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2011.07.29

エレベータのケーブル破断した?

読売新聞より「地下鉄駅でエレベーター落下、ロープ全3本切断

東京メトロは29日、東京都練馬区の有楽町線・副都心線平和台駅で26日午後3時頃、エレベーターが数メートル落下する事故があり、乗っていた50歳代の女性が、尻や肘に2週間の打撲傷を負ったと発表した。

発表によると、事故があったのは、地下1階と地上とを結ぶエレベーター(高低差約7・5メートル、定員11人)。

上昇中に急に落下し始め、非常停止装置が作動して止まったという。

同社などが調べたところ、エレベーターのかごをつり下げている直径1センチの金属製ワイヤロープ3本が全て切れていた。

メンテナンス会社の三菱電機ビルテクノサービスによると、エレベーターは2004年1月に導入。

今月14日に目視による定期点検が行われた際には異常は確認できなかったが、事故後の調査でロープにさびが見つかった。

東京メトロは事故後、同型のエレベーター64台のロープを緊急点検し、さびが発見された4台のロープを交換したという。

機械を使ってロープの強度などを測る点検は年1回で、昨年9月に行っていた。

三菱電機ビルテクノサービス広報室は「ロープ全てが一気に切れるという事態は過去に例がない。原因究明に全力を挙げる」としている。

(2011年7月29日13時39分 読売新聞)

エレベーターのケーブルが切れて落下したなんて事故は聞いたことが無いし、おそらくは実際に起きていないのだろうと思います。

今回の事故は、3本のケーブル全部切れたとのことですが、確かエレベーターのケーブルは一本でも十分に余裕があるはずで、一本が切れたからその衝撃で残りの二本も切れた、という可能性もあまりないだろと思います。

疑わしいのは、ケーブルの交換工事のミスで正しく設置されておらず、固定部が外れたといったことではないでしょうか?
個人的には、地下鉄有楽町線平和台駅は利用しているところなので、いささか気持ちが悪いです。

7月 29, 2011 at 02:23 午後 もの作り | | コメント (4) | トラックバック (0)

航空大学校機の事故調査の問題点

サンケイ新聞より「計器のみで飛行する訓練中に事故? 北海道警が現場調査へ 航空大の小型機墜落

2011.7.29 08:06

北海道帯広市の航空大学校帯広分校の4人乗り小型単発プロペラ機が訓練中に芽室町の山中に墜落し、教官ら3人が死亡、訓練生1人が救助された事故で、道警は29日午前、墜落現場を調査する。

運輸安全委員会の航空事故調査官も同日、帯広分校で聞き取り調査。

小型機は28日午前に帯広空港を離陸した後、消息を絶った。午後になり空港北西約30キロの剣山で、機体や機長(44)らとみられる3人の遺体が見つかった。訓練生(23)は現場から約2キロの林道で歩いているところを保護された。

帯広分校によると、訓練生は

「事故当時、計器のみで飛行する訓練のため、機外を見ないよう視界の一部を遮るフードをかぶって自分が操縦していた」
と話している。

なんだって、航空事故で先に警察が調査して、その付け足しのように事故調が出て来るのか?

これでは、まともに事故調査になるわけがない。

今回の事故は、機体の故障などでは無さそうなのだが、報道では飛行中に出火した、というのがあった。
こんな情報が飛び出してくるのは、あっちこっちで現実を読み解くことが出来ない記者などが乱雑に取材しているからだろう。

事故調査が重要なのか、3人死亡の加害者の特定が重要なのか、という一見無関係に見えることが、実はtrade-offの関係にあり、それを判定するのがキチンとした報道だ、という当然のことを忘れているから、後から批判が出て来る。
これは、福島原発事故後の政府の対応も同じだ。

犯人逮捕だけですっきりする社会を卒業するべきなのだと思う。

7月 29, 2011 at 09:34 午前 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.28

中国高速鉄道・赤信号であるべきところが緑信号?

