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2012.05.27

トンでもない、新小型車企画案

読売新聞より「1~2人乗り「超小型車」、普及へ国が認定制度

政府は、軽自動車より小さい1~2人乗りの「超小型車」の普及に乗り出す。

主に高齢者が近場を移動する「足」としての利用を想定している。

年度内に認定制度を作り、道路運送車両法が定める「普通自動車」や「軽自動車」など五つの区分に、「超小型車」を加えて6区分にする方向で検討する。
新たな区分ができれば、1963年以来、半世紀ぶりとなる。

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政府は超小型車を第1種原動機付き自転車(原付きバイクなど)と軽自動車の中間の車両として位置付ける方針だ。

地方を中心に、人口減を背景に路線バスなどが減る地域が多い中、高齢者でも手軽に運転できる超小型車の普及に取り組むことにした。

政府は自動車メーカーや自治体向けに超小型車の仕様を示す指針をまとめ、来月にも公表する。

その上で設ける認定制度に基づき一定の基準を満たせば、自治体が観光客に周遊に使ってもらう車などとして公道を走れるようにする。
その後、課税のあり方などを整備したうえで、メーカーに量産を促して普及を図る。

最初にタイトルを見たときには「良かった」と思ったのだが、記事を読んでいく内にどんどんと疑念がわいてきて、よくよく読んでみたら新たな利権作りそのものだろう、と判断した。

そもそも、高齢者が近場を移動する「足」としての利用のための車の新規格が必要というのがおかしいだろう。
高齢者が近場を移動する「足」の定義は、車というブツではなくて、使い方の問題であって「高齢者専用の車」なんてものをハードウェアとして作っても意味がない。
もうこの点で、全く無関係なものを一つにしている。

すごいのがこれで

その上で設ける認定制度に基づき一定の基準を満たせば、自治体が観光客に周遊に使ってもらう車などとして公道を走れるようにする。
どういう形にしろ、車を作って公道を走れないようにする、というのがあり得ないだろう。
公道を走らない車専用の規格なんてものを、作る合理性などあり得ない。
例えば労働安全衛生法とか、クレーンの規格などで十分だろう。現在もそれで問題無く運用している。

新規に車の規格作るのなら、公道走行が前提となるはずで、観光客が周遊に使おうがどうしようが、単なるレンタカー以外の何ものでもないだろう。なんでそこに「認定」とか言い出すのか?
話が逆で、認定する利権を作るために新規格を作ろうとしている、と疑ってしまう。

軽自動車の規格が、貿易障壁だと批判されている時代に、さらにワケの分からない規格を作って、さらに一層貿易摩擦を増やそうというのか?

規格というのは元もと、工学的な標準であって、社会でどう活用するのかは、規格とは本来的に別の物である。
そして自由経済では、規格を作る以前にニーズをキャッチアップして、非公式の製品が出回りそれが浸透して、ようやく社会的に意味のある規格を作ろう、という事になる。
この動きが近代産業の歴史そのものと言える。

自動車を多様化するのには大賛成であり、そのために自動車の規格を作るのも当然だと思う。しかし、使い方を規格の中に入れるのは明らかに間違っている。
実際に使い方をどうやって規格内に納める事が出来るのか?
そのための組織が必要になるだろう。これこそが今回の発表の狙いではないのか?

新たに車の規格を作るのであれば、全天候型オートバイ(カバードサイクル)の技術規格を作るべきだと思う。
普通のオートバイと同程度の1メートル以下ぐらいの幅にして、自動引き込み式の補助輪付き、定員二名の車室内容量を確保すると、サービス業務や単なる連絡などに使える。
ポイントは、2輪接地にすると燃費が稼ぎやすいところで、実用的で省燃費(電池でも同じ)な車を大量に生産する事が可能になるだろう。

5月 27, 2012 at 11:17 午前 国内の政治・行政・司法 | | コメント (9) | トラックバック (1)