものですから、よく考えれば高校生でも同じように対応出来ることを示しています。
しかし、大変なことに代わりはない。

課題が配布されたのは、5月になってからだそうで、実際には湘南白百合では週末に集まって練習したというのですから、よくぞ短期間でここまで仕上げたと感心します。
さらに驚いたことに、連続優勝の湘南白百合ですが、1名の2年生を除いて全員が1年生だそうです。

校長先生も「今年は1年生ばかりだから」と心配されていました。

わたしにとっては、夏の楽しみになってしまいました。
こういう風景を見ると、若者に大いに期待できます。

8月 9, 2010 at 04:00 午後 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.08.03

ホームオブハート裁判・トシオフィス債権者集会

毎日新聞より「TOSHIさん:「だまされ負債」 東京地裁で債権者集会

破産開始決定を受けた人気ロックグループ「X JAPAN」のボーカル、TOSHIさん(44)の個人事務所「トシオフィス」の債権者集会が3日、東京地裁で行われた。

集会後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見したTOSHIさんと弁護士は、事務所の資産約200万円に対し、負債が約2億7000万円に上っていると説明。

TOSHIさんは

「私はだまされ、お金はすべて自己啓発セミナーの主宰者と元妻に入っている。管財人の方にしっかり取り戻していただき、債権者に渡るようにしたい」
と語った。

また、元妻について

「2月に婚姻関係を解消した。形式上は結婚していたが、10年以上別居していた。私が渡したお金で妻が主宰者と豪勢な暮らしをしていたことを知り、ショックだった」
と話した。【伊藤一郎】

毎日新聞は「X JAPAN TOSHIさんが会見」として、司法記者クラブでの記者会見動画をアップしています。

え~まあ、今日また債権者会議をやらさせていただきました。

え~、ただ、ま今回いらっしゃっていた方は、え~、まホームオブハートまたヒーリングワールドえ~、の弁護士さん、え~、と紀藤先生方だけです。

え~、ようは内容は、え~、今回1億何千万円の届けが出ていますけど、ほとんどが税金と、それからそのヒーリングワールドやホームオブハートの人たちの弁護士さんのお金、でございます。

本来、あの~、ま、このお金っていうのは、ま、僕が欺され、そして僕に課せられたというか、知らない間に課せられたものであり、え~、まあそれをですね、まあ、う~ん、払うすべもなくわたしは、破産の手続きを、あの~持ちこまさせていただいたのですけども、え~まあ、そういうことで、非常に、え~、憤りを感じます。

え~、そのお金はすべてMASAYAこと倉渕透、そして守谷香、え~、私の妻でございますが、彼女を通じて全部、え~、ヒーリングワールド、あるいは今、フィールドとまた名前を変えましたが、そちらに入っているものです。

本来は、そこから支払われるべきもの、でございますので、今後あの~、管財人の先生にも、あの~、力をいただいて、また紀藤先生方にも、え~、力いただいて、徹底的にあの~、そのへんを究明していただいて、しっかりとあの~、お金を取り戻していただいて、ま他の本当に迷惑をかけてしまった債権者の方もいらっしゃいます、え~そちらの方に、しっかりとお金が渡っていくように、え~そういう風に正当にまっとうにお金が流れていくようにあの~、今後も尽力していきたい、という風に思います。
是非皆様にも、ご協力いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

今回の債権者会議は、Toshiの個人事務所トシオフィスの破産手続きなのですが、Toshiは1月の衝撃的な記者会見で「MASAYAと守谷香に稼ぎを全部取られて破産する」と説明していました。

つまり、トシオフィスから見ると、ホームオブハートやヒーリングワールドは敵だということになるわけですが、いわば今では敵側である弁護士の費用が債権として届けられていた、というすごい話ですね。

たぶん、2010年1月18日のToshiの衝撃の記者会見以前に、2004年から続いていたホームオブハート被害者が、Toshiとトシオフィスを訴えた裁判の弁護士費用の事だろうと思います。

ホームオブハート被害者とToshi並びにトシオフィスとの法的な決着は、途中で破産手続になったので、裁判中の債権を管財人に届け出ます。。

今回のエントリーは、Toshiの話だけなので彼がどういう思惑で話したのかもわかりません。、何通りもの解釈が出来てしまいます。時間経過とともに事態は変わっていくでしょう。

しかし、このエントリーではToshiの話を中心に考えてみますと、
Toshiの主張が真実であるとすると、トシオフィスは不当にホームオブハートなどに資金が流出した、となりますからトシオフィスが債権者で、ホームオブハート等が債務者である、と言う構図だと考えられます。
そのホームオブハート等の代理人である弁護士が、債権者として裁判所に債権を届け出た、というのは債権債務の関係が逆転しているわけです。

ホームオブハート被害者は、裁判中の債権を届け出ていますが、現在Toshiに協力しているのですから、最終的にはToshi(トシオフィス)とは、当初の請求を大幅に引き下げるかあるいは訴訟そのものを撤回するような形での和解になるだろうと想像できます。

一方、トシオフィスの弁護をしていた弁護士は、Toshiの妻であった守谷香も一緒に弁護していたでしょうが、その守谷香がホームオブハートに移ってしまったとしても、それは契約上は無関係でしょうから、当然債務がある、という話になりますが、別の取り方も出来ないわけではないでしょう。

民事訴訟の範囲ですから、当事者が納得する範囲で戦いは終了するわけで、今回のように時間経過とともに立場が全く違ってしまったというのでは、背景の事情がいろいろあることは誰の目にも明かですが、それらのすべてが公表されるとは限らないですね。

そんな事も含めて興味津々です。

8月 3, 2010 at 08:57 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.25

ホームオブハート裁判・「4月23日の記者会見」・その3

やや日刊カルト新聞より「【ノーカット映像全公開】 ToshIと被害者の共同記者会見

4月23日、ToshIがホームオブハート(HOH)被害者とともに、初めての共同記者会見を行いました。その映像をノーカットでお届けします。

ToshIの真摯な姿勢やこれまでの心の動き、そしてHOHの実態が、かなり詳しく語られています。

また「ヒーリングワールド」等、様々な別名称を用いて活動するHOHについても、ToshI自身が注意を呼びかけています。

2時間近い長さですが、非常にいい記者会見でした。

その2時間近い記者会見を全部聞きました。
基本的には、既報の記事と比較して、重要な情報で漏れているものは無いのですが、文字で読むのと肉声を聞くのでは、聞いた方がどこに重点を置いているのか、よりよく分かります。

ビデオの冒頭、Toshiが mixi にアップしたメッセージを読み上げますが、内容は既報の通りで、わたし自身は mixi にアップされた直後に読んでいます。 しかし、改めて彼の肉声で聞くと彼のホームオブハートに対する半端ではない怒りを感じました。

全部を聞くのは大変かもしれませんが、冒頭の読み上げのところだけでも聞いてみてください。

4月 25, 2010 at 05:59 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.24

ホームオブハート裁判・「4月23日の記者会見」・その2

やや日刊カルト新聞より「TOSHI&ホームオブハート被害者、共同記者会見レポート

非常に詳細な、文章レポートがアップされました。
あまり知られていないこともToshiが述べています。ぜひ、じっくりご覧ください。

4月23日、TOSHIが東京都千代田区のさくら共同法律事務所でホームオブハート(HOH)被害者との共同記者会見を開いた。TOSHIは会見の冒頭、前日夜に発表されたmixiのメッセージを改めて読み上げた。

会見に同席した紀藤正樹弁護士からは、1月末にTOSHIがHOH被害者の山本ゆかりさんらと会ったことが明かされた。

紀藤弁護士は被害者が加害者になっていくプロセスを解説、今回 TOSHIが脱会したことについてTOSHI本人が正直に真摯に誠実に対応したことで被害者も心がほぐれ、思いが共有できるとの感想を持ったことが伝えらた。

今回の共同記者会見については、TOSHI本人からHOH側がTOSHIのオフィシャルサイトを騙っている現状を憂い、新たな被害者を出さないという決意から早期に開かれることになったと経緯が語られた。

HOH被害者の山本ゆかりさんは今までの被害と辛かったこと、そしてHOHの中で目撃した問題や児童虐待の告発の経緯を語った。

今年1月まで原告と被告として対立関係にあったTOSHIについては、訴訟の辛さもあったがトシの言葉で出される私たちを非難する声明に心が痛んだと述べ、具体的な事例として背任やストーカーと非難されたことを挙げた。

しかし今年1月に勇気を持って記者会見の席に於いて、記者の前でHOHとの決別を発表したTOSHIを今回の会見の提案と合わせて嬉しく思ったと高く評価した。

山本さんは7人の被害者が細々と苦しみながら7年やってきたことを挙げ、これからHOHに立ち向かっていくTOSHIについて助け合いながらやっていくことを表明。

TOSHIの、更にこれからの被害者が出ることを防止したいという決意、自分の被害も取り戻すという決意を「嬉しかった。過去の経緯は色々あるが共感できる。」と感想を述べた。

そして

「被害者が生の被害をメディアの前に公にしないと後の被害は止まらないということを感じた。今回TOSHIさんがそれをやってくださるということを重く考えています」
と訴訟を起こした時のこと思い出し涙ながらに語った。

会見では、具体的な事例を示しながらHOHの倉渕透(MASAYA)と守屋香の非道さも明らかにされた。TOSHIのお金が目当てでセミナーを作り、お金がなくなるとドサ回りの営業に出して資金源にしていた内情も明かされた。

TOSHIはHOHに入った切っ掛けとしてX JAPANの海外進出にあたって感じた壁や自信喪失、ソロ活動のマネジメントでのトラブルに遭遇していた時期にスッと入ってきたと述べた。

紀藤弁護士からは、マインドコントロールとはトラブルがあろうが無かろうがトラブルがあるかのように意図的に記憶を増幅・植え付ける作業から始めるもの、記憶が歪められていることや造られていることが起こりえる。取扱いに注意するようにとの注意があった。

そして倉渕透(MASAYA)のマインドコントロールのテクニックの実例を細かく解説、言語を変えることによって人をコントロールし精神操作していく手口も明らかにされた。

TOSHIは被害者への謝罪について、

「紀藤先生を通じて山本さんと会い、自分がそういう精神的な状況にあったとはいえ非常に酷い言 葉、言葉の暴力を紀藤先生山本さんにまた被害者の方に被害者の方に投げつけてきました。
今読んでも恐ろしい内容なのですが、本当に申し訳なかったと言うことをお伝えしました。
その後被害者の方と繋いでいただいて電話で話させてもらったり、会わせてもらったりしています。
今後も表に立っていない方や事情があって訴えられない方、心の痛みまで抱えてしまっている方々にも随時話せる機会があれば今後も続けていきたい」
と述べた。
TOSHI自身の被害回復については弁護士団と話し合っているとのことだった。

今後についてTOSHIは

「一歩一歩スタート。和解を得て何か一緒に書籍という形で検討しながらまとめて真実を明らかにしていけたら、同じような事で悩まれている方や新たな被害者を出さないためにも」
と、自らの経験を踏まえ紀藤弁護士らと書籍を出版する計画を明かした。

TOSHIは、倉渕透(MASAYA)と守屋香の不倫関係についての質問にも返答。

「信じてきたので裏切られて辛い気持。自分のこともそうだが周りの方のことを含め被害者の方のことを含め怒りがある」
と述べた。

関係を断ち切られたとしていた家族との関係修復については、時折声を詰まらせながら『心の再会』として、

「母親とは何度か訪ねています。
父は亡くなり兄弟とは海外にいて連絡が取れていないが近日中には、家族に対しても詫びたいという思いはあります。
中々海外に行くなど忙しくしているものですから、久々に田舎に帰った時に、寒くて雪が散らついていて懐かしい風景の中、ずっと外で待って迎えてくれた姿は・・・・・、ありがたいことだなと。
残念なことに父は(他界していて)もうそこにいなかったので、いろんな後悔の念もありますけれども、友も家族もやはりかけがえのないものというのはあるものなんだということを今回強く本当の意味で知りましたし、自分事ですが歌を、今回もずっと脱するところからの心の葛藤やそういうところを全部素直に歌にしてきました。
今回もその母との再会もそれも曲に綴りまして、やはり自分は歌手ですのでそういう思いを歌に託して綴っていてそれもひとつの自分のメモリーとして残していきたいと思っています」
と述べた。

生活についての質問については、

「メンバーのヨシキですとか本当に助けてくれる人たちに支援してもらいながら今はなんとか乗り切っている状況にあります。

そういう意味でも親もそうなんですが一番苦しい時に本当に支えてくれるという意味では、そのありがたみというか、初めて痛感しているところです。

いろんなものをたくさん失ってそれはそれでたくさん問題があり、またいろんな怒りや憤りや、心を本当に自分も人を傷けましたし自分もいろんな意味で傷ついてきたんですが、でも何かそういう本当の意味でそういうものが無くても勿論あった方がいいんですが、なくても何かそういう時にだからこそ本当に大切なものというのが、今まで口先だけで綺麗事を言っていたのですが自分がそういうものをいろんな目に遭ったり実際そういう立場に立ってみて初めて解かることというのが本当にあるんだなと。
そして本当にかけがえのない大切なものってあるんだなということを今回ネガティヴな事がたくさんありましたけれども、自分でも起こしてきてしまいましたけれども、それを感じられたということは一番代償に頂いたもの、そんな気持ちで今はいます。

心中いろいろありますけれども今までにない自分の前を向いた気持ち、明るい・色んなことを引きずりつつもある種スッキリな気持ち・さわやかな気持ち・清廉な気持ちを少しずつ感じながら日々暮らしています」

と前向きな気持ちを語った。

被害者と会った時のことやその思いについて、

「どんなに詰られても怒鳴られてもぶん殴られてもしょうがないようなそういう位置にいるんですけれど、紀藤先生始め皆さんがすごく心解かった上で理解してくださってというか手を差し伸べてくださったというか温かい受け入れをしてくださったのでその時にハッとして本当に申し訳なかったと、過去の裁判から目を敢えて背けていたのですが裁判記録などを読んで被害者の計り知れない心の傷や紀藤先生の心意気、真摯な姿勢をを垣間見て自分は何て事をしてしまったんだろう、同時に自分も被害者であるが大きなものを傷付けてきてしまってきたのだと皆さんと関わって感じてきた」
と真摯に語った。

今回の共同記者会見でTOSHIが真摯に自らの心境を語ったことは称賛に値する行為であると感じた。
カルトと呼ばれる団体から脱会した芸能人・有名人が、自ら他の被害者とともに会見し、今後の協力を表明したことは、過去例にない画期的なことである。

4月 24, 2010 at 11:20 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.23

ホームオブハート裁判・「4月23日の記者会見」

昨日の深夜に「ホームオブハート裁判・Toshiの日記から」を書きました。

今日(2010年4月23日)の12時から、記者会見が開かれました。
その内容について、多くの報道がありますが、記者会見の肉声ということでは、テレビが一番ですが、わたしが見たところお勧めなのは

http://www.youtube.com/watch?v=olbaq9Ajfsw

http://www.youtube.com/watch?v=sF9oVgQ4XB4

ですね。
どこがお勧めかというと、私が知っている今までの流れを解説しているからです。

「ホームオブハート裁判・Toshiの日記から」では、後半で「普通の人には騙されたこと自体が信じがたい」といった趣旨のことを書きました。
この部分を書いた時に、「記者会見でこのようなことにまで言及するかな?」と不安があったのですが、紀藤弁護士は「記憶を操作しますから」とまで言っていますね。

やはり、大変な事件であるし、今後も起こり得る事です。
社会としては、このような事があるのだという知識を身につけることこそが、安全のために必要だと思います。

4月 23, 2010 at 11:06 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

ホームオブハート裁判・Toshiの日記から

mixi のToshiの日記より「4月23日の記者会見に寄せて」(mixi 会員には公開)

本日4月23日正午より、紀藤弁護士やホームオブハート被害者の方とご一緒に共同記者会見を行うこととなりました。

その目的は主に3点ございます。

第1にホームオブハート(ヒーリングワールド)、倉渕透(MASAYA)、守谷香(WANKU)らが、被害者との間の裁判で明らかにされた真実に反することを、未だに真実であるかのように言い続けています。彼らから連絡を受けたり、彼らのブログ等の文章により、誤った事実をいまだに信じ込んでいる方々がいらっしゃいます。
そのような方々に対して、改めて真実を伝え、被害者の方や私がされたように、一般の方々が金銭等を取り上げられ、また家族を失う等、危険な活動に巻き込まれることがないよう、またこれ以上多くの被害者を出さないため。

第2にいまだホームオブハート(ヒーリングワールド)関連施設にいる学校に行かされない子供たちや、まだ施設内に残っている人に、現実の本当のことを知らせ、1日も早く社会復帰してほしいため。

第3に、倉渕透、守谷香は被害者から取り上げたお金で豪華な暮らしを送ることをやめ、まだ公になっていない被害者にもお金を返し、被害者全員に心から詫びてほしいため。


紀藤弁護士のブログにも掲載いただいています。
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/


自分の恥を皆さんに知らせなければならないことは自分にとって、自分の活動や心身にとって大きなマイナスにもなるかもしれませんが、自分のために被害に遇われた方や、社会的な面からみても自分がこのことを伝えなければならない義務があると考えました。
今後も彼らは名前を変え、手法を変え、また勧誘の連絡や活動を始める危険性が高いと考えられます。
いくつかの裁判でもすでに認められていますが、非常にこの組織の手法が悪質であります。
私の13年間、守谷香は仮にも一時的に夫婦であった夫である私を働かせ続け、すべてのお金を奪い取り、信じる心も奪い取り、何もかも嘘で固めた人生を送らされてきました。
私は、今日まで倉渕透(MASAYA)と守谷香が二人で一緒に豪華な生活をしている二人の関係を夢にも思わず、日夜働き続け、すべてのお金を渡してきました。
なぜこれがわからなかったのかと言うと、倉渕透とホームオブハートの施設内で共同生活の内情は、私にはすべてのことを何もかも隠されていたのです。
なぜならば、私にその倉渕透と守谷香の関係を知られることは、二人のための大きな収入源が断たれてしまうことになるからです。
また、私の悪いところはすべて親のせいだと信じ込まされ、私と家族との関係を断ち切られました。
そんな中で倉渕透は、プール付き大豪邸まで建てて、何台もの高級外車(ポルシェ、ベントレー、BMW、ランボルギーニ等など )を二人で乗り回し、高級ブランドの服を二人で数多くショッピングし、高級レストランで二人で食事を頻繁にしているのですが、そのためのお金はすべてこれまでの被害者からだまし取ったお金なのです。
そのような二人の生活のために、私はすべてに嘘をつかれ、だまされ、一銭も残らず、すべての財産、現金を二人にとられてしまったのです。
それどころか、私に多額の税金や借金を背負わされるシステムが作られていました。
人を人として思わないような、尋常ではないこの現実をみなさんにお伝えしたいのです。
倉渕透、守谷香には、人をだましてお金を取り生活することをやめ、すべての被害にあった方々に心から詫びてほしい。

ここにお話ししたことは、私が実際に体験したことであり、裏付けのある事実です。

                                             Toshl

ちょっとものすごい「告発」ですね。

  • 名前を変え、手法を変え、また勧誘の連絡や活動を始める危険性が高い
  • 非常にこの組織の手法が悪質
  • 悪いところはすべて親のせいだと信じ込まされ、私と家族との関係を断ち切られ
  • そのためのお金はすべてこれまでの被害者からだまし取ったお金
  • 人を人として思わないような、尋常ではないこの現実

この「騙された」というところは、わたしのように直接被害者と話をしている者にとっても、いまだにどこかに「本当にあったことなのか?」という感覚があります。
聡明な人が一時間ぐらいで「騙されてしまう」ということに現実感が持てないのです。

しかし、長い時間(6年以上)かけて、何度も話を聞き、考え方も理解していくと「現実に起きた事件」だと分かります。
しかしそれでも「???」感は残ります。

Toshiが

私の13年間、守谷香は仮にも一時的に夫婦であった夫である私を働かせ続け、すべてのお金を奪い取り、信じる心も奪い取り、何もかも嘘で固めた人生を送らされてきました。
私は、今日まで倉渕透(MASAYA)と守谷香が二人で一緒に豪華な生活をしている二人の関係を夢にも思わず、日夜働き続け、すべてのお金を渡してきました。
なぜこれがわからなかったのかと言うと、倉渕透とホームオブハートの施設内で共同生活の内情は、私にはすべてのことを何もかも隠されていたのです。
なぜならば、私にその倉渕透と守谷香の関係を知られることは、二人のための大きな収入源が断たれてしまうことになるからです。
また、私の悪いところはすべて親のせいだと信じ込まされ、私と家族との関係を断ち切られました。

一般常識としては

  1. 「別居して、別の男と住んでいれば怪しむだろう」
  2. 「隠すほど顕れるというだろう」
  3. 「信じ込まされるなんてあることか?」
となります。
つまり、これ以前の段階で、疑う気持ちを持て無くさせられていた、としか理解できません。

原告であった5人は、いずれも弁護士などに相談した時点で「あなた騙されていますよ」と言われたようです。
多額の借金でどうにもならなくなって、弁護士に相談しているのですね。
最初から「騙されたようです」と相談したわけでもないのです。

被害者の方々には、詳しく話を聞いていますが、金銭的に追い詰められていた当時の考えと、今、その時のことを振り返って考えると、同じ金銭的に追い詰められていることに対して、全く別の評価として考えているようです。

もちろん、金銭的に追い詰められているから、外部の弁護士に相談したわけで、その事実は理解しているわけです。
にもかかわらず「騙されていた」とは、弁護士に相談した時点でも思っていなかった。

弁護士に指摘されて「やっぱり騙されていたのか」といった感じのようです。

いったいどうするとこんな事になるのか?ですが、これは「洗脳されていた」としか言いようがないでしょう。

まあ、言葉として「洗脳されていたから」で全てが説明できるのでは、逆に問題を考えていない、とも言えますが、一般的には洗脳されると「騙されていること事態が認識できない」とは言えます。

ホームオブハート裁判では、自己破産するなど金銭的な窮地に追い込んだから、洗脳による被害は終わりを迎えた、と言えるのかもしれません。
騙されたと思っていないのですから、オウムの例を取れば大量殺戮もやってしまうのかもしれません。

そういう「騙されていることが分からない状態」で、Toshiが13年間をすごしてきたのであれば、

  1. 「別居して、別の男と住んで入るれば怪しむだろう」
  2. 「隠すほど顕れるというだろう」
  3. 「信じ込まされるなんてあることか?」

という感覚すら持てなかった、ことはあり得るでしょう。

わたしは、たまたま被害者と直接話ができる立場ですから、このような説明を試みるのですが、もし被害者と知り合うことが無く、本などの知識だけしかないのであれば、今回のToshi「告発」に対しても「そうは言っても」といった感想になったでしょう。

わたしの目から見ると、今回のToshiの「告発」は非常に重要なことを語っていると思います。

4月 23, 2010 at 01:17 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.22

ホームオブハート裁判・共同記者会見・2010年4月23日

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版より「明日、TOSHIと僕で、共同記者会見を開くことになりました。

ついに、明日金曜日2010年4月23日正午から、いろいろあって、紀藤とTOSHIとの共同記者会見を開きます。

こうした事件で、記者会見に立ち会うのは、山崎浩子、飯星景子(1992年)以来のこと。

著名人としては、本当に勇気のいることだと思う。

でもTOSHIは新たな被害者を出さないという気持ちから、今回の記者会見に臨みます。

頭が下がる思いで一杯である。

記者会見:午後0時(正午)から、
参加者:TOSHI、TOSHI代理人河合弘之弁護士、山本ゆかり、紀藤正樹弁護士 外

TOSHIとトシオフィスが破産(同4月7日)に至った今も、加害者と評価できるホームオブハート(ヒーリングワールド)やこれを主宰する倉渕透、TOSHIの元妻のWANKUこと守谷香らは、自らの活動を改めず、TOSHIの肖像や知的財産権を利用した商品販売活動や、自らの宣伝活動を継続し、さらにはオフィシャルサイトなどと称して、以前と変わらずTOSHIを積極的に広告塔に利用する活動を行っていて、実情を知らない市民が、新たな被害者となることが憂慮される事態となっています。

Ⅹ JapanのボーカルTOSHIが被った一連のホームオブハート事件の被害について、TOSHIと、ホームオブハート問題を追及してきた紀藤正樹弁護士、被害者らとで、初の共同記者会見を持つことになりました。

[参考URL]
紀藤正樹弁護士のサイトhttp://homepage1.nifty.com/kito/htp-info.htm
HOHとTOSHI問題を考える会http://www.htphtp.com/

これはちょっとビックリですね。
最初から応援して来たわたしとしては「とうとうここまでたどり着いたか」という印象です。

なによりも、今までは山本ゆかりさんを代表とする、被害者の皆さんだけが、ホームオブハートの活動の内実を公開してきたのですが、今回の記者会見でToshiが別の視点から実態を語ることで、ホームオブハートの内実がより鮮明になるでしょう。

ホームオブハート事件については、現時点では「Toshiの脱会」「Toshiの離婚」といったところがクローズアップされていて、それらは「Toshiが騙されていた」とまとめられているわけです。
しかし、2004年春に大々的にテレビで採りあげられた時には「児童虐待」であったわけだし、2007年の最初の地裁判決では「マインドコントロール」でした。

キーワードになったことばを並べてみますと。

  1. 「児童虐待」
  2. 「マインドコントロール」
  3. 「Toshiの脱会」
  4. 「Toshiの離婚」

ホームオブハートをめぐってこれだけのことが起きているわけです。
これらをまとめると「カルト」となります。

つまりは、カルト問題がこういう現実を引き起こす、と理解するべきです。

良く「カルトに騙される被害者がバカなのだ」といったい意見になりますが、長年この種の問題を見ていると、誰でも欺されうることがよく分かります。
こんな点からもToshiが何を語るのか、注目しています。

4月 22, 2010 at 11:46 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.20

ホームオブハート事件・Toshi個人分の債権者集会

サンケイ新聞より「TOSHIさんが謝罪 破産めぐる債権者集会で

ロックバンド「X JAPAN」のメンバーで、自己破産したTOSHIさんの第1回債権者集会が19日、東京地裁であり、TOSHIさん自身が債権者に対し「申し訳ありません」と謝罪した。

TOSHIさんに対して名誉棄損での損害賠償訴訟を起こし、債権者として出席した紀藤正樹弁護士が明らかにした。

紀藤弁護士によると、管財人側はTOSHIさんの資産は計約109万円で、届け出のあった債権額は約3億5千万円と説明した。

紀藤弁護士は、TOSHIさんからTOSHIさんが関与した自己啓発セミナー主催会社「ホームオブハート」にどの程度の金が流れたかは不明とし、「不正に渡った分は回収して配当に回すべきだ」と語った。

東京地裁はTOSHIさんの個人事務所「トシオフィス」(栃木県那須塩原市)にも既に破産開始決定を出している。

破産法による債権者集会が開かれたのですが、わたしが記録したここまでの経過は以下の通りです。

1月16日(土)ホームオブハート裁判に影響するか?
スポニチアネックスに「"X JAPAN」TOSHI 元アイドル妻と離婚へ」が出ました。
1月17日(日)Toshi離婚騒動・ホームオブハート裁判はどうなる?
mixi にあるToshiの日記に、「皆様へ」と題してToshiが12年にわたって、ホームオブハートに収入を巻き上げられていたこと、妻とは別居状態であったことなど、スポニチアネックスの記事を肯定する発表をしました。
1月18日(月)ホームオブハート裁判・全く違った展開になるか?
Toshiが記者会見をして、自己破産申立、離婚調停中であることを明らかにした。
1月19日(火)ホームオブハート裁判・Toshiの記者会見
やや日刊カルト新聞に公開された、記者会見の模様にコメント記事を書きました。
1月22日(金)ホームオブハート裁判・ドンドン延期に
進行中であった裁判が中断することについて書きました。
1月25日(月)Toshiのホームオブハート脱会宣言への感想
この時点で報道されていた、Toshi自身が被害者であり、離婚にも至ったということとは別に、広告塔として多くの事件に間接的に関わっている、という記事を書きました。
2月3日(水)ホームオブハート裁判・当分混沌か?
Toshiがホームオブハートに敵対したことで、被害者+日本テレビ vs Toshiを含むホームオブハート側、という2極構造が3極構造になったことで、その後の裁判の進行などが混沌となる、との記事を書きました。
2月8日(月)ホームオブハート裁判・明日(2010/02/09)の法廷
2月9日に開かれた証人尋問は、結果的にはToshiの自己破産から始まった裁判の停止から、和解による解決・裁判の終結に至るプロセスの中で、最後の法廷となりました。
2月10日(水)ホームオブハート裁判・Toshi脱退後初の法廷・追記あり
この記事では、訴訟を提起している5名の被害者の中で、最初に出た判決を元に被害者(原告)が、いかにホームオブハートにひんぱんに金を払ったか、を表にしました
2月11日(木)ホームオブハート裁判・Toshi離婚の報道
サンケイスポーツが「TOSHI離婚成立…2・24“決別ライブ”」と報道しました。
2月12日(金)ホームオブハート裁判・Toshi離婚報道の続報
日刊スポーツが「TOSHI、セミナー心酔の妻と離婚成立」を報道し、10日に破産債権の届け出が終了したが、係争中の裁判での原告届け出分だけで、債権は9444万6586円に上る、とToshiの債権額の一部を明らかにしました。
Toshiが記者会見で発表した「億を超える債務」という中には、この9444万6586円は入っていません。破産手続き後に届けて出た債権ですから、この時点でToshiの債務は2億数千万円以上であることが確定しました。
3月13日(土)ホームオブハート裁判・全裁判が中止
この時点では、外部のわたしには単に「全部の裁判が中止になった」という情報だけがあって、その理由は不明でしたが、その後ホームオブハート側が和解を提案して、被害者(原告)が和解に応じました。
4月4日(木)ホームオブハート事件・Toshiの再生
mixi の日記でToshiは「皆さまへ」とタイトルして、「Toshiオフィシャルサイト」といったものが、ホームオブハート側((株)ヒーリングワールド)が作ったサイトである、Toshiは「関係ない」と表明しました。
4月13日(土)ホームオブハート裁判・和解で終結。
紀藤正樹弁護士が、ブログで「ホームオブハート事件:全面勝訴的和解の成立-2004年4月以前の被害者についての勝訴的和解のご報告」を発表しました。
4月14日(日)ホームオブハート裁判・終結したので整理すると
PJnewsに和解の状況について、詳しい記事がありました。
わたし自身は、この和解は、ホームオブハートにとって裁判は、交渉なく原告側の言い値にさらにプラスする額の和解金を支払っても止めるべきこと、だっただろうと考えています。
4月15日(月)ホームオブハート裁判・トシオフィスの破産
Toshiのように経営者個人が自己破産した場合、普通は経営している会社も破算手続きに入ります。その意味では、Toshiとトシオフィスをめぐる金銭の状況は普通ではなかったから、個人の自己破産から大幅に遅れて、法人の破算手続きが始まりました。

4月 20, 2010 at 11:54 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.15

ホームオブハート裁判・トシオフィスの破産

サンケイ新聞より「「X JAPAN」TOSHIのマネジメント事務所が破産

東京商工リサーチによると、人気ロックグループ「X JAPAN」のボーカル、TOSHI(出山利三)氏のマネジメントを行っている「トシオフィス」(栃木県那須塩原市、資本金1000万円)が東京地裁から破産開始の決定を受けたことが15日、分かった。管財人事務所によると、「負債などについては現在調査中」という。

同社は3月31日に破産を申請し、今月7日に開始決定を受けた。

TOSHI氏のマネジメントを目的に設立されたが、自己啓発セミナーを運営する「ホームオブハート(HOH)」の実質的な広報、営業部門を担っていた。

自己啓発セミナーの参加者などから「マインドコントロールされ、多額の現金を支払わされた」として、HOHに加え、トシオフィスも損害賠償訴訟を起され、信用性が低下し営業継続が困難となっていた。

この問題では、とともに訴えられていたTOSHI氏が今年1月、個人破産したことやHOHとの関係を絶ったことを明らかにしている。また、3月9日付で自己啓発セミナーの元参加者とHOHも東京地裁で和解している。

東京商工リーチのサイトには「国内動向」として、東京商工リサーチが発表した「負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載」として複数の企業情報が並んでいて、クリックすると発表した記事を読むことができます。

この一覧表は、現時点では

10.04.15オートイーブィジャパン(株)東京電気自動車開発、輸入販売約1億1900万円
10.04.15(株)トシオフィス栃木芸能プロダクション現在、調査中
10.04.14(株)Jファクター東京金融・投資業約50億8800万円
10.04.13小樽開発(株)北海道不動産賃貸・管理業約75億円
10.04.13(医)社団寿光会東京病院経営約15億円

となっています。
原則とは言え「30億以上」ですから、そこに「現在、調査中」というのはひときわ異彩を放っていますね。
30社のデータがあって、調査中は一社だけでした。

ここに、事件の異様さがあると言って良いでしょう。
本来であれば、トシオフィスはToshiの個人事務所であり、個人経営の会社なのですから、Toshi本人が自己破算手続に入る時に、会社の方も同時に破算手続に移るのが当然でしょう。
しかし、現実は個人の破算手続が先行した。あるいは、会社の破産手続を同時にできない事情があった。
これ自体が「異様」と言うべきです。

Toshi本人も記者会見で述べているように、色々な形でホームオブハートにToshiの収入を巻き上げられていたのでしょうから、整理するとどのようなことが起きていたのかが、明らかになるかと思います。

4月 15, 2010 at 03:54 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.13

ホームオブハート裁判・和解で終結。

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版より「ホームオブハート事件:全面勝訴的和解の成立-2004年4月以前の被害者についての勝訴的和解のご報告

 報告が遅れましたが、ホームオブハート側を裁判で訴えてきた消費者被害者5人(山本さん、Kさん、Cさん、Oさん、Yさん)の事件は、このたび、ホームオブハートと勝訴的和解をし、ほぼ全面的な解決に至りましたので、「ホームオブハートとToshi問題を考える」に、経過を報告します。

 なお僕も、今回和解した被害者も、今後も、ホームオブハートの活動を続けるメンバー(TOSHIと同様、被害者と評価できるメンバーもなお残っています。)らへの救済活動や、新たな被害者を出さない活動など、ホームオブハートへの追及の手は緩める気はありませんし、またホームオブハートを脱会してくる被害者らへの暖かい手を差し伸べるつもりでいます。

 この点は、ホームオブハート問題に関心を持つ、すべての皆さんにご報告したいと思います。

 この間水面下でいろいろあって、ご報告が遅れ、心配をおかけしたこともあったと思います。心からお詫びします。

 そして2004年に訴えられて以降、多くの人に、物心両面において、支えていただきました。

 とにかく感謝します。

ホームオブハートとToshi 問題を考えるの報告

 報告が遅れましたが、ホームオブハートを訴えてきた消費者被害者5人(山本さん、Kさん、Cさん、Oさん、Yさん)の事件は、このたび、ホームオブハート側(具体的には、株式会社ホームオブハート、MASAYA=倉渕雅也=本名倉渕透、TOSHI の元妻:守谷香=森谷香=出山香=WANKU、同社代表取締役社長加田順子、同社会長代表取締役会長桃井多賀子、その外子どもたち5人とその母親3人。)と勝訴的和解をし、ほぼ全面的な解決に至りました。

 実は、TOSHIの破産(2010年1月6日)・TOSHIの真相を明らかにした記者会見(2010年1月18日)の後、2010年2月4日に、突如、ホームオブハートの代理人から和解の打診がありました。

 当初は、被害者側も和解打診ですら受け入れるつもりはまったくなく、2月9日には、山本さんの本人尋問を実施し、結審(2010年3月15日付)に向けて、最終準備書面を出すだけであったOさん、Yさん事件の最終書面の準備も着々と進めていたのですが、その後、ホームオブハートは、僕や山本さん、Kさんらを訴えている訴訟をすべて取り下げること、僕への懲戒請求2件(実は昨年12月11日付で「懲戒しない」という決定が第二東京弁護士会に出されたのですが、これに対してホームオブハート側が、日本弁護士連合会に異議を出していたもの)を取り下げること(すなわち被害者や僕への言論妨害・業務妨害訴訟等をすべて取り下げること。)、加えて消費者被害者5人(山本さん、Kさん、Cさん、Oさん、Yさん)に対し、被害実損害額に、実務上、判決で勝訴判決が出された際に認められる約1割の慰謝料と約1割の弁護士費用の合計約2割を加算した額を、さらに大幅に上回る案を提示してきました。

 すなわちこのような提案は、この間、僕や被害者らの主張を、でっちあげなどと述べてきたホームオブハートが、被害者側の請求をすべて認めるものであり、言わば白旗とも言えるものであったことから、被害者らとしては、2004年4月から続く、一連の紛争にいったん終止符を打つこととし、結審間際のOさん、Yさん事件の裁判の中で、この勝訴的和解を受け入れることにしました(2010年3月10日)。

 但し被害者側として、ホームオブハートの資力に不安があったため、和解の義務の履行として、まずホームオブハート側からの訴訟等の取り下げと支払いを先行させることとし、この結果、先週金曜日(2010年4月9日)に、最終的な和解額全額が振り込まれてきましたので、昨日(2010年4月12日)、被害者側の訴訟について、こちらで取り下げるべきものは、すべて取り下げました。

 これにより、2004年以前に生じた消費者被害者のホームオブハート事件は、ほぼ解決したと評価できます。

 なおこの間、TOSHIが代表取締役をつとめるトシオフィスが、4月7日付で破産し、TOSHIと同一の破産管財人が就任しました。破産は、委任の当然終了事由ですので、今までTOSHI及びトシオフィスについていたホームオブハート側の代理人弁護士全員の代理人権が消滅しています。

  ⇒破産手続開始通知書=PDFファイル
 
(委任の終了事由)
民法第653条  委任は、次に掲げる事由によって終了する。
 一  委任者又は受任者の死亡
 二  委任者又は受任者が破産手続開始の決定を受けたこと。
 三  受任者が後見開始の審判を受けたこと。


 そのため今回の和解は、TOSHIとトシオフィスを除いた和解となりましたので、なお48部事件、C事件(最高裁)、K事件(東京高裁)は、TOSHIとトシオフィスとの関係では終了せず、事件として係属しています。

 この点は、今後、破産管財人との話し合いとなりますが、TOSHIも、当然にホームオブハートの被害者と評価できますので、被害者らと、課題は共通です。

 したがいまして、今後は、TOSHI及びトシオフィスの破産管財人に協力しつつ、これまで以上に、TOSHIを含めた新たなホームオブハートの被害者の救済を続けていく決意であり、これからもなおホームオブハートとこの団体を支えるMASAYA=倉渕雅也=本名倉渕透、TOSHI の元妻:守谷香=森谷香=出山香=WANKU、加田順子、桃井多賀子ら幹部「信者」の責任を追及していく所存です。

 今後も、僕と、被害者らを応援していただければ、幸いです。

今後も、すべてホームオブハート問題の活動費として使わせていただきます(感謝!!)。

郵便振替口座:000270-1-78416 「ホームオブハート被害者を支援する市民の会」
銀行口座:みずほ銀行麹町支店 普通預金口座番号 8104723 名義人 弁護士紀藤正樹を支える会 (略称「弁護士紀藤を支える会」でもお振込みが可能です。)

[参考]
・カテゴリー 2004-4 ホームオブハートとToshi問題を考える
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/cat7089127/index.html
・2010.01.21 今日事務所宛に届いた官報に、TOSHI(出山利三氏)の自己破産が広告されていました。
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2010/01/ethunder-b2c3.html
・2010.01.19 とても感慨深い-TOSHIの記者会見
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2010/01/toshiyoutube---.html
・2010.01.19 昨日のTOSHIの記者会見を受けての感想
http://kito.cocolog-nifty.com/topnews/2010/01/ethunder-199b.html

・過去の裁判日程⇒裁判日程BLOG

1月に「Toshi離婚騒動・ホームオブハート裁判はどうなる?」を書きました。
記事を書いた時点では「裁判の進行が止まるだろう」と理解していましたが、それからどうなるの?が疑問でありました。

まして、和解で裁判が終了するというのは、予想外でした。

しかしながら、Toshi個人が自己破産したのに、Toshiが代表の会社が存続できるとも思えなかったのですが、破産手続開始通知書にあるように
2010年3月31日申立、2010年4月7日開始で破算手続が始まりました。

今まで起こされた裁判が和解となり、Toshiについても破算手続が始まったということで、正に一段落すると感じています。

2004年の春に「元X-JapanのToshiが関わっている自己啓発セミナーで児童虐待」とテレビが一斉に報道しました。
それを見て「紀藤弁護士は、また派手な事件に関わっているのね」と漠然と思っていただけでした。

わたし自身は、自己啓発セミナーが怪しげなところもあるという漠然とした知識しかありませんでしたし、X-Japanについても名前は知っている、という程度のものでした。

これが、当事者から色々と話を聞いていると「カルト問題だ」となってきて、傍聴などでもそのような視点から、ホームオブハートの関係者の挙動を見るようにしていました

なにぶん長い期間ですから、何度も見ているわけですが、非常に印象的だったのが、「続・ホームオブハート裁判・控訴審証人尋問の感想」の回です。
2008年12月9日の高裁でのMASAYAの証人尋問の時でした。

ホームオブハート裁判は全体として、ホームオブハート(MASAYA)とトシオフィス(Toshi)が出てきますので、今回の法廷にも「本人」として、Toshiと出山香も弁護席に座っていました。
ホームオブハートとトシオフィスの関係がよく分かりません。どっちが上でどっちが下といった明確な関係は無いようです。だからと言って、一体ということでもないようです。

Toshiは終始落ち着いて座っていましたが、出山香は大きくうなずくというかリズムを取っているような動作があったりして、「どうしちゃったんだろう?」と不思議な感じがありました。

この記事中に書いていますが、MASAYAは証言が途中から演説になってしまって、裁判長に何度も注意されていました。
傍聴している側としては「呆れ返っている」のがほとんどで「この証言にどういう意味があるのだろうか?」とも思っているわけです。

ホームオブハート側の弁護士席にはToshiも出山香りも座っていました。
MASAYAの証人尋問ですから、ホームオブハート側がMASAYAの挙動を不審に感じるような様子を見せないのは当然ですが、だからと言って「良く言った」と誉められるようなことでもないわけですから、Toshiも含めて静かに座っているだけです。

そこで、出山香りだけが、うなづくというか、同意するというか、という動作を繰り返していたわけで、ひときわ異様な印象を今も覚えています。

何年前に、裁判所でToshiと守谷香を見たのか、覚えていませんが、最初に見た時には「やっぱり芸能人だね」といった雰囲気を感じました。
しかし、その後何回か見かける内に、こちらが見慣れたという以上に、二人ともなんか疲れたような雰囲気を感じさせるようになってきました。
Toshiはほんの2~3回しか見かけていませんが、守谷香は何回も傍聴に来ていますから、たびたび見ていたことになりますが、これまた「どうなっちゃったんだ?」といった印象でした。

まあ、7年の長さを表している変化なのかもしれません。

「ホームオブハート事件・Toshiの再生」に書いたように、今まで争ってきた裁判については和解になったわけですが、事件(裁判)になった原因である、ホームオブハートとMASAYAが各種法律を無視する姿勢は、いまもToshiの権利を侵害しているわけです。
つまりは、和解にはなったが根本は変わっていないと言えるわけで、今後も別の裁判沙汰も起きるでしょうし、紀藤弁護士が解説している通り、Toshiと被害者(原告)との争いは、別の手続になります。

まだまだ、この話題は続くと言えます。

4月 13, 2010 at 10:32 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.04.04

ホームオブハート事件・Toshiの再生

mixi ToshIさんの日記より「皆さまへ

皆さまからお問い合わせをいただいている、まぎらわしいご迷惑な件につきまして

過去ヒーリングワールドやホームオブハートからリリースされ、現在も販売されている以下の名義のMASAYAプロデュースのCDやDVD、配信、Tシャツ、ポストカード等の商品につきまして、現在私とは一切関係もなく、なんら関知するものではございません。

  • TOSHI
  • TOSHI with T-EARTH
  • TOSHI HEALING
  • TOSHI DUET
  • TOSHI&WANKU

また、以下のサイト等も、現在私とは一切関係なく、こちらが承認しているものではございません。

また、「TOSHI オフィシャル」との記載がありますが、決してオフィシャルではございません。

上記のことで、皆様に誤解やご迷惑をおかけしております。

以上のものに関して、また販売されているもの等に関して、私は全く関知しておらず、お問い合わせもこちらでは受け付けることができません。

近日中に、私本人から発信するオフィシャルサイト『武士JAPAN』がオープンいたします。

また、Tosh1公認のオフィシャルクラブ『Tosh1-CLUB』のメンバー募集もスタートいたします。

もうしばらくお待ちくださいませ。

mixi はSNSなので、遠めがねにそのまま持ってくるのは、ちょっと筋違いではあるけれども、「ToshIさんの日記」は、mixi 内でも公認アカウントであり、誰でも読むことができるいわばブログと同然なので、引っ張って来ました。