読売新聞より「国高速鉄道、信号「赤」に変わらない重大欠陥

【温州(中国浙江省)=比嘉清太】
新華社通信によると、中国浙江省温州で起きた高速鉄道事故で、国務院(政府)の事故調査チームは28日、第1回全体会議を開き、

「温州南駅の信号機に重大な設計上の欠陥があったうえ、落雷で信号機が故障し、赤信号を表示すべき区間の信号機が誤って緑の信号を表示した」
との初期分析結果を報告した。

後続の列車が緑の信号を見て走行を続け、追突した可能性を指摘したものだ。

中国中央テレビによると、温家宝首相は27日、国務院の緊急会議を開き、

「調査結果を社会に発表し、国民に誠意と責任のある説明を行わなければならない」
と強調した。
温首相は28日、現地入りした。負傷者や遺族らを見舞う予定。

(2011年7月28日11時44分 読売新聞)

こんな報告が出て来る状態なのに、それ以前に運行してしまうのは危なすぎるでしょう。

かなりの混乱ぶりですが、背景には中央政府(共産党)の権力争いがあるのだそうで、どこにどう影響が出るのか予測が出来ない今回の事故です。

7月 28, 2011 at 12:26 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

津波で死亡したから、損害賠償請求訴訟。

読売新聞より「津波で25人死亡の自動車学校、遺族が提訴へ

宮城県山元町の常磐山元自動車学校が東日本大震災の津波に襲われ、送迎用マイクロバスなどに分乗して帰宅しようとしていた18~19歳の教習生25人が死亡した。

25人の遺族は「学校が迅速に避難させていれば犠牲者は出なかった」として、同校側を相手取り、総額約17億円の損害賠償を求めて9月に仙台地裁に提訴する方針を固めた。

同校が遺族会に行った説明などによると、3月11日午後2時46分に地震が起きると、教習生ら約40人は校舎外や車外に出た。校舎が壊れた恐れがあり、寒さをしのぐため、教官らの指示で何台かのマイクロバスに乗り込んだ。

「地震直後、教官らには『1時間後に教習を再開するので、少し待っていてください』と大きい声で言われた」と、助かった女子大学生(19)は証言する。

しかし、同3時20分頃に停電し、同校側は教習生を帰宅させることにした。

教習生らはマイクロバスやワゴン車、教習車計7台に分乗して同3時40分頃から順次出発。約10分後に山元町の沿岸部が津波に襲われ、7台のうち、山の手に向かったワゴン車と教習車を除く5台がのみ込まれた。

死亡した教習生25人は、5台に乗っていた23人と、路上教習を打ち切って同校に戻った後、徒歩で帰宅していた2人。

同校側も、校舎が津波で壊滅し、マイクロバスなどを運転していた教官4人と、学校にいた校長や教官、事務員ら5人が犠牲になった。

遺族会によると、同校側は「津波の際の避難マニュアルは用意しておらず、対応に危機感がなかった」ことは認めたという。だが、話し合いを重ねている途中、代理人弁護士から「このような大規模な津波は予見できなかった。仮に予見が可能だったとしても、生徒たちは自ら避難することができた」などとして、一連の対応に過失はなかったと主張する文書が遺族に送られてきたという。

(2011年7月28日09時18分 読売新聞)

教習生25人の損害賠償請求総額が17億円ですから、一人あたり平均の損害賠償請求額は6800万円となります。
一言で言えば、全ての責任が自動車学校にある、という請求内容だと読めます。

まことにお気の毒ではあるけど、津波での死亡の原因の全てが自動車学校などにある、という論理構成は無理がありすぎるでしょう。

交渉の経過によって提訴となったのだろうとは思いますが、ちょっと無謀な提訴であるように感じます。

もともと、損害賠償ですから自動車学校の過失によって教習生が亡くなった、という関係が必要ですがこのケースでは、自動車学校の車に乗っているときに、津波に襲われたわけでそこを過失と捉えると、津波の危険があるのに車に乗せたから、ということになるでしょう。

