2006.02.08

「環境リスク学」

「環境リスク学」中西準子著 日本評論社刊 ¥1,890をようやく買いました。

中西先生はわたしが関わっている「中西 vs 松井裁判」の被告で、東京大学教授→横浜国大教授→産業技術総合研究所という経歴で、環境リスクという新た分野を開拓した先生です。

わたしはマクロ経済学というかワールドシミュレーションに興味があるので、環境問題についてもその範囲の大ざっぱな興味であり、むしろ各国の政治的判断や企業の行動の方に視線が向いていました。

これを読んだ方が細かい感想を述べずに「素晴らしい」といった感想ばかりだったのですが、わたしも同じになりました(^^ゞ

「目からウロコが落ちる」といった面がありますね。現代の教養として重要な本でしょう。
裁判に関わるようなって初めてこの本があることを知ったのですが、ちょっと本屋で探しても「店内在庫無し」だったのです、それが毎日文化賞を受賞したことで、増刷になったので店頭にあったようです。
お勧めします。

2月 8, 2006 at 09:51 午前 書籍・雑誌 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2004.09.03

参考にはなるがマネは出来ない?

週刊!木村剛「能登空港は過疎地の星になれるか?」は能登空港の一年間の成功についての話しから、

どのような組織体においても、業績の主要因は経営自身にある。経済環境の責任にするのであれば経営にタッチすべきではない。空港誘致などトライしなければよいのだ。ましてや需要不足などという戯言で経営蹉跌や業績不振の原因をごまかすべきでもない。
 俗にいう不良債権問題に関する「大手30社問題」が、とどのつまり、ミクロの経営問題であって、マクロの経済問題ではなかったことを思い出すべきだろう。その頃はやったデフレの責任に帰する議論は、結局のところ、状況を改善するという点に関して何の価値もなかった。

という話しで決着している。
これはこれで正しいと思うが、能登空港が漠然と「地方空港だから頑張った」という風に受け取れるのだが、ちょっと違うような気がする。

 
能登半島のあたりは富山、小松、能登と空港がある、さらに定期便は無いが福井空港もある。事実、東京からだと「小松に行くか、富山に行くか」を選ぶことが出来た。
そこに能登空港であるから、能登空港が出来るのと知った時に「さらに過密にするのか?」と感心したものだ。
空港を選ぶことが実用的に出来るのは他にはそうそう無いだろう。東京というか関東圏では国内線は羽田、国際線は成田だけである。しかも道路交通は混雑の極み・・・・。

この過当競争(としておく)体質はどうもこの地域の基本的なバックボーンではないか?と感じます。その結果として能登空港は開港1年で目標をクリアーしたのではないか?
であるならば「他の(地域なども)見習えば良い」と木村氏は言うのかもしれないが、見習う側にとっては見かけ以上にハードルは高いように感ずるところです。

先日、福岡で木村氏の講演を聞いたのは、東京、札幌、大阪、名古屋、福岡と同じテーマの会合に出かけたことの一環であったのだが、この5大都市ですら意外なほどの地域差を感じました。
ついついネットワークが一般的になって、それ以前の高度経済成長以来の中央からの情報発信などで、日本は均一といった印象を持っていましたがどっこい地域差はかなりある。

これが地域格差であれば、格差解消という収束点が見えるのだが、地域差なのであるから収束はしないだろう。
しかし、一方で法律や金融ルールのように全国どころか国際的にも一律にしないわけにいかないものもあるわけで、今までが中央に統一というどんぶり勘定だったとするならば、これからは統一と独立といった二重の考え方、レストランとしては基準は守るが、料理は一品料理が中心といった感じに両方に均等に配慮をする必要があるし、地域差そのものは無数にあるわけだから配慮すること手間は中央に統一ことの手間よりももっと難しいだろう。

ワケの分からない文章になったが、地域差はある、それは簡単にコピーできるものではない。というのが今の考えであります。

9月 3, 2004 at 10:32 午前 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (1)