1月にToshiの自己破産記者会見があって、ホームオブハート裁判を応援して来たわたしとしては、Toshiのその後の行動については色々と考えるところでありますが、アーティストとしてToshiの種々の権利がどうなっているのか?という問題は、2ちゃんねるでもToshiのファンが問題にしていたことです。

ただ、外部の人間からは、明確な形でToshiとホームオブハートが関わっているとされている会社からの、ToshiのCD販売などが、どういう関係になっているのかが分からず、分からないことは書けませんから気にはしていたけど触れないできました。

今回、Toshiが明確に「関知しない」と書いたことで、これらのサイトとそれを運営している、ヒーリングワールドなどについて論評できるようになりました。

それにしても「Tosh1 公認」というのは、別にファンではないが、気の毒だと思う。
今回の事件はこんなところにもひどい影響を及ぼしているわけです。

4月 4, 2010 at 09:13 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.29

真光元裁判・判決

今日(2010年3月29日)真光元裁判の判決がありました。

原告の請求を棄却する。
費用は原告負担とする。

でした。

事件の内容などは「真光元裁判」に書いた通りです。

事件のキーポイントを羅列します。

  • 被告は、民間療法を実践していた。
  • 被害者は、インシュリンを作る事が出来ない、小児糖尿病患者であった。
  • 原告(被害者の母親)は被告を信じて、娘(被害者)にインシュリンを持たせずに合宿に参加させた。
  • 被害者が倒れてしまった時に「好転反応」だとして、被告らは病院に送るのが遅れた。

これで、死亡事件になって、刑事事件で取り調べられていますが、母親、被告らともに起訴猶予と不起訴になっています。

判決は、被告の行動がいい加減であるといった認定はしていますが、それが被害者の死亡に直結しているとは言えない。というトーンで各証拠について、賠償の根拠としては認めませんでした。

わたしには、裁判所が「原告の立証は不十分である」と判断したように見えます。

中学一年生の女の子が、夏休み前に死亡したという事件についてどこに問題があるのか?を考えてみますと、

  • インシュリンを持たせなかった母親の責任
  • 民間療法がインチキだった
  • 被告が原告に「治ると信じ込ませた」
  • 症状が悪化した時に救命しなかった
  • 薬とされた「マコモ」には薬効がないから、ニセ薬

こんなところが上がってきます。
良く見ると、三種類ぐらいに分かれます。

  • インチキ医療=医療ネグレクト
  • 洗脳=カルト
  • ニセ薬=詐欺

この中で、詐欺の適用はほぼ無理です。
騙す意志は無かった、といわれると、これをひっくり返すのは極めて難しいです。

今回の原告は基本的に、医療ネグレクトつまり「まともな治療(病院への搬送)をすれば助かった」を中心に戦いました。

これに対して判決は基本的に「被告にはそこまで判断できなかった」となって、請求棄却となりました。
原告は「なぜ騙されたのか」といった視点からは論じていません。
事件として分かりやすい「事実」だけで勝負しました。

その結果として「いかがわしいが、責任があるとまでは言えない」といった判決になりました。

わたしは、こんなインチキ宗教もどきの民間療法に「なぜ騙されたのか?」を論じる方が今後の被害防止のためにも有効であったと思います。

つまり「カルト問題」として正面衝突した方が良かっただろうということです。
もちろん「カルト問題」として論じると、範囲が大幅に拡大して事件が相対的に小さくなってしまう、という側面もありますが、今回の裁判の結果は、ピンポイントで攻めていると、ちょっとずれただけで目標のがしてしまう、という理解が正しいでしょう。

3月 29, 2010 at 07:46 午後 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.03.18

平和神軍裁判・上告棄却有罪決定・その4

わたしがRSSリーダーで受けているブログの更新などで、以下の3法曹人のブログが平和神軍事件の最高裁判決についての記事を書かれています。
また、mixi 内でも複数の法学者の方がコメントされています。

こちらは、本家の紀藤弁護士のブログです。
追記がありました。

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版
不当な最高裁判決に驚き!と困惑!! 本日午前11時47分加筆あり 本日3時40分判決文UP

当事者(弁護人)である紀藤弁護士以外の3名の方が、注目している点が、少しずつずれていて、かつどこかに問題があると指摘しているところは共通です。

結局は、今回の最高裁の決定は、まことに決定的ではない決定である、と言えるのでしょう。
今後このような事件が増えることは明白なのに、「とりあえず」で逃げたとしか思えない、最高裁の決定は、非常に良くないでしょう。

ネット上の名誉毀損問題は、非常に沢山ありますが、刑事裁判で最高裁まで行ったのは、初めての事例です。

このために、極めて目立つわけですが、最初の加害者の発言から、刑事事件で判決に至るまでには、いろいろな動きがあって、たくさんの名誉毀損発言から、今回初めての最高裁判決が出たことに注意するべきです。

加害発言
被害者の苦情管理者介入
自主削除管理者削除削除せず
弁護士介入
自主削除管理者削除削除せず
民事訴訟提起刑事告発
自主削除削除せず警察の注意
裁判開始自主削除削除せず
和解勧告送検
和解判決不起訴起訴
刑事裁判開始
判決

この表は、加害発言(名誉毀損発言)があってから、刑事事件で判決に至るまでの段階を書きました。

  1. 苦情の申立で発言者が自主的に削除をしたり、管理者が削除するなどが最初にあって、この場合は普通なんの問題にもなりません。
  2. 弁護士が介入して内容証明が来たりすると、発言者が削除する場合も多いです。
  3. 実際に民事訴訟手続になって、訴状が届いた時点で「こんな賠償額は払えない」と交渉が始まって発言を削除する例は非常に多いです。
    民事訴訟と平行して、刑事告発することも少なくありません。
  4. 民事訴訟では裁判所は「和解しませんか?」と適当なところで勧告します。
    刑事事件では告発を受理した警察は、刑事事件と考えると送検します。
  5. 民事訴訟で、和解しない場合は判決になります。
    検察は、送検された場合、ほとんどを不起訴にして実際の刑事裁判はほとんど開かれていませんでした。
    ■[刑事判例]<名誉棄損>ネット上「深刻な被害ある」最高裁初判断」参照。
  6. 刑事裁判は、起訴され判決に至ります。

名誉毀損事件は、このような段階を経ますから、発言者がある程度の意志があっても、現実の裁判沙汰に直面したりすると、主張を引っ込めて裁判を回避する例も多いのは容易に想像できます。

そういった点からも、今回の最高裁判決は現実問題の解決に資するとは思えないものです。

3月 18, 2010 at 12:22 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.17

平和神軍裁判・上告棄却有罪決定・その3

判決文が、最高裁判例として掲載されました。

よく分からないですね。
そもそも原判決、つまり東京高裁は事実調べをしていないとのことです。
その上での、認定事実ですから、早い話が地裁判決がどうして異例なものになったのか、という判断の違いについて論じていません。

その上で、

原判決の認定によれば,
被告人は,
商業登記簿謄本,市販の雑誌記事,インターネット上の書き込み,加盟店の店長であった者から受信したメール等の資料に基づいて,摘示した事実を真実であると誤信して本件表現行為を行ったものであるが,
このような資料の中には一方的立場から作成されたにすぎないものもあること,
フランチャイズシステムについて記載された資料に対する被告人の理解が不正確であったこと,
被告人が乙株式会社の関係者に事実関係を確認することも一切なかったこと
などの事情が認められる
というのである。

これは何を言いたいのだろう?
真実相当性が不十分だ、ということになるかと思うが、そもそも高裁ではこの点の審理をしていない。
地裁では正反対の結論を出している。

というのである」では、裁判の本質的使命である真実の解明の放棄ではないのか?

百歩譲って、これを認めるとして、なぜ上告棄却になったのか?は

以上の事実関係の下においては,被告人が摘示した事実を真実であると誤信したことについて,確実な資料,根拠に照らして相当の理由があるとはいえないから,これと同旨の原判断は正当である。

だって、最高裁は事実調べをしないわけだから、これではどんな場合でも高裁判決の踏襲になることにならないか?
そもそも、高裁判決が地裁判決と比して妥当ではない、というのが争いではないのか?

しかも、この部分は「職権で判断する。 」なのだが、何を判断したのか?

名誉毀損罪は、多くの方がかつてわたしが誤解していたのと同様に、「名誉毀損の内容が名誉毀損に当たることが立証されると罪になる」と理解されているでしょうが、そうではありません。

名誉毀損ですから、簡単に言えば悪口です。悪口を言ったことが事実であって、それを公表すると名誉毀損に該当する、と考えるしかありません。

しかし、現実問題として、井戸端会議や職場での悪口を刑法の名誉毀損罪で取り上げることは、今までも極まれにしかありませんでした。
つまりは、「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者」という刑法の規定での「公然と事実を摘示し、」の部分が日常生活と多少は違う基準であることを示しています。

それがインターネット時代になって、個人がマスメディア並みのパワーも持つようになった。
日常生活が変わった。

こういう時代だからこそ、この裁判には大きな意義があったし、以前から名誉毀損と表現自由はどこに落とし所見つけるかで、いくつもの裁判が起きていました。
そういう時期に、新しい判例を求めていましたが、結局はそれに何を触れることなく、まるでインターネットがないかのような基準を示してきました。
国民のほとんどが使おうというインターネットに対して、旧来の基準を当てはめていては、司法の自殺ではないでしょうか?


主    文

本件上告を棄却する。

理    由

 弁護人紀藤正樹ほかの上告趣意は,憲法違反,判例違反をいう点を含め,実質は 単なる法令違反,事実誤認の主張であって,刑訴法405条の上告理由に当たらな い。

 なお,所論にかんがみ,インターネットの個人利用者による表現行為と名誉毀損 罪の成否について,職権で判断する。

1 原判決が認定した罪となるべき事実の要旨は,次のとおりである。

被告人は,フランチャイズによる飲食店「ラーメン甲」の加盟店等の募集及び経 営指導等を業とする乙株式会社(平成14年7月1日に「株式会社甲食品」から商 号変更)の名誉を毀損しようと企て,平成14年10月18日ころから同年11月 12日ころまでの間,東京都大田区内の被告人方において,パーソナルコンピュー タを使用し,インターネットを介して,プロバイダーから提供されたサーバーのデ ィスクスペースを用いて開設した「丙観察会逝き逝きて丙」と題するホームペー ジ内のトップページにおいて,「インチキFC甲粉砕!」,「貴方が『甲』で食事 をすると,飲食代の4~5%がカルト集団の収入になります。」などと,同社がカ ルト集団である旨の虚偽の内容を記載した文章を掲載し,また,同ホームページの 同社の会社説明会の広告を引用したページにおいて,その下段に「おいおい,まと もな企業のふりしてんじゃねえよ。この手の就職情報誌には,給料のサバ読みはよ くあることですが,ここまで実態とかけ離れているのも珍しい。教祖が宗教法人の ブローカーをやっていた右翼系カルト『丙』が母体だということも,FC店を開く ときに,自宅を無理矢理担保に入れられるなんてことも,この広告には全く書かれ ず,『店が持てる,店長になれる』と調子のいいことばかり。」と,同社が虚偽の 広告をしているがごとき内容を記載した文章等を掲載し続け,これらを不特定多数 の者の閲覧可能な状態に置き,もって,公然と事実を摘示して乙株式会社の名誉を 毀損した(以下,被告人の上記行為を「本件表現行為」という。)。

原判決は,被告人は,公共の利害に関する事実について,主として公益を図る目 的で本件表現行為を行ったものではあるが,摘示した事実の重要部分である,乙株 式会社と丙とが一体性を有すること,そして,加盟店から乙株式会社へ,同社から 丙へと資金が流れていることについては,真実であることの証明がなく,被告人が 真実と信じたことについて相当の理由も認められないとして,被告人を有罪とした ものである。

2 所論は,被告人は,一市民として,インターネットの個人利用者に対して要 求される水準を満たす調査を行った上で,本件表現行為を行っており,インターネ ットの発達に伴って表現行為を取り巻く環境が変化していることを考慮すれば,被 告人が摘示した事実を真実と信じたことについては相当の理由があると解すべきで あって,被告人には名誉毀損罪は成立しないと主張する。

しかしながら,個人利用者がインターネット上に掲載したものであるからといっ て,おしなべて,閲覧者において信頼性の低い情報として受け取るとは限らないの であって,相当の理由の存否を判断するに際し,これを一律に,個人が他の表現手 段を利用した場合と区別して考えるべき根拠はない。

そして,インターネット上に 載せた情報は,不特定多数のインターネット利用者が瞬時に閲覧可能であり,これ による名誉毀損の被害は時として深刻なものとなり得ること,一度損なわれた名誉 の回復は容易ではなく,インターネット上での反論によって十分にその回復が図ら れる保証があるわけでもないことなどを考慮すると,インターネットの個人利用者 による表現行為の場合においても,他の場合と同様に,行為者が摘示した事実を真 実であると誤信したことについて,確実な資料,根拠に照らして相当の理由がある と認められるときに限り,名誉毀損罪は成立しないものと解するのが相当であっ て,より緩やかな要件で同罪の成立を否定すべきものとは解されない(最高裁昭和 41年(あ)第2472号同44年6月25日大法廷判決・刑集23巻7号975 頁参照)。

これを本件についてみると,原判決の認定によれば,被告人は,商業登 記簿謄本,市販の雑誌記事,インターネット上の書き込み,加盟店の店長であった 者から受信したメール等の資料に基づいて,摘示した事実を真実であると誤信して 本件表現行為を行ったものであるが,このような資料の中には一方的立場から作成 されたにすぎないものもあること,フランチャイズシステムについて記載された資 料に対する被告人の理解が不正確であったこと,被告人が乙株式会社の関係者に事 実関係を確認することも一切なかったことなどの事情が認められるというのであ る。

以上の事実関係の下においては,被告人が摘示した事実を真実であると誤信し たことについて,確実な資料,根拠に照らして相当の理由があるとはいえないか ら,これと同旨の原判断は正当である。

よって,刑訴法414条,386条1項3号により,裁判官全員一致の意見で, 主文のとおり決定する。

裁判長裁判官白木 勇
裁判官宮川 光治
裁判官櫻井 龍子
裁判官金築 誠志
裁判官横田 尤孝

3月 17, 2010 at 03:01 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

平和神軍裁判・上告棄却有罪決定・その2

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版より「不当な最高裁判決に驚き!と困惑!!

国家権力が、市民の表現につき、恣意的に、逮捕起訴できることを容認する判決が出ました。

この事件で、中傷という評価は誤っています。
少なくとも、この事件は、市民として「できうる調査」はしていた事案です。

ですから今回の最高裁判決は、本当に驚きです。
市民に、マスコミと同様の調査義務を課すというのでしょうか?

いまだ「インターネット」は、市民側の表現媒体として、成熟していないということでしょうか?
あるいは、簡単に信じやすいという、受け手側の成熟が待たれるということでしょうか?

時代の変化を経て、以前は有罪であったものが、有罪でなくなるということも現にあります。
有名な伊藤聖氏翻訳の「チャタレー夫人の恋人」は、わいせつ物頒布罪として、第1審では、伊藤聖は無罪、高裁、最高裁と有罪判決が出されましたが、現在では、何ら問題なく出版できています。

⇒チャタレー事件

では一体なぜ、その時代に、伊藤聖氏は、有罪とされたのでしょうか?
それは時代の変化に、裁判所がついていけていないからです。

ですから、橋爪さん、これにめげず、歴史を作った生き証人として、そして歴史がこれからも動いて、判例が変わる可能性があるものとして、まさに先駆者として、生きていってください。

橋爪さんには、表現者として、まだまだやることがあると思います。

=今回の最高裁判決を下した裁判官 全員一致というのが驚きです。

  1.  宮川 光治   第一小法廷 弁護士出身
  2.  櫻井 龍子   第一小法廷 官僚出身
  3.  金築 誠志   第一小法廷 裁判官出身
  4.  横田 尤孝   第一小法廷 検察官出身
  5.  白木 勇    第一小法廷 裁判官出身

asahi.com(朝日新聞社):ネット上の中傷書き込みで名誉棄損罪確定 最高裁初判断 - ネット・ウイルス - デジタル

ネット上の中傷書き込みで名誉棄損罪確定 最高裁初判断

2010年3月16日

 インターネット上で虚偽の内容で企業を中傷した男性会社員(38)について名誉棄損罪が成立するかどうかが争われた刑事裁判の上告審で、最高裁第一小法廷(白木勇裁判長)は男性の罰金刑を確定させる決定をした。15日付。第一小法廷は、ネット上の書き込みなら名誉棄損罪成立の判断が緩やかになるかどうかについて「個人利用者によるネット上の表現行為でも成立判断は緩やかにはならない」とする初判断を示した。

 男性は2002年10~11月、ラーメン店をフランチャイズ展開する企業が「カルト集団」という内容を自分のホームページに書き込んだとして、04年に名誉棄損罪で在宅起訴された。一審・東京地裁判決は、マスコミや専門家がネットを使って情報を発信する場合と比べ、個人利用者が発する情報の信頼性は一般的に低いと指摘。「個人利用者に求められる基準の調査をして書き込んでいれば罪は成立しない」と述べ、従来の同罪の成立に比べ緩やかな基準を示して無罪とした。しかし、二審・東京高裁はこの基準を否定して男性に罰金30万円を宣告。男性側が上告していた。

 今回の決定で第一小法廷は、個人利用者がネットに載せた情報であるからといって、閲覧する側が「信頼性が低い」と受け取るとは限らないと指摘した。

 そのうえで、ネットに載せた情報は不特定多数の利用者が瞬時に閲覧でき、名誉棄損の被害が深刻になる可能性がある▽ネット上の反論によって十分に名誉回復が図られる保証はない――といったネットの特性を考慮。名誉棄損罪が成立しないのは、活字や演説など判例が積み重なってきた従来の表現行為と同様、内容が正しいと誤って信じたことについて「確実な資料、根拠に照らして相当の理由があると認められるとき」だけだとする考え方を示した。

 この考え方にたって男性のケースを検討。他のネットの書きこみ、企業の内部関係者のメールなどを真実と信じて企業を批判したことを「中には一方的な立場から作成されたに過ぎない資料もあるうえ被告の理解も不正確で、関係者に事実関係を確認することも一切なかった」などの点から、「罪が成立する」とした二審判決が相当と結論づけて弁護側の上告を棄却した。(中井大助)

判決文を見ていないので、判決の結果だけで考えると「平和神軍裁判・上告棄却有罪決定」で書いた

しかし、今回の事件については、その種の判断に踏み込んだのは地裁だけであり、高裁・最高裁は意図して判断を避けた、という印象です。
から一歩も出ませんが、その結果として紀藤弁護士が指摘するように
市民に、マスコミと同様の調査義務を課すというのでしょうか?
という、より大きな問題にしてしまった、と思います。

報道では

小法廷は「ネットの情報は不特定多数が瞬時に閲覧可能で、時として深刻な被害がある。
それ以外の表現手段と区別して考える根拠はない」と判断した。
(毎日新聞記事)
とあるのですが、「深刻な被害がある」という一般論で、個々の事件の有罪無罪を決定するのは有り得ないし、判断基準を変える理由がないという説明を、可能性だけで判断したら、それこそ「包丁の生産を禁止できる」になってしまいます。
これはいくら何でも論理とは言えないでしょう。

最高裁が決するべきは、市民の表現の自由との関係性への言及であって、その上でどうか?という判断であるべきでしょう。
それを「結果があるから、他と同じ」というのは小学生並みの論理としか思えない。
ひょっとすると、世界的に歴史に残るバカな判決、になるかもしれないという印象があります。

早く判決文を見たい。

3月 17, 2010 at 10:45 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.16

平和神軍裁判・上告棄却有罪決定

サンケイ新聞より「ネット書き込みでの名誉毀損めぐり最高裁が初判断 有罪判決確定

ラーメンチェーン店の運営会社が「カルト集団」と関係があるかのような書き込みをインターネットのホームページ(HP)に掲載し、名誉を傷付けたとして、名誉棄損罪に問われた会社員(38)上告審で、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)は、被告側の上告を棄却する決定をした。

1審東京地裁の無罪判決を破棄、罰金30万円の逆転有罪とした2審東京高裁判決が確定する。決定は15日付。

ネットの書き込みで名誉棄損が成立するかどうかについて、最高裁が判断を示したのは初めて。

同小法廷は「個人がネットに掲載したからといって、閲覧者が信頼性の低い情報と受け取るとは限らず、ほかの表現手段と区別して考える根拠はない」と指摘。

その上で、「不特定多数が瞬時に閲覧でき、名誉棄損の被害が深刻になり得る。ネット上での反論で被害回復が図られる保証もない。ネットだからといって、より緩やかな要件で同罪の成立を否定すべきではない」と結論づけた。

1審は「ネットは利用者が自由に反論でき、情報の信頼性も低い。故意のうそや、可能な事実確認をしなかった場合に名誉棄損罪が成立する」との基準を示し、無罪とした。しかし、2審は「ネットで真実ではない書き込みをされた場合、被害は深刻になる。

ネットは今後も拡大の一途をたどると思われ、信頼度の向上が要請される」などとして、名誉棄損を認めた。

判決によると、被告は平成14年、自らのHPにラーメンチェーン店の運営会社を「カルト団体が母体」などと中傷する書き込みを行った。

う~ん、残念。

いわゆる「平和神軍裁判」ですが、そもそもネット上の書き込みが名誉毀損罪で刑事裁判になることが珍しく、起訴された時点では初めての事例だったと思います。

わたしは、被告とも良く会っているから、そういう意味で残念というところがありますが、それ以上に残念だと思うのは、最高裁が上告棄却にしたために、高裁判決で確定したことです。

地裁の判決は、当時も「画期的」と言われたもので、高裁が地裁の判決に対して反論するような審理をした上での、有罪判決であればまだしも、高裁判決は何もしていないというか、「ネットで悪口を書いたのだから有罪」というレベルの判決でした。

刑法の名誉毀損罪の誕生の歴史はわたしにもなぞの部分が多いのですが、名誉毀損罪の条文には

刑法 第230条(名誉毀損) 
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
2 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

とあるだけなのです。

単なる悪口を言うことが、そのまま名誉毀損罪に当てはまることではないというのは、常識的なことのように見えますが、その違いが公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者が名誉毀損罪に該当するというのですから、「公然と事実を摘示し」とは具体的にどういう状況を指すのか?となります。

名誉毀損罪が刑法に定められた時期は、調べた範囲で刑法の成立と同時のようです。
つまり、刑法の成立。明治40年(1907年)4月24日・成立・明治41・10・1施行です。
この頃の歴史的事実は下記の通りです。

1871最初の日刊新聞「横浜毎日新聞」刊行
 第一代 伊藤博文内閣
1890東京横浜間で電話サービス開始
 第三代 山県有朋内閣
1894謄写版発明
1894日清戦争始まる
 第五代 伊藤博文内閣
1904日露戦争始まる
 第十一代 桂太郎内閣
1908刑法施行
 第十二代 西園寺公望内閣
1925最初のラジオ放送
 第二十四代 加藤高明内閣

このような時代なので、「公然と事実を摘示し」とは、新聞・雑誌の記事にすることを指していると考えています。
解説書でも、家庭内での悪口などは「公然と」ではない、という説明になっています。

1912年7月30日に明治時代が終わり大正時代になります。
1905年頃から1925年ぐらいまでを大正デモクラシーとして、市民運動が開花した時期とも言われます。

名誉毀損については、主に新聞雑誌などで政治家など著名人への名誉毀損行為に対して、個人が反論する権利の実現、という面があったのであろうと想像します。

新聞・雑誌・ラジオ程度しかマスメディアたり得るものが無い時代に、名誉毀損が問題になったのは、マスメディアの記事でありましょう。
その他の個人はもちろん、一般の事業会社などでも、新聞・雑誌などと同等の広報機能はありませんでした。 それを「公然と事実を摘示し」という表現で示したのだろうと思います。

しかし、現代ではインターネットを利用することで、個人がマスコミを上回るほどの広報力を持っています。

従って、旧来の「公然と事実を摘示し」をそのまま適用すると、個人もマスコミと同等の責任がある、となりますが、それ自体が妥当かどうか?という問題が生じることは明らかです。
つまりは、時代の変化に応じて条文の解釈について裁判所はガイドラインを示す義務があると考えます。

しかし、今回の事件については、その種の判断に踏み込んだのは地裁だけであり、高裁・最高裁は意図して判断を避けた、という印象です。
なによりも残念なのは、インターネット時代の名誉毀損事件について、十分な審理をしなかった、と評価することができる高裁と最高裁の決定です。

3月 16, 2010 at 09:07 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.03.13

ホームオブハート裁判・全裁判が中止

ホームオブハート裁判の日程を載せている「HTP最新情報」に、全部の裁判が中止と出ています。

わたし自身は、裁判を応援している立場ですから、複数のチャンネルからある程度の情報は聞いていましたが、このような事になりました。

もちろん「なぜか?」は最大の注目点ですが、この部分は全く情報がありません。
また、延期であったのだとすると、どのくらいの期間にわたるのかと考えますが、これも分かりません。

Toshiの自己破産情報では、破産者になると金銭の管理が破産管財人の手に渡るので、裁判が延期になって破産管財人の結論待ち、というのは言われるまでもなく理解できるところでした。

Toshi(トシオフィス)とMASAYA(株式会社ホームオブハート)が一体であるとの指摘は、被害者側が主張していたことですから、Toshiの自己破産から裁判中止の影響が他の裁判に何らかの影響があっても不思議ではないのですが、いきなり全部が中止というのは想像外でありました。

3月15日の予定は「結審」でしたから、これも中止になるというのは、それだけ差し迫った事情があった、ということなのでしょうか?

こうなると「何が起きたのか?」あるいは「これから何が起きるのか?」に興味が行きますね。
しかし、わたしは実際の被害者の方々と会っていますから、結論が延びたり、2004年以来(準備はそれ以前から)の努力がどうなってしまうのか?と考えると、何とも言えない気分になります。

3月 13, 2010 at 02:09 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.02.11

ホームオブハート裁判・Toshi離婚の報道

サンケイスポーツより「TOSHI離婚成立…2・24“決別ライブ”

先月18日に会見を開き、自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」との決別を宣言したX JAPANのボーカル、TOSHIが、24日に開く決別コンサートを東京・赤坂BLITZで行うことが10日、分かった。

また、離婚調停中だった香夫人(40)と2日に離婚成立していたことも判明。

心機一転して一昨年にグループが世界ツアーをスタートさせた所縁の地から再始動する。

先月の会見で発表したソロ活動最後となる決別コンサート。様々な憶測が流れたが、24日に東京・赤坂BLITZでの開催が決定。チケット争奪戦は必至だ。

同所は一昨年大みそかにX JAPANが、ライブハウスで初心に戻って世界ツアーに出発しようとカウントダウンライブを行った場所でもある。TOSHIによると、「YOSHIKIが選んでくれました。Xが初心に戻ってライブをやった場所で、僕も初心で復活しようということになったんです」という。

「ToshI LAST CONCERT“武士JAPAN”」と銘打ったステージでは、この日のために自ら書き下ろしたソロアルバム「武士JAPAN」(24日発売)の収録曲を初披露。TOSHIは「今までの思いを赤裸々に綴った曲ばかりです。ソロライブは最後。なので最初で最後の披露になると思います」と意気込む。

また、昨年12月14日に香夫人との離婚調停を申し立てていたが、今月2日に香さん側が役所へ離婚届を提出したことで同日に離婚が成立。

慰謝料や財産分与については「近日中に申し立てることを弁護士と相談中です」(TOSHI)という。

さらに団体の広告塔にされ、被害を生んだことに対しても、担当の紀藤正樹弁護士と話し合いを進め、被害者救済のために協力することを約束。
被害者に会って謝罪を行っているという。

自らの過ちを改め、気持ちを一新する中、開催される決別コンサート。TOSHIを“引退”の危機から守り、復帰の後ろ盾となった盟友、YOSHIKIはサポートに徹し、TOSHIのアイデアを最優先させてあげている。TOSHIから相談があれば助言したり、アイデアを提案したりと、彼が想い描く舞台を陰で献身的に支えているという。

当日はYOSHIKIの呼びかけで、X JAPANのメンバー全員が駆けつける。それだけに期待するファンも多いが、「みんなが僕を助けに来てくれるような設定です。本当に嬉しいです。Xの楽曲を歌ったりメンバーでのライブ!?サプライズ?ハプニングはあるかなぁ…」とTOSHI。麗しいハイトーンボイスが再び復活する。

1月18日のToshiの記者会見以来、いろいろな事がすごいスピードで進行していると感じます。

離婚調停の申し立てが、このような形で決着したのは少々意外でしたが、この記事で気になるのが「財産分与」の部分ですね。

ホームオブハート事件の被害者は、勝訴判決をした方を含めて、今も賠償を得ていません。
ホームオブハート側が全ての裁判を、高裁・最高裁と持っていくのが戦略であろうことは、予想の範囲です。

つまり、被害者から見ると、Toshiはホームオブハートから賠償金を得る立場のライバルという関係になります。
しかし、同時に裁判でToshiの協力を得る事が出来ればより立証が確実になる、とも言えます。

さらに、Toshiが自己破産したのですから、トシオフィスも破産手続きに入るでしょう。
この件については、Toshiの代理人の河合弁護士が記者会見で述べています。

トシオフィスが破産手続きに入ると、株式会社ホームオブハートにとってトシオフィスは相当大口の取引先であったでしょうから、株式会社ホームオブハートの信用がかなり悪化する事になります。
金融機関に「Toshiがグループ内ですから」という説明をして信用を得ていた事は間違えない(隠しても良い事がない)でしょうから、Toshiの離脱そのものが信用悪化になるわけです。

こうなると、株式会社ホームオブハートの破産といった事も視野に入ってくるわけで、ホームオブハート事件の被害者も、Toshiもこと金銭面については債権確保をどうするのか?となってくるでしょう。

2010/02/09の裁判では「Toshiが記者会見で、那須には一度しか行っていない」との発言について、「事実ではない」との証言がありました。
ホームオブハート事件の被害者は、Toshiの記者会見などの発言について、了解できないところがあります。
この時点では、Toshiから謝罪があったという話も出ていません。

まだまだ、事態は混沌のまま進むように思います。

2月 11, 2010 at 01:06 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.02.10

ホームオブハート裁判・Toshi脱退後初の法廷・追記あり

昨日(2010/02/09)は一月一八日の「Toshiホームオブハート脱会記者会見」以来初めてのホームオブハート裁判でした。

HTP最新情報の通り、原告でホームオブハートとToshi問題を考える会代表の山本ゆかりさんの証言がありました。

わたしは2004年からホームオブハート裁判を応援していますから、詳しい方ではありますが、証言を聞いているとあらためて「そういうことだったのか」と新たに知るところが多数ありました。
要するにわたしも、事件の現場がどうなっていたのかを理解しているとは言えないのです。

ホームオブハート事件には、複数の要素があります。

  • カルト問題
  • 児童虐待
  • 金銭被害

といったところが裁判に出てきている内容ですが、山本ゆかりさんの金銭被害についても、カルトでだまされたから金銭被害に遭った、ということでこれらをバラバラに考えても意味がないとも言えます。

2007年の最初の裁判の判決文が公開されています。
これは前から読んではいましたが、昨日の山本ゆかりさんの証言で「3日間にわたって朝の8時半から深夜1時~3時頃まで」というところがあり、それだけやらされたら自分の意志などすっ飛んでしまう、とあらためて思いました。
公開されている判決文から、被害者のCさんが受けたセミナーなどへの参加状況を表にしてみると、驚くべきことになります。

177日間に、64日をホームオブハートに費やしています。
まさに「三日にあげず」そのものと言えましょう。

しかも、各セミナー参加費などは一日当たり10万円以上になることもあり、交通費宿泊費またその間に仕事が出来ないので、収入が途絶えることなどを考えると、論外というべき状況です。

被害者や弁護士、ジャーナリストなどとお話しすると、細かいことは別にして「そういうこともある」といった感じになりますが、中高生に話しをしてみると「何でセミナー代など買ったお金を騙されたと言えるのか?」とストレートな質問が出てきます。

昨日の証言でも、被告MASAYA側の弁護士は「自分の意志で止めることが出来ただろう」という証言を引き出そうとしていましたが、自分の意志で動けない状態を第三者(裁判所)に認めて貰うためには「朝から晩まで」といったことや「暗闇の中で大音響で」といった現場の風景描写などが不可欠だと感じます。

ホームオブハート事件の原告(被害者)とは親しくお話しをしていますが、皆さんごく普通の女性で、知的な雰囲気の方ばかりで、そういう人が被害者になるというところに「どういうことで多額の金銭を出してしまうのか?その現場は?」というのが、謎の部分なのですが、昨日の証言でその謎に一歩近づいたと思います。

追記

Toshi脱退記者会見後、初の裁判であったので、何か変化があるかな?と思いながら傍聴していました。
多くの民事裁判の場合、傍聴者は原告被告それぞれの応援団と、傍聴マニアといった方々に分ける事が出来ます。
今回は、被告MASAYA側の応援団には見知った人はいなかったようです。これは、被告側の人たちが裁判に顔を出していないので、当然かもしれません。

被告側弁護士の構成は、Toshiの裁判にもかかわっているY弁護士が全ての弁護を辞任したそうで、Y弁護士が全部の裁判の雰囲気に大きな影響を与えてきたので、その意味では「気の抜けた」弁護団のように感じました。

昨日の証言は、原告の山本ゆかりさんですから、原告側の山口貴士弁護士の主尋問が1時間、被告側の弁護士が1時間の反対尋問、という手順で行われました。

やじ馬的な興味は、Toshiがホームオブハートを脱退したことが尋問にどう影響するか?でありましたが、原告は過去の(2001年~2003年)の事実を語るのですから、Toshiがホームオブハートを脱退したこと自体は、証言の内容に影響するわけがありません。

しかし、被告MASAYA側は「社長のToshiの指示で・・・・」といった尋問をした場合に、後からToshiが「指示はしていない」とか「その時はそこにいなかった」と主張されたら、目もあてられないと思うのですが、被告側の質問はそのような配慮を特にしているようには見えませんでした。
結構違和感を抱いたところです。

Toshi脱退記者会見後の週刊誌の記事や、その後からやや日刊カルト新聞に掲載された記事などで、旧来のホームオブハート側の主張がかなり現実とは違っていたことが、公表されてしまったわけですが、昨日の裁判での質問などには、ごく一部しか取り上げられず、特に被告側の質問では、Toshi脱退騒動そのものがまるでなかったかのように一貫していたのが印象的でした。


2007年2月の最初の地裁判決(原告Cさん)の判決文から、ホームオブハートのセミナーなどにCさんが参加した日をカレンダーとして書き著したものです。

平成14年7月27日平成14年7月27日MASAYAコンサートに参加福島県羽鳥湖
平成14年7月28日平成14年7月28日オプションプログラムがあり
草むしりや花植え
福島県羽鳥湖
平成14年7月29日
平成14年7月30日
平成14年7月31日
平成14年8月1日
平成14年8月2日
平成14年8月3日
平成14年8月4日
平成14年8月5日
平成14年8月6日
平成14年8月7日
平成14年8月8日
平成14年8月9日
平成14年8月10日
平成14年8月11日
平成14年8月12日
平成14年8月13日
平成14年8月14日
平成14年8月15日
平成14年8月16日
平成14年8月17日
平成14年8月18日
平成14年8月19日
平成14年8月20日
平成14年8月21日
平成14年8月22日
平成14年8月23日
平成14年8月24日
平成14年8月25日
平成14年8月26日
平成14年8月27日
平成14年8月28日
平成14年8月29日
平成14年8月30日平成14年8月30日MASAYA個人ワーク福島県羽鳥湖
平成14年8月31日平成14年8月31日MASAYA個人ワーク福島県羽鳥湖
平成14年9月1日
平成14年9月2日
平成14年9月3日
平成14年9月4日
平成14年9月5日
平成14年9月6日
平成14年9月7日
平成14年9月8日
平成14年9月9日
平成14年9月10日
平成14年9月11日
平成14年9月12日
平成14年9月13日
平成14年9月14日平成14年9月14日初めてのフィードバック栃木県那須豊原
平成14年9月15日
平成14年9月16日
平成14年9月17日
平成14年9月18日
平成14年9月19日
平成14年9月20日
平成14年9月21日
平成14年9月22日
平成14年9月23日
平成14年9月24日
平成14年9月25日
平成14年9月26日
平成14年9月27日平成14年9月27日豊原ツアー栃木県那須豊原
平成14年9月28日平成14年9月28日豊原ツアー栃木県那須豊原
平成14年9月29日平成14年9月29日豊原ツアー栃木県那須豊原
平成14年9月30日
平成14年10月1日
平成14年10月2日
平成14年10月3日
平成14年10月4日平成14年10月4日アイランドセルフトレーニング福島県羽鳥湖
平成14年10月5日平成14年10月5日アイランドセルフトレーニング福島県羽鳥湖
平成14年10月6日平成14年10月6日アイランドセルフトレーニング福島県羽鳥湖
平成14年10月7日平成14年10月7日アイランドセルフトレーニング福島県羽鳥湖
平成14年10月8日
平成14年10月9日
平成14年10月10日
平成14年10月11日
平成14年10月12日平成14年10月12日伊豆ツアー静岡県伊豆高原
平成14年10月13日平成14年10月13日伊豆ツアー静岡県伊豆高原
平成14年10月14日平成14年10月14日伊豆ツアー静岡県伊豆高原
平成14年10月15日
平成14年10月16日
平成14年10月17日
平成14年10月18日
平成14年10月19日平成14年10月19日那須の美術館に呼び出され栃木県那須
平成14年10月20日平成14年10月20日ハワイレコーディングツアーハワイ
平成14年10月21日平成14年10月21日ハワイレコーディングツアーハワイ
平成14年10月22日平成14年10月22日ハワイレコーディングツアーハワイ
平成14年10月23日平成14年10月23日ハワイレコーディングツアーハワイ
平成14年10月24日平成14年10月24日ハワイレコーディングツアーハワイ
平成14年10月25日平成14年10月25日ハワイレコーディングツアーハワイ
平成14年10月26日
平成14年10月27日
平成14年10月28日
平成14年10月29日
平成14年10月30日
平成14年10月31日
平成14年11月1日平成14年11月1日お花の小道帰途ツアー栃木県那須豊原
平成14年11月2日平成14年11月2日お花の小道帰途ツアー栃木県那須豊原
平成14年11月3日平成14年11月3日お花の小道帰途ツアー栃木県那須豊原
平成14年11月4日平成14年11月4日お花の小道帰途ツアー栃木県那須豊原
平成14年11月5日平成14年11月5日お花の小道帰途ツアー栃木県那須豊原
平成14年11月6日平成14年11月6日200万円を入金
平成14年11月7日平成14年11月7日50万円を借り出して支払った
平成14年11月8日平成14年11月8日マネートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年11月9日平成14年11月9日マネートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年11月10日平成14年11月10日マネートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年11月11日平成14年11月11日マネートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年11月12日
平成14年11月13日
平成14年11月14日
平成14年11月15日
平成14年11月16日
平成14年11月17日
平成14年11月18日平成14年11月18日ブレーバートレーニング鹿児島県屋久島
平成14年11月19日平成14年11月19日ブレーバートレーニング鹿児島県屋久島
平成14年11月20日平成14年11月20日ブレーバートレーニング鹿児島県屋久島
平成14年11月21日平成14年11月21日ブレーバートレーニング鹿児島県屋久島
平成14年11月22日平成14年11月22日山の学校オプショナリーツアー栃木県那須豊原
平成14年11月23日平成14年11月23日山の学校オプショナリーツアー栃木県那須豊原
平成14年11月24日平成14年11月24日山の学校オプショナリーツアー栃木県那須豊原
平成14年11月25日
平成14年11月26日
平成14年11月27日
平成14年11月28日
平成14年11月29日
平成14年11月30日平成14年11月30日チャイルディッシユツアー福島県羽鳥湖
平成14年12月1日平成14年12月1日チャイルディッシユツアー福島県羽鳥湖
平成14年12月2日
平成14年12月3日
平成14年12月4日
平成14年12月5日
平成14年12月6日平成14年12月6日セミナーに参加栃木県那須豊原
平成14年12月7日平成14年12月7日セミナーに参加栃木県那須豊原
平成14年12月8日平成14年12月8日セミナーに参加栃木県那須豊原
平成14年12月9日
平成14年12月10日
平成14年12月11日
平成14年12月12日
平成14年12月13日平成14年12月13日ヒーリングセラピートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月14日平成14年12月14日ヒーリングセラピートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月15日平成14年12月15日ヒーリングセラピートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月16日
平成14年12月17日
平成14年12月18日
平成14年12月19日
平成14年12月20日
平成14年12月21日平成14年12月21日レクチャーワーク福島県羽鳥湖
平成14年12月22日平成14年12月22日レクチャーワーク福島県羽鳥湖
平成14年12月23日平成14年12月23日レクチャーワーク福島県羽鳥湖
平成14年12月24日
平成14年12月25日
平成14年12月26日
平成14年12月27日平成14年12月27日マスタートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月28日平成14年12月28日マスタートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月29日平成14年12月29日マスタートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月30日平成14年12月30日マスタートレーニング福島県羽鳥湖
平成14年12月31日平成14年12月31日マスタートレーニング福島県羽鳥湖
平成15年1月1日平成15年1月1日マスタートレーニング福島県羽鳥湖
平成15年1月2日平成15年1月2日山の学校のトレーニング栃木県那須豊原
平成15年1月3日平成15年1月3日山の学校のトレーニング栃木県那須豊原
平成15年1月4日平成15年1月3日山の学校のトレーニング栃木県那須豊原
平成15年1月5日
平成15年1月6日平成15年1月6日ハーブ講習会福島県羽鳥湖
平成15年1月7日平成15年1月7日ハーブ講習会福島県羽鳥湖
平成15年1月8日
平成15年1月9日
平成15年1月10日
平成15年1月11日
平成15年1月12日
平成15年1月13日
平成15年1月14日
平成15年1月15日
平成15年1月16日
平成15年1月17日
平成15年1月18日平成15年1月18日エンロールメントトレーニング福島県羽鳥湖
平成15年1月19日平成15年1月19日エンロールメントトレーニング福島県羽鳥湖
平成15年1月20日平成15年1月下旬に、
セミナーやトレーニングへの
参加を取りやめた。
平成15年1月21日
平成15年1月22日
平成15年1月23日
平成15年1月24日
平成15年1月25日
平成15年1月26日
平成15年1月27日
平成15年1月28日
平成15年1月29日
平成15年1月30日
平成15年1月31日

2月 10, 2010 at 01:18 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.02.08

ホームオブハート裁判・明日(2010/02/09)の法廷

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版より「ホームオブハート事件の真実=元トシオフィスのスタッフが証言します。

TOSHIによるホームオブハート脱会・破産記者会見(2010年1月18日)の余波で、いくつかの尋問が延期されていますが、この火曜日2010年2月9日に、TOSHIの記者会見後としては、初めて、ホームオブハート被害者(元トシオフィススタッフ)の尋問が行われます。

既に告知ずみですが、ホームオブハートの真実(もちろん一部ですが)が明らかになると思いますので、傍聴の希望の方はぜひどうぞ。

期日は、2010年2月9日火 14:00~16:00です。傍聴自由です。

裁判日程ブログ

・金銭等被害裁判 東京地裁民事23部 東京地裁712号法廷(7階です。)=傍聴自由

2010年2月9日火 14:00~16:00 
証言・原告山本ゆかり(元トシオフィススタッフ)

2010年3月16日火 13:30~16:30
証言・被告MASAYA(倉渕雅也)こと倉渕透、加田順子(㈱ホームオブハート代表取締役)

「ホームオブハート裁判・当分混沌か?」で説明した通りにいろいろな予想は出来るのですが、現実の裁判では、はじめに予定が決まって裁判所が特に変更を認めない場合には、予定通りに開かれます。

HPT最新情報には、延期になった裁判も記載されていますが、基本的にToshi個人が当事者ではない裁判については予定通りに進行することになります。
しかし、「ホームオブハート裁判・Toshiの記者会見」で紹介したビデオでは、河合弁護士が「トシオフィスの破産もある」と述べていますので、いずれにしろ裁判の進行は大きく遅れるでしょう。

2010/02/09の法廷は、裁判全体が変化していく直前であり、今後の変化を予想するあるいは決定する意味でも重要な法廷になるでしょう。

Toshiの記者会見は、ホームオブハートの関係者や支援者には大きな衝撃であったようですが、徐々に収まりつつあるようで、これから彼らの方向性がはっきりとしてくるだろうと考えています。

わたしが、ホームオブハート裁判を応援するようになったいきさつは、「Toshiのホームオブハート脱会宣言への感想」に書いた通りですが、現在のような状況になるとは全く予想していませんでした。
2ちゃんねるの意見を見ていると、基本的には「裁判」「Toshiの洗脳事件」「Toshiの脱退声明」といったように、バラバラの事件が起きて収束する、といったように見られています。
これは当然の見方ではありますが、現実に裁判を応援して弁護士や被害者の方々の説明を聞いていると、何年もの絡まり合った関係として考えないと、予測にならないということを理解しました。

いわば「決算」とか「年度」といった時間的な区切りがない話なのです。普通の市民生活では、何らかの区切りを付けて生活しているのですが、そういう普通の生活から逸脱している世界、なのですね。

個人的な感覚として「法律はわたしには正義にならない」と考え主張することは理解出来ますが、そういう主張は社会との約束事自体を破壊するから、社会と隔絶してしまいます。
カルト事件では、出家に代表される社会との隔絶が出てきますが、ホームオブハートも出家であり、社会との隔絶の道に進んでいるようです。

やや日刊カルト新聞より「TOSHIのカネはどこへ? ホームオブハートの豪華家具写真

X JAPAN・TOSHIの脱会を受けて、中止となったコンサートのチケット代の返金をTOSHIグッズによる現物支給でごまかそうとしている自己啓発セミナー「ホームオブハート(HOH)」。しかし本紙既報の通り、HOHの拠点がある栃木県那須町には新たなHOH関連施設がいくつも作られていました。そのうち、同じ那須にあるHOH本部施設内の豪華さを示す写真が、インターネット上に堂々と掲載されています。カルト集団の施設内を写した、貴重な写真です。

この写真を掲載しているのは、東京都内の店舗デザイン会社です。同社サイトには、これまで手がけたデザインの実例写真が多数掲載されており、その中に「ホームオブハート」と明記された写真が10枚ありました。カーテンに机にソファなど、全て真っ白。天蓋付きベッドがいくつも写っています。

この写真を見たHOH脱会者の一人は本紙の取材に対して、「写真に写っているのは、那須にあるHOH本部です」と断言しています。HOHの指導者MASAYAこと倉渕透氏がここに居住し、HOHの実質的な本部機能を果たしている施設です。2004年の児童虐待事件で子どもが保護された施設のひとつでもあり、当時は多くのマスコミがこの施設の外観の映像や写真を放映・掲載しました。

デザイン会社のサイトに撮影日は書かれていませんが、写真が掲載されたのは2005年9月末のこと。つまり児童虐待問題発覚の後のことです。

■MASAYAは天蓋付きベッドが大好き

写真の中で目を引くのは、何といっても天蓋付きベッド。

「MASAYAは2002年頃から、やたらと天蓋付きベッドにご執心で、関連施設のベッドをメンバーの手作業で改造させて天蓋を付けさせていました。写真に写っているものは手造りではなく購入したものですが、おそらくTOSHI(98年にX JAPANを脱退、HOHの活動にのめりこんだ)やほかのメンバーからおカネを巻き上げたりして、購入できるようになったのでは。いまでこそHOHは岩盤浴店やヒーリング施設の経営に手を出していますが、当時はセミナー以外に大きな収入源はありませんでしたから」(HOH脱会者)

ただし写真の天蓋付きベッドは、MASAYAのベッドではなく、幹部スタッフ用のものだといいます。

「MASAYAのベッドは、もっとでかいです」(脱会者)

MASAYAは2002年頃、HOHメンバーに対してこのように語っていたそうです。

「万物に貢献する美しい人は、美しい家に住んで、美しい服を着て、美味しいものを食べて、美しい者に囲まれて生きるべき。エゴの人間が評価されていい思いをする社会の方が間違っている」

こういう理屈で一時は「お城」を建設しようともしていたそうですが、結局、それは頓挫。その代わりかどうかはわかりませんが、天蓋付きベッドへのこだわりを加速させます。

■笑いごとではない

こうしたMASAYAの言動や行動を、カルト集団を率いる指導者の成金趣味と笑い飛ばすこともできるかもしれません。しかし実はこの天蓋付きベッドからは、笑うに笑えない“児童虐待カルト”の内情が浮かび上がってきます。

「天蓋付きベッドを手作りしていた2002年頃、その作業にHOHメンバーの子どもたちも従事させられていました。天蓋のカーテン部分も全てメンバーによる手作りで、MASAYAがその作業を『全員でやれ』と指示していた。当時、子どもも含めた10人くらいのメンバー全員が、午前0時を回ってもカーテンを縫うなどの作業をしていました」(脱会者)

同じく那須の「松田賀江ふるさとの木美術館」と称するHOH施設では、敷地内のプールやコテージまであり、それもメンバーたちの労働によって作られました。

「もっともプールは、素人による工事のせいで水漏れがひどく、水が貯まらないままの状態で放置されるハメになっていましたが」(脱会者)

HOHがいくつもの関連施設を那須に建設したり、豪華な家具を購入したりできるようになったのは、TOSHIやほかの被害者たちからの金銭収奪の結果です。しかし同時に労働力の収奪も行われており、それがいまのHOH施設を作り上げてきました。

■HOHは家具代金まで踏み倒す?