普通、津波の危険を十分に理解していれば、車には乗せないでしょうね。
車に乗せたのは、危険がないと考えていた、となりそうです。

自動車学校の対応と、死亡との因果関係を証明する事も、困難であるように思えます。

7月 28, 2011 at 10:00 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.27

検察官も可視化は効果あり

読売新聞より「取り調べ可視化、検事の8割が「効果あり」

法務省が全国の検事を対象に、取り調べの録音・録画(可視化)に関するアンケート調査を実施した結果、可視化によって適正な取り調べの確保に効果があると答えた検事が8割近くに上ることが分かった。

一方、可視化で容疑者が真相を供述しづらくなることを懸念する検事も9割に達した。

同省は可視化に関する見解を8月にまとめる方針だが、半数近い約500人が、罪を認めた場合に求刑を軽くする「司法取引」の導入の必要性を指摘しており、新たな捜査手法の導入が今後の焦点となる可能性がある。

同省は2009年10月、法相らによる可視化の省内勉強会を設置した。アンケートは、国内外で行われている可視化の状況調査の一環で実施され、今月中旬の勉強会で報告された。

(2011年7月27日14時38分 読売新聞)

現場から、効果ありという判断が出てきたのだから、部分的にでも次の段階として、「完全可視化体制」をテストしてみれば良い思います。

「可視化で容疑者が真相を供述しづらくなる」というのは、懸念があるとしても、本当に「しずらくなる」のかは判りませんよね。
「しずらくなる」というのは、相対的な程度問題なのだから、多数例の比較でもしない限り分からないまま。
懸念材料いえば言えるけど、逆に「可視化によって、供述しやすくなる」も考え得ることですから、あまり意味がないように思います。
むしろ、録画の技術レベルを上げるのにはどうするのか?といった議論が必要でしょう。

真相解明のために、司法取引は必要でしょう。
特に、事故調査において、真相を隠した方が罪が軽くなる、というのでは事故原因究明をさせない、というのと同義語です。

7月 27, 2011 at 04:21 午後 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (0)

軽率ツイートって、そういう問題か?

サンケイ新聞より「「軽率ツイート」大騒動に 高級ホテル、有名メーカー相次ぐ謝罪

2011.7.27 10:19

短文投稿サイト「ツイッター」をめぐっては軽率なツイート(書き込み)が騒動に発展するケースが絶えない。

関係者の謝罪も相次いでおり、専門家は

「注目を集めたいだけの軽率な書き込みが多い。何百万人が見ているという意識が重要」
と呼びかけている。

「今夜は2人で泊まるらしい」。今年1月、サッカー元日本代表と人気モデルが東京都内の高級ホテルで会食している様子を、女性従業員がツイッターで暴露。
ネット利用者から批判が殺到し、ホテルが総支配人名で謝罪した。

5月には有名スポーツ用品メーカーの従業員が、同社直営店を訪れたJリーグ選手を中傷するツイートを投稿し、同社が選手に謝罪。
この従業員は騒動後、同社を退社した。

今月に入っても、なでしこジャパンの熊谷紗希選手(20)が出席した飲み会の会話や写真が同席した男子大学生によって投稿され、熊谷選手が謝罪。

共同通信社などが立ち上げたサイトの公式ツイッターでは、スタッフが「やはり死刑は世界に誇れる極刑ニャーッ」などと書き込み、内部の注意処分を受けた。

ネットの表現に詳しい甲南大学法科大学院の園田寿教授(刑法)は

「ツイッターはフォロワー(登録読者)だけが見ていると錯覚しがちだが、転送で何百万人にも広がる可能性がある」
と指摘。
「職務上知り得た情報は特に注意が必要。自分は『情報を発信している』というある種の緊張感が必要だ」
と話している。

この記事で紹介されている事件は、今までのネットワーク利用とツイッターはちょっと以上に違うことを示していると感じます。

パソコン通信時代には、多くの企業から「パソコン通信を使ってユーザーサポートをしたいのだが」という相談がありましたが、わたしはほぼ全部の企業に「止めた方がよい」と説得しました。
インターネット以前ですから、ネットを使える人が非常に少なくて、企業で考えた場合、担当者一人が企業を代表してユーザーと対面することになります。

