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2011.09.30

茶のしずく石鹸・仙台地裁第一回口頭弁論

読売新聞より「茶のしずく訴訟、悠香側が原告の請求棄却求める

化粧品販売会社「悠香(ゆうか)」(福岡県大野城市)の「茶のしずく石鹸」による小麦アレルギー問題で、石鹸を使用した仙台市の女性が健康被害を受けたとして、同社を相手取り、慰謝料や治療費など約240万円の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が仙台地裁(近藤和久裁判官)であった。

同社側は、症状と石鹸使用との因果関係を明らかにするよう求める答弁書を提出し、請求棄却を求めた。

訴えによると、女性は2009年5月頃に石鹸を購入。使用を始めた数か月後に息苦しさや体の強いかゆみなどを感じ、医師から使用をやめても呼吸困難の発作を起こす恐れがあると診断された、としている。

悠香は10年12月、アレルギー症状を訴える利用者が相次いだため、小麦成分を含まない製品に切り替えたが、答弁書では

「使用でアレルギー体質になるという十分な科学的裏付けはなかったが、万一の事態を防止するために行った」
とした。

(2011年9月30日19時47分 読売新聞)

問題の石鹸(旧製品)による被害は、全国で被害対策弁護団が結成されているほどのものです。
「茶のしずく石鹸被害救済東京弁護団」HPより「全国弁護団情報


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 埼玉弁護団は9月下旬に相談会を実施する予定です(9月24日予定)。

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 ご連絡は郵便またはホームページのメールとさせていただきます。
       E.mail: info@chanoshizuku-kyuusai-tokyo.jp
 電話・FAXによるご連絡はご容赦ください。
 ホームページは「茶のしずく被害救済東京弁護団」と検索してもアクセスできます。
       http://chanoshizuku-kyuusai-tokyo.jp/ 
東京弁護団は次のとおり被害者を対象とした説明会を行います。
 目  的 ① 弁護団を結成した目的と今後の活動について
       ② 小麦アレルギーについての病状や治療について
       ③ 事業者に対する責任追及を行うための準備について
 日  時 9月10日(土)(3回とも内容は同じものです。)
       1回目 午前10時30分から午後0時00分
       2回目 午後 1時30分から午後3時00分
       3回目 午後 4時00分から午後5時30分
 場  所 東京都千代田区神田美土代町3-2 神田アベビル4階
         スター研修センター神田(4階H401号室)
 地  図 東京弁護団の説明会の地図は次のURLをクリックしてご確認ください。
        http://kanda-kc.net/access/img/kanda_mjap.jpg
 交通機関 都営新宿線「小川町」駅,地下鉄丸の内泉「淡路町」駅,地下鉄千代田線,「新お茶の水」駅のB6出口から,徒歩3分
        JR山手線「神田」駅,地下鉄銀座線「神田」駅から,徒歩6分
 参加費用 無料 ※事前の予約は不要です。

【神奈川弁護団】
 弁護団長 弁護士 芳野直子 事務局長 弁護士 沢井功雄
 連絡先  〒231-8873
          横浜市中区相生町1-15 第二東商ビル7階 横浜法律事務所
              弁護士 太田伊早子(担当)
              FAX045-662-6578
 ご連絡は郵便,FAXとさせていただき,電話によるご連絡はご容赦ください。

【愛知弁護団】

 連絡先 (以下のとおり,説明会の会場へ直接お越しください。)
 愛知弁護団は次のとおり被害者を対象とした説明会を行います。
 目  的 ① 弁護団を結成した目的と今後の活動について
       ② 小麦アレルギーについての説明
       ③ 事業者に対する責任追及を行うための準備について
 場  所 愛知県弁護士会5階
       〒460-0001 名古屋市中区三の丸一丁目4番2号
 地図・アクセス http://www.aiben.jp/page/frombars/map.html
 日  時 9月6日(火)(2回とも内容は同じものです。)
       1回目 午後2時00分から午後4時00分まで
       2回目 午後6時00分から午後8時00分まで
 参加費用 無料

【大阪弁護団】
 弁護団長 弁護士 児玉憲夫 事務局長 弁護士 日高清司
 連絡先  ホームページ  http://www.chaben-osaka.com(9月1日開設予定)
       メールアドレス  info@chaben-osaka.com
 専用FAXは9月8日以降に開設予定です。
 大阪弁護団は次のとおり被害者を対象とした説明会を行います。
 場  所  大阪弁護士会館2階
         〒530-0047 大阪市北区西天満1丁目12番5号
 アクセス   http://www.osakaben.or.jp/web/02_access/index.php
 日  時  9月7日(水)午後1時00分から午後3時00分まで
 参加費用 無料