被害にあっているのはメンバーだけではなく、家具を納入した冒頭のデザイン会社も同様のようです。同社では、HOHが家具の代金を払ってくれないと言っています。

「代金は300万円くらい。いくら請求しても、向こうは『払わない』というのです。家具が気に入らないというわけでもないようだし、払ってもらえない理由はよくわからない。裁判をして取り立てようにも時間がかかってしまうし、どうにもならない」(デザイン会社関係者)

メンバーからは多額のカネや労働力を収奪し、外部の業者には仕事だけさせて代金は払わない。そして、中止になったコンサートのチケット購入者にはカネを返さずに済まそうとする。HOHとMASAYAの悪質さは、とどまるところを知りません。
投稿者 藤倉善郎 時刻: 16:19:00

この記事に紹介されている、「家具代金の踏み倒し」のような話は、他にもあるようですが、それらを「社会の約束事を無視する」という視点で見ると、共通ですね。

  • 子どもを学校に行かせない
  • 代金等を支払わない
  • 上納金を取る
これらが社会の約束事のかなり基本的なところを逸脱しているのは言うまでもないですが、これらは事実として確認されていて、その理由付けを裁判で争っていると言えます。
そしてその理由の代表が「陰謀論」なのですから、なんともすごいです。

こんなモノにかかわらなければ良かった、と被害者は当然思うところでしょうが、たまたま近くにいることになってしまったわたしとしては応援を続けざるを得ません。

2月 8, 2010 at 11:02 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.02.03

ホームオブハート裁判・当分混沌か?

日刊サイゾーより「「泥沼の訴訟地獄へ......」脱会のTOSHIに対しHOH主催者MASAYAが大型訴訟を準備中!?

X JAPANのボーカル・TOSHIが自己啓発セミナー「ホームオブハート」(HOH)を脱会し、妻・香さんに対し離婚調停を起こすことを発表したことで、波紋が広がっている。

TOSHIは今まで心酔しきってきた「ホームオブハート」の主宰者・MASAYAとも決別することを自ら記者会見の席上で語り、「働いたおカネの全てを同団体に渡し、私に莫大な税金と借金が課せられた」と暴露したのだ。

ところが、この一連のTOSHIの発言を聞いたMASAYAは激怒しているという。MASAYAは「TOSHIの発言は全くの事実無根だ」として、近く裁判を起こすことも視野に入れており、今後泥仕合となりそうだ。

「MASAYA は、1月末に都内のホテルで大々的にコンサート&セミナーを行なうことになっていたんですよ。ところが、そのセミナーもTOSHIの脱会騒動で中止になってしまった。MASAYAは手始めに、TOSHIに対して損害賠償請求の裁判を起こすことを検討しているようです。もう関係ないとはいえ、TOSHIにとっては頭の痛いところでしょうね」(音楽関係者)

さらには、TOSHIの発言で名誉を傷つけられたとして、MASAYAは「名誉毀損でも大型裁判を起こすつもりです。そこまで大きく騒がれては、TOSHIとX JAPANの活動にも、今後大きな影響が出そうですよ」(某レコード会社幹部)

また、その一方でTOSHIが元妻に起こした離婚調停も「不調に終わりそうだという話ですよ。となると、今後は元妻とも泥仕合の慰謝料争いが勃発しそうです」(前同)

TOSHIの脱会騒動は、まだまだ多くの火種を抱えているようだ。

日刊スポーツより「中止チケット代をTOSHIグッズと交換

自己破産したX JAPANのボーカルTOSHI(44)が、決別した自己啓発セミナーのホームオブハートに対し、体調不良でキャンセルした公演のチケット代をファンに返金するよう求めていた問題で、同セミナーは資金不足を理由に「TOSHIグッズ」をファンに現物支給することで済まそうとしていることが1日、分かった。

同団体は運営する携帯サイト「TOSHI MOBILE STORE」上で、昨年12月19日のコンサートの中止と、チケット代の返金はTOSHIのCDやグッズとの交換で対応すると発表した。関係者は「現実にお金がない。(現物支給は)こちらからのお願い。またソロ活動の停止を受け、グッズにプレミアが付くと判断したファンも多いので」と説明。交換に応じないファンとは個別に応相談としている。

またTOSHIが自己破産や香夫人との離婚を表明したソーシャルネットワークサービス(SNS)ミクシィの公式日記も、1月26日にTOSHIに相談することなく勝手に閉鎖していたことも分かった。同関係者は「こちらが管理しており、困ることを書かれたので閉鎖した」と認めた。

一方TOSHI側は、主張を発信する唯一の手段だったミクシィ閉鎖と、キャンセル料の現物支給に遺憾の意を示した。関係者は「(ミクシィは)無断で閉鎖された。予定はないが、別な形で自ら開設する方法もあると話している。また返金希望者には、現金で支払ってほしい」と訴えた。

何ともまあ、グチャグチャな事態になりつつありますが、Toshiの脱会表明以前に動いていた裁判は3種類ありました。

  1. 元セミナー生が原告となって、金銭被害の損害賠償請求訴訟。
  2. 紀藤弁護士らとホームオブハート側が総合に名誉毀損を訴えている訴訟。
  3. ホームオブハート側が日本テレビの放送内容を名誉毀損だと訴えている訴訟。

ホームオブハート側は、会社と個人がありますし、元セミナー生をホームオブハート側が訴えている事件もあります。
しかし、大きく分けて、ホーオブハート側、元セミナー生側、日本テレビという三者を当事者とする裁判が続いていたのですが、Toshiが脱会することになると「ホーオブハート側」からToshiが出てきた事になります。

Toshiは破産手続が進行していますから、現時点では裁判は止まりますし、破産管財人の判断が出ないと、どのように変わるのかも、決まりません。

その上に、Toshiは立場的にホームオブハートに対して返金を要求するでしょうし、報道のようにMASAYAがToshiを訴えると、ということも無いとは言えません。

結局は、ますます混沌の度を深めていくように思えます。

2月 3, 2010 at 12:19 午後 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2010.01.25

Toshiのホームオブハート脱会宣言への感想

2010/1/17(日曜日)18時半ごろに Toshi が mixi でホームオブハートからの脱会と離婚について発表したことを見ました。

わたしは2004年春にホームオブハート事件がワイドショーで連日報道されたときに初めてホームオブハートの存在を知りました。
当時、悪徳商法?マニアックスの管理人 Beyond 氏に対して起こされた、刑事・民事訴訟申立に対応するために作られた「考える会」の会長を引きうけていました。
「考える会・第一回総会」を2004年4月17日に開きました。この総会は、第一回でほぼ所期の目的(訴訟回避)を確実にすることが出来て、われわれには成功と言えるものでした。

その後の、打ち上げの席で「ホームオブハート被害者の会代表」として当時何度もテレビに登場していた、山本ゆかりさんに「お久しぶり」とあいさつされて、仰天しました。

その席に山本ゆかりさんが現れたのは、紀藤弁護士が「一人連れていきます」と連絡があったからですが、「お久しぶりです」の方は、わたしが99年から通っていたシンポジウムでの顔見知りでした。

実際に、山本ゆかりさんがホームオブハートのセミナー生としてホームオブハートの活動に参加したのは、2001年からですから、わたしはそれ以前からの知り合いだとなります。

山本ゆかりさんは関西にお住まいの方ですが、裁判のために東京に来ています。
わたしは「以前からの知り合い」という立場から応援することにして、現在まで裁判傍聴記などを書いてきました。

紀藤正樹弁護士がブログに「僕とホームオブハートとの12年。そしてこれからも続く被害者救済活動」を書いています。

今回、TOSHIは、脱会にあたって、この12年間に、自分に何が起きたのかを、比較的正直に話していましたが、98年秋からホームオブハート(当時の名称はレムリアアイランドレコード)の問題を追及してきた僕にとっても、同じ12年に長きにわたる活動。本当に感慨深いことと感じています。

この間、僕は、長年、嘘つきよばわり、金儲け呼ばわり、売名行為呼ばわりを、TOSHIだけでなく、裏でTOSHIを指示してきたMASAYA、森谷香=出山香=WANKUら、ホームオブハート関係者から言われ続けてきました。

今回のTOSHIの発言により、僕へのホームオブハートからの誹謗中傷が虚言であり、そしてMASAYAらが、自分たち組織を守るためには、相手に、嘘であれ、どんなことを言っても許されるという異常な考え方を前提としていることが明らかになったと思います。
僕はまだしも、ホームオブハートの被害者らへの執拗な誹謗中傷は、本当に許されないものだと思います。

改めて、98年秋の当時のテレビ番組(当時放映されていたフジテレビのビッグトゥデイ)を見ると、TOSHIの当時、置かれていた状況が、よくわかるものとなっています。

http://www.youtube.com/watch?v=_WHy-N6Vmrg&feature=related

この番組でMASAYAが強く反発していた「MASAYAの1996年の発言」は、僕の方で、映像を入手し、テープ起こしを、僕のホームページ上に、UPしています。

http://homepage1.nifty.com/kito/htp-masaya1996.htm

しかしTOSHIの脱会は、あくまでも一里塚。
まだまだホームオブハート(ヒーリングワールド)の活動が続いています。被害者の救済は続きます。

もちろんTOSHIにも被害者の面があり、TOSHIに引き続き、ホームオブハートを脱会する方も当然に被害者という面があります。

今後も僕の被害者救済への活動は続きます。僕への支援、今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m。

わたしは最初に書いたように、ホームオブハート事件になるまでは、X-Japan については名前しか知らない(そもそも今も曲を聴いた覚えがない)者でした、まして90年代に紀藤弁護士がかかわる事件があったなんて事は、裁判になってやっと知ったことです。

Toshi は洗脳騒動と、2004年からのホームオブハート事件でワイドショーに追い回されているわけですが、わたしにとっては2004年のホームオブハート事件以降しか知りませんから、今年で7年目に入ることになります。
ところが、Toshiは「12年にわたり被害に遭っていた」と言っているわけです。

その一方で Toshi が被害を生み出した、となりそうな事件が2009年3月に報道された「Toshiのコンサート関係者が詐欺事件」です。

読売新聞より「TOSHIさん支援 と450万詐取…風俗店員ら女2人

人気ロックバンド「X JAPAN」のボーカル・TOSHIさんの活動費と偽って450万円を詐取したとして、地検姫路支部が、兵庫県姫路市の無職女性(41)、風俗店店員女性(33)両被告を詐欺罪で起訴していたことが4日、わかった。

起訴状などによると、2人は2007年6月、同市内の女性(29)に「TOSHIさんの当面の活動費や生活費のために金を貸してほしい」などと持ちかけ、450万円をだまし取ったとされる。

県警が2月に2人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者によると、2人は、同市内でイベント企画会社「パーフェクトラブ」を運営。

TOSHIさんのコンサートを同市内のホールなどで数回開催したことがあり、コンサートを通じて女性と知り合ったといい、調べに対し、2人とも容疑を認めているという。

この事件の顛末は、PJNEWS の「X JAPAN・TOSHIコンサートをめぐる詐欺事件で、地裁が懲役2年の判決=姫路」に報じられた内容になりました。

PJ: 藤倉 善郎

X JAPAN・TOSHIコンサートをめぐる詐欺事件で、地裁が懲役2年の判決=姫路

2009年05月15日 12:26 JST

兵庫県姫路市で、X JAPAN・TOSHIのソロコンサートを主催していた女性2人が、TOSHIの出演料や会場費として同市内の女性から現金450万円を詐取した事件で、神戸地裁姫路支部は5月13日、被告人2人にそれぞれ懲役2年の実刑判決を言い渡した。

この事件は、A被告(41歳・無職)とB被告(33歳・無職)が、07年に姫路市内の女性(当時27歳)に対して「私たちは資産家で多額の収入があるので2カ月後には返済できる」などとウソをつき、450万円を借り受けて、全く返済しなかったというもの。

4月15日の公判で行われた検察の冒頭陳述などによると、両被告は「株式会社パーフェクトラブ」を名乗り、06年から姫路市内を含め全国でTOSHIのソロコンサートを主催していた。

しかし、チケットが全く売れず赤字続きで、TOSHIに前払いで出演料を払わなければならなかったため困窮し、詐欺におよんだ。

詐取したカネは、TOSHIの出演料や会場費の支払いにあてたという。

4月15日の公判で両被告は、起訴事実を全面的に認める一方で、TOSHIやマネージャーから「X JAPANのツアーの仕事を優先的にまわす」などと言われていたにもかかわらず、実際にはX JAPANの仕事を回してもらったことはなかったことなどを明らかにした。

A被告本人も「TOSHIにだまされた」「(民事訴訟で)TOSHIを訴えて、取り戻したお金を被害者への弁済にあてたい」とし、弁護人が、こうした背景事情を考慮した執行猶予付き判決を求めて結審していた。

しかし5月13日、A被告の弁護人から追加で証拠が提出されたため、判決言い渡しの前に一時、審議を再開。

X JAPANのTOSHIが心酔している自己啓発セミナー「ホームオブハート」の被害者がホームオブハートやTOSHIの所属事務所トシオフィスを訴えた民事裁判の判決文などが提出された。

また、ホームオブハート被害者の救済活動を行う紀藤正樹弁護士からA被告の弁護人にあてた、「TOSHIを訴えるのであれば協力する」との内容の書簡も提出され、弁護人が「TOSHIを訴えるという話は(減刑を目的とした)絵空事ではない」とした。

その上であらためて結審し、その場で両被告にそれぞれ懲役2年の実刑判決が言い渡された。

五十嵐常之裁判長は量刑の理由について、「(両被告が)将来、経済的に報われるであろうとの期待があったにせよ、被告人らの経験と思慮の乏しさから招いた金銭的苦境から逃れるために犯罪におよぶということ自体、許されることではない」「被害者にいわれのない多額の現金被害をもたらしたものであって、酌量の余地に乏しい」と述べた。

実はこの事件の公判では、詐取された450万円とは別に、B被告の両親もB被告に4000万円もの金銭を渡していたことも明らかになっている。

両親はこのために借金まで背負ったとしており、被害者への弁済を肩代わりする余裕も両親にはないようだ。

判決後、記者は、弁護人の一人に「(被告人が主催した)コンサートの回数の割には、4000万円という金額は大きすぎはしないか。
被告人が自己啓発セミナーにのめり込んで、ホームオブハートに対してカネをつぎ込んだ可能性はないか?」と尋ねたが、「被告人がセミナーにのめりこんでいた形跡は確認できていない」(弁護人)とのこと。

両被告の弁護人ともに、控訴するかどうかについては今後本人と話し合うとしている。【了】

こうして、大きな事件だけを取り上げても、Toshi が周囲を巻き込んで、事件起こしたと言っても間違えではないでしょう。
その意味では、現在のところ Toshi の発表だけでは、今までのさまざまな事件が解明されたとはとうてい言えないわけで、より一層の事実の掘り起こしが必要であろうと思います。

それにしても、この種の事件を見た多くの方々は「なんで、ホームオブハートなんかに引っかかるのだ?」と思われるでしょう。
わたしも、パソコン通信時代から悪徳商法被害者の方と直接お話をしたりしていますが、それでも「だまされる方に、特別なところがあるからだろう」と思っているところがありました。

ホームオブハート事件で、山本ゆかりさんのお話を聞き、その後そこそこ目を向けて勉強した結果、一般市民がこの種の事件を起こすようなカルト的な組織にだまされるハードルは極めて低いもので、誰でもだまされる可能性がとても高いと分かりました。

ホームオブハート事件の被害者は、自己破産して家庭が崩壊しています。

確かに、自己破産・家庭崩壊、となると悲惨ですが、元をたどるとカルト問題に突き当たります。
2ちゃんねるを見ていると「なんでこんな団体を取り締まれないのだ?」といった素朴な意見がありますが、事件になったから「取り締まれば被害がなかった」というのは、後知恵です。

怪しいといわれている宗教や、マルチ商法、フードファディズムなど幅広いところで洗脳に繋がるところがあり、問題になっているし場合によっては、被害を生み出しています。

結果だけを見て「自己破産などにならないから良い」などと判断したりすると、出山香りが「自己破産したのは、多くのセミナー受講生の内の数人でしかない」というトンでもない発言を法廷でしていますが、このような考え方を是認することにつながるでしょう。

われわれは、日々の生活で過度に何かを信じ込んではいけない。常にある程度は疑ることが必要だという、割と当たり前の話にしかなりませんね。 とりとめ無い、感想でありました。

1月 25, 2010 at 11:30 午前 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2010.01.22

ホームオブハート裁判・ドンドン延期に

ホームオブハート裁判は、Toshiの破産手続によって進行が大きく変わり始めました。

「Toshi離婚騒動・ホームオブハート裁判はどうなる?」で書いた通り

当事者が、破産すると破産した人はお金に関する交渉能力が無くなりますよね?破産管財人が行うことになる・・・・・・。 ってそれで裁判って出来るのか?
が現実の物となりつつあります。

やや日刊カルト新聞が作った「やや日刊カルトTV」に一時間にわたる記者会見のビデオが掲載されていますが、この中で河合弁護士が「(Toshiの)全ての債権債務は、破産管財人に承継され・・・」と述べています。
そして、河合弁護士は「今後の裁判については破産管財人が決める」と述べていますから、当然のことながら年が直接関わっている裁判は、一時停止の後に別の展開になっていく、となります。

その一時停止についての詳しい情報は、HTP最新情報紀藤弁護士のブログにアップされています。

被害者から見れば、Toshiが居たからHOHに参加したという側面は間違えなくあるでしょうから、ToshiがHOHを脱退して、実はToshiも被害者だと分かった=被害者の会のメンバー、とはならないでしょう。

そうなると、今までの被害者 vs HOH+トシオフィスという構図から、被害者 vs HOH vs Toshi という三極構造に変わるわけで、裁判がややこしくなる可能性の方が大きいでしょう。
これではより多くの時間が掛かることになりますから、被害者は大変だろうなと想像しています。

1月 22, 2010 at 09:57 午前 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.01.19

ホームオブハート裁判・Toshiの記者会見

やや日刊カルト新聞より「TOSHI会見、60分の一部始終映像

1月18日、X JAPANのTOSHIが、自らが広告塔を務めた自己啓発セミナー「ホームオブハート(HOH)」からの脱会、自己破産、妻との離婚に向けての現状について、都内で記者会見を行いました。本紙ではYoutubeに「やや日刊カルトTV」を開設し、1時間に及ぶ会見の一部始終を配信中です。

 会見でTOSHIの代理人弁護士は、「自己破産の目的のひとつは、TOSHIを裁判から外すこと」と語りました。TOSHIは現在、ホームオブハートの被害者らとの裁判のうち2件で被告になっています。TOSHIは、自分の影響でHOHに関わってしまった被害者がいることについては「申し訳ない気持ち」といった言葉は口にしました。しかし、明確な謝罪はなく、今後、被害者への謝罪や賠償を行うつもりかどうかについても明言を避けました。

 TOSHIは最後までサングラスを外そうとせず、しきりに笑顔も見せていました。「謝罪会見」という態度は全くなく、HOHからの脱会、自己破産、妻との離婚手続きに関する報告と、自らが被害者であることをアピールするといった内容でした。つめかけた報道陣からは、HOH問題などについて厳しい質問も出ましたが、TOSHI最後に「これからのTOSHIを見てください」とにこやかに席を立ちました。その後は、報道陣から「TOSHIさ~ん、こっち見てくださ~い」「こっちもお願いしま~す」「手を振ってくださ~い」と声がかかり、まるでふつうの芸能人の写真撮影会。

HOH被害者を含めて、HOH問題におけるTOSHIの役割を知っている人々にとっては、決して満足のいく会見ではなかったかもしれません。それでも、被害者や被害者側弁護士を口汚く誹謗中傷する態度ではなかっただけ、これまでのTOSHIに比べればずいぶんマシだったように思います。本紙既報の通り、TOSHIはまだウソをついていると思われる部分もあるので、その態度が今後、変わっていくのかどうか注目されます。

 本紙はTOSHIとサイエントロジーの関係を過去に報じていますが、会見でTOSHIは、サイエントロジーへの入信は否定しました。

 TOSHIの記者会見に関するマスコミ報道については、HOH被害者の代理人の一人である紀藤正樹弁護士がブログ上でコメントを出しています(昨日のTOSHIの記者会見を受けての感想)。

記者会見の最初から最後まで7本のビデオが、アップされています。

  1. http://www.youtube.com/watch?v=fMgoGTbEopY&feature=channel
  2. http://www.youtube.com/watch?v=f--sOwBiQ-Y&feature=channel
  3. http://www.youtube.com/watch?v=k-dRXPfKTiE&feature=channel
  4. http://www.youtube.com/watch?v=0_HSwEmExmQ&feature=channel
  5. http://www.youtube.com/watch?v=IPMyoFmjAvU&feature=channel
  6. http://www.youtube.com/watch?v=70YZCKNk9pY&feature=channel
  7. http://www.youtube.com/watch?v=89SGDiyEO-M&feature=channel

昨日書いた「ホームオブハート裁判・全く違った展開になるか?」の中で

この4本のニュース記事でこれだけいろいろな切り口が出てきているということは、記者会見ではいろいろな話が出てきたのだろうと思われます。
は予想通りでした。
基本的には、記者が大きく分けて「芸能記事の取材」と「社会事件取材」に分かれていて、それぞれの立場で質問していますね。

少なくとも、Toshiがホームオブハートと組んで被害を増大させたのは間違えのないところで、その点については明快な謝罪とかありませんでしたね。
さらに、不思議な印象を受けたのは「生活費などを知人らに援助されていた」というところで「洋服も買わないで貰っていた」というところがあります。
洋服をもらうというのは、一般人にはそうそうあることでなく、それで服を買わないで済ませられる、というのはかなり異常な状態でしょう。
にもかかわらず、この点に触れたときの態度が「特別なことではない」という感じでした。

これを芸能人だからプレゼントは多い、と見れば納得出来るわけですが、それゆえに広告塔として被害を拡大させた、となるわけです。
そうなると、服をもらうのも、被害を拡大させたのも、同次元であり芸能人だから出来るのだ、という解釈も成立しますが、そもそも「芸能人だから特別である」と社会で行動されては、一般人の社会常識からは逸脱してしまうわけです。そういう視点から今回の事件を考えてみると、Toshiは一般の社会人としてではなく、芸能人の立場としての今回の騒ぎにしたのではないのか?と強く疑問を感じました。

何度も見ると「今ひとつ整合性の取れた説明になっていない」とも感じます。
今回Toshiについた、さくら共同法律事務所河合弁護士の経歴を見ると、バリバリのビジネス処理の大ベテランです。
このような有力な弁護士に依頼し、弁護士も受任するというのは普通はそれなりに事態が明らかになっているからでしょう。
事実、弁護士間でも最初に相談を受けた弁護士が「この問題は誰それが得意だから」と別の弁護士に回すことは良くあります。

では、「ホームオブハートにお金を巻き上げられて大変だ」と河合弁護士に相談したのか?と記者会見を見てみるとどうも順序が違う。

  1. 河合弁護士と接触
  2. 入院
  3. 問題であることに気づく
  4. 離婚調停
  5. 破産申請
といった順序のようです。

入院中に連れ戻しに来た、ホームオブハートから病院が守ってくれた、と述べているのですから、何らかの思惑が本人か周辺にあって、同時に体調不良で入院した、ということだろうと想像出来ます。

もう一つ気になったのは、Toshiは「純粋に」といった言葉を結構ポンポン出していましたが、これは出山香氏などが証言でさんざん使っている言葉です。
わたしには非常に抵抗感がある言葉なのですが、何度も出てきます。それだけ聞くと「変わっていないだろう」とも取れるのです。

そういう細かいところを気にしてみると、ホームオブハートを脱会するのだとしても、これほどの大問題に拡大させてしまった、判断力の甘さのような部分は変わっていないのではないのか?と思えるのです。

1月 19, 2010 at 01:59 午後 裁判傍聴 | | コメント (4) | トラックバック (0)

ホームオブハート裁判・全く違った展開になるか?

サンケイ新聞より「お金を返して 自己破産申し立てのTOSHIさんが会見

ブログで夫人との離婚調停中であることや自己破産を申し立てたことを明らかにしたロックバンド「X JAPAN」のボーカル、TOSHIさんが18日、さくら共同法律事務所の河合弘之弁護士とともに東京都内の同事務所内で記者会見を開き、自らの心情を吐露した。

すべての収入が、香夫人(40)とともに参加していた自己啓発セミナー団体の「ホームオブハート」に流れていたというTOSHIさんは、「ホームオブハートからは一切、お金が与えられていなかった。

通帳、印鑑が手元に戻ってこない」と話す一方、ホームオブハートに対して「困っている人にお金を返してあげてほしい」と訴えた。

昨年10月ごろから河合弁護士に相談し、12月18日に自己破産の申し立てを行い、現在は破産管財人による手続きが進められているという。

自己破産金額については、手続き中ということで詳細は明らかにされなかったが、河合弁護士によると、TOSHIさんの返済能力を超え、「億は超えている」という。

TOSHIさんは、現在はホームオブハートから脱退して、「縁も切れている」と話す。

また、香夫人との離婚については、昨年12月中旬に離婚調停の手続きを行っており、「仲のいい夫婦を演じてきたが、すべて偽りです」と一切の未練がないことを明らかにした。

X JAPANのプロモーションビデオ撮影のため今月上旬、米ロサンゼルスを訪問した際、リーダーのYOSHIKIさんに相談したところ、「自分が力になるから、お互い頑張っていこう」と励まされ、「持つべきものは、幼なじみだなあ」と思ったという。

現在の心境について、TOSHIさんは「(ホームオブハートからの)精神的な影響力から解き放された。
人生をやり直していきたい。
これからの僕を見てください」と再出発への意気込みを語った。

近々、YOSHIKIさんプロデュースによるソロ活動のさよならコンサートも企画しているという。

朝日新聞より「X JAPANのTOSHIさん自己破産「だまされた」

ロックバンド「X JAPAN」のTOSHI(トシ)さん(44)が18日、東京都内で会見し、自己破産したことを明らかにした。

破産の原因については、TOSHIさんが参加していた自己啓発セミナーなどを手がける団体「ホームオブハート」(栃木県)から「ばくだいな税金と借金が課せられた」と説明した。

TOSHIさんはホームオブハートとはかかわりを絶つことも明らかにした。

TOSHIさんによると、1998年からホームオブハートの活動を始め、自ら代表を務める「トシオフィス」もコンサート活動などにかかわってきたが、詳細のわからないままに多額の税金などが残されていたという。

ホームオブハートの代理人は「破産しているか知らないし、原因も分からない」としたうえで、

借金などを課せられたというTOSHIさんの説明について「トシオフィスとの間の経理面はクリアになっており、事実とまったく違う
としている。

ホームオブハートをめぐっては、詐欺などの被害にあったとして元セミナー生らによる損害賠償を求める訴訟が起きている。

TOSHIさんは「だまされていたことからやっと目が覚めた」と話し、「広告塔」という批判があることについては、「自分のせいで巻き込んでしまったなら申し訳ない」と述べた。

同じ記者会見から作った記事とは思えないほど、二紙の内容が違いますが、YouTube に上がっているテレビニュースを見ると、もっと違います。

X JAPAN TOSHI会見 Part1
X JAPAN TOSHI会見 Part2

このニュースの中で、

ホームオブハート側は「真実に反しToshiが書いたものとは思えない、Toshiは今でも専属のアーチストだ」と述べた。
と放送さています。

この4本のニュース記事でこれだけいろいろな切り口が出てきているということは、記者会見ではいろいろな話が出てきたのだろうと思われます。

「Toshi離婚騒動・ホームオブハート裁判はどうなる?」に書きましたが、ホーム帯ぶハート事件の被害者(元セミナー性)はホームオブハートとトシオフィスを訴えていて、その中の個人である、MASAYAやToshiを訴えていました。

Toshiが、MASAYAとホームオブハートを訴えて、返金訴訟でも起こすと現在の裁判とは競合関係になってしまいますし、そうでなくても破産管財人が入っては裁判は停止になるのではないでしょうか?

それにしても、ホームオブハート側が「Toshiが書いたとは思えない」といったコメントを寄せているのは、今までのホームオブハート裁判で一貫しているホーオブハート側の「陰謀説主張」と同じもので、そんな事言っても意味がないわけですが、このままだとさらに「巨大な陰謀説」になってしまいそうです。

1月 19, 2010 at 12:16 午前 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.01.17

Toshi離婚騒動・ホームオブハート裁判はどうなる?

やや日刊カルト新聞より「TOSHI激白!香夫人との結婚は「形ばかり」、自身は「自己破産」

「ホームオブハート裁判に影響するか?」で書いたToshiの離婚騒動が一段と拡大しました。

mixi には Toshi のオフィシャル日記がありますが、そこに「皆様へ」とだいする日記が、本日18時付けでアップされました。

 夫人・出山香氏(旧姓・守谷、芸名WANKU)との離婚や、自らが広告塔を務めてきた自己啓発セミナー「ホームオブハート(HOH)」からの脱会を報じられているX JAPANのTOSHIが、mixiの日記上で、裁判所に自己破産を申し立てすでに破産宣告を受けたことを明らかにしました。香夫人については、「10年前から、実質的には夫婦ではありませんでした」「守谷香氏は、私との家庭生活よりもMASAYA氏と共に暮らすことを選び」などと記述しています。以下、全文を引用します。

【mixi 2010年01月17日】皆様へ

皆様へ  先日、一部マスコミにおいて離婚報道がありましたが、そのことも含めて、この12年間について私の感じたままに正直にお伝えしたいと思います。

1、これまでの12年間について
1998年よりこれまで12年間活動してきましたが、その間、実質上所属してきた株式会社ホームオブハート、株式会社ヒーリングワールド(ホームオブハートと実質同じスタッフの一連の会社)に私の活動のすべての売り上げのお金が渡っていました。
これまで、非常に過密なスケジュールの中で、一日も休むことなく働き続けてきましたが、仕事上のごくわずかな必要経費以外、コンサートのギャラも給与も生活費もXJAPANからの収入も含め、すべてのお金が私には一切与えられていませんでした。
働いた多額のお金は今日にいたるまですべて持っていかれてしまいました。
実際の生活費は、私の友人、知人に個人的に援助を受けて生活してきました。
今回、病に倒れたときですら、知人に援助を受けるすべしかなかったのです。

2、株式会社トシオフィスについて
私が代表者である(株)トシオフィスも、実質的には(株)ホームオブハートの経営の中にあり、私には経営や経理を含めた権利はなにも与えられていませんでした。
毎日働いたお金のすべてを、守谷香氏(妻)や(株)ホームオブハートや(株)ヒーリングワールドに渡していたにもかかわらず、詳細のわからない間に、私自身に莫大な税金と借金が課せられました。
これまで私は(株)ホームオブハートのために無償で働くただの従業員に過ぎなかったのです。

上記のようなつらい生活を続けてきたのは、12年前に心病んでいた私が、プロデューサーのMASAYA氏や守谷香氏(妻)に出会い、「救われた」となぜか思い込み続けてしまったからです。

これらのことについて、これまで長い間本当に悩み続け、心身ともに疲れ果ててしまいました。

3、守谷香氏(妻)のこと
10年前から、実質的には夫婦ではありませんでした。
仕事場でごくたまに会う以外、守谷香氏(妻)の生活は実際のところまったく知りません。
守谷香氏は、私との家庭生活よりもMASAYA氏と共に暮らすことを選び、これまで毎日、現在に至るまで10年間、那須で生活しています。
私は、東京都港区芝にあるマンションの小さな部屋で、一人で暮らしてきました。
この度、形ばかりとなっていた守谷香氏(妻)との婚姻関係を解消するため、妻に対する離婚調停を申し立てました。
実際はそうではないのに、守谷香氏のブログで、二人で仲良く暮らしているかのような嘘の文章を掲載されたり、デュエットなどの活動を押し付けられていた、すべての偽りが精神的な極度の疲労となっていました。

4、裁判について
私自身は、那須にある(株)ホームオブハートには10年ほど前に一度だけ、那須にある(株)トシオフィスにもこの10年間で3~4回立ち寄っただけで、(株)ホームオブハートや(株)トシオフィスでどのようなことが起きていたのか、まったくわかりませんし、裁判内容に関しての事実も知る由もありませんでした。
これまでいくつかの民事裁判が行われ、ニュースになるときにはいつもTOSHIの名前が出され、この件に巻き込まれたことを悩み、心痛んでいました。

5、現状について
私はこのような現状の中で、やむを得ず自己破産の申立をし、破産宣告を受けました。
現在進行中の破産手続において、私にはわからなかった、(株)ホームオブハート、(株)ヒーリングワールド、(株)トシオフィスに関する一連の、私にとって不透明な金銭や経理が明らかにされることになると思います。私としては、国の機関による真実の解明にすべてを委ね、誠実に協力したいと思います。

これまで長年にわたってだまされていたことからやっと目が覚めた気持ちです。

以上のような真実について、長い間本当のことを話せずにいたこと、また押し付けられていた毎日長時間にわたる過酷な労働が、心身ともに苦痛となり、積もり積もって今回の病気になってしまいました。

これまでの言動やブログの文章等で、仕事のためやむを得ず、自分の意思とは反して偽りを伝えたことも皆様にお詫びいたします。

今まで44年間生きてきた中で、この2か月半の間が一生分以上に大きな時間でした。 この間じっくり考え抜き、本当に大切なものがなんなのかを知り、ここで人生の再出発をしようと決意しました。
この思いを生涯忘れることなく、これからはささやかでも、嘘のない自分の生活を送っていきたいと思います。
これまで私を応援し支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。 これからのTOSHIをどうか見てください。

                      2010年1月17日 TOSHI

 HOHをすでに脱会しているHOH被害者の一人は、本紙の取材に対して、このように語っています。

「TOSHIがHOHの本社の建物に行ったのは1回だけかもしれませんが、彼は、本部以外の施設に何度も出入りしています。

1回4~5泊するHOHのセミナーに、私ががしっているだけでも5~6回、TOSHIが参加していた。

また屋久島にある関連施設でのセミナーも、複数回、私自身がTOSHIと一緒に参加しています。
さらに、HOH本社が那須に移転する前、東京の麻布にあったときからTOSHIはセミナーに参加していた」

 TOSHIは「皆様へ」の中で、「(株)ホームオブハートや(株)トシオフィスでどのようなことが起きていたのか、まったくわかりません」と書いていますが、HOHをやめてもなお、真実を語るに至っていないようです。 

投稿者 藤倉善郎 時刻: 19:11:00

こんな展開になるとは、さすがに予想外でありました。
この記事を書いている時点では、裏を取った続報もなく、何が真実なのか分からないとも言えますが、徐々に真実に近づきつつあって、基本的には全くのデタラメということはないだろうと思います。

HTP最新情報によれば、1月25日、2月9日、3月2日、3月16日、4月13日と裁判の予定がありますが、これらにどのような影響を及ぼすのかが、心配です。

民事裁判を行っているわけですから、要するにお金の問題です。
その当事者が、破産すると破産した人はお金に関する交渉能力が無くなりますよね?破産管財人が行うことになる・・・・・・。
ってそれで裁判って出来るのか?

1月 17, 2010 at 08:43 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.01.16

ホームオブハート裁判に影響するか?

今朝(2010/01/16)遠めがねのアクセス状況をなんとなく見たら「ホーオブハート」関連記事にアクセスが集中していました。
何だろうと調べたら、これが火元であります。

スポニチアネックスより「X JAPAN」TOSHI 元アイドル妻と離婚へ

ロックバンド「X JAPAN」のボーカリストのTOSHI(44)が、「WANKU(わんくぅ)」の名で歌手活動中の香夫人(40)と離婚に向けた話し合いを始めたことが15日、分かった。TOSHIは、夫婦で参加していた自己啓発セミナーの主催団体「ホームオブハート」から脱会。団体主宰者のMASAYA氏(52)とも決別し、音楽活動に打ち込む意向だ。

関係者によると、TOSHIから離婚を切り出した。大きな理由は、夫婦で心酔してきたMASAYA氏との決別だ。

香夫人は元アイドル。「守谷佳央理」などの芸名で活躍し、TOSHIと出会ったのは93年のロックオペラ「ハムレット」での共演。数年間の交際を経て、97年2月14日に結婚。その後、芸能界から一時引退し、TOSHIの個人事務所の代表として支えた。

TOSHIがMASAYA氏に傾倒していったのは香夫人と出会ってから。結婚後の97年8月に初対面している。MASAYA氏が作るヒーリングミュージックにも影響を受けた。結婚直後の97年4月には、ロサンゼルスに滞在するX JAPANの相棒のYOSHIKI(年齢非公表)を訪ね、音楽的な方向性の違いを理由にバンドからの脱退を申し出た。これが引き金となってX JAPANは同年末の解散に至ったとされる。

翌98年には、ファンや親族らが自己啓発セミナーからTOSHIを脱会させようと動き始め、その後、たびたび衝突。周囲によると、08年のX JAPAN再結成後から徐々に「ほかに信じられるものができたようだ」(関係者)といい、ついに決別した。

同時に香夫人との離婚も決意。ただ、夫人は合意していないとみられ、離婚調停に入るとの情報もある。

TOSHIはロサンゼルスに滞在中。香夫人はスポニチ本紙の取材に「(離婚調停は)ありません。いずれにしましても、私の口からお話しすることはありません」と述べた。TOSHIの弁護士は「守秘義務がありお話しできません。ただ、週明けにも説明したいと思っております」としている。

◆TOSHI(トシ)本名出山利三(でやま・としみつ)1965年(昭40)10月10日、千葉県生まれの44歳。82年YOSHIKIとX結成。89年メジャーデビュー。92年シングル「made in HEAVEN」でソロデビュー。08年にはエコをテーマにしたバンド「TOSHI with T―EARTH」を結成。血液型A。

◆WANKU(わんくぅ)本名出山香(でやま・かおり)。旧姓守谷。1969年(昭44)7月26日、愛知県生まれの40歳。86年、松竹の「ミス・レインボー」でグランプリ受賞。翌87年にシングル「予告編」で歌手デビュー。「守谷佳央理」や「守純かほり」の芸名で活動。一時引退したが、08年に歌手活動を再開。血液型AB。

2ちゃんねるでは、ちょっと前から「別れるのではないか?」といった話しが飛び交っていましたが、実際にそうなるのでしょうか?

ホームオブハート裁判の予定には、Toshiの証人尋問の予定もありますから、わたしとしては関心を持たざるを得ません。

1月 16, 2010 at 10:54 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.25

速報・ホームオブハート裁判3回目の勝訴

15時前に連絡があって、ホームオブハートを相手取って損害賠償請求訴訟を起こしていた、女性の勝訴判決がありました。

ホームオブハート裁判での判決は、1件目の地裁勝訴、その控訴審での高裁勝訴、今回の2件目の地裁勝訴と、被害者側の3連勝となりました。

被告ホームオブハート側が控訴するのは確実ですが、原告(被害者)側も、判決でToshiの責任が認められなかったので、控訴する方針だそうです。

とは言え、全体としては6件の訴訟があり、控訴審もあるので当事者まだまだ大変でしょう。

聞いた範囲では、ホームオブハートの実質上の主催者であるMASAYAについては、損害を与えたセミナー会社の経営に関わっていないから無関係という主張は認められませんでした。

Toshiの責任が認められなかったのは、今ひとつ理解できない判断で、トシオフィスの責任は認めているのです。
それでもToshi個人に責任が無い、という判断はどういうことなのでしょうか?

12月 25, 2009 at 04:26 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.07

ホームオブハート裁判・MASAYA証言

今日は、ホームオブハート裁判で証人尋問がありました。

原告本人の証言と、被告本人の証言です。
原告は被害女性で、被告はMASAYAこと倉渕透氏です。

10時15分に始まり、昼休みを挟んで17時まで続いた長丁場でした。

民事訴訟の証人尋問は、原告側の証人には、原告側代理人が先に質問(主尋問)を行い、後から被告側代理人が質問(反対尋問)をすることになっています。
証人が一人ずつの場合には、原告側証人、被告側証人の尋問と続きますから、それぞれ2回の尋問があるから合計4回の証言があります。

今回は、被害女性が午前中で午後からMASAYA氏の尋問でした。

ホームオブハート裁判は、HTP 最 新 情 報によると、5本ぐらいの裁判が同時に進行していて、わたしもMASAYA証言は以前も聞きました。
以前聞いた時と比べると、MASAYA氏は全体として落ち着いた対応でした。
以前は、ヒステリックとまで言えませんが、途中から演説のような感じになってしまって、弁護士に聞かれたことに答えるという感じでは無いことがありました。

しかし、今度は片っ端から「事務関係は社長に・・・」「数字に弱いから、何年にやったことか間違える」といった調子の連続で、全体としては「じゃあ何が信用できるか?」という印象が強くなりました。

非常に不思議に感じたのは、セミナーの様子を実際に録音したものを証拠として提出しているのですが、録音設備(音楽の会社だからスタジオを持っている)について、どこに何があるのか、という質問に対して「どこに何があるか知らない」と回答を拒否したことです。
録音機材からスピーカー、配線についてまで「全部知らない(分からない)」というのですから、非常に奇異に感じました。
「スピーカーがこっちで、マイクはあっちで」と答えても、なんの問題も無いと思うのですが、それに全く触れない。
どういうことなのでしょう?