今なら、企業HPでは複数の担当者が多くの視点でチェックするのが常識になっていますが、当時はそのような人材を企業内で用意することが出来ませんでした。

しかし、パソコン通信にしろHPにしろ、個人が勝手に情報発信できるものではなかった。

その後、匿名掲示板などが出来ますが、これにも管理者がいて外部からの発言削除要請に対応する、などが機能していました。

その意味では、ツイッターは即時であり、個人が勝手に書ける、なのですから今までのネット上の問題発言とは、今のところレベルが違います。
特に、即時に転送しますから、情報伝達のコストパフォーマンスがよいとでも言うのでしょうか、いわば「拡大しすぎ」の傾向に進むのは当然でしょう。

今後考えられるのは、職場からの個人的情報発信は、それだけで懲戒事由になる、といったところでしょう。

普通に考えると、企業内のうごきを電話で実況中継する奴が許されるわけがないのであって、ツイッターに書き込むとは電話どころか放送しているようなもの、被害があろうが無かろうが厳罰に処する、となって不思議は無いです。

7月 27, 2011 at 11:44 午前 ネットワーク一般論 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.26

首相も経産相も役所も、現在の状況に適応できない。

毎日新聞より「海江田経産相:電力需給情報開示 首相との相互不信に拍車

海江田万里経済産業相は25日の参院予算委員会で、菅直人首相が経産省に対し電力需給に関するすべての情報を開示するよう文書で求めたことについて「持っている情報を隠し立てしたことは一度もない」と批判した。

外部からの情報公開請求に担当府省が応じないケースがしばしば問題になるが、首相が特定の府省に情報開示の指示文書を突きつけるのは異例。
電力不足が全国的に広がるなかで、所管大臣の海江田氏と首相との相互不信に拍車がかかっている。

問題の文書は首相が内閣官房の国家戦略室に指示して作成させた。「脱原発」を打ち出した首相は民間企業の自家発電や水力発電による「埋蔵電力」を需給計画に組み込みたい考え。経産省が「自家発電の余剰分は160万キロワット」と報告すると、首相は「そんなに少ないはずがない」と激怒し、詳細なデータを提出するよう求めた。

「経産省から話を聞く中で明確にならなかった点について、国家戦略室のスタッフがもう少し具体的に示してもらいたいとの趣旨で出した」

首相は25日の参院予算委で、情報開示を求めた経緯を説明したが、背景に官民挙げて原発を推進してきた経産省への不信感があるのは明らか。同省内からは「どうすれば信じてくれるのか分からない」との不満も漏れる。

海江田氏は答弁で「(指示を)文書でいただいたが、これまでと同じようにしっかりと(情報を)出すつもりだ」と情報隠しを強く否定。加藤修一氏(公明)が「隠し玉、埋蔵電力はないのか」とただすと、「そういう言葉を使う人の中には、何か隠しているんじゃないかという思いがあって使う人がいる」と述べ、経産省の報告を信用しない首相の姿勢を暗に批判した。

海江田氏は九州電力玄海原発の再稼働を首相に止められ、「いずれ責任を取る」と辞任の可能性も示唆。首相はその後も政府内調整なしの「脱原発」会見など海江田氏の面目をつぶすような振る舞いを続けており、野党は「閣内の意思疎通が全くとれていない」と政権批判を一層強めている。【西田進一郎】

経産省が「自家発電の余剰分は160万キロワット」と報告すると、首相は「そんなに少ないはずがない」と激怒し、詳細なデータを提出するよう求めた。

こんな具合に「怒って」も意味無いでしょう。

この問題に直結するのか分かりませんが、日本では行政というか日本国の運営自体が、縦型というかカスケード構造を良しとしていて、平行して別のところで同じことをする、という仕組み自体がありません。
仮にそういう仕組みを作っても「上なのか下なのか」とやってしまう。

原発問題を例にしても、「推進するのか、廃止するのか」という白黒しかない、のは日本全体に広がっている構図です。

これ自体は決定の問題だから良いように見えますが、代替案といったものやメリット対デメリットといったものを総合して考える機能自体が無くなってしまっている。

そこらを総合的に考えよう、と近年注目されているのが畑村先生の「失敗学」とか、中西準子先生の「リスクマネジメント」でしょう。

では、今までの行政ではこのような事を全くやっていなかったのか?と言うと、じつはお役人は非常に有能なので「全く正反対の報告書を作れる」などと以前から言われていました。
いかにも、日本的なさじ加減の世界だったのだな、と感じます。