【福岡弁護団】
 福岡弁護団は次のとおり被害者を対象とした説明会を行います。
 目  的 被害者への情報提供と弁護団の方針について
 日  時 9月30日(金)午後1時~
 場  所 アクロス福岡 国際会議場
         〒810-0001 福岡市中央区天神1丁目1番1号
 参加費用 無料
 ホームページ  http://www.chanoshizuku-higai-fukuoka.net/index.html
   

被害とはなにか?については、「茶のしずく被害者福岡弁護団」のHPより「「茶のしずく石鹸」被害とは?」では次のように説明しています。

「茶のしずく石鹸」は,2004年3月から,株式会社悠香(本社:福岡県大野城市)が販売している薬用洗顔石鹸です。

通信販売で大ヒットしていました が,2010年12月までの商品に含まれていた小麦由来成分によるものと思われるアレルギー被害が拡大しています。

「茶のしずく石鹸」によるアレルギー症状には,顔や目の回りのかぶれといった皮膚障害のほか,全身のかゆみや呼吸困難など,重篤な症状となるケースも少なくありません。

急性アレルギー反応(ア ナフィラキシー)を発症して一時意識不明になった人も複数みられるようです。

厚生労働省によれば,アレルギー被害の原因は,2010年12月7日以前に販売された「茶のしずく石鹸」に含まれていた「グルパール19S」という加水分解コムギ末(水解コムギ末)であるとされています。
「グルパール19S」は,他の加水分解コムギと比べ分子量が大きいことから,免疫 反応を引き起こしやすく,皮膚などから体内に吸収されたことによって運動誘発小麦アレルギーを引き起こしたものと考えられています。

運動誘発性というのは, パン,うどん,パスタなどの小麦製品を食べた後,運動をすることによってアレルギー症状が発症する性質のあることを意味しています。

株式会社悠香は2010年12月8日以降に販売された「茶のしずく石鹸」から,一切の小麦由来成分を取り除いており,2011年5月20日から,2010年12月7日以前に製造販売された「茶のしずく石鹸」の自主回収を行っています。

少々乱暴な説明をすると、この石鹸によって小麦アレルギーになってしまうと、小麦を含む食品を食べると、アレルギー症状が発生してしまう、という一生涯の問題になる可能性があります。

そして、今回の仙台地裁での第一回口頭弁論になったわけですが、被告メーカー側は原告(被害者)に「因果関係の立証」を求めました。
一応、厚労省の見解が出ていますから、原告側はこれで十分という姿勢で裁判を進めるのではないか?と思いますが、いわゆる公害裁判などではかつて、被害者に立証を求める一方で、企業側が各種データを隠すといったことがありました。

現在法案提出が予定されている、集団的消費者被害救済では、対象になりうる事件です。
このような状況の現在時点で、「原告(被害者)に被害原因の証明を求める」といった手法が通用するものかどうかを注目したいと思います。

9月 30, 2011 at 09:12 午後 事件と裁判 | | コメント (1) | トラックバック (1)

2011.09.29

737の背面飛行

読売新聞より「副操縦士がスイッチ間違えて…全日空機背面飛行

「旅客機が一時、ほぼ背面飛行をしていた」。

那覇発羽田行き全日空140便(エアーニッポン運航)の急降下トラブルの際の詳しい機体状況が28日、判明し、失速寸前の危険な状態に陥っていたことに、航空関係者は強い衝撃を受けた。

「旅客機がこんな姿勢になることは通常、あり得ない。大事故につながる可能性もあった」
との声も上がった。

運輸安全委員会の発表によると、飛行記録装置(DFDR)データ解析の結果、機長のトイレ中に操縦室に一人でいた副操縦士が、ドアロックを解除するスイッチと間違えて、機首の向きを変える方向舵を動かすダイヤル式スイッチを2回、計約10秒左に回していた。

その結果、機体は左旋回しながら左に大きく傾き、機首が下がって急降下したとみられるという。

全日空によると、旅客機は通常、旋回時の傾きは30度以内、機首の角度も上に20度、下に10度の範囲内で運航している。今回の左への傾きが131・7度、機首の角度が下向きに35度という数値は、