午前中に証言した、被害女性は「オーケストラを作るので団員募集」という宣伝を音楽雑誌で見て応募したのだそうです。
MASAYAの面接を受けて採用となり、すぐにセミナーに勧誘されて、最終的に自己破産に至るということでした。

被告側(ホームオブハート側)の弁護士は原告(被害女性)に「腕前がそれほどではないから」とか聞いていましたが、別に被害女性じゃなくても、そんな質問には回答のしようがないでしょう。
さらに、MASAYA氏が面接して採用を決めた人なのですから、裁判の場とは言え「一体何を言いたいのだ?」でありました。

今日の二人の証言についてだけ比べると、明確ではっきりと意見と判断を述べた、被害女性(原告)と、日時とか決定などほとんどを「知らない」「間違えても仕方ない」「社長が担当者が・・・」とばかり証言したMASAYA氏という、際立った対照を見た思いでありました。

12月 7, 2009 at 09:16 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.16

ホームオブハート対日本テレビ裁判

今日(2009/11/16)は原告ホームオブハート・被告日本テレビの名誉毀損裁判を傍聴してきました。

HTP最新情報にある通り、証人尋問であり当初は原告本人のToshiこと出山利三氏が証言することになっていました、しかし直前になってToshiの証言は行われないことになりました。
紀藤弁護士のブログより「急報! ホームオブハート事件(TOSHI事件)の今後の進行に変更があります。
2009年11月16日(月)13:30~同じ東京地裁526号法廷で、TOSHI側が日本テレビを訴えた裁判で、TOSHIが証言する予定となっていましたが、TOSHIの出廷は、病気を理由に延期となりました(他の証人に対する尋問自体は行われます。こちらも傍聴自由)。

Toshiも原告側(ホームオブハートならびにトシオフィスなど)の証人であり、今日の証言者も原告側の証人で現在20歳の女性です。

この裁判は、傍聴している側にはよく分からないのですが、原告(ホームオブハートら)が日本テレビの報道が名誉毀損に当たると訴えたものです。
2004年4月に各局のワイドショーが一斉に取り上げた「報道」の中で、日本テレビを訴えたものです。なぜ、日本テレビなのかがよく分かりません。

当時の報道の内容がどうであれ、放送当時よりも以前に起きた事を報道していたわけで、そこに名誉毀損の要素があるのだとしますと、報道当時よりももっと以前の事柄についての報道が事実と異なる、ということが名誉毀損を構成する最低限必要な条件だろうと考えます。

2009年現在、20歳ということは報道された2004年には15歳、問題にされている事柄はそれ以前の中学生時代に起きた内容だとなります。

ホームオブハートの施設には、児童相談所が立入調査をし複数の児童を一時保護しています。だから報道されて大騒ぎになりました。
つまり、保護された子どもは証人よりも年下で、彼女の妹は3歳年下だそうですから、当時小学生であったのでしょう。

証言は、13時30分から始まり、16時まで続いたのですが、「子どもが段ボール箱で養育されていた」と報道されたことが事実に反する、といった争いになっています。
こういった点だけであれば、争点として明らかになっている事実は数点から十点ぐらいではないかと思いますが、原告側の尋問(主尋問)はほとんどすべてが、紀藤弁護士と「ホームオブハートとToshi問題を考える会」代表の山本さんらに対して批判の連続でした。

原告側代理人の主尋問は、いろいろな事を証言させるのですが、その一つ一つに「何時」がありません。
聞いていても、彼女に何が起きたのかが理解できません。

そこで、気づいたのが彼女の年齢です。
証言で、小学校で不登校であった、と受け取れました。その場合、不登校の時期が2001年以前だとなります。その後、屋久島のホームオブハートのホテルが母親の職場であったために、引っ越してそこでは学校には行かず、その後さらに那須に転居して2004年の事件に遭ったようです。

一方「ホームオブハートを考える会」の被害者の方々が、ホームオブハートにかかわった時期は、2002年あるいは2003年ぐらいのようです。
つまり、今日の証人が紀藤弁護士や山本さんを非難するにしても、時期的に無関係ではないのか?と考えました。

ところで、今日予定されていたToshiの証言を原告側は取り下げました。
そして、Toshiに変わって夫人である出山香氏の証言が、2010年1月25日11時から予定となりました。

この裁判では、ホームオブハート側は攻撃側ですから、もっと明快な趣旨での主張をするべきだと思うのですが、何を問題にして何を主張しているのか、どういう戦略・戦術で裁判を進めるつもりなのか、さっぱり想像が出来ません。

11月 16, 2009 at 11:05 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2009.11.02

真光元裁判

今日(2009/11/02)は真光元裁判を傍聴してきました。
真光元事件の詳細は「真光元被害者の会」のHPに出ています。

被害者は、原告の娘Mさんで2005年平成17年7月18日に12歳(中学1年)で亡くなりました。

Mさんは、インスリンを体内で作る事が出来ない1型糖尿病(小児糖尿病)を発症してしていました。

真光元とは、ヒメガマ(ガマ科の多年草)を微粉末にしたものだそうで、わたしから見ると「要するに雑草だろう」としかならないのです。
最初、このニュースに接したのは2005年の事件当時だったと思いますが「そんなモノで・・・・」と感じたものです。

今年になった頃に、縁があってMさんのご両親(原告)とお会いして、裁判の進行状況なども聞いておりました。
10月5日に、原告側の証人としてMさんの母親の証人尋問があり、今日(2009/11/02)被告の堀洋八郎氏らの証人尋問となりました。

2005年の事件の民事訴訟を今ごろやっているのは、この間に検事裁判があったからです。

先に書いた通り、ガマの粉末が病気に効くと言われても、効き目があるとはとうてい思えないのですが、健康補助食品(だそうです)の真光元は、真光元(まこも)神社で、神通力を得た堀氏(ら?)が作ったとか霊力を与えたとか、処方したとかで効き目が出るのだそうです。

ところが、真光元は病気を治さないのだそうです、要するに薬事法に触れるからそれは言えないと。
しかも、神通力はまこも神社の会員の研修会で訓練(?)した結果与えられるのだそうで、神通力を持っていると認定されている人の数は250人以上とか。

では、神通力を持っている人が病気を治すことが出来るのか?というと、神通力とはその人の力ではなくて、神の力が神通力を持っている人を通じて作用するのだ、というのです。

はっきりと言いますと「とても裁判の場とは思えないような話」でありました。

堀氏は非常に不思議なことを言っていました。

真光元を飲むと、30分から3日ぐらいの間で身体の具合が悪くなる。これを好転反応と言う(好転反応という言葉は堀氏の発明だそうです)。具合が悪くなって、(普通の)医者に行くと、患者が真光元を飲めなくなるから、医者に行くのはだめだ。
と言っているのですが、真光元は治療はしないわけです。
そのために、病気の人はまこも神社に来ない、と言っていました。
だとすると、上記の話は一体何のことなのか?

13時半から16時半までこんな感じの頭が混乱する話ばかりでありました。

次回は、12月21日で結審の予定です。

11月 2, 2009 at 11:22 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2009.07.28

今日のお出かけ

今日(2009年7月28日)は裁判傍聴が3件連続でありました。

10時ホームオブハート裁判その6
11時ホームオブハート裁判その1
13時10分オウム3女(アーチャリー)vsインフォバーン(サイゾー)裁判判決

でありました。

わたしは田園都市線で表参道乗換、千代田線で霞ヶ関、のルートでいつも行っているのですが、9時前に駅に着いたら「乃木坂で人身事故・霞ヶ関~表参道間は不通」と表示が出てました。

さて、どういうルートで行くか?と考えてしまいました。

  1. 永田町-赤坂見附乗換で、丸ノ内線で行く
  2. 大井町線・京浜東北線-有楽町乗換で、日比谷線で行く
  3. 大井町線・東横線-中目黒乗換で、日比谷線で行く

結局、ルート3で行きました。
しかし、ごく最近、大井町線は溝の口始発になっていますから、初めて溝の口からの大井町線に乗りました。

時間は、乗換が一度多いのにほとんど変わらずに到着しました。けっこう良いルートかも。

さて、傍聴の結果報告ですが

ホームオブハート裁判その6は結審しました。
オウム3女(アーチャリー)vsインフォバーン(サイゾー)裁判判決は、被告のインフォバーンの勝訴、原告の請求棄却でありました。
この件については、後で詳しく報告します。

今日は、ヘンな買い物もいくつかしました。

ファンクション357

ぺんてるのシャープペンシル。
0.3、0.5、0.7の3種類の芯が入っている。
多色シャープペンシルにするつもり。

デジタルマルチテスターPM11

普通のテスター、ハードケースの手帳型で持ち歩きに便利そう。
今後、学校に行く際に持っていた方が良さそう。

7月 28, 2009 at 07:50 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.29

ホーオブハート裁判・控訴審判決

昨日(2009年5月28日)複数起きているホーオブハート裁判の中でただ一つの判決が出ている裁判の控訴審判決がありました。

平成19年(2007年)2月26日に原告女性がホームオブハート、トシオフィスなどに損害賠償を求めた裁判の判決がありました。

紀藤弁護士のHPにある判決文より一部を抜粋しました。

この地裁判決に対して、被告側が控訴し、原告側も損害認定について不満があるとして控訴していました。

判決文を見ていない段階ですが、色々なところの記事を紹介します。

FNNニュースホームオブハート違法啓発訴訟控訴審 控訴棄却、1580万円余りの賠償命令 東京高裁
TBSニュース「ホームオブハート」2審も賠償命令
時事通信ホームオブハート、二審も賠償命令=暴力で「人間改造」-東京高裁
サンケイ新聞X JAPAN・TOSHIの会社などに賠償命令啓発セミナーで
日経新聞啓発セミナー、二審も賠償命令 東京高裁、1580万円に増額
共同通信通信啓発セミナー、2審も賠償命じる 主催会社などに1580万円

紀藤正樹弁護士のブログよりこれは速報です。3

ホームオブハート、トシオフィスらの責任は明らかです。

ホームオブハートに残る子供たち、そして被害者たちが、「真実」にきづいてくれることを、心から望みます。

そしてホームオブハートのメンバーたちと違い、真実の情報に接することができるはずの、未だに、この問題の深刻さを理解しない「企業」(たとえばロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:山田邦雄)」「LAWSON」株式会社ローソン(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO 新浪 剛史)や、「マスコミ」があることに驚きを禁じえまえん。

[参考]

・弁護士山口貴士大いに語る‐May 28, 2009 【MASAYA】ホームオブハート、トシオフィス相手に控訴審でも勝訴しました。【TOSHI】【WANKU】

山口貴士弁護士のブログより「【MASAYA】ホームオブハート、トシオフィス相手に控訴審でも勝訴しました。【TOSHI】【WANKU】」

2009年5月28日 午後1時15分~ 511号法廷 東京高等裁判所第7民事部

全面勝訴!一審判決よりも損害賠償額が増えました!

☆(認められた賠償額)

控訴人らは、被控訴人に対し、連帯して1580万6129円(第一審は、1543万3508円)及びこれに対する平成15年1月27日から支払済みまで年5%の割合による金員を支払え

○(原告/被控訴人)勝った方!

ホームオブハートの元セミナー生

●(被告/控訴人) 負けた方!

MASAYAこと倉渕透(MARTH)
株式会社トシオフィス(XJAPANヴォーカリスト、TOSHIこと出山利三が代表取締役)
出山香(守谷香、WANKU、TOSHIこと出山利三の妻、株式会社トシオフィス取締役)
株式会社ホームオブハート
加田順子(株式会社ホームオブハートの代表取締役)
桃井多賀子(株式会社ホームオブハートの代表取締役)

(過去記事)

【Toshi】【Masaya】全面的勝訴判決のご報告!【ホームオブハート】【トシオフィス】【癒しのコンサート】

ホームオブハート違法啓発訴訟控訴審 控訴棄却、1580万円余りの賠償命令 東京高裁

自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」のセミナーに参加した女性が、「マインドコントロールされ、高額のセミナー代金などを支払わされた」などとして、ホームオブハートなどに損害賠償を求めていた裁判の控訴審判決で、東京高等裁判所は控訴を棄却し、あらためて 1,500万円余りの支払いを命じた。

原告の栃木県の女性(41)は「この判決を聞いて、早く本当のことに目覚めてほしい」と話した。

この裁判は、ホームオブハートのセミナーに参加した栃木県の女性が、「セミナーをやめると地獄のような人生を送る」などと不安をあおるマインドコントロールを受け、参加費用などあわせて1,300万円余りを支払わされたなどとして、ホームオブハートやX JAPANのTOSHIさんが代表を務める会社などに損害賠償を求めているもの。

1審の東京地裁は、1,540万円余りの支払いを命じ、双方が控訴していた。

28日の判決で、東京高裁はホームオブハート側の控訴を棄却し、あらためて1,580万円余りの支払いを命じた。
(05/29 01:01)

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「ホームオブハート」2審も賠償命令

自己啓発セミナー「ホームオブハート」などに不安や恐怖感をあおられ高額な商品などを購入させられたとして、セミナーの参加者が損害賠償を求めた裁判で、東京高裁は1審判決と同じく、ホームオブハート側に1500万円余りの支払いを命じました。

この裁判は、7年前に栃木県の「ホームオブハート」が主催したセミナーに参加した女性(41)が恐怖感をあおられ多額のセミナー費用などを支払わされたとして、損害賠償を求めていたものです。

1審は女性側の訴えを認め、ホームオブハート側に1500万円余りの支払いを命じていました。

28日の判決で、東京高裁は「セミナーへの参加を止めると地獄のようなつらい人生を送ることになると信じ込ませ、所持金を支払うような人間に仕立てていった」などと、いわゆる違法なマインドコントロールがあったと認め、ホームオブハートの実質的代表・倉渕透氏とセミナーを共催したXJAPANのToshiさんが代表を務める会社などに対し、あわせて1500万円余りを支払うように命じました。

「この判決がみんなの力になって、こういう被害に遭う人が少なくなっていけばいいなと思います」(原告の女性)

判決後の会見で原告の女性はこのように述べ、支えてくれた弁護団に涙ながらに感謝の気持ちを伝えました。

ホームオブハートなどは取材に対し、「コメントしない」としています。(28日20:10)

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ホームオブハート、二審も賠償命令=暴力で「人間改造」-東京高裁

自己啓発セミナー主催団体「ホームオブハート」(栃木県那須町)にマインドコントロールを受け、多額の金銭を支払わされたとして、同県の女性(41)が、団体と実質的代表者の男性、ロックグループ「X JAPAN」ボーカルの出山利三氏(TOSHI)が経営する会社などに約2100万円の損害賠償を求めた控訴審判決で、東京高裁は28日、一審判決の賠償額を約40万円増額し、約1580万円の支払いを命じた。

大谷禎男裁判長は、実質代表者の男性らが執拗(しつよう)かつ暴力的に恐怖心を繰り返しあおり、「所持金などをホームオブハートに支払う人間に改造した」と指摘。社会通念上、許されない違法行為と認めた。(2009/05/28-17:52)

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X JAPAN・TOSHIの会社などに賠償命令啓発セミナーで

自己啓発セミナーに参加した栃木県の女性(41)が「マインドコントロール状態にされて金銭を支払わされた」として、主催者の「ホームオブハート」や人気ロックグループ「X JAPAN」のボーカル、出山利三氏(TOSHI)が経営する会社「トシオフィス」などを相手に、計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。

大谷禎男裁判長は、女性に財産を違法に提供させたことを認めた1審東京地裁判決を支持、約1580万円の支払いを命じた。

大谷裁判長は1審同様、「女性のことを所持金や借入金をホームオブハートに支払ってくれる人間に改造していった。社会通念に照らしても許されない違法行為」と指摘。

トシオフィスについても「ホームオブハートの広報、営業部門としての機能があったことは明らか。セミナー実施はトシオフィスの業務そのものだった」と共同で違法行為をしていたことを認めた。

判決によると、女性は平成14~15年にホームオブハート主催のセミナーに参加。「セミナーをやめると地獄のような人生になる」と脅されたり、「化け物、醜い奴」と長時間にわたって罵(ば)倒(とう)されるなどして判断力を失い、参加費などの名目で約1200万円を支払った。

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啓発セミナー、二審も賠償命令 東京高裁、1580万円に増額

セミナー運営会社「ホームオブハート」(栃木県那須町)の自己啓発セミナーに参加した女性(41)が、マインドコントロールされ多額の現金を支払わされたとして同社などに計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(大谷禎男裁判長)は28日、約1580万円の支払いを命じた。

ほかに支払いを命じられたのは、ロックグループ「X JAPAN」のメンバーが代表で、セミナーを共催した「トシオフィス」(同県那須塩原市)など。

大谷裁判長は「執拗(しつよう)かつ暴力的に、不安感・恐怖感をあおる行為を繰り返した」などと指摘。一審判決から賠償額を約35万円増額した。(01:21)

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啓発セミナー、2審も賠償命じる 主催会社などに1580万円

「自己啓発セミナーでのマインドコントロールによって多額の現金を支払わされた」として、セミナーに参加した栃木県の女性(41)が主催会社のホームオブハート(栃木県那須町)などに計約2100万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、約1580万円の支払いを命じた。

ほかに賠償命令を受けたのは、ロックバンド「X JAPAN」メンバーが代表で、セミナーを共催したトシオフィス(同県那須塩原市)など。

約1540万円の賠償を命じた1審東京地裁判決から、セミナー参加費の一部などが増額され、原告側代理人の紀藤正樹弁護士は「女性が直接支払った損害は、ほぼ回復された。全面勝訴といえる」とした。

大谷禎男裁判長は、1審判決が認定した「マインドコントロール」の言葉を使わず、「執拗かつ暴力的に不安感・恐怖感をあおる行為」「畏怖誤信させられた心理状態」と言い換えた上で、女性の主張をほぼ認めた。

女性は判決後「精神的にもつらく、生活も無一文から立て直してきた。判決には心から感謝したい」と話した。

判決によると、女性は2002年7月にセミナーに参加、参加費などとして約1300万円を支払った。

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紀藤弁護士のHPにある判決文より一部を抜粋

【事件番号】東京地方裁判所判決/平成16年(ワ)第22529号
【判決日付】平成19年2月26日
【判示事項】自己啓発セミナーの主催者によるマインドコントロールが違法であるとしてセミナー生からの損害賠償請求及び慰謝料請求が認容された事例
【参照条文】民法709
民法715
【参考文献】判例時報1965号81頁

       主   文

被告らは、原告に対し、連帯して1543万3508円及びこれに対する平成15年1月27日から支払済みまで年5%の割合による金員を支払え。
原告のその余の請求を棄却する。
訴訟費用は、これを4分し、その1を原告の負担とし、その余を被告らの負担とする。
この判決第1項は、仮に執行することができる。

第2 事案の概要

自己啓発セミナー(被告ホームオブハートが従属関係にある被告トシオフィスを共催者として実施するもの)に平成14年に 参加した原告が、トレーナー(セミナー指導者)である被告倉渕、被告ホームオブハートのスタッフ(被告加田及び被告桃井)並びに被告トシオフィスのスタッ フ(被告出山)らの共謀による原告の生活全般にわたる不当なマインドコントロール、詐欺、脅迫、暴力行為などの違法行為を加えられ、自己啓発セミナーの受 講を止めたり、被告らの指示する商品購入その他の行為を拒絶したりすると、地獄のような生活を送らざるを得なくなり、著しく不幸になると信じ込まされた結 果、セミナー参加費用、商品購入代金、出店費用等の名目で多 額の金銭を支払わされたと主張して、被告らに対し、連帯して、不法行為(民法709条、719条)及び使用者責任(民法715条)に基づき、金銭支出額と 慰謝料の合計2134万4083円の損害賠償を求める事案である。

第1 認定事実

《証拠略》によれば、以下の事実が認められる。

1 当事者の形式的身分、肩書、目的等

(1)原告は、昭和43年生まれの女性・・・・・・・
(2)被告倉渕(MASAYA)は、「MASAYA」の名で音楽活動を行う男性であり、被告ホームオブハートのゼネラルトータルプロデューサーであり(乙イ1)、 取締役には就任していないが、同被告の実権を握っており、その開催するセミナーではトレーナーの地位にあった(甲8の2枚目)。被告ホームオブハート内で は、「マシャマシャ」とか「クーマン」とか「クマスン」などと呼ばれていた。
(3)被告加田は、被告ホームオブハートの代表取締役社長の女性であり・・・・・・
(4)被告桃井は、被告ホームオブハートの代表取締役会長の女性で、リゾート事業部長でもあった(乙イ1)。鹿児島県屋久島にある施設の管理も担当していた。
(5)被告出山香は被告トシオフィスの取締役兼従業員の女性であり、「TOSHI」の名で音楽活動を行う出山利三の戸籍上の妻であった。・・・・・
(6)被告ホームオブハートはCD、書籍、自然食品などの販売、ラジオ番組の制作、リゾートホテルの運営、心と身体に関する生涯教育事業を主たる業務として掲げる 会社であり(乙イ1)、「小さな森の美術館ホテルin屋久島」「Big Bear ClubHouse in 羽鳥湖高原」「屋久島森と花のふるさとの木 美術館」「那須高原松田賀江ふるさとの木美術館」などの施設を有し、心と身体に関する生涯教育事業としていわゆる自己啓発セミナーを開催及び運営する会社 である。
(7)被告トシオフィスは、「TOSHI」の名で音楽活動を行う出山利三のCDの企画・制作、コンサートの企画・制作などを目的とする会社である。被告ホームオブ ハートと協力関係にあり、被告ホームオブハートの実施するコンサートや自己啓発セミナーについては、参加者の募集、スタッフ(被告出山)の派遣などの業務 を分担して自ら行っていた。

2 被告ホームオブハートの開催する自己啓発セミナーについて

(1)被告ホームオブハートの実施する自己啓発セミナーは、これを部外の通常人からみるときは、猜疑心を持ってはならず、思考も停止しなければならず、それまでの 人間関係、家族関係、仕事、財産を捨てなければならず、これに反すると地獄のような苦しい人生を送ることになるというものであった。人間は生まれた時は無 垢であるが、親などからいろいろな「観念」を刷り込まれて不幸になっており、親から刷り込まれたあらゆる「観念」を捨てて、空(くう)になり、子供の純粋な心に戻らなければならないとされ、そのような状態を万物に貢献する牛き方と称していた。
MASAYAとか、マシャマシャとか、クーマンと呼ばれていた被告倉渕を絶対的な指導者として、被告倉渕への抵抗を一切許さないとする点にも、大きな特色があった。
し かしながら、外部からの参加者に対しては、初期段階ではセミナーのこのような実態を覆い隠していた。最初は癒しをもたらす商品の販売や癒し系の催しを開催 する会社のように装って癒しの音楽が中心の被告倉渕のコンサートに勧誘し、コンサートへの参加者に対して他の催しとしてセミナーの存在も紹介するが、被告 倉渕の音楽が一般に認識されているのと同様のイメージの癒しを提供するセミナーであるかのように装っていた。
(2)セミナーが進行していくと、マインドコントロールを施し、これにひっかかってしまった一部の参加者は、セミナーを止めると社会の中で人を傷つけることしか言 えないような人間として地獄のような人生を送らなければならないと思うようになり、なかなかセミナーから抜け出せないようになっていった。さらに、通常で は考えられないような高額のセミナー施設の会員権の購入指示や、同様に通常では考えられないような高額の関連商品の購入指示などにより、これも高めのセミ ナー参加料金の支払と併せて、借金をしてでも次々と金銭を被告ホームオブハートに支出することを余儀なくされ、その累計額が巨額にのぼる点(借金が巨額に のぼると自己破産を余儀なくされる者も出てくる点)も、被告ホームオブハートの実施する自己啓発セミナーの特色の一つであった。・・・・・
(3)セミナーの内容は、・・・・・・

3 被告トシオフィスの業務について

4 最初の勧誘

5 MASAYAコンサート

平成14年7月27日、原告は、原告の妹及び原告の娘を連れて、MASAYAコンサートに参加した。

コンサート終了後、被告ホームオブハートのスタッフである戊原三江は、原告は苦しそうに生きている、自分のトラウマが分かると楽に牛きられる、被告 倉渕(MASAYA)は見ただけでその人のトラウマが分かるなどと言って「MASAYA個人ワーク(クーまんワーク)」(被告ホームオブハート主催のセミ ナー)への参加を勧誘した。

翌28日の午前中、被告出山が参加するオプションプログラムがあり、草むしりや花植え(羽鳥湖の施設の維持管理作業にすぎない。)をしながら、シェ アー(被告出山がセミナー的な気づきと小さい頃の経験談などを話し、他の参加者が感想を述べるもの)が実施された。当時の原告には、これが被告ホームオブ ハートの自己啓発セミナー中のシェアーというものであることは、皆目、分からなかった。

原告は、この日の帰り際に30万円支払って羽鳥湖「ビッグベアークラブハウス」会員になることを勧誘されたが、断った。

6 親友を装った鈴木乙枝による原告の勧誘と原告についての情報収集

7 MASAYA個人ワークにおけるマインドコントロールの始まり

8 原告をその気にさせるホームオブハートの代理店の話

鈴木乙枝は、原告が化粧品の販売店を出すことを考えていると言っていたことに目をつけ、平成14年8月31日の「MASAYA個人ワーク」終了後、原告に 対し、ホームオブハートの商品の販売店を営むことを提案した。さらに、被告倉渕が、原告のような入門のセミナーを受ける前の段階の人に代理店の話をするの は前代未聞だが、原告は気づきが早いから特別だと原告をおだて、ホームオブハート商品の販売は、人をトラウマから解放して癒し、苦しんでいる人を助ける本 質の仕事だと説明し、将来原告に出店費用を被告ホームオブハートに対して支払わせることの布石を打った。

9 コンサートリハーサルでの突然の初めてのフィードバック

10 豊原ツアーとマインドコントロールの強化

11 被告倉渕と複数の女性の共同生活

12 森のおかしやさんについて

13 アイランドセミナーでの初めてのセラピー体験と原告の家出

14 商品代金の支払等

15 伊豆ツアー・フィードバックと絵画等購入の強要

16 出店話(ハーべストファーム)‐オーガニックビレツジの前段階

17 ハワイツアーでの出来事

18 お花の小道帰途ツアー及びセミナー後の入金

19 マネートレーニング及び出店計画の変更(オーガニックビレッジ)

20 屋久島ブレーバートレーニング

21 山の学校オプショナリーツアー

22 健康食品や水の購入

23 借金をするトレーニングという名の破産への道

24 年末のマスタートレーニングにおける極限状態

25 山の学校における極限状態

26 エンロールメントトレーニングとホームオブハートからの脱退

27 被告ら側の証人、本人の供述の信用性について

第2 被告らの行為の違法性について

1 被告倉渕、被告加田及び被告出山について

(1)前記認定事実によれば、次のような事実を推認することができる。
被告倉渕、被告加田及び被告出山は、セミナー生の積極財産の全部を被告ホームオブハートに提供させることはもちろんのこと、当該セミナー生の借入能力(貸金 業者等がある程度機械的に設定する与信限度額に基づくものであって当該セミナー生の弁済能力は考慮されていない。)をフル活用し、複数の貸金業者やクレ ジット業者から借入限度額満額の借入(利用限度額満額の商品購入を含む。)をさせてその全額を被告ホームオブハートに提供させること(全財産と全信用能力 を被告ホームオブハートに提供させること)を、共謀の上、企てていたものとみるのが相当である。・・・・・・・
(2)1)に記載したような目的及び手法をもってマインドコントロールされた状態に照らし意図的に陥れる行為は、社会通念に照らし、許容される余地のない違法行為であることは、明らかである。・・・・・・・
(3)そ うすると、被告倉渕らの指示に基づき実施された、平成14年7月の被告ホームオブハートのスタッフによる原告に対するMASAYAコンサートへの勧誘に始 まる原告へのセミナー等への参加の勧誘、商品及び施設会員権購入の勧誘並びにオーガニックビレッジへの出店の勧誘行為は、原告にマインドコントロールを施 し、その状態を維持する意図に基づく一連の行為であって、平成14年7月の最初から全部違法な行為と評価されるべきものである。・・・・・・
(4)被告らは、被告倉渕は被告ホームオブハートの実権を把握しているものではなく、プロデューサーとセミナーのトレーナーにすぎないと主張する。
し かしながら、・・・・・・・。被告倉渕がレクチャーにおいて代表取締役社長である被告加田に対しても恫 喝するような罵倒句を浴びせかけていること(甲22)や、被告倉渕が自分が被告ホームオブハートの決定権を握っていると発言したことを聞いた者がいること (甲24の1)は、このことを裏付けている。
被告らの前記主張は、採用することができない。
(5)被告加田について
(4) に説示したとおり、本件違法行為の首謀者が被告倉渕であることは明らかであるが、前記認定事実によれば、被告加田も、被告倉渕の片腕として、また、被告 ホームオブハートの代表取締役社長の地位にあった者として、被告ホームオブハートのマインドコントロールシステムを十分に理解し、これが意図した成果を産 むように部下のスタッフを指揮・命令していたことは容易に推認することができるところであって、共謀者として被告倉渕と同様の責任を負うものというべきで ある。・・・・・・・
(6)被告出山について
(4) に説示したとおり、本件違法行為の首謀者が被告倉渕であることは明らかであるが、前記認定事実によれば、被告出山も、被告ホームオブハートのマインドコン トロールシステムを十分に理解し、これが意図した成果を産むように、被告トシオフィスからの被告ホームオブハートへの出向者として、被告ホームオブハート のスタッフを指揮・命令していたことは容易に推認することができるところであって、共謀者として被告倉渕と同様の責任を負うものというべきである。・・・・・・。した がって、被告出山は、会社法429条1項の規定によっても、これによって原告に生じた後記損害を賠償すべき義務を負うものである。

2 被告桃井について

3 被告ホームオブハートについて

被告倉渕は、被告ホームオブハートの被用者であり、その業務の執行として原告に対して前記の違法行為をしたものであるから、民法715条により、被告ホームオブハートも当該違法行為により原告に生じた損害を賠償する義務を負うものである。

被告加田及び被告桃井は、被告ホームオブハートの代表取締役であり、その職務を行うについて原告に対して前記の違法行為をしたものであるから、会社法350条により、被告ホームオブハートも当該違法行為により原告に生じた損害を賠償する義務を負うものである。

4 被告トシオフィスについて

第3 損害

1 財産的損害

(1) 前記認定事実によれば、原告は、被告らの違法行為により、セミナー参加費用、商品・会員権等の購入代金、オーガニックビレッジ出店費用等の 負担を負わされたものである。これらは、被告らの違法行為がなければ負わなかった負担であるから、原告に生じた損害算定の基礎となるべきものである。
その損害算定の基礎となるものは、別紙1、3及び4の全部並びに別紙2の一部である。
別紙2のうち次に掲げるものは、そこに定める額の限度で損害算定の基礎となり、それ以外のものは別紙2記載の金額が損害算定の基礎となる。

お花の小道帰途ツアー29万9180円
マネートレーニング15万4650円
10屋久島ブレーバートレーニング28万円
12Childish Tour11万3000円
15ホームコンサート0円
17マスタートレーニング45万7750円
19ハーブ講習会8万円

以上によれば、別紙2のうち損害算定の基礎となる金額は、466万6948円となる。

(2)(1)に記載した原告の負担のうち、原告が実際に自己の財産から現金の交付や銀行送金等の方法で被告ホームオブハートに支払った分及び原告が負担した送金費用は、原告に現実に生じた損害であって、その全額を被告らが賠償すべきものである。
これに該当するものは次のとおりで、合計1203万3508円である。

(3)(1)に記載した原告の負担のうちその余のものは、原告がクレジットカード等で被告ホームオブハートから商品を購入し、又はサービスの提供を 受け、商品又はサービスの代金はクレジット会社から被告ホームオブハートに支払われ、原告はクレジッ卜会社に所定の分割金を支払っていくというものであ る。

2 慰謝料
(1)前記認定事実によれば、原告は、被告らの一連の違法行為により、マインドコントロールされた状態に意図的に陥れられ、罵倒句を浴びせかけた上で五体投地の姿勢で叩かれ続ける集団的恫喝(フィードバック)を継続的に受けるなど、激しい精神的苦痛を受けたものである。
精神医学や心理学の知識を濫用したり、他人を意図的にマインドコントロールされた状態に陥れる行為が著しく反社会的な行為であることは言うまでもない。ま た、考える余裕や反論する余裕を与えずに、集団で長時間一人の相手を罵倒し続けることは、精神的な拷問に等しく、半永久的に被害者の心に深い痛手を残すこ とになり、これまた、極めて非人間的な行為であるというほかはない。

原告がセミナー等において受けた暴力的、恫喝的行為による精神的損害を慰謝す るための慰謝料の額は、その被害の期間、程度、加害者の反社会的な意図、本件訴訟においても事実関係を全く認めようとしない加害者の態度等を総合すると、 100万円を下ることはないものというべきである。
(2)前 記認定事実によれば、原告は、被告らの一連の違法行為により、(1)で説示した被害のみならず、原告の生活の全面にわたるマインドコントロールを受けた結 果、家庭の崩壊から離婚に至り、かつ、被告ホームオブハートのような反社会的集団に一時的にせよ所属していたということを理由に、離婚に際して娘の親権を 得ることができず、娘と面接交渉をすることすら元夫に拒否されるという状態に陥れられたものである。また、原告は、被告らの一連の違法行為により、マイン ドコントロールに陥らされた状態下で、弁済のあてがないことが明らかであるのに、多額の借金やクレジットカード等を利用した商品購入を無謀にもさせられ、 これらの債務を返済していくことができず、その結果自己破産のやむなきに至らされたものである。
原告が離婚に追い込まれたばかりか、娘に会うこと すらできない状態に置かれ、自己破産にも追い込まれたことによる精神的損害を慰謝するための慰謝料の額は、その被害の程度、加害者の反社会的な意図、本件 訴訟においても事実関係を全く認めようとしない加害者の態度等を総合し、実額の厳密な証明ができないクレジット会社等への支払による損害の発生の事実も若 干加味すると、100万円を下ることはないものというべきである。
(3)以上によれば、原告に生じた慰謝料は(1)と(2)の合計の200万円であり、この限度で原告の慰謝料請求は理由がある。

3 弁護士費用

第4 結論

よって、原告の請求は、被告らに対し、連帯して1543万3508円及びこれに対する不法行為以後の日である平成15年1月27日から支払済みまで民事法 定利率年5%の割合による遅延損害金の支払を求める限度で理由があるからその限度で認容し、その余は理由がないから棄却することとし、訴訟費用の負担につ いて民事訴訟法61条、64条、65条を、仮執行の宣言について同法259条1項をそれぞれ適用し、主文のとおり判決する。

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5月 29, 2009 at 11:57 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.24

今日のホームオブハート裁判

今日(2009/03/24)はホームオブハート裁判その6を傍聴してきました。
「児相通告賠償請求裁判・民事45部」です。

原告はホームオブハート側、被告が紀藤弁護士他です。

訴状は「被告らは、悪意を持って虚偽の児童虐待事件を児童相談所に通告したために、子どもたちが長期に渡って保護施設に収容されたことに対する損害賠償を求める」といった内容であるそうです。

まあ、これはこれで裁判で争えば良いかと思いますが、今日の法廷で非常に気になるやり取りがありました。

今日は、原告側が前回まででている甲15号証に加えて、甲16~70号証までを証拠申請しました。
これに対して、被告側が「関係ない内容を証拠として提出されても、一々反論することになるから・・・」と反対しました。
もちろん、原告側は「被告側こそ他の裁判で関係ない証拠を出している」と主張して、そこだけ見ると「子供のケンカのようだな」と感じます。

そこで裁判長が「争点を拡大するつもりはない」と言って、無闇に関連証拠を採用することはないと取れる意見を述べました。

わたしは以前「広げることには反対」と裁判長が述べた場面に当事者として立ち会いました。

2006.01.28の酔うぞの遠めがねの記事「インターネットに書かれるから証言拒否や追加訴訟」より

昨日「中西 vs 松井裁判」で原告側弁護士が驚くべき発言をしました。
産総研の中西先生が京都大学の松井教授のシンポジウムにおけるプレゼンテーションの内容についてインターネット上の個人の日記(雑感)で批判したことで「名誉毀損である」と損害賠償請求が起こされたので、わたしが名目上ではありますが「インターネット上の表現の自由を考える会」に深く関わっている関係からも「この裁判では中西先生を応援する」として山形大学助教授の apj さんと共に「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」というサイトを作って、裁判の様子を伝え、中西先生を応援する立場で傍聴に多くの方の参加をいただくように呼びかけるなどの活動をしています。

この活動は名誉毀損事件が提起されて裁判が始まってから始めたものですが、この種の動きが原告側にプレッシャーを与えるであろうことは承知しています。
しかし、元々裁判と言うものは「ある時点で区切って考える」ですから、裁判が始まった後の問題をその裁判に取り込むことは裁判を混乱させるので御法度というべきものでしょう。
ところが、原告側は apj さんの記事を証拠として提出しました。

つまり裁判の内容を批判したインターネット上の記事をその裁判の証拠として提出したというもので、裁判の範囲を広げる方向に動きました。
これに対して昨日は被告側弁護人の弘中弁護士が「後からの話を持ち出すべきでない」と述べたのに対して、原告側弁護人は追加の訴訟あるいは別の訴訟を起こす、と宣言しました。

この将来の訴訟とは「元の裁判について、報じるインターネット上の記事が問題だから訴訟する」というもので、「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」に責任者として名を連ねている apj さんと酔うぞには、訴訟を起こされる可能性が出てきました。

この時に裁判長は「裁判を拡大することに反対です」述べました。

結果的に、何事も起こらなかったわけですが、民事裁判では基本的に原告被告の双方が言いたいことを言って、裁判所が判断を下すのですから、主張の途中で裁判所が「反対だ」と述べるのは、かなり重大な局面であると考える事もできるでしょう。

この裁判の中核である児童の一時保護については普通に考えると時効が成立しているので、時効が成立しないという事にしないとそもそも賠償請求ができません。
よって、裁判所が「時効である」と判断すればそれで終結になるのだろうと思います。

ところで、今日の法廷はなかなか壮観でありました。
なんと、被告側の弁護士が16人来て、15人が柵の中(弁護士席)につきました。
問題は柵の外で、わたしを入れて全部で6人・・・・・う~む

3月 24, 2009 at 08:07 午後 裁判傍聴 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2009.02.24

ホームオブハート裁判高裁・結審

今日(2009/02/24)東京高等裁判所でホームオブハー事件の控訴審が結審しました。

地裁判決は「ホームオブハート裁判勝訴」に書いた通り、2007年2月26日に原告(被害者)の勝訴となっています。

今回の結審の前の法廷は、2008年12月9日に開かれた「ホームオブハート裁判・控訴審証人尋問」でした。
この時には、ホームオブハートが行っている自己啓発セミナーのリーダーであるMASAYA(倉渕透)氏の証人尋問が行われて、今回予定通りに結審しました。

判決は、5月28日13時15分となりました。

ところで、民事裁判の進行は原告被告それぞれが、証拠を出し合って、一応証拠が揃ったところで、証人尋問を実施して、双方の言い分は充分に尽くした、となると最後が結審で、次が判決となります。

結審でも主張はありますから、それなりに書類は出るのですが、きょうは驚いた。

ホームオブハート側から、何十センチもある書類が提出されました。その他、録音とかビデオ(実際にはCD)なども複数出てきました。
さらに、その録音などの法廷での再生をする、といった話が出てきて「証拠調べは終わったのではないのか?」と思っていたら、最後に裁判長が「証人調べなどについて却下する」と言いました。

何十センチにもおよぶ書類のどこが却下なのか分からないのですが、少なくとも「今さら証人尋問はしない」との裁判所の見解だけは確認出来ました。

先に説明した通り、裁判を終結するための手順として考えると、いささか以上にヘンなわけです。ホームオブハート側は何を考えてこのような大量の書類を出してきたのか、首をひねってしまいます。

2月 24, 2009 at 04:58 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.14

新たなホームオブハート裁判が始まった

昨日(2009/01/13)ホームオブハート裁判の新たな提訴に基づく第一回の法廷が開かれました。

ホームオブハーと事件が報道されたのは、2004年の春で複数の裁判が次々と起きていて、地裁の判決が出たのは一つだけで、その事件も控訴審の最終段階にようやく到着した、という状態です。

ホームオブハート事件は、自己啓発セミナーの主催会社ホームオブハートの会員であった人たちが、金銭被害の損害賠償請求をしている裁判と、2004年に「元 X-Japan の Toshi が児童虐待・・・」と大々的にテレビに報道された前後での動きについて、双方が互いに名誉毀損裁判を提起したもの(これは反訴の扱いで合同)の二種類が今まで、続いてきました。

裁判の予定は、HTP最新情報に掲示されています。その他、ホームオブハートが日本テレビを提訴している裁判も進行中です。宗教&カルト・ウォッチ

今回新たに始まった裁判は、これらの裁判とは異質なものです。

原告は、2004年春に児童相談所がホームオブハートから「保護」した子どもたちとその親で、紀藤弁護士・山口弁護士その他、金銭被害の裁判の原告(元会員)など4名を相手に、損害賠償請求訴訟を起こしました。

普通に考えると、訴えることが出来る内容ではない、と考えます。

児童相談所の一時保護とは児童福祉法・第11条「都道府県の義務」と第12条「児童相談所」によって定められています。

第11条〔都道府県の義務〕

都道府県は、この法律の施行に関し、次に掲げる業務を行わなければならない。

  • 一 前条第一項各号に掲げる市町村の業務の実施に関し、市町村相互間の連絡調整、市町村に対する情報の提供その他必要な援助を行うこと及びこれらに付随する業務を行うこと。
  • 二 児童及び妊産婦の福祉に関し、主として次に掲げる業務を行うこと。
    • イ 各市町村の区域を超えた広域的な見地から、実情の把握に努めること。
    • ロ 児童に関する家庭その他からの相談のうち、専門的な知識及び技術を必要とするものに応ずること。
    • ハ 児童及びその家庭につき、必要な調査並びに医学的、心理学的、教育学的、社会学的及び精神保健上の判定を行うこと。
    • ニ 児童及びその保護者につき、ハの調査又は判定に基づいて必要な指導を行うこと。
    • ホ 児童の一時保護を行うこと。
      • ②都道府県知事は、市町村の前条第一項各号に掲げる業務の適切な実施を確保するため必要があると認めるときは、市町村に対し、必要な助言を行うことができる。
      • ③都道府県知事は、第一項又は前項の規定による都道府県の事務の全部又は一部を、その管理に属する行政庁に委任することができる。

第12条〔児童相談所〕

都道府県は、児童相談所を設置しなければならない。

  • ②児童相談所は、児童の福祉に関し、主として前条第一項第一号に掲げる業務及び同項第二号ロからホまでに掲げる業務並びに障害者自立支援法(平成十七年法律第百二十三号)第二十二条第二項及び第三項並びに第二十六条第一項に規定する業務を行うものとする。
  • ③児童相談所は、必要に応じ、巡回して、前項に規定する業務(前条第一項第二号ホに掲げる業務を除く。)を行うことができる。
  • ④児童相談所長は、その管轄区域内の社会福祉法に規定する福祉に関する事務所(以下「福祉事務所」という。)の長(以下「福祉事務所長」という。)に必要な調査を委嘱することができる。

児童相談所による一時保護は法律上の児童相談所の義務であり、平たく言えば警察が犯罪を捜査するというほどの意味でしょう。
社会常識として、児童相談所に「児童福祉法の一時保護の対象になる児童が居ます」と通告することは、市民の義務と言えるでしょう。

もちろん、通告しても児童相談所が実際に保護するのかどうかは、児童相談所が判断することです。
通告したが児童相談所は保護の必要がないと判定した、のだから不当な通告である、として通告者に賠償請求を求める、という裁判はありうると思いますが、今回は児童相談所は一時保護を実施しています。これに対して賠償請求を通告者に出来るモノか?という点をわたしは大いに問題にします。

先に警察に通報するのと同じだろう、と述べていますが、裁判所でも同じですよね。
裁判を提訴したことに対して新たな裁判を起こす、ということは原則として許されません。そんな事をやったら、無限に裁判の数が増えてしまう。

また、AとBの二者が児童相談所や警察、裁判所に通告などをする時に、Aは通告することを許されて、Bは許されない、という片寄りがあってはならないのも自明のことであって、児童相談所、警察、裁判所といったこところは「中立である」と決まっているわけです。

ホームオブハート側が「児童相談所に通告したから民事訴訟を通告者に起こす」というのは、この「偏ってはならない」に完全に反しています。
児童相談所の一時保護が不当だというのであれば、児童相談所(行政)を訴えるべきなのは明白ですから、これを訴えないことは、児童相談所が保護したこと自体は正当な行為と認めているのでしょう。