こんな、いい加減なことをやっているから、公害問題についての広範囲な検討も、何年経っても変わらない。
同じことを繰り返しています。

そうこうしているうちに、どんどんと「有用だ」とされるものだけが残って、それ以外消えていくからますます社会は余裕が無くなってくる。

わたし自身は、「反団地運動」を展開するべきだと思っています。

団地といっても住宅団地だけを指すのではなく、工業団地なども対象にします。

大昔の事になりますが「杉並ゴミ戦争」というのがありました。
これは、本質的に「自宅のそばにゴミ処理工場を置くな」というもので、「そばに置くな」だから「他所に持っていけ」これでは、衝突になって当然でなぜその当然のことが大運動に出来たのかが今でも不思議です。

幼稚園児のいる家庭は、近くに幼稚園が必要と言い、病院や葬儀場などを嫌悪する傾向があります。
これが、高齢者の多い地区になると、幼稚園はうるさいと嫌われます。

この事自体は、当たり前ですが団地化すると年代が揃ってしまいます。つまり社会が単純化します。
団地化の目的は、単純化によってコストダウンを図るもので、言葉を変えれば「問題の先送り」でありましょう。

社会は多様化していて当然であって、商店街、住宅、工場、農場、病院、葬祭場、刑務所、学校などが同一地区にある方が本来の社会のあり方である、と思っています。

首相と経産相のケンカは、単純化しすぎの社会にしか適応できない人たちの、バカなケンカなのだと思います。

7月 26, 2011 at 01:07 午後 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (0)

中国の高速鉄道、日本の原発

毎日新聞より「中国高速鉄道:早期「幕引き」に反発強まる

【温州(中国浙江省)隅俊之】
中国浙江省温州市で23日に起きた高速鉄道事故で、中国当局が事故車両を埋めたり、事故から1日半で運転を再開したりしたことに大惨事の「幕引き」を急ごうとしているとの反発が中国国内で強まっている。

救助活動が打ち切られた後の24日夕、車両から2歳の女児が見つかったことにも「救助活動の打ち切りが早過ぎた」との批判が出ている。

中国メディアによると、中国当局は24日朝の時点で「車両内からの生命反応はない」と発表。生存者がいる可能性は低いとして大規模な救助活動を打ち切り、重機を使った車両の撤去作業に重点が移された。
だが24日夕、追突されて高架橋にとどまっていた列車の最後尾車両で、救助隊員が車体を解体しながら遺体を収容した際、わずかに動く女児の手を見つけ、事故発生から約20時間ぶりに救出したという。

新華社電によると、事故の死者は25日夜までに39人に達した。

中国当局が早期の事態収拾を図ろうとする背景には、高速鉄道の信頼回復を急ぐ必要性に迫られている事情があるとみられる。
鉄道省の王勇平報道官は24日の記者会見で、「事故は国内的にも国際的にも重大な影響をもたらした」と認める一方で、「中国の高速鉄道の技術は先進的で我々は自信を持っている」と強調した。

毎日新聞 2011年7月26日 1時41分(最終更新 7月26日 9時18分)

原因も明らかでなく、世界初の高速鉄道の追突事故を起こしたのに、「中国の高速鉄道の技術は先進的で我々は自信を持っていると言われても滑稽に感じてしまいますが、日本でも3月11日以来の「安全です」発表は主にアメリカの現場などから、強く非難されていました。

日本は中国政府などを批判できる立場にはありません。

正に「人の振り見て我が振り直せ」そのものでありましょう。

7月 26, 2011 at 12:30 午後 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.25

中国・高速鉄道追突その2

朝日新聞より「事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線

中国浙江省で23日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた24日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまった。

事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。

夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。

わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。

空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。

深さ4~5メートル、幅も約20メートルと大きい。

午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。

計器が詰まっている運転席も壊した。
そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。(温州=奥寺淳)

なんともすごい話で、日本も事故原因調査という点では誉められたものではないのですが、調査しないことを前提に後処理をするというのでは、どこにも通用しません。

時刻表では、追突した列車が先に通過しているはずなのだそうで、どうも一体化した運行管理をしていないのではないのか?という印象が強いです。

同じ線路上を走っている列車の片方が、落雷で停車したのに速度を落とさないで追突した列車が走っていた、ということ自体が普通はあり得ません。
また、そもそも列車の無線通信はどうなっていたのか?