「危険回避などで急な操作を必要とするケースでも、到底考えられない数値」(全日空関係者)
という。

(2011年9月29日02時00分 読売新聞)

「737-700が急降下」で説明した通りに、見えないところにあるダイアルを手探りで回すわけですが、コックピットのドアロックと方向舵トリムはほとんど同じ場所にあって、取り違える可能性が大きい構造です。

その結果として背面飛行のようになってしまった、ということで当初急降下と伝えられていたので方向舵ではなくて補助翼のトリムスイッチかな?とも思っていましたが、基本的に失速でしょうね。

飛行機が空中に浮いているためには、重量を揚力で相殺しなければなりません。
しかし、揚力は翼の鉛直方向の投影面積と速度で決まります。

単純化すると、飛行機が90度傾いて揚力が地面に対して横向きになれば、飛行機は浮いていることが出来ず降下します。
機体を傾けただけで降下してしまいます。

その一方、水平にとんでいる場合には速度を上げると、揚力が増加して上昇し、速度を下げると揚力が減少して降下します。
一言で言えば飛行機が空中に浮いているためには、機体重量・速度・姿勢のバランスが取れていることが不可欠です。

今回は、パイロットが身動きできなくなるようなGが掛からなかったから、リカバリーできたのであって過去には姿勢を乱した機体でパイロットが身動きできなくなってそのまま墜落してしまった事故もあります。

「アエロフロート航空593便墜落事故」

こんな事を考えると、極めてラッキーというべき事故であって、わたしはフェイルセーフの観点からは間違えたら致命的な結果になるスイッチの配置に大いに問題があると思います。

9月 29, 2011 at 10:49 午前 事故と社会 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2011.09.25

プーチン大統領復活

サンケイ新聞より「露大統領選 権力闘争に敗れたメドベージェフ氏 佐藤優

2011.9.25 06:45 (1/2ページ)

ロシアのプーチン首相の大統領選出馬が決まった背景には、メドベージェフ大統領の力不足、このままでは国家が崩壊するというプーチン首相と官僚、国会議員ら政治エリートの強い危機意識があった。

メドベージェフ氏は再選への強い意欲を持っていたが、日本や中国をめぐるプーチン氏との戦略の違いから、大統領職を辞さなくてはならない“包囲網”を敷かれてしまっていた。

プーチン氏は中国をアジア最大の脅威と見なし、それに対抗するため日本との関係を重視していた。
しかしメドベージェフ氏が対日関係悪化を招き、日本というカードを使えない状況を生み出してしまっていた。

メドベージェフ氏の最大の失敗は対北朝鮮外交だ。

メドベージェフ氏は北朝鮮との関係改善で国際社会での地位向上を目指す戦略を打ち出したが、プーチン氏は北朝鮮が日本との間で拉致問題を抱えている事実を強く認識していた。
さらに大統領は天然ガスを韓国、北朝鮮に送る方針を示したが、これはガスの対日輸出が細ることを意味する。
今回、北朝鮮の金正日総書記はモスクワを訪問しなかったが、これはプーチン氏側が金総書記の公式訪問という形を取らせなかったためだ。

またメドベージェフ氏はロシアのナショナリズムをあおるため北方領土を訪問し、領土交渉は完全にゼロの状態に陥った。

プーチン氏は(平和条約締結後の歯舞、色丹両島の日本への引き渡しを定めた)「56年宣言」をロシアにとって「義務的なもの」と認識しており、この点でも2人の戦略は大きく異なる。

ただ、プーチン氏が親日家だというわけではない。
中国に対抗するために日本が大事だという、乾いた力の外交の考えを持っているということだ。

プーチン氏が大統領となれば、日本との関係ではまず北方領土問題が動き始めるだろう。

交渉は大変で、ロシアが四島をすぐに返すということは考えられないが、日本人の感情を逆なでするやり方はないだろう。
また日本へのガス輸出でも、対中牽制(けんせい)という意味合いから日本に優先的に送ると考えられる。

ただ、プーチン氏はタフ・ネゴシエーターだ。それに向き合うだけの外交的な基礎体力が日本側にあるだろうか。
野田佳彦首相は外交に弱いという側面が否めず、ロシアに“してやられる”可能性は少なくない。(談)