今回の裁判の被告(紀藤弁護士以下)には「児童相談所に通告することを許されない」という論理においてのみ、この提訴は成り立つわけです。

たまたま、児童相談所であるわけですが、

中立であるべき警察や裁判所に通報したり提訴することに対して、
片寄り(差別)があるべきだ、という恐るべき論理の提訴

であるように思えるのです。
今後とも、この裁判には注目するつもりです。

1月 14, 2009 at 01:33 午前 裁判傍聴 | | コメント (5) | トラックバック (0)

2008.11.09

高校生模擬裁判選手権

昨日(2008/11/08)は第23回司法シンポジウム「カウントダウン!みんなで築こう裁判員制度」に行ってきました。

実は「高校生模擬裁判選手権・東西対抗決戦」

Up

を見に行ったら、弁護士会館全体を使った司法シンポジウムだったのです。
プログラムは

  1. 裁判員ドラマ上映とドラマの出演者を交えたパネルディスカッション
  2. クイズ大会、川柳大会
  3. 模擬裁判「あなたも裁判員 ~体験してみよう裁判員裁判~」(申込み受付終了)
  4. 【シンポジウムⅠ】「裁判員裁判における弁護人の役割」
  5. 【シンポジウムⅡ】「理想的な評議のあり方を考える」
  6. 「高校生模擬裁判選手権・東西対抗決戦」
  7. 法教育模擬授業・授業参観と懇談会

と盛りだくさんで、高校生模擬裁判選手権と法教育シンポジウムに出席しました。

高校生模擬裁判選手権は、8月9日行われた関東選手権を見たので「決勝戦も見てやろう」と言うほどの意味しかなかったのですが、関東選手権も大変に面白く、大いに期待していました。

チラシの説明をそのまま書きますと、実際に起きた事件をそのままではないそうですが、ほぼそのまま題材にして、高校生に検察役と弁護役に別れて刑事裁判の、冒頭陳述から論告までを行い、出来を競うというものです。

弁護役と検察役を入れ替えるので、いわば先攻と後攻のようなことになり。
決勝戦は、関東大会優勝校と関西大会優勝校の決勝戦が二試合行われました。

多くの方は、実際に裁判を傍聴されていないでしょうし、何度も見ないと検察・弁護のテクニックの違いに触れることもないですから、わたしはかなりマニアックに見ていたことになります。

事件としては、起訴は殺人事件で、弁護側の主張は無罪、という正面衝突の事件で実際の裁判でも紛糾するだろうと思われるものでした。
なお、予選会(関東大会では8校が参加)から決勝戦まで同じ事件を扱います。
刑事裁判ですから、弁護士・検察官・被告・証人の4者が登場するのも、全試合同じです。

  1. 被告は、被害者の妻の兄つまり義理の兄弟
  2. 被告が被害者の結婚式に欠席したことで、以前は不仲であった
  3. 事件当日は、翌朝に釣りに一緒に行く約束をして、二人で酒場でかなり深酒をした
  4. 事件現場である、被告の仕事場で独身寮がある運送会社の構内に戻ってきたところで、被害者が被告を十数回殴打した。
  5. 被告は、数日前に同僚に頼まれて購入した全長40センチ以上の包丁を事務所から取り出して、トラックの駐車場に出た。
  6. 被害者は、被告に向かってきたので、包丁を上下に振って抵抗、被害者の腕に骨に達する傷を負わせた
  7. なおも、被害者は被告に迫り、よろけてトラックにもたれかかった、被告に覆い被さった。
  8. 被告は、包丁を持っていた手を出していたので、被害者の左胸に刺さり、被害者は死亡した。
  9. 被害者は、刺されて倒れた後に「兄貴、俺はもうダメだ」と被告に言って死亡した

この事件には、第三者が2名関わっていて、一人が証人になります。その状況は

  1. 同僚Aは喧嘩の仲裁をするが果たせず「勝手にしろ」と言い残して、独身寮の部屋に帰ってしまった。
  2. 目撃者として証言する、同僚BはAよりも先に喧嘩に気づくが、独身寮の階段から見ていて、仲裁には入らず最後まで事件を見ていた。

まるでミステリーのようなことなのですが、物語ではないので読者に相当する観客は「神の視点」が与えられていません。
上記の説明は、ほとんど小説の骨子のように書きましたが、わたしは関東大会と決勝戦で数回に渡って同じ事件を説明を、検察役と弁護役の高校生のプレゼンテーションを聞いたから組み立てる事が出来たのであって、実際の高校生の論告などは、これら全てを述べてはいません。

また、わたしにはまだ謎なのですが、目撃者がどの位置に居たから何が見えて、何が見えないかは分かりません。
実際の裁判では重要な事ではない、という判断になるのかもしれません。

このような、複雑な事件を題材にして、検察と弁護の攻防が行われるのですが、判決は下しません。

関東大会の優勝校は、湘南白百合学園高等部でした。
不思議なことに、わたしは関東大会で会場が複数あったために見ていませんでしたが、他の学校のレベルもかなり高いと思っていたら、昨年度の優勝校であるといった説明があって、関東大会優勝というのはどんな学校なのか?と非常に関心がありました。

関西大会の優勝校は、京都教育大学附属高校でした。
HPに関西大会の様子が紹介されています。

8月9日(土)大阪弁護士会館で行われた第2回高校生模擬裁判選手権(大阪大会)で昨年に引き続き優勝し,2連覇を果たしました。

今年は11月8日(土)東京弁護士会館にて関東の覇者・湘南白百合学園高校(神奈川県,同じく2連覇)と日本一をかけて戦います。

当日の画像はこちら

関東大会の時には「高校生の様子を見よう」という事で、ビデオを撮っていましたが、決勝戦では「裁判員になったつもりで、検察・弁護の評価をしよう」とメモを取ってきました。

試合は、午前と午後に行われ、午前は京都教育大付属が検察、湘南白百合が弁護で行われました。
実は、わたしはこの前半戦だけを見て、午後は法教育シンポジウムに参加したために、後半戦を見ませんでした。

優勝は、僅差で京都教育大学附属高等学校になりましたが、講評によるとチームワークの良さが評価されたとのことです。
湘南白百合は非常にクールというか、見事な法廷戦術で「本物の弁護士でももっと下手なのを見たぞ」というレベルでありました。

実際の法廷を傍聴して、その後に解説でも聞かないと分からないことですが、証言を引き出すための段取りといったものが利いてきます。
証人や被告にいきなり核心を突く質問をすると「分かりません」とか「覚えていません」といったあいまいな証言になる可能性があります。
そこで段取りを踏んで、問題の状況を正確に証言させる技術があるのだそうです。

この証言の攻防は、リハーサルを行って攻撃も防御も手順を確認するのだそうで、湘南白百合は「これは相当リハーサルを積んで、攻撃と防御を良く理解した生徒たちが参加したな」とわたしは見ました。
前半戦を見たところで「湘南白百合の優勝か」と思って、法教育シンポジウムに席を移したのですが、結果は京都教育大学附属高校の優勝でした。

何よりも、こんな難しいことに挑戦した、各校の生徒を誉めたいと思います。
それよりも、面白いのが一番でありました。

日経新聞より高校生、模擬裁判で熱戦 日弁連シンポ、審査員「迫力あった」

来年5月に始まる裁判員制度を控え、市民の参加意欲を高めようと、日本弁護士連合会は8日、司法シンポジウム「カウントダウン!みんなで築こう裁判員制度」を東京都内で開き、パネルディスカッションや日弁連制作の裁判員ドラマの上映会を実施した。高校生による「模擬裁判選手権」東西決戦も行われ、京都教育大付属高(京都市)が優勝した。

模擬裁判対決は同シンポの目玉で、高校生が実際の刑事裁判と同じように検察側と弁護側に分かれ、有罪か無罪かなど主張の説得力を競う模擬裁判の“甲子園”。

8月に行われた関東、関西大会の両優勝校、湘南白百合学園高(神奈川県藤沢市)と京都教育大付属高が繰り広げた熱戦に、審査員の1人の裁判官は「これほど迫力のある模擬裁判は初めて。司法の未来は明るい」と舌を巻いていた。(08日 23:01)

朝日新聞より立証技術競い合い「高校生模擬裁判」、京教大付が日本一

初開催となった「高校生模擬裁判選手権東西対抗決戦」(日本弁護士連合会主催)が8日、東京・霞が関の弁護士会館であり、西日本代表の京都教育大付属高校(京都市伏見区)が東日本代表の湘南白百合学園高校(神奈川県藤沢市)を破り、初の日本一となった。

両校が検察側と弁護側に分かれて立証の技術を競い合い、現職の裁判官や検事、弁護士ら5人が審査員を務めた。京都教育大付属は主張に情熱がこもり、チームワークが優れていた点などが評価された。裁判員役の東京地検の検事は「(両校とも)すぐにプロとして通用する」と舌をまいた。

サンケイ新聞より【迫る裁判員制度】プロも舌巻く法曹“卵” 高校生が模擬裁判選手権

日本弁護士連合会(日弁連)が11月8日に東京・霞が関の弁護士会館で開催する司法シンポジウム「みんなで築こう裁判員制度」で、「高校生模擬裁判選手権東西対抗決戦」が行われ、初の日本一が決まる。弁護士らも舌を巻く裁判術を披露する高校生たち。来年5月スタートの裁判員制度など、司法の市民参加時代を迎えた法曹界にとって心強い存在となりそうだ。

「模擬裁判の甲子園」ともいえる同選手権は、1つの事件を素材に争点を見つけ出し、弁護側(被告含む)・検察側(証人含む)に分かれて“試合”を行う。それぞれ(1)冒頭陳述(2)証人尋問(3)被告人質問(4)弁論(弁護側)・論告(検察側)を実施。(1)~(4)の時間配分や技術を現職の裁判官、検事、弁護士らが採点し、勝敗が決まる。

今回の題材は、男性が左胸を刺されて死亡し、男性の妻の兄が犯人として起訴されたが、殺意を否認している-という事件。

証拠類をもとに高校生らしい発想で論理を組み立て、主張・立証する。相手側の出方次第で臨機応変の対応を迫られることがあるうえ、裁判員制度適用を前提に、分かりやすさもポイントとなる。

関東・関西大会では計15校(県予選含む)が出場。関東で湘南白百合学園(神奈川)、関西は京都教育大附属(京都)が、それぞれ代表に勝ち上がった。両校は第1回の昨年も各代表になったが、決戦大会がなかったため、「今年初めて雌雄が決する」(日弁連)。

両校の“選手”は1、2年生有志。法曹志望者ばかりでなく、理系や、「おもしろそう」と知的好奇心を刺激された生徒も多く、試験や学校行事の合間をぬって“練習”を重ねている。

湘南白百合学園(8人編成)は弁護士の指導や裁判傍聴に加え、証拠書類の読み込み・分析、プレゼンテーション資料作り、他校との“練習試合”までこなして万全の構え。指導にあたっている熊本秀子教諭(49)は「汗と涙の日々ですが、究極の知のゲームにみんなハマってます」。

対する京都教育大附属(14人編成)は、弁護士、検察官、裁判官のほか、殺人事件対策に医師、表現力を磨くため元劇団四季俳優・講師からも話を聞くなど、幅広く技術を磨いている。札埜和男教諭(46)は「生徒も僕も優勝をねらいます」と気合十分だ。

実際に予選の戦いぶりを見た日弁連副会長の福島康夫弁護士は「司法試験を受けていなくてこれだけできる。われわれ弁護士は何なのだろうと思う」と、レベルの高さに感心していた。

予選の運営に携わった村松剛弁護士も「裁判員を意識して分かりやすく論を組み立て、証拠の見方もいい。相手に訴えかけたり説得したりという本来あるべき姿を、プロの法律家以上に表現している」と絶賛していた。

当日は開会式後、攻守(弁護側・検察側)を替えて2試合開催する。見学の問い合わせは日弁連(電話03・3580・9977)。

11月 9, 2008 at 09:53 午前 教育問題各種, 裁判傍聴, 裁判員裁判 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2008.07.26

裁判雑感

相変わらず裁判傍聴は続けております。
ホームオブハート裁判は複数の裁判が起きています。

「HTP 最 新 情 報」に、民事23部、42部、43部、48部、高裁7部と出ていますが、これが全部別の裁判です。
だから週に何度ももあることも多いし、下手すると一日二つの裁判となります。

とは言え、一つの裁判は一審勝訴「ホームオブハート裁判勝訴」が2007年2月26日に出ていて、高裁はその控訴審です。

まとめますと、ほとんどの裁判が山場に入ってきたところと言えます。

民事裁判は、原理的に原告・被告が勝ち負けを競うものですから、裁判所は最初の内は「言いたいことを全部出させる」となります。
この段階で、原告でも被告でも「言い損ねた」とか「説明が不十分だった」となると、訴訟戦術の失敗で負けた、ということも起こります。

それが、証拠もある程度以上出てくると、段々と「どうでも良い話」に展開するのは、裁判でも例外ではないようです。

昨日(2008/07/25)のホームオブハート裁判で、被告(ホームオブハート)側の証拠が裁判所が取り上げなかったり、被告(ホームオブハート)側で取り下げる、となりました。

さすがに、ここらのテクニカルな話は素人なので明確に理解しているとは言えないのですが、わたしが傍聴した例でも珍しいとこだと思います。

これがストレートに原告(被害者)側が勝訴になるとは言いがたいのが裁判の難しいところのようですが「あまりしょうもないことを証拠として出しても裁判では使えない」ということだろう、と理解しました。

もっとも、多少は事情を知っている側の解説としては、「この証拠は取り上げる値打ちがない」との反論をさんざんやった結果とのことですから、裁判はやはり大変です。

わたしが応援している裁判のほとんどが事件(裁判)になる元の原因が「トンデモ」なので、いざ裁判になるとどこかで変な展開になるのでしょう。
しかし「この話は全部トンデモで」と声高に叫んでも裁判には勝てないわけで、そういう意味では当事者は大変です。

HTP 最 新 情 報を転載しておきます。

月日曜日時間法廷事件備考
7月28日 10:50~ 607 金銭等被害裁判・民事23部
9月5日 10:50~ 527 金銭被害等裁判・民事43部
9月8日 16:30~ 527 金銭等被害裁判・民事42部
9月16日 13:15~ 611 名誉毀損裁判・民事48部
9月30日 11:30~ 511 金銭被害等裁判・民事7部(高裁)

7月 26, 2008 at 11:17 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.04.02

傍聴予定

4月11日10:00~東京地裁527号法廷ホームオブハート被害者
5月19日10:30~東京地裁527号法廷ホームオブハート被害者
5月19日11:00~東京地裁607号法廷ホームオブハート被害者
5月19日13:00~東京地裁527号法廷日本テレビ ホームオブハート報道が名誉毀損
5月20日13:15~東京地裁611号法廷ホームオブハート被害者
5月21日13:15~神戸地裁204号法廷天羽先生 水商売裁判
7月22日13:15~東京地裁611号法廷ホームオブハート被害者

わたしの知人が関わっている裁判の日程表です。

東京地裁の裁判は傍聴を予定していますが、5月19日に3本、翌日の20日に一本と「おなか一杯」状態です。

中でも興味深いのは、5月19日13時からの「ホームオブハート vs 日テレ」でこれは、報道番組が名誉毀損だと訴えている裁判です。

現時点では証拠の整理の段階なので、弁論に入っていなくて何が名誉毀損なのかという主張も分かりません。
とは言え、片方で実際に裁判が進行中の事件について報道が名誉毀損であるという主張は非常に興味深いものがあります。

4月 2, 2008 at 07:33 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.01

平和神軍裁判判決記事のまとめ

昨日(2008/02/29)の平和神軍裁判・無罪判決についての報道記事を集めてみました。

読売新聞ネットでラーメン店を中傷、名誉棄損問えず…東京地裁
サンケイ新聞「カルト団体と関係?」HP書き込みで批判 男性に無罪 東京地裁
AFP BB(時事)ネット書き込みで名誉棄損、無罪の男性
朝日新聞名誉棄損「ネットは別基準」 書き込みで無罪 東京地裁
毎日新聞ネット名誉棄損:個人には「限定的」 東京地裁が新判断、男性に無罪
東京新聞ネット中傷に無罪判決 『確実な根拠、個人は不要』東京地裁
東京新聞ネットの自由どこまで 名誉棄損で無罪 拡大解釈に懸念の声
NHKニュース“ネット名誉棄損”無罪判決
日テレニュースネット上の名誉棄損で無罪判決~東京地裁
日経新聞ラーメン店中傷書き込みに無罪、「ネット名誉棄損」新判断
FNNニュースネット名誉棄損で男性に無罪判決 東京地裁、従来とは異なる基準示す
IZA(サンケイ新聞)「カルト団体の母体だ」HP書き込みで批判 男性に無罪 東京地裁

昨日書いた「平和神軍事件・無罪判決」にNHKニュースを紹介しているので、全部で11本の報道記事の内、NHKニュース、IZAを除いた9本の記事を以下に3つずつ紹介します。

是非とも読み比べていただきたいのは、それぞれの記事が少しずつ重点の置き方が違うこと、解説記事があるものもあります。
それだけ注目するべき事件であり、画期的な判決でありました。

  1. 読売新聞、サンケイ新聞、AFP BB(時事)
  2. 朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、東京新聞
  3. 日テレニュース、日経新聞、FNNニュース

追記(2008/03/02)

東京新聞の記事「ネットの自由どこまで 名誉棄損で無罪 拡大解釈に懸念の声」を「平和神軍裁判判決記事2」に追加しました。

3月 1, 2008 at 10:31 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

平和神軍裁判判決記事1

読売新聞より「ネットでラーメン店を中傷、名誉棄損問えず…東京地裁

インターネットのホームページ(HP)で、外食店の経営会社を「カルト集団」などと中傷したとして、名誉棄損罪に問われた東京都大田区の会社員、橋爪研吾被告(36)の判決が29日、東京地裁であった。波床昌則裁判長は「ネット上の個人の表現行為については、従来の名誉棄損の基準を適用すべきではない」との判断を示した上で、「内容は事実ではないが、ネットの個人利用者として要求される程度の調査は行っている」と述べ、無罪(求刑・罰金30万円)を言い渡した。ネット上の名誉棄損について寛容な姿勢を示す新判断で、議論を呼びそうだ。

判例では、事実に反し名誉を棄損しても、内容に公共性・公益性があり、加害者が真実と信じるだけの「確実な根拠」があれば罪にはならないとされてきた。

判決はまず、HPの記載内容について「確実な根拠はなく、従来の基準では有罪になるとも考えられる」とした。一方で、「ネットでは被害者が容易に反論できるほか、個人が掲載した情報の信頼性は低いと受け止められている」と、ネットの特殊性を指摘。従来ほど厳格な基準を当てはめるべきではないとし、〈1〉わざとウソの情報を発信した〈2〉個人でも出来る調査も行わずにウソの情報を発信した――場合に名誉棄損罪を適用すべきだ、と述べた。

橋爪被告については、経営会社の登記や雑誌の資料を集めるなど「ネットの個人利用者に求められる程度の調査を行った」とし、無罪とした。弁護人の紀藤正樹弁護士は「ネット上の個人の書き込みについて新基準を示した画期的判決」と評価した。橋爪被告に対しては名誉棄損訴訟も起こされ、橋爪被告に77万円の支払いを命じる判決が確定している。

渡辺恵一・東京地検次席検事の話「判決内容を詳細に検討し、適切に対応したい」

(2008年2月29日21時39分 読売新聞)

サンケイ新聞より「「カルト団体と関係?」HP書き込みで批判 男性に無罪 東京地裁

ラーメン店チェーンを経営する企業がカルト団体と関係があるかのような書き込みをインターネットのホームページで掲載し、企業の名誉を傷つけたとして、名誉棄損罪に問われた会社員の橋爪研吾被告(36)の判決公判が29日、東京地裁で開かれた。波床昌則裁判長は、「名誉棄損には当たらない」として、罰金30万円の求刑に対し、無罪を言い渡した。一般市民のインターネットへの書き込みに対して、名誉棄損罪の基準を示した初めての判断とみられる。

波床裁判長は、まず一般市民によるインターネット上の書き込みで名誉棄損罪が成立するか否かを検討。「ネット上では利用者が互いに反論できる上、情報の信頼性が低いため、従来のメディアに対する基準は当てはまらない」と指摘。「公益目的と認められる書き込みについて、真実でないと知りながら書き込んだ場合か、ネットの個人利用者で可能な限りの事実確認を行わずに書き込んだ場合に、名誉棄損罪が成立する」との新たな基準を示した。

波床裁判長は、被告の書き込みが公益目的だったと認定。その上で、企業の登記簿や雑誌の記事などの情報収集を行っていたことなどを指摘し「ネットの個人利用者として可能な限りの事実確認を行った。名誉棄損には当たらない」と結論付けた。

橋爪被告は平成14年10~11月、自身が開設したホームページでラーメン店チェーン「ニンニクげんこつラーメン花月」の運営会社を「カルト団体の母体」などと掲載。真実ではなく、名誉を傷つけたとして起訴された。

この事件をめぐる民事訴訟では男性の書き込みが名誉棄損に当たると判断され、賠償を命じた判決が確定している。

AFP BB(時事)より「ネット書き込みで名誉棄損、無罪の男性
インターネット上の書き込みで名誉棄損罪に問われ、無罪判決を受けた橋爪研吾さん(中)と代理人の紀藤正樹弁護士(左)。「ネット上の表現の自由に、大きな一歩」と語った(29日、東京・霞が関の司法記者クラブ) 【時事通信社】

3月 1, 2008 at 10:24 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

平和神軍裁判判決記事2

朝日新聞より「名誉棄損「ネットは別基準」 書き込みで無罪 東京地裁

インターネット上の書き込みが刑法の名誉棄損罪に当たるかどうかをめぐり、東京地裁は29日にあった判決で「ネットならではの基準で見極めるべきだ」とする判断を示した。波床(はとこ)昌則裁判長は会社員の男性(36)の公判で「男性はネット利用者として要求される水準を満たす調査をし、書き込んだ事実を真実だと信じていたので、犯罪は成立しない」などと述べ、無罪判決(求刑罰金30万円)を言い渡した。

弁護人によると、ネット上の書き込みをめぐる名誉棄損で無罪とされたケースは初めてという。判決は、一般市民が発信でき、情報の信用性の判断も利用者に求められるという実情を踏まえ、ネットを舞台とした「表現の自由」をめぐる新たな判断を示した形だ。

男性は、飲食店グループを経営する企業と宗教団体が一体であるような文章をホームページに記載したとして、この企業に刑事告訴され、東京地検は04年に在宅起訴。並行して、民事の損害賠償訴訟も起こされ、77万円の支払いを命じた敗訴判決が最高裁で確定した。

29日の判決は、書き込みの内容について「同社が宗教団体と緊密な関係にあるとは認められない」とし、真実ではないと認定。真実だと信じた確実な資料や証拠もなく「従来の名誉棄損罪の基準では無罪となることはない」と述べた。

その一方でネット上の表現行為については、中傷を受けた被害者は容易に加害者に反論できる▽ネット上で発信した情報の信頼性は一般的に低いと受け止められている――と指摘。発信者に公共の利益を図る目的などがある場合、「真実でないことを知っていて書き込んだり、ネットの個人利用者なりの調査をせずに発信したりしたときに罪に問われる」とした。

その上で「男性はネットの個人利用者としての情報収集もした上で、内容が真実だと信じていた」と述べ、刑事責任は問えないと結論づけた。

東京地検の渡辺恵一次席検事は「判決内容を詳細に検討して、適切に対応したい」とする談話を出した。

ネット上の「会話」はともすれば感情的になりがちだ。こうしたやりとりの中での書き込みについて、片方を「被害者」として刑事責任を問うことには、専門家の間にも「慎重にすべきだ」との声がある。今回の無罪判決はこうした事情も背景に、結論を導いた。

判決は「メディアなどによる名誉棄損と、ネット上の書き込みの違いは容易に反論ができることだ」と指摘。無罪とされた男性は「数多くの書き込みに対抗するうちに今回の行為に及んだ」とし、「反論を要求しても不当といえない状況だった」と判断した。

男性は判決後、「(書き込み内容は)できるだけの情報収集を行ったものだと自負している。判決は、一市民のネット上の表現の自由を守る基準を示した」。弁護人は「従来の名誉棄損の考え方を、ネット上の表現にそのまま採用すべきではない。名誉棄損に問われるだけでも、市民活動の表現の自由が萎縮(いしゅく)してしまうからだ」と話した。

甲南大学法科大学院の園田寿教授(情報法)は「判決は画期的だ。だが、電子掲示板のように同じ土俵で直ちに反論できるかどうかなど、今回の考え方をどの程度ネット内で適用できるか、さらに議論が必要だ」としている。

毎日新聞より「ネット名誉棄損:個人には「限定的」 東京地裁が新判断、男性に無罪

ラーメンチェーン経営会社を中傷する文章をインターネットのホームページ(HP)に掲載したとして、名誉棄損罪に問われた東京都の会社員、橋爪研吾被告(36)に対し、東京地裁は29日、無罪(求刑・罰金30万円)を言い渡した。波床(はとこ)昌則裁判長はネット上の文章が名誉棄損罪となる場合を限定的にとらえる新たな基準を示し「被告はネットの個人利用者として求められる水準の調査をしており、罪には問えない」と述べた。

判決は、ネット上の表現で個人が名誉棄損に問われるのは「内容が真実でないと知りながら発信したか、利用者に要求される水準を満たす調査をせず、真実かどうか確かめないで発信した場合」との基準を示し、マスコミの報道や出版の場合より有罪のハードルを高く設定した。理由として(1)マスコミと個人の関係とは異なり、ネット利用者は対等の地位で言論を応酬しあえる(2)個人利用者がネットに発信した情報の信頼性は低いと受け止められている--などとネットの特性を挙げた。

橋爪被告は02年10~11月、HPに「経営会社はカルト団体が母体」などと記載したとして在宅起訴されたが、判決は「記載は公益目的で、被告は会社登記簿や雑誌を資料にして関係者とメールをやり取りするなど情報収集した。被告は記載内容を真実と誤信していた」とした。【銭場裕司】

東京新聞より「ネット中傷に無罪判決 『確実な根拠、個人は不要』東京地裁

インターネットのホームページ(HP)でラーメン店のフランチャイズ運営会社を中傷する書き込みをしたとして、名誉棄損の罪に問われた会社員橋爪研吾被告(36)の判決公判が二十九日、東京地裁で開かれた。波床昌則裁判長は「ネットの個人利用者に要求される程度の情報収集をした上で書き込んだ。直ちに名誉棄損罪に問うことは相当でない」として、無罪(求刑罰金三十万円)を言い渡した。

判決は、個人利用者がネット上で表現行為をする場合の名誉棄損について「主に公益を図る目的ならば、(メディアとは異なり)確実な資料や根拠に基づかなくても、その事実が真実だと誤って信じた場合には罪に問われない」との初めての基準を提示。その効果として「自己検閲により委縮することなく、憲法二一条(表現の自由)が確保される」と示した。

弁護人の紀藤正樹弁護士によると、ネットをめぐる名誉棄損事件での無罪判決は初めて。ネット社会の現実を見据えた判断といえ、今後の司法判断や社会活動に大きな影響を与えるとみられる。

波床裁判長は「被告による書き込みは、重要部分が真実であったとは証明されていない」と認定。メディア報道なら有罪になる可能性を指摘した。

その上で、判決は(1)ネット利用者は相互に送受信でき、書き込みに対して被害者は反論できた(2)メディアや専門家が従来の媒体を使った表現とは対照的に、個人がネット上で発信した情報の信頼性は一般的に低いと受け止められている(3)現代社会では(個人が)公共の利害に関する事実について真実性を立証するのは困難-などと指摘した。

今回の書き込みに対し、フランチャイズ運営会社側が二〇〇三年に橋爪被告を相手取り起こした民事訴訟では、〇五年に同被告の敗訴が最高裁で確定していた。

橋爪被告は〇二年十-十一月の間、被告が開設したHP上で、飲食店「ニンニクげんこつラーメン花月」をフランチャイズ運営する会社について、カルト集団と関係があると中傷する内容の文章を書き込んだとして在宅起訴された。判決は、同集団と会社の関係について「緊密な関係にあるとは認められない」とした。

東京地検・渡辺恵一次席検事の話 判決内容を子細に検討し、適切に対応したい。

■『表現の自由』強く意識

解説

インターネット上の書き込みについて名誉棄損罪を認めなかった二十九日の東京地裁判決は、ネット上の表現行為が法律に抵触する場合の基準について、メディアと個人利用者を峻別(しゅんべつ)し、メディアに比べて個人の責任は緩和される、との判断を示した。

司法はこれまで(1)公益目的(2)確実な資料や根拠に基づくこと(3)その事実が真実だと信じるだけの理由-の三点がなければ有罪としてきた。これは発信者がメディアの場合が前提で、今回の判決は(2)がなくても「個人に求められる水準を満たす調査」をしていれば罪に問われないと判断した。

特筆すべきは、判決が、憲法が保障する「表現の自由」に踏み込んだ点だ。責任の緩和がなければ、個人は訴訟の被告になったりすることを恐れ、言論活動が鈍ることに言及、「自己検閲による委縮」を懸念した。

情報の発信者の多くがメディアに限られていた時代とは異なり、ネット社会は誰でも自由に発信できるようになった。一方、匿名性に隠された過激な中傷は、メディアによる批判以上に人を傷つけることがある。

責任の緩和と言っても、好き放題に書くことが許されるわけではない。それを許せば個人がネットで発信した情報の信頼性を低下させることになり、法規制につながる恐れがある。

今後、判決が司法の場で追認されていくか注目されるが、ネット社会に生きる市民としての自覚が一人一人に求められている。 (社会部・寺岡秀樹)

東京新聞より「ネットの自由どこまで 名誉棄損で無罪 拡大解釈に懸念の声

個人で可能な範囲の調査をしていれば「無罪」-。インターネット上での名誉棄損で、新基準を示した二十九日の東京地裁判決。今回は「公益目的」と認められたが、匿名性が高く、誰もが参加できるネットの世界は、しばしば中傷やいじめの温床ともなり、事件も相次いでいる。どこまでの「表現」が許されるのか手探り状態の中、今回の判決も波紋を広げそうだ。

昨年十二月、インターネットの掲示板に「教室に灯油をまいて火を付ける」などと書き込み、評論家の池内ひろ美さんの講座を中止させたとして脅迫罪に問われた会社員が、東京地裁で懲役一年、執行猶予四年の有罪判決を受けた。

昨年四月には、「学校裏サイト」と呼ばれる掲示板で、女子中学生が実名で中傷されているのを削除せず放置したとして、大阪府警が、名誉棄損ほう助の疑いで掲示板の管理人を書類送検。書き込んだ女子中学生も名誉棄損の非行事実で児童相談所に通告された。

今回の無罪判決で弁護側は、ネット社会における、市民の表現の自由という点で、今回の判決を評価。一方、奥平康弘・東大名誉教授(憲法)は「インターネット上の個人表現は信頼性が低いから罪にはならないとされることが、果たしてインターネットというメディアにとっていいことなのかどうか。信頼されなければメディアの持っている力は弱まり、表現の自由を結果的には弱めることになる可能性もある」と指摘している。

ネット文化に詳しい森井昌克・神戸大教授(情報通信工学)は「執拗(しつよう)に繰り返し書くとか、明確な悪意があると証明されずに名誉棄損となれば、何もネットに書けなくなってしまう」と今回の判決は妥当と受け止める。ただ「判決が拡大解釈されれば、相当のことを書かなければ名誉棄損にならないと、掲示板の必ずしも良くない現状を助長する恐れもある」とも懸念する。「これで決着ではなく、今後、さまざまな判例を積み重ねる中で社会的合意が得られるのが、どこになるかが定まっていくのではないか」と話している。

『弱者を守る基準』喜ぶ被告ら

「ネット上の表現の自由に大きな一歩だ」。インターネットのホームページでラーメン店のフランチャイズ運営会社を中傷する書き込みをしたとして、名誉棄損の罪に問われ、東京地裁で二十九日、無罪判決を受けた橋爪研吾被告(36)は東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、喜びの表情を浮かべた。

橋爪被告は「起訴から三年以上たった。ようやく無罪判決を勝ち取ることができた」とほっとした様子。略式命令による罰金支払いを拒否し、公判で争っていた。「メディアと、一個人に対する基準が異なることを判例で書いてもらった」「きちんと基準が示されたことがうれしい」と判決を高く評価した。

同席した紀藤正樹弁護士は「これまでの基準は(送り手として)強者のメディアを想定していた。(送り手が)弱者の市民になるのがネット社会。今回の(判決が示した)法理論でなければ一般市民が発信できなくなる」と評価。江川剛弁護士は「教科書にも書かれていない基準だ」と述べた。

一方で、判決は書き込みの内容が事実だと全面的に認めたわけではなく、橋爪被告は「残念」とし、紀藤弁護士らも判決に不満を漏らした。

「今後の判例として役立ててほしい」。橋爪被告はそう要望し、会見の終わりにはさっぱりした表情で深々と頭を下げた。

3月 1, 2008 at 10:22 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

平和神軍裁判判決記事3

日本テレニュースより「ネット上の名誉棄損で無罪判決~東京地裁

ラーメンチェーン店を運営する会社がカルト集団と関係があるかのような文章をインターネット上に掲載し、会社の名誉を傷つけたとして、名誉棄損の罪に問われた会社員・橋爪研吾被告(36)の裁判で、東京地裁は29日、無罪を言い渡した。

判決で、東京地裁は「個人によるインターネット上の表現については、マスコミと異なり、真実でないことを知りながら発信した場合か、インターネットの個人利用者に求められる真実かどうかの調査を行わずに発信した場合に限って、名誉棄損罪にあたる」との判断を示した。その上で「橋爪被告は、インターネットの個人利用者として要求される水準の調査を行っていた」として、無罪を言い渡した。

判決後に会見した橋爪被告は「従来のメディアの基準と個人の基準が異なることが判例として示されたのは、大きな一歩だ」と話している。一方、東京地検・渡辺恵一次席検事は「判決内容を検討し、適切に対応したい」とコメントしている。

日経新聞より「ラーメン店中傷書き込みに無罪、「ネット名誉棄損」新判断

インターネットのホームページ(HP)にラーメンチェーン店を中傷する記載をしたとして、名誉棄損罪に問われた会社員、橋爪研吾被告(36)の判決公判で、東京地裁の波床昌則裁判長は29日、「記載内容は真実とはいえないが、インターネットの個人利用者が求められる水準の調査は行っていた」と指摘し、同被告を無罪(求刑罰金30万円)とした。

波床裁判長は個人がHPやブログなどに意見や批判を書く場合、「マスコミなどと同じ基準で名誉棄損罪に問うのは相当でない」と判断。「故意に事実でないことを発信したり、真実かどうか確かめないで発信した場合に初めて名誉棄損罪に問うべき」との新たな考え方を示した。

判決はネットの特性について言及し、(1)誰でも簡単にアクセスできる(2)意見や批判に容易に反論できる(3)個人が発信する情報の信頼性は低いと受け止められている――ことなどを例示。発信者と受信者の立場が固定されるマスコミでの要件をそのまま適用するのが難しいとの判断を示した。(29日  23:01)

FNNニュースより「ネット名誉棄損で男性に無罪判決 東京地裁、従来とは異なる基準示す

ラーメンチェーン店の経営会社が、宗教団体と関係しているかのような文章をインターネット上に掲載して、名誉棄損の罪に問われた男性に対して、東京地方裁判所は、無罪を言い渡した。

36歳の会社員の男性は6年前、自分のウェブサイトに、ラーメンチェーン店の経営会社が宗教団体と関係しているかのような文章を掲載し、名誉棄損の罪に問われている。 判決で東京地裁は、まず文章の内容について「真実とは認められず、会社の社会的評価を低下させている」と指摘した。

一方で、ネット上の個人の表現行為が、名誉棄損の罪にあたるかどうかを判断する基準について、「個人ができる程度の情報収集などをせず、真実かどうか確かめないで、書き込みなどをした場合は罪に問われる」と述べ、従来とは異なる基準を示した。

そのうえで、「被告の行為は名誉棄損罪に問えない」として無罪を言い渡した。

3月 1, 2008 at 10:21 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

平和神軍事件・無罪判決

NHKニュースより「ネット名誉棄損 無罪判決

東京・大田区の会社員、橋爪研吾さん(36)は、6年前、みずからのホームページで東京の外食チェーンの会社がカルト集団と関係があると中傷したとして、名誉棄損の罪に問われました。

判決で、東京地方裁判所の波床昌則裁判長は「書き込みの内容は事実ではないが、一般の人が関心を持ちうることについて情報収集をしたうえで事実と思って書いていた。会社も十分な反論をしなかった」として無罪を言い渡しました。

この事件をめぐる民事裁判では、会社の名誉を傷つけたとして77万円の賠償を命じる判決が確定していますが、29日の判決は、刑事責任までは問えないと判断しました。

橋爪さんの弁護士によりますと、インターネットの書き込みが名誉棄損にあたるとして起訴された事件で無罪の判決が出たのは初めてだということです。

判決について、橋爪さんは「起訴されて3年になりますが、ようやく無罪を勝ち取ることができました。一般の市民の表現の自由を確保した判決でうれしく思います」と話していました。

また、橋爪さんの弁護士は「インターネット社会での個人の表現活動について、どういう場合が名誉棄損になるかを示した画期的な判決だ」と話していました。

一方、東京地方検察庁の渡辺恵一次席検事は「判決の内容を詳しく検討して適切に対応したい」という談話を出しました。

これは「平和神軍事件」と呼んでいた裁判の判決です。

ニュースの通り無罪判決が出ました。

今日(2008/02/29)13時30分開廷でした。
平和神軍裁判は、法廷の廊下に貼り紙が貼られた、前代未聞の事件のために警備法廷で続いてきました。
裁判所の建物の外に並んで、傍聴券を受け取り法廷前の廊下で金属探知機による検査を受けて手荷物は全て預けます、その上で法廷内には常時二名の警備員がいます。

今日は、13時ちょっと過ぎに東京地裁に行ったところ、わたしの4名前で満席扱いで、傍聴券を受け取れず当然法廷内にも入れないまま、廊下で待っていました。

予定よりちょっと遅れて、傍聴人が法廷に入ったのが13時40分ぐらいでした、10分ほどで報道記者が数名廊下に飛び出して来て、すぐに携帯電話で「無罪」と言っていました。
念のため記者に聞いて、橋爪さんの無罪判決が出たことを確認しました。

この時点では、どのような判決で無罪になったのか情報が無かったのですが、40分ぐらいで全員が法廷から出てきて、知人に判決の内容を聞きました。

NHKニュースにまとめてある通りのようで(いずれ判決文を入手します)我々ネットワーカにとって一番重要なのは、従来はインターネット上の情報発信による名誉毀損については、マスコミの報道などと同列に考えるとしていたものを、マスコミとインターネットでの一般市民の情報発信は区別して考えると、という判断によって無罪としたことです。

暗くなる頃から、傍聴で応援してきた人たちや弁護士らが集まって食事しましたが、弁護士も無罪にならないだろう、という考えに傾いていたとのことです。

わたし自身も、弁論に極端な問題はなく被害者で告発したグロービートジャパン社の関係者の証言があまりきちんとしたものではなかったことを考えると、無罪になるだろうとは思いましたが、その反面で有罪になったときにはどのような判決になるのか分からなくなって考えるのを止めていました。

なんと言っても、今まで聞いたことが無い判断基準を設定してそれによって無罪とした判決ですから画期的な判決であることは間違えありません。

とりあえず、被告人を応援してきたわたしは、皆さんの笑顔が見えたのが良かったです。

3月 1, 2008 at 02:01 午前 裁判傍聴 | | コメント (10) | トラックバック (1)

2008.01.28

ホームオブハート裁判が二つ

「もう一つのホームオブハート裁判」に書いたとおり、ホームオブハートが日テレを訴えた裁判の2回目がありました。

この裁判は午後からだったのですが、同じ法廷で午前中に被害者がホーオブハートを訴えている裁判もあって、傍聴している身としては午前と午後のダブルヘッダーでした。
全く別の裁判を同じ日に傍聴したことはありますが、同じ関係者の裁判を一日に二件見るのはさすがに初めてです。

時系列の関係で、午前中の裁判の様子から説明します。
この裁判はまだ始まったばかりの裁判で、原告(被害者)が2名になっています。

前回(11月12日)に裁判長が「証拠の整理を、原告2名について甲号証Aの1・・・・乙号証B・・・・・といったように原告Aさんの分と原告Bさんの分と分けて下さい」と指示しました。

今日は、その話になって被告(ホームオブハート側)代理人が「ABで作り直すのですか?」と裁判長に質問しました。

素人のわたしにとっては、二人の原告ごとに証拠を分けるというのは非常に理解しやすい事だったので「何で分け方といった初歩的とも思えることを質問するのかな?」と不思議に感じました。

民事裁判では、原告側証拠を甲○○号証、被告側証拠を乙○○号証として連番を振ります。
甲号証か乙号証かで原告側が出したものか被告側が出したものかが分かる仕組みになっています。

実際には裁判の進行に伴って「甲10号証の3」といった具合に枝番が付くこともあります。

それにしても、どういう風に証拠を整理するのか裁判所が要求した場合、証拠は裁判所の判断(判決)を求めるための説明書なのですから、いわばクライアントに「説明書はこういう風に書いてね」と言われたようなものでしょう。それをクライアントに「どう作れば分かってくれますか?」と聞くのはちょっと以上に格好悪いと思いますね。

午後からの、ホームオブハート側が日テレを訴えた裁判では、前回の様子で書いたとおり

被告の日本テレビが訴状に対して、放送した内容が問題ですから放送内容を文字に起こした「反訳が間違っている」とか、「他の放送局の内容も混じっている」と主張している

なのですが、一番の問題「他局の放送も混じっているぞ」だと思うのですが、どうも話は簡単ではないようです。

普通に考えると、放送局(新聞・雑誌)でも同じですが、報道の記事を元に放送局などを訴えるのであれば

  1. どの放送局の
  2. 何月何日何時のニュースで放送された内容で
  3. このビデオに撮った発言が

といった論理で「証拠のビデオ」と出てくるのだと思います。

丁寧にやるのであれば、上記の証拠の説明のように甲5号証が何日のニュース、甲6号証が翌日のワイドショー、といった具合に番組毎にビデオを分けて証拠とする事になるのだと思います。

ところが、今回はどうも一つのDVDに色々な画面が入っているらしい。

裁判長は「どうします?」とホームオブハート側に質問したのですが、ホームオブハート側は「こうします」という明確な返事が無く、どうもどの場面がどの放送局の画像なのかもビデオに撮った人の記憶しかないらしい。

実際に画面がどのようなものか分かりませんが、テレビに大々的に流れたのは2004年の春のはずなので、今頃になって録画したときにどこの局の番組なのかは覚えていないでしょう。

民事裁判ですから「証拠を総合的に判断して判決する」なので、不確かな証拠でも構わないとは言えますが、それでも肝心な「この番組が」というのが分かるものを明確に示すのは、証拠を出す側が自分が有利になるためにやることで、それもアイマイだとなると「どういう意味の裁判なのだ?」となってきます。

当初は、あまり関心が無い裁判でしたが俄然どういう展開になるのだろう?と強く野次馬精神を刺激する今日の法廷でした。

ところで、午前の法廷・午後の法廷だったので日比谷公園の松本楼で食事をするために東京地裁の裏口から裁判所に出入りしたのですが、裏口に取材陣が山になっていてみんなで「何があったのかな?」と思っていたら、どうもコレのようでした。

サンケイ新聞より「三田佳子さん二男に実刑判決、覚醒剤所持 三田さんは「厳粛に受け止めます…」

1月 28, 2008 at 04:44 午後 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.11.26

もう一つのホームオブハート裁判

今日はちょっと聞いた情報を元に東京地裁に「ホーオブハート裁判」を傍聴に行きました。

ホームオブハートが日本テレビを訴えたという事件で、どうも報道が名誉毀損に当たるということらしいのですが、第一回口頭弁論なのでさほどの議論も面白い展開もなく次回を1月28日(月曜)13時10分より、527号法廷と決めて10分ほどで終わりました。

わたしが付き合っているホームオブハート裁判は、ホームオブハートと Toshi こと出山利三がそれぞれ訴訟に参加しているので、二者が法廷に出ているのですが、今回の裁判も同じことで「併合する」としました。

そのために、二者(ホーオブハートと出山氏)の主張のすり合わせをして、違法行為との主張を一覧表にまとめてくれ、と裁判所が指示しました。

被告の日本テレビが訴状に対して、放送した内容が問題ですから放送内容を文字に起こした「反訳が間違っている」とか、「他の放送局の内容も混じっている」と主張しているようで、争いの土俵がまだ整っていない、といった感じです。

裁判所はこれらの点についても、次回は整理して来ることと指示しました。
準備書面の提出期限も一週間前と明確に指示しているのが、1月28日の第二回口頭弁論では、ちゃんと進行するでしょう。