ひょっとすると、列車がどこを走っているのか?というデータがどこにも無い、つまり「予定しかない」管理体制であったのではないのか?と疑われます。

7月 25, 2011 at 08:45 午前 もの作り | | コメント (1) | トラックバック (0)

2011.07.24

中国・高速旅客鉄道追突

朝日新聞より「「夢の鉄道」無残な姿 雨で救出難航 中国版新幹線脱線

高架から落ちた車両が横倒しになり、無残な姿をさらしていた。中国・浙江省で23日に起きた高速鉄道の衝突、脱線事故。中国の威信をかけた「夢の鉄道」の事故に、市民らも衝撃を隠せない。

「雷のような大きな音が響いた」。事故当時、現場付近の路上にいた男性は地元の報道機関に事故発生時の様子を語った。「音がして振り返ると列車が衝突していた」。すぐに付近の住民に知らせ、救援を求めたという。

事故は午後8時半過ぎ、浙江省温州付近で起きた。中国政府系の通信社・中国新聞社が乗客の話として伝えたところによると、

先行する列車が減速したところに後続の列車が突っ込んできた。
脱線したのは、最後尾の15両目と16両目の車両
だという。

現場は高架だった。中国国営新華社によると、高さは20~30メートル。
事故から間もなく撮影されたとみられる写真をみると、少なくとも2両がコンクリート壁をなぎ倒して脱線、落下した模様だ。
1両は地上に完全に落ちて横倒しになり、1両は片側が高架部分にひっかかって直立するような形になっている。

落下した車両には「和諧号」の文字。
外壁がめくれ上がり、一部は外形をとどめていない。暗闇を照らすライトのもとで、駆けつけた救急隊が懸命に乗客らの救出にあたっている。
脱線した車両からは一部の乗客が自力で逃げ出したが、60~70人が救助を待っているという。

地元の報道によると温州市内の病院には、腰の骨が折れた50代の女性や、頭部をけがして全身血だらけとなった複数の乗客など、負傷者が次々と救急車で運び込まれているという。

だが、救援作業は難航している。地元報道によると現場付近は道路が狭く、雨でぬかるんでおり、大型の救援車両が近寄れる状況でないという。(林望=広州、西本秀)

読売新聞より「中国高速鉄道が停止中の列車に追突、11人死亡

【北京=関泰晴】
新華社電などによると、中国東部・浙江省温州で23日午後8時半(日本時間同9時半)頃、

北京発福建省福州行きの高速鉄道列車が、
止まっていた浙江省杭州発福州行きの別の高速鉄道列車に追突、
杭州発の列車の2両が橋から川へ落ちた。

新華社は、この事故で11人が死亡、89人が病院に運ばれたと伝えた。上海の日本総領事館は日本人が事故に巻き込まれていないかどうか調べている。突貫工事が続いた中国の高速鉄道は、安全性をめぐって不安の声が出ていた。

中国中央テレビによると、

事故当時に付近で落雷があり、信号システムが故障した杭州発の列車が線路上で止まっていたという。
追突された列車は満員で、1300~1400人の乗客がいたとの情報もある。落下した車両に乗客が閉じ込められている模様。現場で消防当局の救急隊員が乗客の救出にあたっている。

(2011年7月24日01時46分 読売新聞)

朝日新聞より「脱線、運行システムトラブルか 日本技術は車両のみ

中国の高速鉄道事故。何が起きたのか。

日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者によると、中国の高速鉄道で日本の技術が採用されているのは車両だけで、
信号などの運行システムは中国独自のものが使われているという。