【プロフィル】佐藤優

さとう・まさる昭和60年外務省入省。63年から平成7年までロシアの日本大使館勤務、10年に国際情報局分析第1課主任分析官。21年7月失職。主な著書に「国家の自縛」など。

サンケイ新聞が佐藤優氏の分析を載せたのですから、それだけで「!?」な感じではありますが、それでもこういう解説は聞かないと分からないものです。

事実として、メドベージェフ大統領の施策はかなりの疑問符付きで、北方四島への特別な支援や北朝鮮経由で韓国まで延ばすパイプラインの敷設などは、経済合理性の観点からはマイナスでありましょう。

にもかかわらずこんな施策を推し進めたのは、日本に対抗するため、ぐらいしか理由が想像できません。
実際にもウラジオストック港などでの日本からの貨物に対する規制、特に中古車輸入制限では反対運動が起きました。

考えてみると、これは戦前の日本が満州に進出した時と同じような問題ではないのか?

当時の日本から見ると、満州は中国とロシアの間の不安定な地域でありました。だから、満州に進出という無茶をやったのですが、今ロシアから見ると北朝鮮が不安定地域であることは明らかでしょう。

ロシアが実際に北朝鮮に進出したら、間違えなく中国と対立することになるでしょう。
プーチン首相などの考え方は、北朝鮮に白黒を付けることはしないで放置、その状態を維持するために日本に中国と対峙させる、ということでしょう。

戦前の日本は、ソ連との連携によって満州を安定化させることを考えたのでしょうが、満州に進出したために中国と戦争になってしまった。
この地域に進出することが、戦争に近づくという意味でメドベージェフ大統領の施策はロシア国内からも批判されている、と理解して良いようです。

9月 25, 2011 at 10:49 午前 海外の政治・軍事 | | コメント (0) | トラックバック (0)

神世界・元警視逮捕

読売新聞より「神世界グループ「教祖」の逃走助けた元警視逮捕

「神世界」グループの霊感商法事件で、神奈川県警は24日、元同県警警視(55)(東京都千代田区永田町)を犯人隠避の疑いで逮捕した。

発表によると、元警視は、最高幹部(53)に対して組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑の逮捕状が出ていることを知りながら、8月18日頃から9月12日頃までの間、逮捕を免れさせる目的で最高幹部(教祖)を手助けした疑い。

グループ関係者の男性に対し、最高幹部(教祖)の潜伏先になった大阪市の短期賃貸マンションの契約を指示したという。元警視は24日夜、横浜市内の警察署に出頭し、調べに対し「全ては裁判官の前で話します」と供述している。

元警視は県警時代に、要人警護などを担当する公安2課の課長代理や、外事課国際テロ対策室長、警備課長などを歴任。同グループの系列会社元社長の女(公判中)が運営するサロンで、経理を担当するなどしていたことが発覚し、2008年2月に懲戒免職になった。

女は今年3月、詐欺罪で起訴されたが、勾留中だった4月、元警視はこの女と結婚し、公判の傍聴にも姿を見せていた。

(2011年9月24日22時39分 読売新聞)

この元警視は、ずいぶんと神世界に関わっていることになります。
何がそこまで深くこんな組織に関わることになったのか真相解明が必要ですね。

  1. 警察の部下に神世界への出資などを斡旋
  2. 神世界のフランチャイズだった都心のマンションの保証人になっていた
  3. このフランチャイズ店の経理を担当していた
  4. 逮捕されたが、起訴されずに懲戒免職
  5. フランチャイズ店の元所長の女性の公判中に、この女性と結婚。ネットでは話題になった。
  6. 教祖が組織的詐欺で逮捕状が出たことで、教祖の逃亡を手助け
  7. 教祖とともに大阪にいる時に、教祖が逮捕された。元警視はその場からは逃走
  8. 横浜市の警察署に出頭して逮捕されたが、黙秘している。

こういうヘンテコなことになるのは、ホームオブハート事件でも見られたことで、ホームオブハート事件が裁判の終結に至ったのは、訴えられていたX-JapanのTosh1の転向によるものです。

長期に渡る裁判の証言全部が違っていたというのですからすごい。
しかも本人は自己破産。

こういう常識では考えられないことが起きるのがカルト事件の特徴の一つです。
裁判を通じて事件の内容が明らかになっていくところもありますから、神世界裁判も注目です。

9月 25, 2011 at 10:24 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)