11月 26, 2007 at 07:07 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.24

11月以降の裁判(傍聴)予定

わたしが関心を持っている裁判の予定です。
前回とちょっと変更がありました。

11月12日ホームオブハート名誉毀損東京地裁527号法廷
13:10~
11月13日ホームオブハート金銭被害損害賠償東京地裁611号法廷
13:15~
11月13日お茶の水大学HP名誉毀損・プロバイダ責任制限法
独立当事者参加(民訴47条)
神戸地裁204号法廷
13:15~
12月7日ホームオブハート金銭被害損害賠償東京地裁527号法廷
10:00~
12月17日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁428号法廷
13:30~

10月 24, 2007 at 12:17 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.09.23

10月以降の裁判(傍聴)予定

10月以降の裁判予定です。(さすがに神戸まで傍聴には行けません(^_^;)
聖神横浜教会事件、平和神軍事件の二件は裁判としては終盤になりました。
「お茶の水大学」とタイトルした事件は、まことに変な展開になっていて「本件訴訟の経緯」を一読することをお勧めします。

10月25日聖神横浜教会事件小学生虐待東京高裁818号法廷
16:30~
11月12日ホームオブハート名誉毀損東京地裁527号法廷
13:10~
11月13日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷
13:15~
11月13日お茶の水大学HP名誉毀損・プロバイダ責任制限法
独立当事者参加(民訴47条)
神戸地裁204号法廷
13:15~
12月7日ホームオブハート金銭被害損害賠償東京地裁527号法廷
10:00~
12月17日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁428号法廷
13:30~

9月 23, 2007 at 03:23 午後 裁判傍聴 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2007.09.20

平和神軍裁判

昨日(2007/09/19)は東京地裁に「平和神軍裁判」の傍聴に行ってきました。

この事件は、HPでの名誉毀損事件でありながら刑事裁判であるという他には例がない裁判です。
名誉毀損事件の刑事裁判も、HPによる名誉毀損の民事裁判も数多くの実例がありますが、HPをめぐる名誉毀損事件で刑事裁判になったという例は無いようです。

古いNIFTY-ServeユーザでBBS8を知っている方だと覚えているかと思いますが、とんでもない掲示をしてBBS8で話題になっていた平和神軍ですから、その後に2ちゃんねるでも話題になっている団体をめぐる事件です。

HPが団体や個人の名誉毀損をしたとして事件になることは珍しく無くなりましたが、平和神軍事件の原告(民事もあったので)は平和神軍ではなくラーメン花月で有名なグロービートジャパン社で、基本的には営業妨害という主張から始まっています。

言うまでもなく、平和神軍を活動が被告(ハンドル=次瀬氏)が批判し情報を広げるために立ち上げたHPの「平和神軍観察会 逝き逝きて平和神軍」内容がグロービートジャパン社の営業を妨害したとの主張ですから、裁判の争点は平和神軍とグロービートジャパン社の「人の関係」になりました。

昨日はだいぶ間を置いての第20回公判で、被告人の証言(尋問)でした。
午前11時に始まり、終わったのが17時過ぎていたという大変な長丁場で、被告の次瀬氏が最後ので落ち着いた態度で検事からの尋問に対応していたのには本当に感心しました。
単なる傍聴で座っているだけでも疲れますし、寝ちゃうこともあるのですから・・・・・。

以前「東京地裁に中傷ビラ」という事件があったおかげで、警備法廷になってしまいました。
よく知られているとおり、普通の法廷は裁判所に行って全くの気まぐれでどんな裁判でも傍聴することが出来ますが、傍聴人が多くなると傍聴券が配られて定員オーバーで傍聴できない場合があります、さらに傍聴希望者が定員の何倍(1000倍もあった)ともなると、抽選になります。
これらは、単に定員の問題ですがさらに法廷で事件になる可能性があると警備法廷になって、荷物を預けて持ちこみ所持品の検査が必要となりますから、傍聴人も途中でトイレに立つといったことも難しくなります。

昨日(2007/09/19)はわたしは10時45分過ぎぐらいに東京地裁の正門に着いて傍聴券交付に間に合ったのですが、なんか妙に並んでいる人が多くしかも顔見知りが全く居ないので???と傍聴券を受け取ったら「最後の一枚」でした。
最初は「列に並んでいる人の分だけ傍聴券を用意したのかな?」と思ったのですが、良く考えるとそんなことがあるわけ無くて、本当に定員一杯だったのでしょう。

わたしも応援のために傍聴しているので、他にも応援でいつも傍聴している人たちが3人入れないとなりました。
弁護士が裁判長に交渉して、誰も居ない報道席に座っても良いとなって、3人が傍聴に加わって裁判が始まりました。

傍聴席の1/3ぐらいを埋めていた人たちは、午後の法廷の傍聴には表れなかったので、集団で見学にでも来たのでしょうか?
ちょっと驚きでありました。

HPをめぐる名誉毀損事件が刑事裁判になる例が他にないことを考えると、事件の内容が他のHP名誉毀損事件に比べて悪質であるとか、社会的に重大な事件であるとはちょっと思えない、いわば典型的なHP名誉毀損事件ですから、起訴したところに検察のかなりの恣意性を感じています。
一罰百戒的に考えたとしても、これを避けるためには批判をしない方が良いとなってしまうほどで、それによる社会的な将来の損失の方が遙かに大きいだろう、と思うところです。

裁判の常識として、被告への質問が終了すると次の手続きは求刑・論告を経て判決となりますが、次回期日を12月17日に決めたということは裁判所が人事異動で担当裁判官が替わる、来年度には裁判を持ち越さないぞ、という意志の表れでしょう。

どういう判決になるのかネットワーカは注目するべきです。

9月 20, 2007 at 10:30 午前 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2007.08.16

9月以降の裁判傍聴予定

そろそろ9月も近づいてきて裁判傍聴の予定を作ってみると、こんなになりました。

8月24日聖神横浜教会事件小学生虐待・証人尋問東京高裁818号法廷
14:00~
9月3日ホームオブハート損害賠償東京地裁527号法廷
10:30~
9月11日ホームオブハート名誉毀損裁判東京地裁611号法廷
13:15~
9月19日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁428号法廷
13:00~
9月21日ホームオブハート損害賠償東京地裁527号法廷
10:00~
10月2日ホームオブハート損害賠償・控訴審東京高裁810号法廷
15:00~
11月13日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷
13:15~

聖神横浜教会事件とホームオブハート裁判の一つは(確か全部で5つの裁判が同時進行中です)東京高裁つまり控訴審で、これはわたしが応援している原告側(被害者側)が勝訴して、被告側(加害者側)が控訴したものです。

聖神横浜教会事件は被害者の小学生というより取り巻く大人の争いについて裁判になっているようなところがあって、8月24日には証人尋問があります。

ホームオブハート裁判の控訴審は「ホーオブハート裁判夏の陣」に紹介しましたが、判例時報なども注目しているは

心理学等の研究成果を基礎とする
自己啓発セミナーのノウハウを流用して
マインドコントロールを施し

と非常に画期的な判決でした。これに対する控訴審ですが、わたしの見るところ東京地裁の判決は、金銭被害については原告(被害者)の請求をほぼ100%と認めている、つまり被害者には落ち度がないとしていることもあって、現在のところ控訴審での控訴原告であるホームオブハート側の主張は、自己啓発セミナの内容が悪いものではないといった主張になっているように見えます。

しかし、元の提訴の理由が「損害賠償」ですから、本来は争うべきところは「損害を与えたのか否か」であるはずで、現在の控訴審の進行状況は「どっちに行くのだ?」といった印象です。

こういう事なので、この二つの高裁の裁判はあまり見る機会がない上に、内容的にも珍しい裁判として傍聴できます。

8月 16, 2007 at 12:10 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.07.25

ホーオブハート裁判夏の陣

2007/07/24は「ホームオブハート裁判」の名誉毀損裁判がありました。
複数の裁判が進行中なのですが、2007/2/26に「消費者被害損害賠償訴訟」の判決が出ました。
ホームオブハートは自己啓発セミナーを事業としている会社ですから、消費者被害なのかどうかという争いだったのですが、弁護団の見解としては「全面勝訴」となりました。

判例時報1965号に事例紹介されています。

本判決の事実認定、判断の概要は、 次のとおりである。

自己啓発セミナー の主催者らは、セミナー生の積極財産 の全部を主催者側に提供させることは もちろんのこと、
セミナー生の借入能 力も主催者側に提供させる(返済のあ てもなく貸金業者から借り入れさせて
セミナー代や主催者側が販売する商品 代金の支払等に充てさせる)ことを企 てた。

主催者らは、悩みを抱えている 女性に対して、まずはセミナー実施会 社が癒しの商品やサービスを提供する 会社のようであるかのように装い、悩 み等を聞き出した上で、心理学等の研 究成果を基礎とする自己啓発セミナー のノウハウを流用してマインドコント ロールを施し、セミナー参加を中止し たりすると地獄のような生活を送らざ るを得なくなると信じ込ませた。

このようにして、セミナー主催者らは、セ ミナー生に、猜疑心を持たないこと、 思考を停止すること、借金が返せなく なることへの恐怖をなくすことなどの 考え方を刷りこんでいき、そのような 過程で、錯誤に陥ったセミナー生ら は、高額のセミナー料金や商品代金等 を支払わせられたものと認定した。

そして、主催者側は、セミナー勧誘の当 初からこのような罠にかかる女性の出 現をまっていたものであり、その一連 の行為が心理学等の研究成果を濫用し た社会通念上許されない違法行為であ って、勧誘当初からの全部の行為が違 法行為になると判断した。

その上で、損害の証明のあった支払金銭の全額、 慰謝料ニ○○万円及び弁護士費用の合 計一五四三万円余りを認容したもので ある。

三 一部の宗教団体等において、商 品を非常に高額で買わせたり、役務提 供の対価として非常に高価な金銭を支 払わせたりする行為が違法行為である と判断されることがある。

そのような 裁判例として、東京地判平12/12/25 判夕一○九五・一八一、広島高岡山地 判平12・9・14本誌一七五五・九三な ど多数の請求認容事例があるようであ る。

本件は、これらの裁判例に類する 事案であるが、自己啓発セミナーにつ いての事案は本件が初めてのようでも あり、事例として紹介する次第であ る。

判決文は、判例時報で20ページにわたって紹介されている長文のもので、上記の引用は判例時報が注目点をまとめたものです。

この敗訴があったためか、以後の裁判ではホームオブハート側の弁護士が増えて裁判の進行もちょっと雰囲気が変わりましたが、2007/07/24の裁判はちょっと驚いた。

まるでテレビドラマのような印象でした。
民事訴訟では基本的に証拠書類のやり取りで進みますから、法廷で双方がやり合うことが珍しいし、法廷が公開されている最大の理由は事前に書類をやり取りしたことを明らかにして、裁判のやり取り自体を証拠として残すことだ、と理解しています。
こういう観点だと、テレビドラマのような「隠し球」のようなものがいきなり法廷に出てくることが無いわけです。

もちろん、証人自問で予想外の発言が出ることがあるといったことあり得ますが、予想していない証人が出てくる事はない。

昨日の裁判では新たに加わった弁護士から、ちょっとそれに近い発言があって「いったい何のことだ?」と注目して聞いていましたが、まだ先の手続きについて述べたようで、少なくとも昨日の段階では確定している話でもなかったようです。

当事者には失礼かもしれないけど、法廷でのやり取りが傍聴して面白い珍しい民事訴訟として今後も展開するかもしれません。

今後のホームオブハート裁判予定

7月27日 金曜日10時15分~東京地裁527号法廷
8月2日 木曜日15時~東京高裁810法廷
9月3日 月曜日10時30分~東京地裁527法廷
9月11日 火曜日13時15分~東京地裁611法廷

8月2日の高等裁判所での裁判は、上記に紹介した被害者勝訴の控訴審です。 これも裁判の進行という意味で非常に興味深いものがあります。

7月 25, 2007 at 05:08 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.10.28

中西裁判に思う

昨日(10月27日)は環境ホルモン裁判の証人調べで原告の京都大学の松井教授の証言がありました。
証人尋問というくらいもので、原告被告それぞれの立場の証人に対して、最初は証人を立てた側つまり今回は原告側の弁護士が一通り質問して、反対尋問を被告側弁護士が行うという手順になります。

この裁判の概略は「中西裁判・応援のお願い」などに書いてありますが、正直のところ「どこが名誉毀損だか分からないから、それを知りたい」というのが継続して傍聴している最大の理由です。
広い意味ではネット上で情報発信している人にとっては、いつ何時このような裁判を起こされるのかもしれない、という点からも注目しています。

法律上の名誉毀損は刑法と民法に定義されて以下の通りです。
刑法 第二百三十条 名誉毀損
  •  公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
  • 2 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しない。

民法 第七百十条 財産以外の損害の賠償
  •  他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。
注目するべきは、民法は名誉を財産以外のものであって損害外賠償の対象になるとはしていますが、どうすれば名誉毀損に該当するのかは一切示していません。
このため、民事裁判に於いても名誉毀損についての判断は刑法をそのまま踏襲しているとのことです。
現実問題として名誉毀損で逮捕といったことになるとビックリするぐらい珍しいことで、多くの名誉毀損事件は刑法による解決ではなくて民事裁判による損害賠償請求訴訟によって解決しています。

環境ホルモン裁判についての感想は「掲示板」にアップされていますが、多くの方が「どこが名誉毀損なのか分からない」と発言しています。 私も含めて「中西応援団」の人にとって根本的な問題は「なぜ中西先生の雑感の記述が名誉毀損に相当するのか?」です。

最初はこの疑問が「わたしの理解が足りないからなのだ」と思っていたのですが、ひょっとすると違うのかもしれない、と思うようになりました。


何度か「名誉毀損裁判で被告になると大変だ」と書いていますが、普通(環境ホルモン裁判が普通ではないから、注意書きを付けないといけない)

名誉毀損裁判で被告になると
「被告が潔白を証明しない限り負けます」

庶民の常識では裁判とは訴えた方に証明の責任(挙証責任)がある、と理解していますから、名誉毀損裁判でも「被害者は名誉を毀損されたことをどうやった証明するのだ?」と考えてしまいます。
これが名誉毀損裁判では逆で「被告は名誉毀損に当たらないことを証明する義務がある」となっています。

この庶民常識に反するというか、理解しにくい問題はどうも刑法の名誉毀損の規定を作ったときの状況が反映しているように思います。
元々普通の社会に於いて人を誹謗中傷したり、罵ったりすることはいつでもあることですから、そのすべてを法律で取り締まるのは無理があります。
平たく言えば程度の悪いのを法律で裁こう、という考え方なのでしょう。
刑法 第二百三十条 名誉毀損
  •  公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
これを犯すと刑法上の名誉毀損が成立します。行為としては「公然と」が最重要なポイントでしょう。
この規定がいつできたのかはっきりませんが、刑法が出来たときであれば明治40年(1907年)の事です。

謄写版の発明が1894年だそうで、日清戦争(1894-1895)で大量に使われそうです。
日露戦争(1904-1905)では史上初めての海上から無線通信が使われました。

刑法が誕生したときの時代背景がこのようなものですから、「公然と」が単なる悪口や落書きとは全く違う悪意を持って、かつかなりのお金を掛けて相手を誹謗中傷する、といった場面に適用になったのではないか?と考えます。
つまり「公然と」とは個人の悪口や落書きではない手段、を指すのでしょう。
逆に言えば、個人の悪口や落書きは法的処罰の対象にはならない、という考え方だと思います。

明治時代に個人以上の力で名誉毀損に当たる情報を発信できたのは、新聞や雑誌などだったのでしょう。
つまり、新聞社や出版社が会社の力を使って個人の名誉を毀損することに対抗する法律、といった意味だったのだと思います。
事実、週刊誌ではほとんど常に名誉毀損裁判があると言っても過言ではなく法律は昔の論理のままでも機能しています。

こういう背景を考えると「名誉毀損に相当する記事を書くのは確信犯なのだから、名誉毀損に当たらないと主張するのは書いた側の責任だろう」となるでしょうし、「名誉を毀損する記事の実物があるのだから、被害者が被害が実際にあったことを証明する必要はない」ともなっているのだと理解しています。

名誉毀損についての法律が割と大ざっぱな定義しかしていないのは、名誉毀損の構図が「会社対個人」といったものだけだとしているからではないでしょうか?
しかし、いまやインターネット環境では名誉毀損も「個人対個人」になってしまっているので「会社だから」と言った前提で運用するのは無理になってきました。


ようやく本題ですが(^_^;)、環境ホルモン裁判で「名誉毀損の実態とは何なのさ?」ということなってしまうのは、刑法では実際には警察・検察とフィルターがあってようやく起訴から裁判となります。あまりにアイマイで何が名誉毀損なのか分からないでは、起訴に至らないでしょう。

ところが、

民事裁判では「名誉毀損とは何か?」かが
どこにも定義されていません。

何で今まで、これで裁判が出来たのか?というと刑法で採用されている論理をそのまま使って、判例を積み上げてきたからだ、なのだそうです。
そのために、民事裁判でも「被告側が名誉毀損に当たらないことを立証する必要がある」として運用されてきました。
しかし、前に書いたとおり刑法上の論理は「被害者(原告側)がわざわざ立証するまでもなく、加害者(被告)は明確に名誉毀損に当たる何からの情報を発信しているはずだ」となっています。
だからこそ、裁判の進行に於いて「原告側の名誉毀損事実の立証は不要」とされてきたのです。

ところが環境ホルモン裁判ではどうもこれが問題になりそうです。

ごく常識的に、批判を許さないということはありませんから多くの名誉毀損裁判で「単なる批判であるから名誉毀損には当たらない」という主張がなされます。
もちろん批判によって相手に経済的な打撃を与えると「批判ではあるが、経済的な打撃は・・・」なんてことになるでしょう。この段階では、名誉毀損によって具体的な損害が発生したから賠償するべきだ、という議論になります。

名誉毀損裁判の問題点として指摘されるのが、賠償は基本的に経済的損失を評価してそれを賠償する範囲に止まるので、名誉毀損裁判で勝訴しても名誉感は回復できないということがあります。他の方面としては経済的な損失が少ない主婦などと、大会社の社長といった立場の違いで賠償額が大幅に変わってしまうのは、社会的に納得しがたい、という議論もあります。

多大な経済的な損失を発生させる名誉毀損事件が大事件扱いされるのは、社会的常識に合致しますが同じような例えば不倫事件のスクープといったものでも社会的立場で評価が変わるとは、名誉を毀損することとそれによって生じる経済的損失などその他の事情を、車の両輪のように評価するのが名誉毀損裁判であるのでしょう。

そこで、環境ホルモン裁判ですが原告が名誉を毀損されたという主張が理解できないのですから、せめてどういう損害が発生したのかを説明して欲しいと思うわけですが、それもありませんでした。
さらに、今回の事件の始まりは松井教授のプレゼンテーションでいきなり京都新聞のコピーが出てきて「これからナノです」と説明したから「分からない」と中西先生は論評しました。 その後に「学者たるものは・・・・・」となるのですが、この「分からない」という部分について松井教授は「専門家であれば、絵を出せば言わんとすることは分かる」と証言しました。

また、京都新聞のコピーは細かい記事は会場では読むことは不可能だったと思いますが見出しに「脳に蓄積」とあって、弘中弁護士が「新聞を紹介することがポイントなのか?」といった趣旨の尋問に対して松井教授は「前の説明と一連のものだ」と証言しているので、これは「ダイオキシンとナノ(粒子)には研究として連続している」という主張であるように受け取れます。
もしそうであるのなら新聞を出す代わりにもっと分かりやすく「ダイオキシン→ナノ粒子」といったページを作れば誰も驚かなかったろうと思うのです。

ネット上の名誉毀損裁判では、何度か原告側の意図が理解できない裁判がありましたが、環境ホルモン裁判はかなりそれに近いなと、感じます。


それにしても、刑法上の法律運用を民法にそのまま適用すると、民法には何をすれば名誉毀損に該当するのかが書いてないのですから、誰でも根拠無く訴えられる可能性がありその場合の防御に莫大な手間と費用が発生するのですからシャレになりません。何らかの裁判に至らないでも済むような方法が必要だと思います。

10月 28, 2006 at 04:34 午後 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2006.10.24

裁判の予定【追記しました】

裁判の予定です。

10月23日にホームオブハート事件の内、損害賠償事件について結審して2月26日に判決が出る予定になりました。

環境ホルモン事件は原告側・被告側の証人調べが決まっていますが、内容は原告・被告の本人だけですので、12月1日の後は、最終弁論・判決ということなるのではないかと予想します。

10月27日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁426号法廷 13:30~
10月27日環境ホルモン原告側証人調べ横浜地裁502号法廷 13:30~
11月9日聖神横浜教会事件小学生虐待横浜地裁609号法廷 16:40~
11月14日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~
11月20日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁426号法廷 13:30~
12月1日環境ホルモン被告側証人調べ横浜地裁502号法廷 14:00~
12月4日ホームオブハートMASAYA裁判東京地裁607号法廷 13:10~
12月11日平和神軍HP名誉毀損刑事裁判東京地裁426号法廷 13:30~
1月16日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~
2月26日ホームオブハート損害賠償判決(予定)東京地裁611号法廷 13:10~

10月 24, 2006 at 02:26 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

ホームオブハート裁判・第1弾目が結審

10月23日は「裁判の予定」に書いたとおり「ホームオブハート事件・損害賠償事件」の最終弁論でした。

最終弁論は双方の口頭弁論の最終日で、裁判所は判決の期日を知らせて終わりになります。
なんと「判決まで4ヶ月掛かるので、来年の2月に判決」ということなりました。

ホームオブハート事件での裁判は複数あって、今回結審した損害賠償事件が最初の判決となります。

わたしがホームオブハート裁判に関わって2年半ぐらいになりますが、自己啓発セミナーの主宰会社ホームオブハートが経済的被害を与えた、とするのが今回結審した裁判で2004年4月に報道された時には、児童虐待問題が大々的にテレビで放送されました。

自己啓発セミナーには多少とも洗脳的な要素はあるようで「自己を見つめ直す」などということは良く聞きます。
カルト宗教問題と呼ばれる事件で、寄付が必要だということで何百万円・何千万円というレベルの壺を売りつけたりするのも、ある種の暗示あるいは誘導で社会常識に反する経済行為をさせる手法があるということでしょう。

これらのある種の心理操作の元祖は、アメリカ軍の第二次大戦後の研究成果の応用(悪用)と言われています。
最初は兵士がよく戦うための誘導あるいは動機付けの手法だったようですが、それがセールスの手法になったところでマルチ商法になり、新興宗教(カルト宗教)になったようです。

結果としては「言葉巧みに金を巻き上げる」といったところに集約されてしまうようですが、裁判を継続的に傍聴していても原告(被害者)と被告の話がまるでかみ合いません。
一般に民事訴訟では、ある特定の価値に対する判断の相違が争われるわけですから、事実関係についてはどこかに合意するところがあるはずです。
今回の裁判では、そういう合意する部分がほとんど無いようで、弁護団からの説明でも「食い違っている」といった説明は何度もありました。

こういった裁判(口頭弁論)を長々と繰り返した結果ようやく来年2月に判決となりました。
結審から判決まで4ヶ月も掛けるとは「裁判所は真面目に考えている」(紀藤弁護士談)だそうで、また自己啓発セミナーをめぐる裁判で判決に居たる初めての例でもあるそうです。これからも注目したいと思います。

10月 24, 2006 at 01:47 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.10.08

裁判の予定

裁判の予定に変更がありました。

聖神横浜教会事件裁判は10月中の裁判が11月9日の16時40分からとなりました。

月日
事件
内容
法廷
10月16日ホームオブハートMASAYA裁判東京地裁607号法廷 13:10~
10月23日ホームオブハート損害賠償最終弁論東京地裁611号法廷 13:10~
10月27日環境ホルモン原告側証人調べ横浜地裁502号法廷 13:30~
11月9日聖神横浜教会事件小学生虐待横浜地裁609号法廷 16:40~
11月14日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~
12月1日環境ホルモン被告側証人調べ横浜地裁502号法廷 14:00~
1月16日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~

10月 8, 2006 at 12:38 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.09.25

裁判の予定

9月も終わりですが、年内の裁判の予定です。

今まで継続して傍聴してきた裁判の終結が近づいてきたので、興味のある法廷が幾つもあります。

10月16日、ホームオブハート
事件に「MASAYA裁判」と書きましたが、ホームオブハート事件の被告側はホームオブハート、トシオフィスという二つの会社になっていました。これに伴って、トシオフィスの代表である元X-JAPNAの Toshi こと出山利光らのも訴えていますが、ホームオブハートのリーダーである MASAYA こと倉渕透は今までの裁判の当事者ではありませんでした。
今回の裁判は新たに倉渕透を被告とする裁判を起こしたものです。

10月19日、聖神横浜教会事件
8月28日に証人調べが終わっていますので、結審となるでしょう。

10月23日、ホームオブハート
ホームオブハート裁判は現在は3つの裁判が平行して進行しています。
この裁判は、消費者被害の損害賠償事件で、この日は最終弁論です。
一番先に判決が出ることになりますから、今後の他の裁判に影響するでしょう。

10月27日と12月1日、環境ホルモン
原告、被告の証人調べがあります。
とは言っても、原告・被告の本人だけですから、基本的には口頭弁論で言いたいことは全部言っているはずで、被告の中西準子先生は「証人調べは不要」と意見書を出していました
どういう証言が出るのかに興味が集中します。

月日
事件
内容
法廷
9月27日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁426号法廷 13:15~
10月16日ホームオブハートMASAYA裁判東京地裁607号法廷 13:10~
10月19日聖神横浜教会事件小学生虐待横浜地裁609号法廷 16:30~
10月23日ホームオブハート損害賠償最終弁論東京地裁611号法廷 13:10~
10月27日環境ホルモン原告側証人調べ横浜地裁502号法廷 13:30~
11月14日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~
12月1日環境ホルモン被告側証人調べ横浜地裁502号法廷 14:00~
1月16日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:10~

9月 25, 2006 at 11:43 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.22

裁判の予定

7月から9月にかけての裁判の予定です。

裁判所も夏休みがあるので、8月はほとんど法廷は開かれないようです。
関係者の話では「法廷が開かれていない時に色々協議が開かれたりする」のだそうですが、法廷の予定表はこんな感じです。

個人的に注目は「聖神横浜教会事件」でリンク先は私が書いた「牧師の暴行で11歳の少年が告訴」です。
当日は原告の少年の証言が予定されています。応援に行こうと思っています。

月日
事件
内容
法廷
7月31日ホームオブハート損害賠償東京地裁611号法廷 13:10~
8月25日環境ホルモンHP名誉毀損横浜地裁905号法廷 10:30~
8月25日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁426号法廷 13:15~
8月28日聖神横浜教会事件小学生虐待横浜地裁(法廷未定) 10:00~
9月19日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷 13:15~
9月27日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁426号法廷 13:15~


「弁護士山口貴士大いに語る」を見ていたら、7月31日の「ホームオブハート裁判」に絡めて各種情報がアップされていました。
<内容>
  1. 被告出山香氏 (Toshiこと出山利三の妻/トシオフィス取締役)に対する反対尋問
  2. 被告株式会社ホームオブハートのスタッフである鈴木某氏に対する主尋問と反対尋問が予定されています。

7月 22, 2006 at 04:48 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.04.16

中西裁判・中西応援団サイトの意義

「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」は中西準子先生(独立行政法人 産業技術研究所 化学物質リスク管理研究センター センター長)がインターネット上の日記で国際シンポジウムで行われた発表内容について批判をしたら、発表者(松井三郎氏、京都大学教授)から名誉毀損で訴えられてしまった、という裁判に対して中西先生を応援しようというサイトです。

インターネットのサイトが情報発信者からは見えない読者に情報を発信する媒体であることを考えると「裁判の応援」と言っても色々な立場から応援される方がいるでしょうし、さらには応援はしないけど興味がある方も居るでしょう。
「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」の運営側の表の顔は、apj さんとわたしとなっていますが、この二人の間でも特に「こういう方向で応援団を作ろう」と打ち合わせなどはしていません。

apj さんは学者で、同時に怪しげな水関連の業者から大学に直接クレームが来ているといった法的なリスクを抱えている方ですから、それなりに裁判実務に関わることのメリットがあるでしょう。
わたしはネットワーカの野次馬でありますが、より良いネットワーク社会は基本的にオープンであるべきだと考える者ですから、学会での発表についてのインターネット上の発言を取り上げて民事訴訟を起こすというのは、好ましいことではないと考えています。正にインターネット上の表現の自由の問題だと考えています。

aojさん記事「裁判サイトを作る」
今回、傍聴が終わった後、サイトそのものについて少し話をした。
被告代理人の弁護士からは、「公開されるとなると緊張感がある」という感想をもらった。
酔うぞさんの意見は、「ネット上に傍聴席を作った」というものだった。
さらに、裁判の証拠書類を全公開してバーチャル傍聴席にしてしまうようなサイトはこれまでに無かったということである。
それなら、応援団サイトの活動は、裁判サイトをどう作るかということに対する一つの回答という意味も出てくるのかもしれない。
と書かれていますが、この点を説明します。

わたしは元々ネットワーク上の法律問題には興味があったので、インターネット上での裁判の報告などについてそこそこ見ていたつもりです。
当然のこととは言え、裁判についてのサイトを作るのは当事者ばかりでその結果は自分の視点からの主張ばかりが並んでいて読んでいても「相手の主張はどうなんだ?」と思うことばかりでした。
そのために単なる野次馬では「応援したくなるほどではない」のが実感でした。当時、すでにホームオブハート裁判の傍聴をしていたこともあって「傍聴すると応援する気持ちにもなる」ということが分かっていたので「傍聴するのと同じような公開をネット上でやってみよう」という気持ちが強くなっていました。

これには「ウェディング問題」でネット上で「考える会に参加して欲しい」とやったら100人もの方々が集まったことが良い経験になっています。
そこで「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」でも掲示板を作り、積極的に傍聴に来ていただくようにアナウンスしたので、地味な裁判なのに20人を越える傍聴人で毎回ぎっちりということなりました。
また、色々な方がご自身のブログなどで傍聴記をそれぞれに書かれるようになりました。色々な記事や意見が出てくると人それぞれで色々な見方があることも分かってきて、今までに無かったことになってきました。
わたしの知る範囲では傍聴記を報道的な視点で続けているサイトは幾つかありますが、「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」の基本的な構成は
サイト開設管理は裁判の当事者ではない。
裁判の当事者と直接の利害関係者でもない。
実際の裁判の傍聴の延長上のサイトとして機能している。
裁判が公開であることに倣って、書証を有利不利を抜きに公開してしまった。
これは結果的に、インターネット版の傍聴席であるし、バーチャル裁判所とでも言うべきものかもしれません。
裁判所内のお約束には相当ヘンなものがあって、最近(1989年らしい)までメモを取ること原則禁止でありました。今でも撮影は裁判所内どこでも禁止です。
そこで「平和神軍裁判・裁判長の大問題発言」のように裁判長が「ブログで証言を書かれるのがイヤだから証言拒否ももっともだ」と受け取られ兼ねない発言してしまう、なんてことも起きるのでしょう。
何かで読みましたがおそらくは速記の出来る方が傍聴していてそれを何かの記事にしていたところ「録音しているのではないか?」裁判所に追求されたとかいう記事が出ていました。写真撮影の禁止や開廷についてインターネットに公表するといったことをしない裁判所は全体として情報発信を制御したいと考えているのでしょうが、正にITの進歩は裁判所の考えを出し抜くといった側面があるわけで、今回のサイトを作ったことは何年か後に裁判上の大問題になる可能性もあると思っています。
おそらくは、庶民の知恵のレベルで妥当なところに落ち着くだろとは思いますが、裁判もどんどん変わらざるを得ない時代でもあるのです。

4月 16, 2006 at 11:10 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.04.15

中西裁判・2006.4.14

今日は、中西 vs 松井裁判の口頭弁論でした。
「環境ホルモン裁判」に書いたように何が争いなのか良く分からない裁判になっています。
名誉毀損裁判では「どの表現が名誉毀損なのか」を明らかにすることが基本だと思います。これを「事実の摘示」と言います。原告の主張はワケが分からないと被告側も応援団も考えているので、前回の口頭弁論で「何が事実なのか説明せよ」という質問を原告側に行ったのですが、その回答が今日ありました。
弁護側と裁判所に届いたのは昨日だそうです。

先に「事実の摘示」つまり「この表現が名誉毀損をしている」とはっきりさせるのは当然ですが、具体的には「バカだ」といった表現に代表される相手(原告)を評価し貶めるといったことが名誉毀損の事実と考えて良いでしょう。
ところが、表現ですから「感想や意見」などもあるわけです。例えば「この部分はこうするべきだと考える」といった表現ですね。意見であっても不快に感じるつまり名誉を毀損するということはあるわけですが、法律の理屈の世界では「これは、事実の摘示でこっちは意見の表明」と分けて考えるのが常識のようです。

確かに「全体として言い分が名誉毀損である」とかやったらケンカはすべて名誉毀損になりかねません。
ところが、今回の原告側準備書面(現時点ではまだ応援団サイトにアップされていません)を原告弁護団が骨子を説明したところで、事実の摘示は何か?という被告側の質問に対して聞いている分には意見も感想も含めて「全部が事実」がといった内容のようです。

わたしのイメージでは裁判とは物事を整理することで結果としてアイマイな部分からはっきりしているところを抜き出して、社会が合意できる形にまで整理して判決が決まる、というものだと思っています。
つまり裁判の進行によって段々議論の幅が狭くなるものだと思っていました。ところが今日の原告側の主張はどう考えても議論の幅を広げるものでした。
ますますワケが分からなくなって来ました。

書類にはなっていませんが、大変に気になったのは原告側弁護士の誰かが「インターネットで(裁判の進行を)批判するのが悪いのだ」という趣旨のことを2回ほど発言したことです。
中西応援団サイトはいわばバーチャル傍聴席です。わたしは、apj さんと「サイトを作ろう」という話になった時から「裁判の進行を野次馬として見るサイトを作る」方向で考えたので、最初から掲示板が付いてるサイトになりましたし、裁判に提出される書類は被告側の有利不利を抜きにしてサイト上で公表するという方向で現在も進行しています。
つまり、原告側弁護士の「批判が良くない」とは「傍聴人が意見交換をしてはいけない」あるいは「傍聴人が居るのが良くない」というのと同義語だとなります。

4月 15, 2006 at 12:12 午前 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (3)

2006.03.30

ホームオブハート裁判・2006/03/28

3月28日の10時30分からホームオブハート裁判がありました。
被害者側からの証拠や陳述書の提出がありました。

非常に興味を惹いたのが「被害者(原告)がホームオブハートの所有する複数の不動産に仮差押えした」という話です。
書類を出したのですから、裁判所の決定(通知書)を証拠として提出したのでしょう。

ホームオブハート裁判については何度も書いていますから、色々ないきさつはありますが裁判で争っている所だけを取り出すと「消費者被害で返金請求裁判」だと言えます。
しかし何にお金を払って、それを返せと言っているのか?というと払ったお金の個々の名目は別として大枠は「自己啓発セミナーへの参加費」に含まれると思います。

そもそも仮差押えとは
仮差押えとは、金銭又は金銭債権に換えることができる請求権のため に、
債務者の財産を確保し、将来の強制執行を保全する手続をいう。
ですから、裁判所は「とりあえず請求が正当で、双方の主張に争いがある」と認めないと仮差押えなんて出さないでしょう。
わたしはホームオブハートに限らず普通は業者は取引が正当であると主張するでしょうから一旦成立した取引について裁判の結果が出ない段階で仮差押えが通用してしまったことに驚いたのです。

この点について、閉廷後に待合室での説明会で質問しました。
ホームオブハートからの異議は裁判所が退けてしまったので仮差押えが決定したのだそうで、説明によると異議の付け方がおかしかったことと、被害者の返金請求の原因である被害が半年間で自己破産に至るほどの支払ではまともな取引ではないだろうという判断を裁判所がしたのではないか、ということでした。

一般に差押えで争うとなると「払え・買った覚えない」といったことで事実関係を争うものだと思います。被害者とホームオブハートの間の金銭の授受については事実関係の争いが無いので、ホームオブハートがどういう異議を付けたのかが興味のあるところですが、裁判所が退けたのですから異議になってなかったではないでしょうか?

28日の法廷では、こんな証拠が出るといったことで別の被害者の陳述書がさらに後から出るといったことにも裁判長は肯定的で「まだ時間が掛かりますね」などと発言していました。
今後の予定では、夏前に一応書類のやり取りを終えて夏休み後に整理に取りかかって年末ごろに証人尋問になるか?というほどのペースですから関係者は大変です。

聞いていることを全部ここに書くわけにはいかないのですが、実に面倒な話でホームオブハートはオウムなどに比べると規模は思い切り小さいのですが、質的にはあまりの面倒さに普通であれば被害者が被害回復を諦めて投げ出してしまう可能性も大きいだろうと思います。被害者を応援する必要があります。

わたしは、ホームオブハート裁判は法の華など同じくカルト宗教系の経済事件だと考えますが、カルト宗教系の事件が顕わになったのは、バブル崩壊後のことでバブル期にはビジネス的な世界で集金していたのがバブルビジネスが崩壊したから個人をだます方向に変わって、消費者被害に切り替わったのだと思います。
つまりバブル清算の一環であると考えています。

しかし、一時期カルトビジネスといった言葉もあった通りで、時代の切り替わり目ではビジネスとカルトといったモノの間は良く分からなくもので、今でも怪しげなビジネスが跳梁していていますから、危険は続きますねそして巻き込まれるとこれほど大変だ、ということは伝えていく必要があるとますます思うところです。

3月 30, 2006 at 11:17 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

中西準子先生

わたしはほぽ一年前から「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」に関わっています。
いきなり「応援団」じゃおかしいからということと将来同じような問題が起きたときに備えるという意味で「ネット評論と濫訴を考える会」という会があることにして会長と名乗ってます(全く何もしてませんが(^^ゞ

この運動を始めてから被告の中西先生にお会いして「環境リスク学」も読んだのですが、事件の発端でもある中西先生の日記「雑感」の最新号にわたしにとっては重大なことがサラッと書かれていました。
C. 損害賠償請求事件(松井三郎さんによる): 実名公表のための戦い(2)-批判と批評を育てるために-

私が下水道の仕事をしていたとき、まず最初の関門は、処理場調査の許可を得ることだった。

当時、今もまだ続いているが、下水処理場の調査をしても、その結果はA下水処理場として発表されることが普通だった。名前を出すというとなかなか許可が下りなかった。

さらに、調査の許可を得る時に「結果公表の前に許可を得ます」という意味の誓約書を求められた(文言そのものははっきり覚えていない)。私はこの誓約書に署名せず、しかし、調査の許可を求め、東京都と長い長い戦いを続けた。

この誓約書の文書は、今は「公表の前に連絡します」というように変化しているが、当初は、許可を頂くという内容だった。

誓約書が用意されていて、それに署名しないまま、調査をしたいと主張しているので、交渉に時間がかかった。時間はかかったが、必ず誰かが仲介を申し出てきてくれて調査が可能になった。その際は、私のためだけの誓約書のようなものが作られ、仲介者が担保してくれた。発表に際して何ら制限はつけられなかった。

浮間下水処理場、落合下水処理場、小台下水処理場の調査と固有名詞入りの結果発表はこのようにして可能になった。
そして、下水処理場の様々な問題を世に出していった。小台処理場では、長きにわたって水質が書き換えられて報告されていたことを見つけ、発表した。

固有名詞を出すこと、これが私が最初からこだわり続けたことである。この時、仲介を申し出てくれた方には本当に感謝しているが、個人的には恩を返すことはできなかった。

そういう方は、不正や問題点が明らかになれば、責任を追及される立場にいるのだから、保証した私の論文のために責任を問われることになった。苦しいことだが、そうならざるを得なかった。固有名詞を出した調査研究には、こういう問題がいつもあった。今でも重く心に残っている。
「固有名詞を出すこと、これが私が最初からこだわり続けたことである。」

固有名詞を出すということは、ネット上の議論でいつも熱い「実名・匿名」論に対する見識の一つでもあるわけで、また中西先生とお会いしたときにお聞きした「裁判になったので、日記を中止しようかとも思ったが続けることにした」というお考えにも繋がることでしょう。

何がすごいといって、浮間下水処理場を扱ったのは1970年(昭和45年)ごろの話なのです。
ころ頃は大学紛争などで騒然している時代で、同時にマスコミが極めて強力な時代でありました。
今のようにネットワーク上で個人が自由に勝手なことを世間に発表できる時代でないのはもちろん、雰囲気としても発表するためのルートの言うがママに、といったところがありました。
そういう時代に今でも通用するようなお考えにこだわっていたことに驚くのです。

わたし自身はどちらかと言うと「世間に流されることが正しい」と思っている方なので、30年も先に通用することにこだわるという、いかにも学者というところに感心してしまいます。
また、中西先生のこのような中核のお考えこそが「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」が一年続いて今後も注目されるであろう理由なのでしょう。

次回の口頭弁論は 4月14日(金)10時30分から横浜地方裁判所で行われます。

3月 30, 2006 at 10:20 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.03.20

ホームオブハート裁判・今後の予定

「ホームオブハート裁判・2006/03/13」の書き出しは
何度も書いているのですが、すでに2年近く付き合っている裁判ですが、いまだにどんな事件なのかあまりよく分かっていないし、それを説明するのはもっと大変でこういう記事を書いても間違えなく伝えることが出来ているのか自信がありません。
と頼りなく始まっていますが、幾つかわたしが理解していないことがありますが、その一つが今後の裁判の進行がどうなるのかが分かっていない、という面があります。

ホームオブハートとToshi問題を考える会「最新情報」に次回以降の裁判の進行についての説明が出ました。
次回以降は、ホームオブハート側関係者の尋問が当分続きます。
現在のところ尋問が予定されているのは、Toshiこと出山利三、森谷香こと出山香、加田順子の各被告ないし被告会社の代表の他、2名の女性スタッフです。
この裁判の被告は(厳密ではないかもしれないが)大きく、(株)トシオフィスと(株)ホームオブハートに分かれて、実際の法廷でも双方の弁護士が出てきています。
トシオフィスの代表がToshiこと出山利三で、ホームオブハートのリーダー(役職にはついていない)がMASAYAこと倉渕透ですが、上記の説明では倉渕透は法廷に現れないようですね。この点を「最新情報」は次のように述べています。
ホームオブハートの「ゼネラルトータルプロデューサー」を自称するMASAYAこと被告倉渕透氏にも、ぜひ法廷に来て直接証言していただきたいと思います。
前々回、前回と続いた証人尋問ではずいぶんすごいことが起きていたのだな知ったわけで、被告側の主張も聞いてみたいものです。
多くの民事裁判では書面のやり取りばかりで「傍聴しても良く分からない」と言われますが、この裁判は当事者は大変でしょうが、まれに見る変わった事件でもあり傍聴しがいがあります。

今決まっているの裁判の予定は次の通りです。

3月28日(火)午前10時30分~ 東京地方裁判所  611号法廷
5月16日(火)午後 1時15分~ 東京地方裁判所  611号法廷
6月 5日(月)午後 1時10分~ 東京地方裁判所  611号法廷

3月 20, 2006 at 05:08 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2006.03.14

ホームオブハート裁判・2006/03/13

昨日は「ホームオブハート裁判」を傍聴してきました。

何度も書いているのですが、すでに2年近く付き合っている裁判ですが、いまだにどんな事件なのかあまりよく分かっていないし、それを説明するのはもっと大変でこういう記事を書いても間違えなく伝えることが出来ているのか自信がありません。

そもそも「ホームオブハート裁判」は複数あって、現在は二つにまとめられています。
消費者被害による損害賠償裁判と名誉毀損裁判です。
昨日の裁判は「損害賠償裁判」で、原告の証人尋問でした。

原告は消費者側の被害者です、こういう裁判の多くは被告側が会社になりますが「ホームオブハート裁判」では、2004年に春にワイドショーで連日「元X JAPAN の Toshi が・・・」と放送された自己啓発セミナー(株)ホームオブハートと Toshi の事務所(株)トシオフィスの二社を被告会社としています。

ホームオブハートとToshi問題を考える会に説明がありますが、ホームオブハートで自己啓発セミナーを主導していたのはMASAYAこと倉渕透氏です。
しかし、(株)ホーオブハートの経営者は、桃井多賀子会長、加田順子社長となっています。

昨日の原告の証人尋問は損害賠償請求訴訟ですから、基本的には原告が自己破産に至る事情の説明であるべきですが、普通は「どうして騙されたのか?」といったことの真実に近づくための証人尋問であるはずです。

ところが、尋問のほとんどが「ホームオブハートでどんなことが起きたか」に集中しました。
これはわたしは紀藤弁護士ら原告側から直接話しを聞いているので分かっているのですが、自己啓発セミナーについてまとめている「自己啓発セミナー対策ガイド」が指摘してる
自己啓発セミナーがモラルを欠いた心理的な誘導によって、受講生の人間性に干渉したり受講生を勧誘活動に走らせたりしていることは、疑いようのない事実です。
その結果行われる勧誘活動も、消費者に対して非常にアンフェアな内容になっています。
そのものであると思われます。
このため証言が「ホームオブハートでは何が起きたか」に集中してしまうのです。

しかしこうなると、会社のビジネスとしての契約などの問題ではなくて「誰が何をしたのか」というところになっていくわけで、前回裁判では(株)トシオフィス代表の出山香氏(Toshi=出山利三の妻)が被告弁護席に居ましたが、今回の裁判には出山利三氏=Toshiも来ていました。
前回裁判では出山香氏が証人に質問しましたが、今回の裁判では弁護士と証人(原告)以外の発言はありませんでした。

裁判が始まってすでに1年半以上経っているのですから、今になって被告会社代表などが被告弁護席に入るを見ると「なんで今までは裁判に参加しなかったのだろう?」という感想が先立ちます。

裁判全体の進行から言えば、この一年半で被告側の準備書面の遅れなどが極めて目立ち、内容もあまり詳細なものではないので証拠としては弱いのだそうです。
民事裁判の一般的な流れとしては、一番目に準備書面の提出といった書類での事実の確認をします、この時に証拠を裁判所に提出しますが、この時点で原告・被告で争います。 二番目に書類の提出が終わると、その書類の内容について証人尋問を行います。
三番目は判決です。

つまり、前回裁判と今回の裁判は証人尋問であり原則としては原告側の主張は全て終わったとなります。 その後、被告側の証人について尋問が終われば、その次は判決となります。
この時点になって、出山香氏、出山利三氏が弁護人席に入るなど積極的に裁判に関与するのはどういうことか?と思っていると、実に4時間(1時半から5時半)渡る裁判の最後に被告弁護人から

「被告(出山利三氏=Toshi)が書類を出す」と言い出しました。裁判長は「どのくらい(時間が)掛かりますか?」と質問したところ弁護人は「一ヶ月半」といったので、法廷に居たほぼ全員が「え~!?」と声を上げてしまいました。

確かに裁判は双方が十分に主張を尽くして判決するのが道理でありますが、すでに証人尋問まで来ている段階で書類を出すということは、結果的に裁判の段階を前に戻す、つまりは時間稼ぎになると思います。
いまさら何を言い出すのだ?というのが昨日の裁判の最後の感想でした。

3月 14, 2006 at 09:41 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.22

ホームオブハート裁判・訂正

「ホームオブハート裁判」では複雑な裁判の内で特に興味を持った「自己破産が数名」ということを検証してみたのですが、どうも大間違いをしたようです。
そこで例えば年間に何回ぐらい問題の「セミナー」が開催されて参加者は何人だったのだろうか?といった方向で考えてみます。
事実としては数人の自己破産者が3年間ぐらい期間で発生しています。
要するに「一人の被害者は3年ぐらいセミナーに参加すると、自己破産に居たる被害を受けるだろう」という想定で計算したのです。
しかし、裁判所での証言の記録を綿密に調べてみると、証人はどうもセミナーに関わって1年そこそこ自己破産レベルの経済被害に達したようです。

一人は一年以内で自己破産している被害者が居るので、平均的には1年程度で自己破産級の経済被害を出したとなります。
そこで「ホームオブハート裁判」で行った試算は、このように変わります。
年間50回(毎週)セミナーがあった。
この間に毎回違う人がセミナーに参加したとは思われないから(その根拠は被害者は何年も関わっていた)何人が新たにセミナーに参加したのかを仮定します。
毎回2名の新参加者が居たとすると1年間では100人。3倍しても300人。
その中から数人の自己破産者とは世間の10倍から30倍ぐらいという異常な高率です。
この数字は紀藤弁護士に届け出た被害者の数であって、届け出ない人はもちろん居るでしょうし、届け出る人がホームオブハートを脱退した人に限られることを考えれば、ホームオブハートの現役セミナー生の中にも経済的な破綻をしていることは容易に推測できます。

この種の「合宿生活型の団体」では脱退させないために経済的な苦境に追い込むのが常套手段で有名なのは「ヤマギシ会」があります。
これらの情報を総合して考えると、現実に被害を訴える被害者が居てかつ出山香氏が「自己破産者は居るが数は少ない」と肯定していることは、その不明な経済的な被害者(自己破産した人、自己破産に近い被害の人)の割合は恐ろしい程の高率になるでしょう。

ホームオブハートは現在、児童虐待の有無や、経済被害の有無を裁判で争っているのですが、いったいにどういう事業をする団体なのか?となるとこれは「お金を目的にした団体」ではないのか?という思いが強くなります。
規模はまるで違いますが「法の華」がやったことと同列なんですね。

2月 22, 2006 at 07:18 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.21

ホームオブハート裁判

昨日(2月20日)は東京地裁に「ホームオブハート裁判」の傍聴に行ってきました。

この事件はとても複雑で2年も付き合っているわたしも正しく理解しているのか自信がありません。
2004年の春に「元X-JAPANの Toshi が、自己啓発セミナーで・・・・」とワイドショーが連日取り上げていた事件ですが、被告側が Toshi オフィスとホームオブハートの二つに分かれ、それぞれの代理人が付いているといういつもの風景でした。

今日は最初の証人調べで次回3月13日も証人調べです。

わたし自身は長い間、直接話しを聞いているのですが、それでも直感的に納得できる事件とは言えずこの文章を書いている今も「えーと・・・・」といった感じです。

今になって「どうやらこれで正しいのだろう」と理解したのは、自己啓発セミナーを主催する株式会社ホームオブハートのオーナー(社長ではないらしい)のMASAYAこと倉渕透氏が集金手段の一つとして Toshi が社長をつとめる株式会社トシオフィスを通じて営業活動としてコンサートの観客などもセミナー会員として一本釣りしている。
ということのようでした。株式会社トシオフィスの仕事をしている人をセミナーに参加させているのですから、この二つの会社が全く別のものだという言い分にはかなり問題があるでしょう。

裁判の中核は金銭被害だとされますが、被害を紀藤弁護士に申し出て集計した数人だけで数千万円に近いようで、これ程の多額では自己破産者が出るのも当然でしょう(全員が女性です)。しかも、恐ろしいことにはいずれもかなりの短期間で被害が発生しているようで、中には関わってから一年以内に自己破産に至ったという例もあるようです。

証言によれば、証人は株式会社トシオフィスの仕事の仕事をするうちに、ホームオブハートのセミナーに誘われ、様々なヘンテコなことを経験したり、詐欺的に金銭被害に遭うのですがこのようなすごい事がわずか3年間ぐらいの間に証人に起きたことなのです。
事件の色々な経緯は直接聞いていましたが、わずか3年間の出来事だったということを、わたしは理解していませんでした。


今日は被告側弁護人席に出山香氏(Toshi=出山利三の妻)が居て証人に質問として
自己破産したのは、多くのセミナー受講生の内の数人でしかない
という趣旨の「質問」をしました。もちろん証人にそれが比較的少数と言えるのかは、元になるセミナー受講生の数が確定いていないのだから答えられる内容ではなく、裁判長の「禁止する」という一言で終わりましたが、わたしは「自己破産者の人数が(相対的に)少ない」という表現をする神経には驚きました。
普通は自己破産なんて事はそうそう起きるものではありません。自分の関わっている事業によって複数の自己破産者が出るというのは貸金業ですら問題にされています。
そこで、自己破産者とはどのくらいの数なのかを検索してみました。事件と時期的に近いものがありました。
第153回国会 本会議 第12号 平成十三年十一月二日(金曜日)
小泉内閣になりまして半年たちますが、完全失業率は史上最高の五・三%、三百五十七万人にもなりました。
倒産も、毎月千五百件を超え、小泉内閣発足以来の半年だけでも一万社弱の会社が倒産をしています。
自己破産の数も、約十四万人とここ五年間で三倍にもふえ、ことしはこれを上回る勢いであります。
大人で経済活動をしているから自己破産する可能性のある人は少なめに見ても数千万人です。自己破産者が十数万人であればその比率は、大目に見て1000人に二人程度となります。
それが一つの事業で数人もの自己破産者が出るというのはどういうことだ?

証言によれば、かなりの精神的な重圧を加えられることによって結果的に返済不可能な借金などをして自己破産に至るわけで、セミナーも決して大規模では無かった。
例えば高価な壺とか絵を売りつけるだけなら、いわば大量生産で被害者を増やしますから、有名な法の華(福永法源)は巨大な寺を作り、訴訟原告(被害者)が1000名にもなります。これに比べるとホームオブハートは規模が小さいわけですが、その理由がセミナーという手間暇が掛かる行為(強制)を一人の被害者にするからだったのでしょう。
証言によれば証人が関わっていた時期の後期になると「絵画販売など物品の販売を始める」ということでした。

そこで例えば年間に何回ぐらい問題の「セミナー」が開催されて参加者は何人だったのだろうか?といった方向で考えてみます。
事実としては数人の自己破産者が3年間ぐらい期間で発生しています。

年間50回(毎週)セミナーがあったとして3年間で150回。
この間に毎回違う人がセミナーに参加したとは思われないから(その根拠は被害者は何年も関わっていた)何人が新たにセミナーに参加したのかを仮定します。
毎回2名の新参加者が居たとすると3年間で300人。3倍しても1000人。
その中から数人の自己破産者とは異常な高率です。

しかも恐ろしいことにはこれは紀藤弁護士が弁護士業務として集計した数字だけであって、例えば黙っている人や脱会していない人が居るのだから数字はもっと増えます。
こんな数字が出てくるとは、いったい何が起きていたのだろう?

理解は進みましたが、それでも全貌を把握できないというか、普通じゃ考えられないことが起きていたのだ、ということなのでしょう。
キーワードとしては「かなり短時間で自己破産するほどの被害が出る」「その解決には大型の民事訴訟になってしまい、恐ろしいと手間と時間が掛かる」です。

2月 21, 2006 at 11:31 午前 裁判傍聴 | | コメント (7) | トラックバック (0)

2006.01.30

裁判傍聴記事と当事者の立場その1

「インターネットに書かれるから証言拒否や追加訴訟」で報告したとおり、二つの裁判で「裁判を傍聴してインターネットで記事を書かれて被害が発生した」という趣旨の主張がありました。

両方とも主張しているのが原告で傍聴記を書いているのが被告支援者という構造ではあるのですが、おそらくは「報道被害」と同じようなことで記事の中に誹謗中傷に当たる記述があるというよりも「周囲で評判になって、結果的に損害が出ている」のが問題なのだと思います。

ちょっと分析してみます。

1997年の「NIFTY-Serve現代思想フォーラム裁判」がネットワーク上の発言などをめぐっての最初の裁判だと認識していますが、当時は裁判の様子を傍聴しに行ってアップするなんてことをする人は居ませんでした。
これは裁判に対してある種の距離感あるいは尊敬があったから「近づかない」という心理が働いたように思います。
平たく言えば「裁判に訴える」と言うとそれまでの喧嘩から別の舞台に移ってしまった。といった所でしょう。
またインターネット自体が社会に影響を与えるほどの力が無かったとも言えます。

もめ事がインターネット利用によって社会的・法的に大騒ぎになったのは1999年の「東芝 vs クレーマー問題」でしょう。この事件で企業がインターネットの恐ろしさを初めて認識した、といって良いでしょう。

わたしは1999年5月から今まで連続して「コンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウム」に参加していますが、当時は大学でネットワーク管理をしている先生は「ネットワーク管理が正式の仕事ではないのに、責任を負うのはゴメンだ」といった意見を述べていた時代であったわけです。

このネットワーク管理者に責任があるのか?義務はなんなのかはいまだに明瞭にはなっていませんが、2002年に実施された「プロバイダ責任制限法(PDF)」によって管理者には一様に一部の責任が課せられました。

個人的にはこのような情況で2004年に起きたのがウェディング問題でわたしは「ウェディング問題を考える会・会長」になってしまいました。すでに上記のようなネット上の発言と裁判についてある程度の知識を持っていたことと、名誉毀損裁判が極めてやっかいな裁判であることを知って、ウェディング社に「裁判をしないで話し合うことで解決しないか」と呼びかけて、最終的にウェディング社は提訴を取り下げ裁判にはなりませんでした。

しかしウェディング社はその後も「インターネット上の検索で悪評が先に出てくるのはなんとかならないか」と嘆いていて、もっともだと思うのですがインターネットの検索は結局は世論の反映ですから、一発で解決といった手段が無いことを説明しています。
ウェディング社の担当者は「(裁判に進まなかったのに)今でもインターネットの評判は問題なのだから、裁判に突入して全インターネットを敵に回すようなことになったらどうなっていたか・・・」と言っています。全くその通りで世評というのは恐ろしい。

こういう実績もあって、大きな企業ではインターネットに対する法的な対応も随分と進歩しましたし、またインターネットそのものを上手に使うようになってきました。

1997年から現在に至るまで、インターネット上の発言で刑事事件になったり名誉毀損で民事訴訟を起こされる例は増えて、裁判の経過がインターネット上に報告されたり支援を求める当事者のサイトなどは非常に増えました。わたしが継続して傍聴している「ホームオブハートとToshi問題を考える会」もその一つです。
原告・被告を問わず裁判の当事者がインターネットで情報を公開することには、裁判での戦い方に影響することもあってかなり抑制的にならざるを得ません。そのため裁判を扱っているHPは比較的地味であり、掲示板で盛り上がるなんてことにならないままで来ました。

今回同時に問題になった「平和神軍裁判」と「中西 vs 松井裁判」は共に傍聴人が記事を書くので、それまでの「裁判を扱うHP」は当事者が作るから一つしかないと言うのとは大違いで、複数のHPなどで一つの裁判が取り上げられるという事態になりました。
この理由は blog の普及が大きいでしょう。

こうなると当事者は以前の「インターネットにちょっと出るだけ」ではなくて、まるで関係ない人が「裁判をやっていたのだね」と知ってしまうから、ビジネスなどに問題が出てくるのは間違えないでしょう。

【この項続く】

1月 30, 2006 at 10:31 午前 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.01.17

中西裁判・応援のお願い

昨年の春頃から産総研の中西先生が京都大学の松井教授に名誉毀損による損害賠償訴訟を起こされた事件について「インターネット上の表現の自由」の点から問題があると考え、山形大学助教授の apj さんと一緒に「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」で活動し、裁判傍聴カテゴリーでも横浜地裁での裁判の進行などをお知らせしてきました。

このたび中西先生が「私の裁判のために、皆様の力を貸してください-ご意見提出のお願い-」とのメッセージを発信されました。
(前略)
すでに口頭弁論が4回開かれ、今年の秋には大詰めを迎えると予想しております。この間、多くの方から支援をしたいが、どういうことができるかの問い合わせを頂いております。いろいろ考えた末、以下のようなご支援をお願いすることにしました。

「この裁判の出発点になっている雑感286を読んで頂いた上で、この裁判との関連でどのように受け止められたか、その感想などを書いて頂きたいのです。また、もしシンポジウムに参加された方がおられましたら、その感想なども書いてください。それを裁判所に証拠として提出致します。」

この意味は、こうです。

民事の名誉毀損事件では、争点になっている文書を読んで一般の人がどのように受け止めるかが、重要な参考資料になるとのことです。

そこで、皆さんのご意見を頂きたいのです。署名運動ではありません。それぞれの個人の経験や仕事、生活実感に根ざしたご意見を出して頂きたいのです。是非とも、多くの方にご意見を出して頂きたくお願いする次第です。

また、近くにおられる方にも是非応援を頼んでください。そして、日本中から大きなうねりが押し寄せ、それが横浜地裁を包むようになれば、それが日本の歴史を前進させることにもなると思います。

よろしくご支援のほどお願いします。
応援の送り先などは、上記サイトをご覧下さい。
細かい事情などは、事件の概要についてはトップページの中頃を、事件から裁判に至るまでと裁判の進行状況については本件訴訟の経緯、この裁判(というか裁判になってしまったことも含めて)なにが問題か?については本件訴訟の問題点(1)などをご覧下さい。

ご質問は、わたしへのメールやこの blog へのコメントの他に掲示板で質問されるのも良いと思います。

わたしはこの裁判を「中西 vs 松井裁判」と勝手に名付けています。
簡単に事件のいきさつなどを説明します。
・2004年12月の国際シンポジウムで座長が中西先生のセッションがあった。
・京都大学の松井教授がパネラーとしてプレゼンテーションした。
・中西先生は個人サイト「中西準子ホームページ」内の「雑感」(日記)で松井教授のプレゼンテーションを批判した。
・松井教授からクレームのメールがあり、中西先生は問題の発言を削除した。
この時点で、学者同士の批判であるなら削除ではなくて反論があるべきだろう。という見方をする専門家がいらっしゃったようです。
・その後、ロクに交渉もなく名誉毀損で訴訟が提起された。
・同時に、化学物質問題市民研究会「プレスリリース」が載せられる。
・その後、複数回の口頭弁論が開かれたが、原告の松井教授は出廷していません。一番の問題は「何が名誉毀損に当たるのか」がいまだに分かりません。
・結局、中西先生は松井教授を反訴して現在に至っています。

わたしは(というか他の方もほぼ同意見ですが)学者が批判に対して名誉毀損であるとして発言を封じるということ自体がかなり問題であろうと考えます。
原告が「このように発言したのに曲解して・・・・」と主張したのですが、録音を確認すると明らかに発言していない。曲解するまでもなく「なんだか分からない」ことに替わりはないと思いますが裁判は進行しています。
こうなると裁判すること自体が目的で、名誉毀損とされる事実の解決が目的ではないのではないか?とすら思ってしまいます。

1月 17, 2006 at 10:43 午前 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2006.01.12

裁判の予定

2006年はじめの裁判傍聴予定です。
直近では1月27日の環境ホルモン裁判と平和神軍裁判がバッティングしていますが、環境ホルモン(横浜地裁)は10時30分開始で午前中に終了し、平和神軍(東京地裁)は午後1時半からなので十分に移動時間はあります。

この三つの裁判は結構争点の争いが激しいものですが、若干トンデモな主張が目に付くところが共通です。

月日
事件
内容
法廷
3月28日ホームオブハート損害賠償東京地裁611号法廷
3月22日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁
3月13日ホームオブハート損害賠償東京地裁611号法廷
2月27日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁
2月20日ホームオブハート損害賠償東京地裁611号法廷
1月31日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷
1月27日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁425号法廷
1月27日環境ホルモンHP名誉毀損横浜地裁

1月 12, 2006 at 12:58 午後 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.12.23

武富士と今弁護士の争いが和解

朝日新聞より「武富士の業務妨害訴訟 1千万円支払いで和解
大手消費者金融「武富士」の取り立て方法などを追及してきた今瞭美(こん・あけ・み)弁護士(釧路弁護士会)が、業務を妨害され名誉を傷つけられたとして同社や武井保雄元会長らに計1100万円の損害賠償と謝罪広告を求めて東京地裁に訴えていた問題で、22日、武富士側が今弁護士に解決金として1000万円を支払う和解が裁判外で成立した。
この事件は北海道で消費者被害救済で熱心に活動している今瞭美(こん・あけ・み)弁護士が懲戒申し立てをされたというのですが、その理由として「今瞭美弁護士事件被害者の会」が出来たというワケの分からないものです。

懲戒申立人をした人たちはいずれも武富士から借り入れをしていた人たちだったのですが、書類に名を連ねたのだけど事情聴取には5人の内2人が来なかった。なんてことでした。

詳しくは今弁護士のサイトの中の「由利弁護士の一人言」をお読み下さい。特に核心部分は「弁護士になって30年目に襲ったものは何か?」にあります。

9月12日に東京地裁で今弁護士の反撃訴訟を傍聴して直接お話しを伺いました。 (お昼もごちそうになってしまった)。
懲戒申し立てをした人たちは、武富士から借り入れを法的に解決するといったレベルの人たちですから、連絡が付かないとか断れるとかだったようです。しかも北海道ですから一人ひとりを訪問して調査するのも大変で、今弁護士自身が自力では調査が無理というほどの問題だったのだそうです。

すごいのは申立人の自署の名前が訂正してあったそうで、自分で書いたらそんなことはあるまいというもので、さらに男性の名前をどう見ても女の字だったとの事でした。
これで懲戒を申し立てられたというのですからすごいです。
和解金1000万円というといかにも大勝利のような感じですが、こんな事情ですから当然というべきです。

【参考リンク】
弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版
「武富士事件で、武富士側の弁護士も含め提訴される」
週刊金曜日
「◆同時ルポ 武富士裁判85 (2005/12/23号)」

12月 23, 2005 at 05:19 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.22

平和神軍裁判・裁判長の大問題発言その2

「平和神軍裁判・裁判長の大問題発言」で裁判長の発言を批判したのだが、わたしは決してインターネット過激派(そんなのあるのか?)ではありません。

平和神軍裁判はインターネットで評論されたことについてグロービートジャパン社が告発した刑事事件の裁判が続いているのですが、会社がインターネットに取り上げられるようなことをやったからインターネットに出たということは事実でしょう。
もしこれが違うのなら、サイト側の創作ですから会社にとってはあまり関係ない。
この裁判(事件)の舞台はインターネットです。それは動かしようがない。
にも関わらず「インターネット(ブログ)に書かれて、業務上の迷惑を被るから証言できない」というのでは「インターネットを自分の都合に良い範囲で使いたい」という意味にしかなりません。
それを失言に近いとは言え一時的・部分的にでも肯定してしまう裁判長というのは何が問題の裁判なのか考えて無いでしょう。

絶対サボセン黙示録に出ていた新作に「教育!なにをいったい・・・」がありました。
自分は、いったい2年間、何を教えていたのだろう・・・
「苦笑」というか「冷笑」になって・・・すごく、凹みました。
今回の裁判長の一言は、裁判を延々とやってきて、実は裁判のテーマが全く通じていなかった、とも言えるようなことです。
考えれば考えるほどひどい話だと思うようになりました。

色々問題はあるけど、日本政府はe-Japan戦略によって行政の公報もインターネットに出るのが優先しています。
上場企業の決算公告もインターネットで良いですし、商取引もあるし、2ちゃねんるの記事から電車男が大ヒットしました。
インターネットは恐ろしく強力な技術で今や誰も無関係で居ることは出来ない。
その証拠はお役所の公告は「インターネットに出したから読んでおくべし」と法律で決まってます。

そういうインターネットの利用について「書かれるから証言しないで良い」というのはどういうことです?裁判長。ほとんど意味不明ですよ。
平和神軍裁判のいずれ出る結果はインターネット上に残っていくでしょう。
では裁判の結果がインターネットに残るから裁判を拒否します。と申し立てるとは裁判長は「インターネットで晒させるのは問題だからこの裁判はケースバイケースで適当に進行させます」とか言うんでしょうかね?

12月 22, 2005 at 09:59 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.12.21

平和神軍裁判・裁判長の大問題発言

昨日の尋問では、黒須社長の役員報酬は幾らか、黒須社長はどんな車を持っているのか、父の黒須氏に幾らのお金が渡っているのかといった質問がありましたが、これに対する黒須証人の回答は「山口弁護士・紀藤弁護士のブログで面白おかしく書かれるので証言を拒否する」でした。

基本的には証人には証言の拒否が出来ません。紀藤弁護士が裁判長に「証言させてくれ」と意見を述べたのですが、これに対する裁判長の意見にかなり問題があると感じます。

「証人がブログに書かれるからイヤだというのも分かるからケースバイケースで・・・」と述べたのです。

これは「ちょっと待て!!」と言いたい。 裁判長は「ブログを新聞」と置き換えて「証人が新聞にに書かれるからイヤだというのも分かるから・・・・・」と言うことが出来るのか!?
確かに今、注目の裁判ではわたしなどが「今週の裁判」などとネットワークに流すようになったから、以前に比べれば営業上の問題などになるだろうことは分かるが、それは裁判にならない場面でも同じ事で古くは「東芝事件」があるし「ウェディング問題」にもそういう面があった。
ウェディング問題はわたしは会長としてウェディング社にインターネットの実情を説明して「一度流れてしまった情報はインターネットも含めて無くすことは出来ないのだから、インターネットを時代はこういう社会だということ理解して欲しい」とお願いして刑事・民事とも取り下げていただいたのです。

これこそがインターネット社会での会社も含めた、より正しい社会に適合したあり方というべきでしょう。
ところが裁判長は「ブログ」を問題にしたわけです。裁判そのものが「HPで批判することは名誉毀損か?」なのですから、この裁判長の発言は極めて軽率で、この発言を持って「裁判長はインターネットに対して偏見を持って公判に臨んでいる」と批判されても仕方ないでしょう。

裁判長の言い分をそのまま拡大すると、裁判の内容はインターネットに出すべきでは無いという面があるのでしょうが、インターネットは元々核戦争で行政組織が消え失せてもネットワークとして無くならず情報を維持する仕組みとして企画されたものです。
そのような強固な情報ネットワークに対してなんらかの制御が出来ると思う方がおかしい。現実はそこまで甘く無い。裁判で人の口に扉を建てることが出来ると思っているのでしょうかね?

山口弁護士や紀藤弁護士は裁判長の意見だからブログに書くことを抑制するかもしれません。しかし、それを見ていたわたしはやっぱり書きますよ。
この裁判長の発言には「隠すことほど顕わる」のことわざを贈ります。

裁判長には非現実的な意見を述べていることについては、見解をいただきたいものだ。

12月 21, 2005 at 08:09 午前 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (3)

平和神軍裁判・傍聴12月20日

昨日(2005年12月20日)は平和神軍裁判でした。
前回の事件のおかげで、警備法廷に戻ってしまいました。

ちょっと整理しますと、パソコン通信時代にNIFTY-ServeのBBSで有名であった平和神軍は今も引き続き2ちゃんねるで話題になっているのですが、「平和神軍観察会」というサイトを立ち上げた、次瀬氏(ハンドル)を被告とする民事・刑事で名誉毀損裁判が提起されしまた。

民事裁判は上告して戦いましたが、被告(次瀬氏)の敗訴が決定しました。

現在進行しているのは刑事裁判です。HPを作って批判をすると名誉毀損に当たる場合があるというのは批判をする限りあり得ることですが、それで警察に逮捕されるというのはほとんどの方は考えていないでしょうし、実際問題として今回の事件が初めてではないかと思います。

次瀬氏を訴えたのは日本神軍ではなくグロービートジャパン社です。
この会社はラーメン花月をフランチャイズ展開している会社で社長は平和神軍のリーダの黒須氏の長男です。

前々回から社長の黒須氏の証人尋問が続いていますが、前回裁判の事件で今回が実質2回目の証人尋問でした。
会社が訴えてその会社の社長が証人に出ているのですから、明快な主張が出ると思うのですが、これが大違いで「分かりません」「覚えていません」の連発でありました。

弁護側(次瀬氏側)の弁護士(山口弁護士・紀藤弁護士)は尋問の基本は、グロービートジャパン社(原告)の言い分が「平和神軍の批判をするのにさして関係のない会社名を出されて、名誉毀損・営業妨害だ」ということですから、反論として「平和神軍とグロービートジャパン社の関係は強い」と主張するわけです。

黒須証人が認めているのは親子であることだけで、父の黒須氏は会社の経営に関わっていない、と主張しています。このため、民事訴訟の段階では父の黒須氏がグロービートジャパン社の株式の51%を保有していることも明らかになっていませんでした。

この後に、わたしとして大問題だと感じることがありましたが、次に続けます。

12月 21, 2005 at 08:08 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.12.14

殺人請負探偵の裁判

月曜日(12月11日)に東京地裁八王子支部に殺人請負サイトとして有名になってしまった「駆込寺」の開設者・奥平明男の詐欺罪の第一回公判を傍聴してきました。

奥平は悪徳商法?マニアックスの Beyond 氏の自宅まで押しかけ来てインターフォンで脅迫したり、水商売ウォッチのapj さんの勤め先の大学に自宅を教えろと言ったりしています。
お二人とも良く知っている仲なので傍聴に行きました。

即日結審で明日15日に判決となりました。検察は懲役1年6月を請求しました。
検察・弁護とも反論がまるで無くだから即日結審になりましたが、そのために事件の背景とか何を考えてこんなことをやったのかさっぱり判りません。
検察・弁護・裁判所と3人が同じように「なんでこんなことやったの?」と質問したのですが、「自分がきちんとしていないからです」という回答に終始して回答になってません。

わたしは刑事犯罪になるようなことを故意に実行した場合(過失でない場合)には、犯罪者にはそれなりの決心というか覚悟のようなものがあるのではないか、と思っていましたがどうもそういうことでも無いようです。
まるで、小学生か中学生が先生に謝っているようなもので、反論とか主張というものがない。
改めて「こんなヤツも居るのだ」と思ったし、Beyond 氏の実家(家族や住所・学歴など)を公開したようで(確認されていない)大変な迷惑者ではあるのですが現実には言うだけで暴力行為などはしていないようです。
ある意味では「ビョーキか?」とも思うわけですが、ひょっとするとこういうことかもしれないという例が紹介されていました。

弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」より「[刑事事件]宇治小6刺殺 容疑者供述「女児いなくならなければ生きていけない」
私も、かなりの数の犯罪者と接してきましたが、報道から感じる、この被疑者の特徴は、論理が著しく飛躍すること、飛躍の中で自らの攻撃性、暴力性を抑制できないことですね。

重大殺傷犯に、時々見られるタイプです。
「論理が著しく飛躍」そうなるとなぜ飛躍したのかを論理的に説明するのは無理でしょうね。「飛躍中には行動を抑制できない」からやっちゃった、これで「なぜやったか」の説明は出来ないですね。
どうもそのまんま奥平明男に当てはまってしまうような気がします。
京都の女子小学生刺殺事件と事件の重大性を考えると比較できるものではありませんが、犯人を捕らえてみても、供述させても「ワケ分からない」のは同じように思います。

実際に逮捕後に2ヶ月間拘置されていて、法廷にも手錠で現れたのですから、かなりの疑念を持たれていたのでしょう。
どの程度の会社か分かりませんが、探偵業はもうやりようも無いでしょう。普通はそういうリスクを考えるから抑制するわけですが、それが止まらないでやってしまうという人なのでしょう。

なんかすごいものを見たような気がします。

12月 14, 2005 at 03:54 午後 裁判傍聴 | | コメント (5) | トラックバック (1)

2005.11.29

ホームオブハート事件

今日(11月29日)は予定通り「ホームオブハート事件」を傍聴してきました。
ホームオブハート事件とは自己啓発セミナー・ホームオブハートが児童虐待をしたとして事件化しましたが、主催者が1997年に解散したロックバンド「X JAPAN」のボーカリストTOSHIだということで2004年4月にワイドショーに連日取り上げられました。
いくつもの裁判や刑事捜査がありますが、原告の一人の山本ゆかりさんとはだいぶ以前からの知り合いで、それもあって応援の意味で継続して傍聴しています。

現在も、損害賠償裁判と名誉毀損裁判が別々に行われていますが、事件として何が起きていたのか、について証拠書類が出そろって、ほぼ今日で終結となり来年からは証人調べに入ることが確定しました。
裁判の流れとしては、一つの頂点が見えてきたといった位置に届いたということでしょう。

わたしはネット上の表現の自由などの観点から見ていますが、「ホームオブハートの被害者を支援する市民の会」が作られていて、市民の会と複数の宗教カルト被害者の会と連帯しています。
このような点から、カルト問題に事実上直結しているという点こそが注目するべき事件です。

今までは単に裁判の進行を報告を中心にしてきましたが、徐々に事件の内容について説明しようと思っています。

11月 29, 2005 at 09:24 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.11.26

平和神軍裁判に妨害

毎日新聞より「威力業務妨害:東京地裁に被告ら中傷の紙 開廷遅れる
25日午後1時半ごろ、東京都千代田区霞が関の裁判所合同庁舎5階にある東京地裁法廷の傍聴人入り口前の床に、開廷予定だった刑事裁判の被告と弁護人らを中傷する内容のA4大の紙が張ってあるのを弁護人が見つけ、110番した。この影響で開廷が遅れ、予定されていた審理の一部が延期となった。

この裁判は、ラーメン店をチェーン展開する会社の名誉をインターネット上で傷つけたとして、会社員男性(33)が昨年12月に在宅起訴された事件。午後1時半から開廷予定だったが、現場検証などのため休廷し、法廷を4階に移して午後3時から開廷した。予定されていた証人尋問は行われず、約20分の書証審理だけで終了した。
あらま~これは平和神軍裁判ですね。
傍聴する予定であったのですが、ゴソゴソと作業が終わらず出かけるタイミングを逸してしまって傍聴しなかったんです。

しかし午後1時半開廷ですから、それが3時から法廷を移して開廷というのは東京地裁も大変だったでしょうね。
こんなモノを貼ったというのは、どういうつもりなんだろう?

11月 26, 2005 at 12:39 午前 裁判傍聴 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.11.18

環境ホルモン裁判

11月17日は予定通り裁判傍聴のハシゴをしました(爆)
午前11時半から横浜地裁で中西 vs 松井裁判の第4回口頭弁論が開かれました。
前回、被告の中西先生が原告の松井教授を訴える反訴が提出されたので、今回は反訴被告の反論がありました。
法廷は前から同じ905号法廷で横浜地裁の8階9階の法廷はすべてラウンドテーブルだとのことで、固定した傍聴席が12名分しかない小さなラウンドテーブル法廷です。
そこに折りたたみ椅子を7個入れて、19名分の席があったのですが、開廷時間になっても傍聴人が増えたために、裁判長の指示でさらに補助椅子4つ入れて23名が傍聴しました。

民事訴訟では当初は主張を整理するために互いに書類を出し合います。これが延々と1年も続く(一月おきなので6回以上)ということなり、法廷ので発言が事務手続きだけとなると傍聴していても何をやっているのか分からない、ということになります。

裁判長はわたしが見ている法廷でも格段にサービスの良い方で、傍聴人に合わせて椅子を入れるといったところにも「サービス精神」が溢れています。そんなわけで書類の交換で済むものも「傍聴人に向けて、概略を話して下さい」ということで、原告(反訴被告)代理人の中下弁護士が15分ぐらい話しました。裁判全体が30分ぐらいですから随分としゃべったものだ、という印象です。

この裁判の関する報告は、いわば本家の「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」やその他の blog などに沢山の報告や感想などが出ていますが、いまだにどういう事件なのか良く分からないのです。かなり初期の頃から連続して見ている人はなんとか分かると思いますが、最近になってご覧になった方に「何がなにやら」状態でありましょう。どこかで振り返って情報を整理しないといけません。

原告の松井教授は中西先生の日記の書き込みを名誉毀損とし訴訟を提起したのですが、どこが具体的に名誉毀損に当たるのか良く分かりません。おそらくはこの部分なのでしょう。
パネリストの一人として参加していた、京都大学工学系研究科教授の松井三郎さんが、新聞記事のスライドを見せて、「つぎはナノです」と言ったのには驚いた。要するに環境ホルモンは終わった、今度はナノ粒子の有害性を問題にしようという意味である。

学者が、他の人に伝える時、新聞の記事そのままではおかしい。新聞にこう書いてあるが、自分はこう思うとか、新聞の通りだと思うとか、そういう情報発信こそすべきではないか。情報の第一報は大きな影響を与える、専門家や学者は、その際、新聞や TVの記事ではなく、自分で読んで伝えてほしい。でなければ、専門家でない。
明らかに批判的ではあるが、学問に批判は必要不可欠であることを考えると、やはり批判ではなく名誉毀損だということをはっきりさせるためにどの文言が名誉毀損かを原告は主張するべきだろうと思う。

わたしの理解では名誉毀損事件にするのであれば、刑法第二百三十条
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金に処する。
の適用が出来るかが問題になるでしょう。
「公然と事実を摘示し」とあるので、社会に広がることと、一般の社会人にとって分かるということが条件なのではないか?と思っています。しかし、個々のもんごんが明確に名誉を毀損しているかとは別に個々の文言は問題にならないけど総合すると名誉毀損だというのは十分にあり得るでしょう。

この点から上記の日記でそう読み取れるか?となるのですが、どうも無理ではないか?と思っていました。
今回の反訴被告人(原告)の反論の詳細は書類を見てからになりますが、中下弁護士が口頭で説明した内容によると、「学者として知っているから悪意を持って名誉を毀損した」ということのようです。
しかし名誉毀損以外にも法律は社会との関わりを整理しているわけで悪意があるとか無いとかは法律上の名誉毀損には関係ないと思うのです。
もちろん名誉毀損があってその理由として「悪意を持っていたから」というのは分かりますが、やはり何をしたのかが問題になるわけで第4回口頭弁論でもやはり分からないといった情況から変化がなく、むしろ傍聴席から失笑が漏れるといった減点されるような弁論になっていくようで、問題とする事実の主張からは遠ざかっているようにも感じます。

11月 18, 2005 at 11:42 午後 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2005.11.05

裁判の予定・その2

わたしが傍聴している裁判の予定です。
11月17日と12月20日はバッティングしてますね(^_^;)
ここまで沢山の裁判となるとさすがに他の予定とのバッティングもあって全部を傍聴することは出来ません。
裁判の当事者は大変であるのはおつき合いしていると分かりますが、それでもこのような表にしてみると、インターネット上の表現と名誉毀損問題がほとんどと言えます。

名誉毀損についてはなかなか難しいもので、平和神軍裁判では紀藤正樹弁護士は「マスコミと同列の判断基準ではダメだ」と主張しているくらいです。
今後、判例を積み上げることによって変わるだろう思っているので、これらの裁判と判決には注目しようと思っています。 一番近いのが12月20日のDHC裁判ですが、この事件は労働運動のHPを作られたから信用毀損になった、という主張の裁判であり、しかも原告(会社)の主張の中心が「リンク先のコメントの文章が誹謗中傷だ」といった趣旨のもので、インターネット上ではちょっと対処のしようがないとも言えるものです。
どんな判決が出るのか、裁判所がどの程度深く判断するのか、に注目するところです。


月日事件内容法廷
11月17日環境ホルモンHP名誉毀損横浜地裁
11月17日ホームオブハート損害賠償東京地裁505号法廷
11月25日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁522号法廷
11月28日DHC地位確認東京地裁710号法廷
11月29日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷
12月20日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁522号法廷
12月20日DHCHP信用毀損・判決東京地裁631号法廷
1月27日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁522号法廷
1月31日ホームオブハート名誉毀損東京地裁611号法廷
2月22日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁522号法廷
3月22日平和神軍HP名誉毀損・刑事東京地裁522号法廷

11月 5, 2005 at 09:14 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.10.31

平和神軍裁判・傍聴10月31日

今日は予定通り(^_^;)平和神軍・刑事裁判」を傍聴してきました。

刑事裁判の傍聴というのはこの裁判だけですし、今日は証人尋問だったので大変に面白かったです。

ほとんどテレビドラマ状態ですね。民事裁判ではこういう進行にはなりません。

そもそも「平和神軍・刑事裁判」とは平和神軍観察会を運営していた次瀬氏に対して、ラーメン花月の運営会社グロービート・ジャパン社が名誉毀損・営業妨害として訴えたものです。
その点では、わたしが継続して傍聴している他の裁判のほとんどがインターネット上の名誉毀損事件であることと同じですが、名誉毀損は民事・刑事の双方があってこの裁判は刑事裁判なのです。

今回の証人はグロービート・ジャパン社社長で、民事裁判では原告ですね。

平和神軍とは一言では説明しにくいのですが、今日の証人の実父である黒須英治氏の宗教活動というか思想啓蒙を行う団体で、平和神軍観察会は批判していたのです。
そこで平和神軍の活動を批判するために、グロービート・ジャパン社に言及したら、グロービート・ジャパン社が「名誉毀損・営業妨害」として民事・刑事で告訴しました。
グロービート・ジャパン社の主張の根本は「平和神軍とグロービート・ジャパン社は関係がない」ということのようです。

そこで、今日の社長の証人尋問は基本的に弁護側が質問したわけですが、基本的に「関係ないから知らない」の連続でした。実際には親子なのですからもう少し答えようがあるように感じました。

それにしても、途中で検察側から「異議あり」があったりして初めて見た光景ですが、面白かったですね。
しかし、これは明らかにインターネット上の表現の自由の問題ですから今後も注目していきます。平日ではありますが、傍聴する値打ちのある裁判ですからお時間のある方はおいで下さい。

10月 31, 2005 at 09:01 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2005.10.23

裁判の予定

現在分かっているわたしが傍聴している裁判の予定です(^_^;)
平和神軍事件の裁判が多いのは刑事事件であるために毎月一回のペースでずっと先まで裁判所が公判日を指定したからです。民事裁判では毎回の法廷で次回・次々回ぐらいまでの原告・被告双方の出廷出来る日を次の日時指定にするから原則として次の予定しか分からないのです。

ホームオブハート、DHCの両方の民事訴訟も二つの別々の裁判が進行しているので毎月一回あるいは二回の裁判があります。
このために、このような表にすると12月以降の月にも予定が入ってくるでしょう。
環境ホルモン事件は2ヶ月に一度の開廷でしょうから、次々回は1月になるでしょう。

月日事件内容法廷
10月31日平和神軍刑事東京地裁522号法廷
11月1日DHCHP名誉毀損東京地裁631号法廷
11月17日環境ホルモンHP名誉毀損横浜地裁
11月17日ホームオブハート損害賠償東京地裁505号法廷
11月25日平和神軍刑事東京地裁522号法廷
11月28日DHC地位確認東京地裁710号法廷
12月20日平和神軍刑事東京地裁522号法廷
1月27日平和神軍刑事東京地裁522号法廷
2月22日平和神軍刑事東京地裁522号法廷
3月22日平和神軍刑事東京地裁522号法廷

10月 23, 2005 at 03:23 午前 裁判傍聴 | | コメント (6) | トラックバック (1)

2005.10.21

法廷傍聴のお勧め

古い通信仲間のやっている「オタクなパート書店員の日記」にあった記事「「法廷傍聴へ行こう」 法学書院」にトラックバックしました。
この blog は本の紹介をメインにしているのですが、この記事は裁判所の傍聴から裁判員制度の話になっているのです。
法廷で人を裁く場に行かなければ行けないかと思うと、正直気が重いです。人が人を裁けるのか、少し悩んでしまうこのごろです。「週刊新潮」の実名報道も本当に良いのか悩む部分があります。実名である必要性というのがわからないのです。一度法律についてちゃんと学ばなければいけないなと思うのですが、なかなか実行できていません。皆さんはどう思われますか?
わたしは今、事件件数で勘定すると5つの裁判を継続的に傍聴しています。

継続的に傍聴しているというのは単純に言えば知人が裁判をやっているからです。この理由を「紀藤正樹の知り合いだから、裁判をやっている人と知り合いになった」なら当たり前ですが、なんと以前からの知人が裁判に関わってしまったから傍聴に行っているです(^_^;)

ホームオブハート裁判の代表(考える会・代表)は1999年以来の知り合いでした。DHC不当解雇裁判の当事者はパソコン通信仲間でした。わたしが会長になっている「ネット評論と濫訴を考える会」は以前からの悪徳商法?マニアックスでの知り合いが「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」を作って中西 vs 松井裁判で中西先生を応援しています。

つまり裁判以前からの知り合いが裁判に関わってしまったという関係です(^_^;)
こういう知人が裁判に関わっている場合には、単なる傍聴とは違う背景の説明を受けますし、中西 vs 松井裁判のようにサイト構築や傍聴応援団の幹事役といったところになると情報の出し方も「これで良いのか?」などと考える必要が出てきます。

単に法廷を見ているだけでは多くの裁判は面白くないし興味も持てないでしょう。現実の裁判は闘争の場ですから戦略も戦術もあります。一方の当事者の応援傍聴者として傍聴するとちょっと問題がややこしい裁判では、弁護士が「今日の法廷で出た話題はこういうことで」と応援団に説明したりします。
裁判所にはこういう説明会を開くことができる待合室のような部屋もあります。さらに横浜地裁での裁判(中西 vs 松井裁判)の裁判長はとても傍聴人を意識していて「傍聴人に説明してください」といった訴訟指揮をしています。

裁判員制度は地裁で扱う刑事事件で、死刑を含む重要事件に3名の裁判官と同列に6名の裁判員が加わって同列の多数決で判決を下す。という制度です。
紀藤正樹弁護士などの説明で傍聴人の数が法廷に影響を与えて、多くの傍聴人の居る法廷では訴訟指揮が丁寧になるとのことです。その延長が裁判員制度になっていくわけですから裁判員制度の実施に向けて、裁判の傍聴も大いにするべきでしょう。

10月 21, 2005 at 07:21 午前 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (2)

2005.10.01

ネット評論と濫訴を考える会9月

本家はもちろん、何人かの方々がご自分の blog などで取り上げていますが、9月29日午前11時半から横浜地裁で環境ホルモン濫訴事件の第3回口頭弁論が開かれました。

今回、被告の中西先生が反訴しました。 反訴の理由を「不当な訴訟を起こされたことに対する損害賠償請求」という正面からの反訴となりました。

現時点では、原告の訴状も公開されているのですがこれを読んだ方の感想は「何を名誉毀損と言っているか分からない」というのばかりです。
わたしは立場上かなり一生懸命に読んだつもりですが「原告は総合的に名誉を毀損されたと主張するのかね?」程度の理解にとどまっています。

「総合して名誉毀損」というのは「こんなトンでもないことを言うとは名誉毀損だ」というのに比べると分かりにくくはなりますが、それでも「こんな事もあった、あんなこともあった」と細々した事柄を挙げてその結果として「そりゃ無理ないね」と持って行くの普通の名誉毀損裁判でしょう。

今回の裁判ではそれすら分からないので、第2回口頭弁論で被告側弁護人の弘中弁護士から「名誉毀損の事実関係を説明してください」と原告に請求しました。
反訴があったので、弁護側の請求に対する原告側の対応はまだなされていませんが、ひょっとすると今回の裁判でも明らかにされなかったかもしれません。

裁判なのだから、取りかかる前(訴状送達の段階)で原告の主張は明白であるのが普通でしょうから、その観点からは異様な展開というべきでした。
それで「原告は単に時間稼ぎをしているのではないか?」という勘ぐりも出てくるわけですが、もし時間稼ぎのために裁判だとすると被告の中西先生はトンでもない時間をムダに付き合わせられることになりますから、裁判の結論が確実に出るようにするためには反訴は有力な対抗手段です。
しかし、次回の展開がどうなるのか分からなくなったとも言えます。 次回は、11月17日(木曜日)11時半、横浜地裁です。

10月 1, 2005 at 04:32 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.07.27

昨日の裁判

7月26日はホームオブハートをめぐる裁判が2つありました。 同じ日に二つの裁判があるというだけでも情況がなかなか大変なのだということが分かります。
実際には、午後1時半からと4時半の2回で、わたしは仕事の都合で4時半からの「損害賠償請求訴訟」だけを傍聴しました。

東京地裁では初めてのラウンドテーブル方式の法廷でしたが、横浜地裁とは違って通常の法廷の裁判長席が残ったままで、その前に丸いテーブルを置いたのでけっこう狭い法廷でした。

損害賠償請求訴訟はホームオブハートの主催するセミナーに参加していた元会員が起こしているもので、一千万以上を支払わされて自己破産した方の陳述書を提出しました。
なんと100ページ以上だそうで、作るのは大変だったでしょう。

この金銭被害はクレジットによってホームオブハートとか何かを購入した形になっている取引も多いそうですが、この取引の明細を開示するように原告側(元会員)は請求していますが、ホームオブハートは「量が多くでまだ出せない」という返事も先月に続いて答えています。
しかしホームオブハートは株式会社であり、クレジット会社と契約しているのですから、取引明細がすぐに出ないというのは理由にならないわけで、どういう会社なのか?ということがますます問題になってきますね。

これで一旦夏休みモードで次回は9月になります。

7月 27, 2005 at 02:40 午後 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.07.21

中西 vs 松井裁判・新情報

横浜国大の益永先生が「中西 vs 松井裁判」関係のリンクセンターを設置してくれました。

益永先生の第二回口頭弁論傍聴報告がアップされています。
さて、ここからは感想などである。今回は原告の反論があったのだが、中下弁護士がプレスリリース(http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/keijiban/keijiban_master.html)において、本訴訟に至った経緯として、「本件は、決して、松井氏が個人的な名誉回復だけを求めて提訴したものではない」の(2)として書いた主張は、さすがになかった。ということで、名誉毀損の事実の有無を中心に審理されることになると考えられる。そこで、松井三郎氏が講演でナノ粒子について紹介した際の発言が専門家として適切なものだったか否かがポイントになる。弘中弁護士の発言からすると、録音テープの提出でそれが明らかになるとのことで、期待したい。また、中下弁護士が主張した新聞記事が十分に検証されているのかについては、今回のナノ粒子の記事がどうだったのかが問題になるべきと思われた。この辺りの審議がどうなるのかも気になる。
益永先生の感想はこのようなものですが、わたしはちょっと違う感想です。

確かに名誉毀損となる事実がいまだに分からないという問題がありますが、これについて「これが事実です」と現時点で原告側が述べていないことを明確に出してくるのか、「総合的に名誉を毀損している」というあいまいな「事実の指摘」になるのかまだ分からないな、と思うのです。

傍聴しミーティングでお話しを聞くまでは、わたしも含めて複数の人たちは「松井教授をダシにして、弁護士などが暴走したのでは?」と考えていたのだが、その場合は「批判が名誉毀損と言えるのか?」というそれこそ事実関係を含んだ狭い範囲について検討すれば裁判の目的は達成されます。
これは正にわたしが考えているインターネット上での表現や批判と名誉毀損といった問題です。

ところが中西先生の「雑記・最新版」
しかし、裁判所に出された松井さんの陳述や、私宛のe-mailを読むと、それだけでない、どろどろしたものを感ずる。政治的なもの以外に、松井さん本人の考え方が、この裁判の推進力の一つにはなっている。底流にそういうものがあると強く感ずる。
どういう底流かと言えば、“俺は偉い”という強い主張である。見方によってはどろどろとした、他の見方によれば実に子供っぽいものであるが、それがすごい。
と書かれていて、われわれネットワーカレベルではまるで分からない「業界内の事情」のようなものが問題なのかもしれない、と理解しました。
現実問題として、どんな裁判でも裁判で争いになっているのはいわば氷山が海面に出ているところを見ているようなもので、背景や思惑が海面下にあるのは当然ではあるが、それがあまりに「知らない世界の話」になると「裁判全体が理解しがたい」となってしまうのは、今までいくつもありました。

民事訴訟の本質は、当事者である原告と被告の間の問題解決であって、社会的な常識だからといって、原告も被告も主張しないない第三の方向の判決が出ることはありません。
わたしは原告でも被告でも、また業界人でもない単なる野次馬の立場は変わらないわけですが、インターネット上の表現の自由という観点では色々と動くつもりでいます。
ですからこの裁判でも「HPに意見を発表したら名誉毀損とされた」という点に注目するのですが、だからと言って当事者である中西先生のお立場を軽視するなんてことは出来ません。
しかし同時に「業界内の力関係(?)」のような話になっても「そうですか・・・・・」としか言いようが無いのが、まどろっこしいですね。

しかし、今後どういう展開になるのでしょうか?ネットワーカとしては原告の提訴の本文の部分である「HPに発表した意見は名誉毀損」といった見解には反対します。具体的に「この言い方(書き方)は名誉毀損に該当する」とはっきりした見解を示すべきです。

7月 21, 2005 at 09:04 午前 裁判傍聴 | | コメント (7) | トラックバック (0)

2005.07.17

中西 vs 松井裁判・第二回口頭弁論

7月15日に横浜地裁で「中西 vs 松井・学術批判が名誉毀損裁判」を傍聴してきました。
結論から言えば傍聴してもさっぱり分かりません。

一般に裁判については「ナントカ事件」と名付けて話題にします。しかしこれは裁判所が名付けているのではなくマスコミが付けているもので、裁判所の案内には「名誉毀損・原告名・被告名・法廷番号・開廷時刻」などだけが知らされます。
もちろん弁護士の名前とか出ませんし、会社名が出ることも滅多にありません。非常に有名な事件であっても「ナントカ事件の裁判」ということは裁判所に行っても分かりません。
まして、関係者が「○○会社の社長」といったように肩書で有名とか、芸名しか知らない人の裁判では裁判があることが分かりません。

こんな理由で裁判に名付けるというのはとても大事であって、わたしが注目している裁判の例としては「日本平和神軍裁判」や「ホームオブハートとToshi問題を考える会」が当事者の裁判があります。「ホームオブハート関係の裁判」と言えば、元の事件が元X-JAPANのToshiやMASAYAが関わっている、自己啓発セミナー絡みの問題であり、児童福祉法の問題などである、と伝わります。

ところが「中西 vs 松井」事件はこういった分かりやすい説明が出来ません。
実際に裁判を傍聴した方のネット上での報告でもコレといった明確な書き方がありません。
apj さんの blog の「環境ホルモン濫訴事件」と題した記事の事件名は「インターネット上の表現の自由を考える会」の掲示板上で提案された名前です。というわけで名前も簡単に決められないほど「ヘンな裁判」=「濫訴」ということでしょう。

この事件をわたしが知ったのは、山形大学助教授で水をめぐるトンデモ商法を取り上げている apj さんが「インターネット上の表現の自由を考える会・掲示板」に5月15日に報告したからです。
実際の騒動については、横浜国大の益永先生の報告の通りです。
2004年12月15日に第7回内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウムが開かれ、セッション6リスクコミュニケーションは中西準子座長で後に名誉毀損の原告となる、京都大学の松井三郎教授がプレゼンテーションを行った。

2004年12月24日づけで中西先生はご自身のサイトの「雑感」に松井教授のプレゼンテーションについての記事(今は読めないが「雑感」なのだろう)を発表した。

2005年1月17日に松井教授は中西先生にメールで抗議した。

2005年1月20日付けの「雑感」で中西先生は「抗議があったので削除した」と説明しています。

2005年3月16日松井教授、提訴したことを「化学物質問題市民研究会」の掲示板で公表
という経緯のようです。

原告側の主張は訴状の概要を示しているプレスリリースによれば
中西氏は、自らのHPに「雑感286-2004.12.24『環境省のシンポジウムを終わって―リスクコミュニケーションにおける研究者の役割と責任』」と題する記事を掲載し、その中で、松井氏が、

① 「環境ホルモン問題は終わった、次はナノ粒子問題だ」というような発言をした
② 新聞記事のスライドを見せたが、原論文も読まずに記事をそのまま紹介した旨の記述をした。


しかしながら、松井氏は、自身の環境ホルモン研究結果から、ナノ粒子の有害性に言及し、新聞記事のスライドを紹介したのであって、中西氏の上記の記述は事実に反するとともに、松井氏の名誉を著しく毀損するものである。
はっきり言えばなんでこれが名誉毀損になるのかが分かりません。わたしとしては問題点は中西先生の学問上の見解や社会的な立場などに関係なく「自分のHPで意見を発表したら名誉毀損になった」であり、かつその内容というか論争の舞台が国が主催した専門家のシンポジウムつまり学会での発表についてであることだと解釈しています。
拡大解釈をすると学問上の批判は名誉毀損になるのか?ということで、原告にはこの点について明快な主張をする社会的な義務があると考えます。

第二回口頭弁論でも原告の主張が不明瞭であるとは apj さんの blog や同じく傍聴した com さんが「インターネット上の表現の自由を考える会・掲示板」でも述べていることと同じです。

民事裁判では原告・被告とも意見の主張は書類で行われるために原告側が読み上げた概略ではあまり判然としませんが、法廷で原告側弁護人の中下弁護士が前回(第一回口頭弁論)でのく被告側弁護人の弘中弁護士の主張に反論する形で新聞記事を単に見せたことを批判の対象にすることが名誉毀損である、という論理を展開したように聞きました。 この部分は現実に聞いていても「なぜなのか?」という点には答えていないので、中下弁護士の主張を推測しないと、ここに書くことが出来ません。

なぜ新聞記事を「漠然と紹介した」(中西先生がこのような記事を書いたのかは分かりません)といった批判が名誉毀損を構成するのか?というと、中下弁護士は
新聞記事は多くの人手によって作られるのだから、客観的事実である。
はっきりしているのは上記の部分ですが、仮に客観的事実であうが「新聞記事を無批判に提示した」というのが、名誉毀損になるものか?としかなりません。はなはだ分かりにくい話しで、松井教授が新聞記事を紹介したことについて仮に批判的であろうとも意見表明したように見えることが名誉毀損になっていくのは説明してもらわないと分かりません。意見表明は意見は自由ですから名誉毀損にはならないのです。 もうちょっと、実際のやり取りについて具体的に説明が無いと、原告・被告の主張がそもそも分からないから、裁判の勝ち負けについても分かりません。
その一方で、インターネット上で意見表明したことについて、あまりに勝手な解釈で名誉毀損とされるようなことは、提訴されること自体を含めて減らすべきだと思います。
そうしないとせっかく手に入れた個人が社会に意見を発表する途を閉ざすことになります。

それにしても「名前の付けようがない裁判」なんてのは困ったものだ、ということは確かですね。

7月 17, 2005 at 12:36 午後 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.07.14

明日(15日)は横浜地裁

「続3・学術論争ではなくて名誉毀損訴訟になるものか」などで取り上げていた、学術見解を名誉毀損であるとした裁判の第二回口頭弁論が7月15日10時半から横浜地裁で開かれます。

この話題を「インターネット上の表現の自由を考える会・掲示板」で取り上げた apjさん(天羽・山形大学助教授)も傍聴に来るとのことで、わたしも傍聴する予定です。
横浜地裁はここで、交通機関としてはみなとみらい線の日本大通り駅が一番便利です。

法廷番号が分からないので、裁判所の玄関にある一覧表で調べることになりますが「名誉毀損・原告松井三郎・被告中西準子」であり、法廷は7・8・9階のいずれかです。

朝の10時半というちょっと厳しい時間ですが、原告の主張は化学物質問題市民研究会の「掲示板」にプレスリリースと題して表明されています。
中西氏は、自らのHPに「雑感286-2004.12.24『環境省のシンポジウムを終わって―リスクコミュニケーションにおける研究者の役割と責任』」と題する記事を掲載し、その中で、松井氏が、
   ① 「環境ホルモン問題は終わった、次はナノ粒子問題だ」というような発言をした
   ② 新聞記事のスライドを見せたが、原論文も読まずに記事をそのまま紹介した
旨の記述をした。
つまりHPに学術上の意見を述べたことが問題だとしているが、これが世間一般の名誉毀損に至るとはちょっと思えないのだが、被告の中西先生には上記HPの記載について責任があると次のように説明している。
ましてや、中西氏は単なる一科学者ではない。科学者を指導育成し、国の科学技術のあり方を決定するという重責を担っている。前記シンポジウムでも、「リスクコミュニケーション」問題の座長を務めていたのである。本件行為は、そのような立場にある者の言動として、看過できないものである。
たしかに中西先生の立場はこの通りであるかもしれないが、立場によって学術上の見解が名誉毀損に該当するとはどういう論理なのだろうか?これは裁判に注目せざるを得ないし、原告側の見解を詳しく知りたい。

個人的には、労働運動でHPを作ったことが名誉毀損に当たると提訴されたり、 Google の検索結果に問題があるから掲示板全体の削除を要求する、など提訴に至ったものも含めて「濫訴ではないのか?」と思われる例が非常に増えてきたことが問題であると考えています。
この裁判(「環境ホルモン濫訴事件」という名前に落ち着きそうです)は注目したいと思います。

7月 14, 2005 at 08:42 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2005.06.29

平和神軍裁判・第一回公判その3

「平和神軍裁判・第一回公判その2」に起訴状をテキスト起こししましたが、わたしが注目しているところを書きます。
「インチキFC花月粉砕!」「貴方が『花月』で食事すると、飲食代の4~5%がカルト集団の収入になります。」

会社説明会の広告を引用したページにおいて、その下段に「おいおい、まともな企業のふりしてんじゃねぇよ。この手の就職情報誌には、給料のサバ読みはよくあることですが、ここまで実態とかけ離れているのも珍しい。教祖が宗教法人ブローカーをやっていた右翼系カルト『平和神軍』が母体だということも、FC店を開くときに、自宅を無理矢理担保に入れられるなんてことも、この広告には全く書かれず、『店が持てる、店長になれる』と調子のいいことばかり。」
起訴状にはこの2点を示して「虚偽の内容を記載」「虚偽の広告をしているがごとき内容を記載した」と述べています。

しかし、問題となったHPは60ページ以上の記述があるそうで、その中から2ヶ所だけを問題にする、という手法を使えばどんな文章でも問題に出来るでしょう。
さらに例えば2ヶ所以外が問題の発言をする理由などが並んでいたらどうするのか?

これについて起訴状では
などと前記花月食品が虚偽の広告をしているがごとき内容を記載した
と述べていて、これを弁護側が突っ込みを入れたわけですが、この二点だけに絞ること自体が全体として無理なのでしょうから「など」としたと理解は出来ますが、それなら60ページ以上全体について詳細な解釈を示す方がスジというものだと感じます。

少なくとも、名誉毀損なのか侮辱なのか営業妨害なのかは説明するべきじゃないかと思いますね。別の概念なのですから、名誉毀損であって侮辱も営業妨害も適用することが相応しくないとする理由の説明があってしかるべきだと思うわけです。

世の中のトラブルには因果関係があるのが普通だと思いますが、これが裁判になるとその一連の流れの中の特定の事件などについてだけ問題にせざるを得ません。
だいぶ前の事件ですが、自営業の男性の仕事場の電話番号を掲示板に書き込んだために、営業妨害で損害賠償請求になった事件がありました。
この事件の判決は、掲示板に電話番号を書いた人が敗訴しますが、元の原因は被害者である男性が加害者の知人の女性にストーカー行為をしたからです。
なかなか微妙ではありますが、理由も無く掲示板に電話番号を書いたわけでない、という展開もあり得たわけですが、そうはならなかった。

必ずしも、市民的な常識の範囲だけで法的な対応が出来るわけではないのは、名誉毀損の民事訴訟などについて紀藤弁護士からレクチャーを受けてビックリした次第です。
インターネット上に書き込みをすること自体が名誉毀損などの可能性を常に含んでいるわけですから、実際に事件や訴訟になった時にどう進行していくのか、その理屈はどういうものなのか、は勉強しておくべきです。

6月 29, 2005 at 01:03 午前 裁判傍聴 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2005.06.28

平和神軍裁判・第一回公判その2

「平和神軍裁判・第一回公判」
検察官が起訴状を朗読したが、あまりの短さに仰天しました。

名誉を毀損したとされるホームページは60ページ以上だそうで、刑事事件なのだから「ナニがナニしてナンとやら」といった「だから犯罪です」という趣旨の起訴状を期待したのだが、全然そういう内容ではなかった。
と書きましたが、さっそく「平和神軍観察会」に起訴状がアップされました。
                公訴事実

被告人は、フランチャイズによる飲食店「ニンニクげんこつラーメン花月」の加盟店等の募集及び経営指導等を業とする株式会社花月食品(平成14年7月1日に「グロービード・ジャパン株式会社」に商号変更)(代表取締役黒須伸一、靏見嘉弘)の名誉を毀損しようと企て、平成14年10月18日ころから同年11月12日ころまでの間、東京都大田区□□□□□□□□□□□□□□□□被告人方において、パーソナルコンピュータを使用し、インターネットを介して、株式会社ぷららネットワークスから提供されたサーバーのディスクスペースを用いて開設した「平和神軍観察会 逝き逝きて平和神軍」と題するホームページ無いのトップページにおいて、「インチキFC花月粉砕!」「貴方が『花月』で食事すると、飲食代の4~5%がカルト集団の収入になります。」などと上記花月食品がカルト集団である旨の虚偽の内容を記載した文書を、同ホームページの上記花月食品の会社説明会の広告を引用したページにおいて、その下段に「おいおい、まともな企業のふりしてんじゃねぇよ。この手の就職情報誌には、給料のサバ読みはよくあることですが、ここまで実態とかけ離れているのも珍しい。教祖が宗教法人ブローカーをやっていた右翼系カルト『平和神軍』が母体だということも、FC店を開くときに、自宅を無理矢理担保に入れられるなんてことも、この広告には全く書かれず、『店が持てる、店長になれる』と調子のいいことばかり。」などと前記花月食品が虚偽の広告をしているがごとき内容を記載した文章などをそれぞれ掲載し続け、これらを不特定多数の者に閲覧させ、もって公然と事実を摘示して前記株式会社グロービード・ジャパンの名誉を毀損したものである。

罪名及び罰条
名誉毀損                刑法第230条1項

6月 28, 2005 at 12:23 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.06.27

平和神軍裁判・第一回公判

裁判長より被告人の次瀬氏に「名前、生年月日」などの確認があって裁判が始まった。
検察官が起訴状を朗読したが、あまりの短さに仰天しました。

名誉を毀損したとされるホームページは60ページ以上だそうで、刑事事件なのだから「ナニがナニしてナンとやら」といった「だから犯罪です」という趣旨の起訴状を期待したのだが、全然そういう内容ではなかった。

このために弁護側から「【など】とはどの範囲だか確定して欲しい」といった要求が出て、検事と水掛け論(裁判長の発言)になってしまいました。 弁護側としては「これが名誉毀損である」とHP上の文言について指定されれば、それについて防御するのだが、その後で検察側が「いや、別にこういうのもある」と出されると裁判が延びてしまって困る、キリがない。と主張したのです。

これが裁判が始まる前のやり取りでありました。
その後、被告の次瀬氏の主張がありました。

弁護側・検察側が証拠について同意したものが裁判所に提出されて、裁判長から次回を10月3日の午後1時半より、次々回を10月31日午後1時半よりという予定の発表があって第一回公判を終了しました。

予定通りに傍聴券を配付する裁判でしたが、予想よりも傍聴人は少ないと思いましたが、よくよく考えるとロクロク裁判があることを知らせていないのですから、その割には多かったと言えるのかもしれません。
インターネット上の発言が名誉毀損罪として刑事事件になったという、前例のない裁判ですから、なるべく多くの方に傍聴していただきたいと思います。


話は元に戻りますが、弁護側が起訴状の「など」について食い下がった理由の大きなものに、この事件が「名誉毀損罪」であるからです。
裁判長より被告人の次瀬氏に「名前、生年月日」などの確認があって裁判が始まった。
検察官が起訴状を朗読したが、あまりの短さに仰天しました。

名誉を毀損したとされるホームページは60ページ以上だそうで、刑事事件なのだから「ナニがナニしてナンとやら」といった「だから犯罪です」という趣旨の起訴状を期待したのだが、全然そういう内容ではなかった。

このために弁護側から「【など】とはどの範囲だか確定して欲しい」といった要求が出て、検事と水掛け論(裁判長の発言)になってしまいました。 弁護側としては「これが名誉毀損である」とHP上の文言について指定されれば、それについて防御するのだが、その後で検察側が「いや、別にこういうのもある」と出されると裁判が延びてしまって困る、キリがない。と主張したのです。

これが裁判が始まる前のやり取りでありました。
その後、被告の次瀬氏の主張がありました。

弁護側・検察側が証拠について同意したものが裁判所に提出されて、裁判長から次回を10月3日の午後1時半より、次々回を10月31日午後1時半よりという予定の発表があって第一回公判を終了しました。

予定通りに傍聴券を配付する裁判でしたが、予想よりも傍聴人は少ないと思いましたが、よくよく考えるとロクロク裁判があることを知らせていないのですから、その割には多かったと言えるのかもしれません。
インターネット上の発言が名誉毀損罪として刑事事件になったという、前例のない裁判ですから、なるべく多くの方に傍聴していただきたいと思います。

6月 27, 2005 at 10:27 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2005.06.22

続3・学術論争ではなくて名誉毀損訴訟になるものか

続2・学術論争ではなくて名誉毀損訴訟になるものか」の続きだから続3です。

被告の中西準子先生の「雑感」に裁判に関する中西先生の感想というか考えがアップされました。
この事件で、私の支援をしたい、そういう運動をしたいという申し出が、これまで全く知らなかった大学の先生からありました。
私のリスク論の理解者であるというわけではなく、表現の自由が阻害されることが問題という立場で、この事件を看過できない、負けてもらっては困るというお考えのようです。
こういう申し出に対して、私として、どういう受け止め方が可能なのか、私個人の問題に留めるのがいいのか、全国的な運動にしていった方がいいのか、今、考えているところです。しかし、お申し出は有り難いことだと思っています。心から感謝しています。詳しくは後日報告。
ということです。

この「支援をしたいといった大学の先生」は apj さんです。
apj さんのお考えは「インターネット上の表現の自由を考える掲示板」に
化学物質問題市民研究会にとって都合の悪い学術的主張をさせないことを主目的とした提訴が行われているように見える。
市民団体が異なる意見を持つアカデミックサイドに対して訴訟という手段で言論封鎖を行った最初のケースになりうる可能性があると思う。
とあり、要するに「学術上の発言の自由という観点から、民事訴訟の悪用(?)ではないか?」と問題にしていらっしゃるのです。
わたしも、この観点に賛成だからこの記事も含めて追いかけているわけですが、apj さんは中西先生に「表現の自由の観点から負けられては困るし、応援したい」とおっしゃったのでしょう。それを受けて中西先生のコメントが最初に引用した「どういう受け止め方が可能なのか、私個人の問題に留めるのがいいのか、全国的な運動にしていった方がいいのか、今、考えているところです。」になるわけです。

当事者である中西先生に意見表明をいただくと「こういう考えもあるのね」と思いますが、それまで「こんな訴訟は無しだろう」というのはネット上の意見でもあるので「当然である」と思っていました。それがちょっと立ち止まったといったところでしょうか?
もちろん中西先生が「インターネット上の表現自由」なんてことをワイワイやっているグループがあるとはご存じないのだろうと思いますが、ちょっとお話ししてみたいですね。
次回の法廷は7月15日に横浜地裁です。

6月 22, 2005 at 05:54 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2005.06.15

近々の裁判

気になる裁判の予定を並べます。

平和神軍の名誉棄損事件・刑事裁判第一回公判  6月27日13時30分 東京地裁の予定のようです。
この裁判は、当初2月25日に行われる予定が、直前になって法廷の変更の通知の後に取消となって、実に4ヶ月遅れになったという裁判です。
法廷の指定について伝わって来ませんので、まだ揉めているかもしれません。

なお事件の概要は、日本平和神軍を批判するサイトを開設した容疑者(刑事だから)を名誉棄損で訴えたというもので、当然のように民事訴訟があり高裁判決が5月25日にあって被告(控訴人でサイトの主催者)の敗訴となっています。
民事については最高裁への上告となっています。

インターネット上のHPが名誉棄損の対象となった事件で刑事裁判になったのは例がないようで、その意味でも注目される裁判です。
是非とも傍聴しましょう。

学術発言で名誉棄損裁判第二回口頭弁論  7月15日10時30分 横浜地裁
この裁判もちょっと例がないと思います。
被告の中西先生は独立行政法人・産業技術総合研究所・化学物質リスク研究センター長です。平たく言えば業界の大立て者といったところです。
かたや原告の松井三郎先生は、京都大学大学院・地球環境学堂/地球親和技術学廊の教授です。
こちらも非常に長く研究されている方ですから、まぁ業界人が業界人を訴えたとも言えますが、ことが学問ですから対立しても裁判沙汰にはならないはずでした。
それが学術上の発言が名誉棄損に当たるとして松井先生が中西先生を訴えたという裁判です。
いったいどういう論理展開になるのか興味深いものです。

この裁判では法廷がラウンドテーブル方式(写真は札幌地裁)だそうで、どんなものか見てこようと思っています。

6月 15, 2005 at 08:28 午後 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.04.26

今日裁判(所)

ホームオブハートとToshi問題を考える会「最新情報」にある通り、今日は渡橋地裁の裁判を傍聴してきました。
いつも通りに地下鉄霞ヶ関駅から裁判所の入口に近づくとなんか歩道などに大勢の人が居るし、中にはテレビの取材もある、「???」状態で6階の法廷のある階に上がって外を見ると、脚立を持っているカメラマンとかまで居るのです。

「なんだなんだろう?」と思いながら帰って帰ってきて分かったのが、
萩原健一被告が否認 東京地裁 恐喝未遂事件(産経新聞)
テレビが取材するほどの事件かよ?と思います。

さて、ホームオブハートをめぐる裁判は当事者は大変だろうけど、見ている側からは民事の裁判としては大変に面白いもので、先日、テレビで橋下弁護士が説明していましたが、日本の裁判所では書類のやりとりばかりで、単なる事務手続きの確認だけで淡々と進行して、5分ぐらいで終わってしまいます。傍聴人として聞いていても反論を口頭で言わないのだから面白くありません。

それがホームオブハートをめぐる裁判はとにかく複雑であるから、書類の内容の確認とか、その言い分に注意をするとか裁判所意見が出てくるなどと、ある意味で傍聴人でも分かる進行が多いからです。

民事裁判であるから、原告(ホームオブハートとToshi問題を考える会・会長)と被告(ホームオブハート・トシオフィス他)の直接的な争いつまり攻守です。
今回の裁判のように複雑な問題では裁判所に対するアピール競争の側面があります。
そのために書類つまり意見の公開の順序といったものもあるそうで、そういうことを知った上で見ると「今回、この説明をした理由はこういうことだろう」などと想像しています。つまり裁判全体を通じた「今日はこういうことになって、次回は・・・」という流れを見ています。

ところが今日の裁判は「流れの停滞じゃないのか?」でありました。
まぁ複雑な事件であるから、色々と事情はあるようですが・・・。
次回は5月25日に東京地裁611号法廷です。

4月 26, 2005 at 05:18 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2005.03.31

4月~6月の裁判

ホームオブハートとToshi問題を考える会の裁判情報が更新されました。

現在決まっている今後の口頭弁論の予定は以下の通りです。
4月26日(火)午後13時15分~611号法廷(48部名誉毀損等事件)
5月25日(水)午前10時00分~611号法廷(13部損害賠償請求事件)
6月14日(火)午後13時30分~611号法廷(48部名誉毀損等事件)

5月25日には平和神軍観察会裁判の控訴審の判決がありますね。

3月 31, 2005 at 11:04 午前 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2005.03.30

今日の裁判

東京高裁817号法廷で平和神軍観察会のサイトオーナー氏とグロービート・ジャパン社の名誉毀損裁判の控訴審が開かれました。
第一審は平和神軍観察会に掲示されている理由でサイトオーナー氏が敗訴したので、高等裁判所に控訴した裁判です。

今日は10時から開廷でしたが、紀藤弁護士・山口弁護士が3分ほど遅れて入廷し直ちに開廷しました。
書記官が開廷を告げたのが新鮮でした。

紀藤弁護士から控訴人(サイトオーナー氏)の本人尋問の申請をしました。
これに対してグロービート・ジャパン社側から「尋問して明らかにするべきことは無い」という意味で「尋問の必要がない」と主張があって、ここから双方の弁護士が互いの発言を中断しつつ意見を言うという、大変に面白い展開になりました。

ここらまで来ると素人の知識ではついて行くことが出来ず「???」の連続でありましたが、控訴人側の主張は第一審の判決が部分的にしか判断していないのだから、残りの部分について控訴人の意見を聞くべきだし、被控訴人の(一人なのかな?)会長の黒須氏の尋問が不可欠である、という主張のようです。

裁判所(判事3人)は「打ち合わせする」ということで裏に引っ込んでしまいました。
これも初めて見たので「おお!!」なんて感じです(完全に野次馬モード)

結局、2-3分後に判事は法廷に戻って、「判決文で書きますが」と言いつつ「本人尋問は必要ないです」として「5月25日に判決します」として、閉廷になりました。
結局、裁判所は本人尋問での本人の主張はすでに分かっているから、ということのようでした。

この裁判は民事訴訟の控訴審でしたが、別に刑事裁判もあるわけで弁護士としては両方がどうなるのかを見ないといけないわけですが、今日の感触では控訴人(サイトオーナ氏)有利な展開ではないか?という感じです。
民事でサイトオーナー氏に有利な判決が出ると、刑事裁判に対してはかなり強力な歯止めになるようで、刑事裁判もサイトオーナー氏に有利になるだろう、という見方が出来ます。

ホームオブハート裁判、平和神軍裁判と裁判を傍聴する機会が増えていますが、今日ほど面白いというかTV的な裁判は自分自身の裁判も含めて無いです(^_^)、いや~面白かった。

3月 30, 2005 at 05:26 午後 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.03.26

今週の裁判

3月30日午前10時から東京高等裁判所817号法廷でグロービートジャパンと平和神軍観察会のサイトオーナーとの名誉毀損裁判の控訴審が開かれます。

この裁判は「平和神軍観察会」とラーメン花月の経営会社グロービートジャパンが争っている民事訴訟で、第一審は平和神軍観察会のサイトオーナーが敗訴しています。

平和神軍は07年ごろのことだそうですが、NIFTY-ServeのBBSで評判でした。
詳しくは平和神軍観察会をお読み下さい。

平和神軍観察会が名誉毀損・営業妨害をしたとしてグロービートジャパン社が刑事・民事で告発・告訴し、民事では第一審で平和神軍観察会が敗訴しました。
ところが、年末ギリギリに刑事事件が起訴になって2月25日に刑事事件の東京地裁での第一回公判が開かれる予定でした。
これが、前日に法廷の変更があったあげくに、延期になってしまいました。

ネット上でHPあるいは掲示板での名誉毀損や営業妨害などでの民事訴訟は数多くの裁判があり判決が出ていますが、刑事事件で起訴つまり公判になった例は無いようです。
その意味で非常に注目するべき事件です。

3月 26, 2005 at 11:44 午後 裁判傍聴 | | コメント (5) | トラックバック (1)

2005.02.24

東京地裁・コレはないだろう

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版(いくら何でも長すぎるタイトルですよ>紀藤さん)の記事「グロービートジャパン(らあめん花月)・日本平和神軍事件の期日について」で知りました。

注意:重要
点線部以下の報告は、本日午後4時時点の裁判所の決定でしたが、なんと午後7時過ぎころ、この期日指定が取り消され、その時間は、弁護団と裁判所、検察官との進行協議の時間となりました。
裁判所としては、期日の前に、今一度、審理の充実のためには、協議の場が必要だとのことです。
したがって、当日は、公開法廷は開かれません。傍聴はできませんのでお気をつけください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日、御報告した橋爪氏の第1回公判の法廷が、傍聴人がもっと入れるよう、東京地裁の424号法廷(4階)に代わりました。


ヘンな話しですねぇ。

ちょっと分かりにくいですが、これは blog 特有のワザですね。当初は、点線から下の部分の掲示ありました。つまり、東京地裁は法廷を5階から4階に替えたと通知してきた。これが、16時の決定だったわけです。
それが19時になったら、期日を取り消して、つまり裁判の延期をしたのです。それを点線の上の部分で書き加えたということです。

この裁判は、NIFTY-Serveの BBS(3月末で廃止ですな)で有名だった日本平和神軍をウォッチするサイト「平和神軍観察会」のオーナーをグロービートジャパン社が業務妨害で訴えた事件で、批判サイトが名誉棄損・業務妨害で起訴されたという大変に珍しく注目するべき刑事事件裁判です。

被告(被疑者)はサイトオーナーですがこの方サラリーマンなんですよね、サラリーマンが当事者である裁判の期日を2日前になって変更するというのは裁判を受ける権利の侵害に当たるのではないでしょうか?

紀藤弁護士は被告の代理人ですから、裁判延期の情報も入りますが裁判所は公表していません。わたしはこの情報は悪徳商法?マニアックスを通じて知りましたが、知らないで東京地裁に行ってしまう人も居るのではないかと思います。

紀藤弁護士が説明しているように

裁判所としては、期日の前に、今一度、審理の充実のためには、協議の場が必要だとのことです。

って何よ?です。
刑事事件の第一回公判のために事前に協議するほど話しなんでしょうか?
オウム事件など難しい事件なら分からないでもないですが、サイトのオーナーであるといった範囲では争いは無いと思うので、後は内容のいわば妥当性の問題になると思います。内容についてはそれこそ公判廷で扱うべきことですから、何を協議するのでしょうか?

わたしは、自分自身の交通事故や最近はホームオブハートの裁判の傍聴などを経験していますが、いずれも民事裁判でした。今回は初めて刑事事件の公判廷を見学できると思っていたのですが、延期です。
悪徳商法?マニアックスで傍聴を呼びかけたから法廷を大きくしたといった事情もあるようですが、傍聴席が足りないのなら定員による制限をすれば良いわけで、延期を気楽にやられては社会的にはたまったものではありません。東京地裁にはなんの協議だかわかりませんが、納得できるような説明をする義務があるでしょう。

2月 24, 2005 at 09:29 午前 裁判傍聴 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.02.11

東京地裁の歩き方

東京地裁・刑事裁判・傍聴オフにMegumiさんが「私のような小市民がいってもいいのやら」とコメントされたので、裁判所に行くということを書いてみます。

一番の問題は月曜~金曜の昼間に開かれるので、仕事や学校に行っている人は、休まないと行けないということでしょう。

明日(2月12日)明後日の二日で、午後9時からNHKスペシャル・司法大改革が放送されます。
12日はドラマで、予告編を見た時に三浦友和演ずる裁判員に選ばれた大手企業の部長が「海外出張は取り止めだ」というところから始まっていて、「こうなるよな~」と思いました。こんな点も裁判に関わるという点からはお勧めしたいと思います。

わたしが見たり経験した(交通事故で自分が原告になったことがあります)民事裁判は、平たくと言うと書類審査の連続のようなもので、全く事情を知らない裁判を傍聴した場合、最悪だと「何をやっているのかさっぱり分からない」という場合もあり得ると思います。

自分が興味を持っている裁判であれば、多少は分かっていることを見に行くとなるので、「さっぱり分からない」というのはそうそう無いとは思いますが、ちょっと時間が空いたから法廷を覗いてみる、というのでは「分からない??」になる可能性はあります。

裁判員制度の導入では、迅速に分かりやすくという方向に努力するようです。

実際に東京地裁に行くと、素人にとっては実に時間の使い方のギャップに頭の中が右往左往してしまいます。では、実際に東京地裁に行ったらどうするか?を順を追って書いてみます。

地下鉄(東京メトロ)霞ヶ関駅A1出口を地上に上がると、大通りに面した歩道に出ます。
そのまま、まっすぐ歩くと右側の巨大な建物が東京地裁です。 オフィス・ビル的にかなり多くの人が出入りしますが、ガラス戸の入口は法曹関係者と一般に別れて誘導されますから、一般の口を入ります。

すぐに、荷物検査があってバッグのX線検査があるのは空港のゲート並みです。 ここでは、携帯電話を出して下さいと言われますからあらかじめ出せるようにしておきましょう。
なお、法廷内は撮影・録音は禁止なのでカメラを持っていると注意されます。

ゲートを抜けると、正面に受付のような半円形のカウンターがあります。 そこに、法廷ごとの「本日の裁判」といったものがありますが、この膨大さにクラクラします。
法廷番号・時間・裁判の番号、という組み合わせのせいで莫大な数になるのです。

ここでは、2月25日(金)午前11~ 東京地方裁判所 520号法廷(刑(わ)第5630号)が平和神軍をめぐる裁判だということなるですが、整理順が事件番号順担っているので、法廷番号だけを覚えていくと確認が出来ません。一通りのデータはメモし行くべきです。

確認したら(自信があれば直行しても良いですが)、さらに億に進んでエレベータホールに行きます。ここでは、多く人が居るエレベータに乗れば法廷のある階に止まります。「いつも止まるからボタンを押したことがない」などという会話が聞こえます。

後は、法廷に入って傍聴するだけです。
先に書いたとおり、撮影・録音は禁止ですが、メモは取れるので速記が出来る方はいいですね。

実際、裁判が1時間も続くことは普通は無いと思います。
終われば、弁護士や当事者、あるいは応援団の方々と話ができるのであれば、裁判所内に打ち合わせコーナーのようなところもあるので、報告会などが行われる場合もありますが、基本的には東京地裁を出ることになります。

問題は出てきたらなのですが、霞ヶ関だから文字通り何もない(^_^;) 何人かで「じゃお茶でも」ということ自体がほぼ不可能。
そりゃ弁護士さんや原告・被告ともなれば仕事ですから、次回に備えての打ち合わせとかありますが、それは弁護士事務所などやることですから、基本的に野次馬である傍聴人にとっては真っ昼間の東京地裁前で「さ~てどうするか?」となります。

これが正直な話し、一番きついですね。何回か行けばここらの時間つぶしのうまい手を見つけることが出来るかもしれません。

2月 11, 2005 at 11:53 午後 裁判傍聴 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.02.09

二つの裁判の日程

ちょっと説明したように「事件と裁判」カテゴリーを作ったのですから、情報を整理していこうと思っています。
現在、わたしがちょっと関わっているのは「ホームオブハートをめぐる裁判」と「平和神軍をめぐる裁判」になります。

二つの裁判の日程は次の通りです。

平和神軍をめぐる裁判
2月25日(金)午前11~ 東京地方裁判所 520号法廷(刑(わ)第5630号)

こちらは刑事事件の控訴審間違えました初公判ですから、弁護士 vs 検事となります。
罪状認否や被告人の意見陳述などもあるでしょうね、なかなか興味深いです。どんな風になるのでしょうか?

なお、インターネット上の発言(表現)をめぐっての裁判はほとんど全部が民事裁判でありました(全部かどうか確信がない)逆に言うと、今回のの裁判は非常に珍しい刑事事件で起訴された事件です。その意味では注目するべき裁判です。


ホームオブハートをめぐる裁判
3月8日(火)午後1時15分~ 東京地方裁判所 611号法廷(48部名誉毀損等事件)
3月16日(水)午前10時10分~東京地方裁判所  611号法廷(13部損害賠償請求事件)
4月26日(火)午後1時15分~ 東京地方裁判所 611号法廷(48部名誉毀損等事件)

こちらはすべて民事訴訟ですから、割と手続き論が続くことになるでしょう。
前回(1月31日)は、まったく事務手続きとでも言うべき、今後の進行について裁判所と原告・被告の双方が取り決める(合意する)といった内容で、証拠について見解を述べるといったことはありませんでした。たぶん4月以降の法廷で証拠の提出とかになるのでしょう。


全部を傍聴に行くとけっこう忙しいです(^_^;)

2月 9, 2005 at 10:42 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (2)

東京地裁・刑事裁判・傍聴オフ

悪徳商法?マニアックス東京地裁オフの紹介がありました。

ウェディング問題を考える会第2回総会前日の、2月25日(金)午前11時、時間の取れる方は、東京地裁 520号法廷(5階)に来てください。
そこで、「日本平和神軍 vs 平和神軍観察会」刑事事件の、第1回公判が行われます。

なお、第2回総会では、平和神軍観察会の管理人さんが「特別講演」をやってくださる予定です。WEB上の表現が名誉毀損で起訴された珍しい例だそうです。

これで種明かしということになりますが、わたしはウェディング問題を考える会の会長を引き受けた時からウェディング社の商法や経営の問題とウェディング問題は別のものである、と言い張ってきました。
ウェディング問題を考える会の掲示板にはウェディング社を揶揄する掲示も少なく無いですが、少なくとも会長の意向としてはいわばどうでもよろしいです。
どんな会社にもさらに個人にも色々ありますもの、ほめられることも非難されることもあって当然、それを一方方向に推し進めることが問題です。

ネットワークは個人の発言力を格段に高めました。東芝事件の後は企業はネットワーク対応をどうするのか、といったセミナーなどが開催されています。

当分の間、企業(団体)vs個人HPといった裁判沙汰は続くでしょう。
平和神軍vs平和神軍観察会は珍しく刑事事件として公判が開かれます。
わたしも裁判マニアではないので刑事事件法廷は見たことがありません。
これは是非見に行かなくては(^_^)

といったウロウロの結果として、ウェディング問題を考える会はテーマを拡大して、企業vs個人HP問題への対応を中心とする「(仮称)インターネット表現の自由を考える会」になるようです(って会長もよく知らない(^_^;)

2月 9, 2005 at 11:34 午前 裁判傍聴 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.02.04

ホームオブハートをめぐる裁判など

1月31日月曜日に東京地裁に傍聴に出かけました。
この日はホームオブハートをめぐる損害賠償請求訴訟裁判が開かれていました。

そもそもどんな裁判なのか?はここを読んで下さい。

ホームオブハートとToshi問題を考える会の代表で原告でもある山本ゆかりさんが実は何年か前からの知り合いだったということで、野次馬の血が騒いでいるのであります(^_^;)

2004年4月の初めにホームオブハート問題がテレビのニュースになりました。
4月の初めの頃は4月17日に開催された第一回ウェディング問題を考える会総会が迫っていましたが、「紀藤弁護士もまた、派手な問題を・・・」と全く野次馬状態でテレビを見ているだけでした。
すぐに「元X-JAPANの・・・」と話は拡大していき、blog や2ちゃんねるでも「なんだなんだ」とか「あの人は悪くない」「いや悪い」とネット中が騒然としたような印象でした。

そして、第一回ウェディング問題を考える会は会長としては一番楽なところに落ち着いて、良かった良かったと居酒屋で打ち上げとなりました。
そこに紀藤弁護士が連れてきます、と紹介のあった女性が「一ヶ月後にお会いしますね」とご挨拶(^_^)

女性に挨拶されるのは大歓迎ですが「一月後に?」でありました。
たしかその時は「白浜で・・」とか言われて、思い出しました。

わたしはコンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウムに99年から連続して参加していますが、山本ゆかりさんはシンポジウムのスタッフサイドの方でした。
わたしもシンポジウム会場などでは遠慮会釈無い方ですから、目立ったんでしょうねぇ。だから覚えていらっしゃった、そして当日は会長ですからね(^_^;)

そんなわけで、テレビの中の事件だったものが、一気に近づいてしまった。という印象でした。

以来、10ヶ月になりますがホームオブハートとToshi問題を考える会のサイトも常時見ていますし、細かい話しも聞いてはいます。
進行を見ていると、当然最初は一つだった訴訟が双方が訴訟を提起したので、複数の裁判が同時進行になっています。
スケジュールがこれでは当事者は大変だな~と思うのですが、その一方でかなりこっけいとも言えることもあるようです。

これから、適宜この問題を野次馬的視点で取り上げていくつもりですが、今日はなぜ書くことになったのか、の説明でした。

2月 4, 2005 at 05:14 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)