この関係者は

「パンタグラフの損傷など車両自体の問題でなければ、運行システムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム上のトラブルとしか考えられない」
と指摘する。

日本の新幹線の場合、輸送指令室による制御に加え、車両同士が一定の距離以上に近づかないために幾重もの対策が講じられている。

「他に考えられるとすれば、レールなど構造物の問題もありうる。
中国の高速鉄道は日本やドイツなど多くの国の技術の寄せ集め。
何が原因か解明するのは容易ではないだろう」
と話す。

国内外の鉄道に詳しい専門家によると、

中国の高速鉄道では一つの路線に異なる方式の信号システムが使われている場所がある
という。

この専門家は

「列車同士が衝突や追突をしないため、一定の区間にほかの列車を入れないというのが世界共通の鉄道の安全の原則。
今回の事故は、信号や制御システムに何らかのトラブルが起きた可能性がある」
と指摘。
複数のシステムの制御が適切だったかどうかもポイントとみる。

なんというか、似て非なるもの、としか言いようがないですね。
中国の技術力の信用は一気に下がってしまった、と言って間違えないでしょう。

7月 24, 2011 at 10:46 午前 もの作り | | コメント (1) | トラックバック (0)

オスロの大量殺人事件

朝日新聞より「「お前らを守るために来た」呼びかけた後に容疑者乱射

与党・労働党が青年集会を開いた島には、約600人の支持者らが集まっていた。参加者たちは発生したばかりのオスロ爆弾事件のニュースを不安げに語り始めていたという。そこに警察官姿のブレイビク容疑者が現れた。

ノルウェー赤十字の関係者によると、容疑者はテロ対策担当を名乗り、マシンガンや短銃で武装。
島の施設のメーンホールに若者を集めると、突然銃撃を始めたという。
少年たちが左右に分かれて逃げると、片側の集団はほぼ皆殺しにされ、泳いで逃げようとする人も発砲を受けた。

警察によると、乱射は約1時間半に及んだという。

集会に参加していたトールビョルン・ベールアイダさん(22)は朝日新聞の取材に、

「男は『お前らを守るために来たんだ。みんな出てこい』と呼びかけていた。
銃を向けられ、弾丸がすぐ横の集団に当たるのを見た。
撃つときに何も気にかけていないようだった。
全員が2回は撃たれるように、確かめているようだった」
と語った。
水中に身を隠して逃れたという。

エリック・キューシャガールさん(18)は

「女の子が泣いているのをみて、乱射に気が付いた。発砲音は静かで、ゲームかと思うほどだった。
みんな崖や林に隠れようとした。崖で男が20~30人に発砲するのをみた。
僕も水中に飛び込んで、途中のフィヨルドまで泳いだ。足がつって泳げなくなったけど、ボートに助けられた」
と語った。

集会を主催した労働党のステイン・ハネイム議員(27)は英BBCに

「彼はとても冷静な感じで、自分が何をしているのか理解しているようだった。島中を歩き回って何も話さずに銃を撃ち続けた」。
島の学校にあったベッドの下に2時間潜んでいた女性は、銃撃音がだんだん近くに迫ってくるのを聞いた。
「隣の教室に逃げた人は混乱して叫び声を上げていた。もうダメかと思った」と英スカイニュースに語った。

集会に参加した多くが14~18歳の若者だった。

事件の後しばらくしてもショック状態の人が多く、「今日のテレビは何をやっているのか」などと、事件と関係のない話題を話したがる子もいるという。

行方不明者もかなりの数に上っており、捜索隊が水中で捜しているという。

島のある湖の近くに住むメッテ・ヘイエルさん(56)は、集会に参加していた親類の娘ユーリアさん(16)が、約700メートル泳いで難を逃れたという。
「近所でこんなひどい事件が起きるなんて、考えられない」と憤りをあらわにした。

乱射事件の2時間前には、オスロ中心部が恐怖に包まれていた。22日午後3時半ごろだった。

「ドーンと大きな音がして、地震かと思うほど建物が揺れた」。近くにいた市民は口をそろえる。政府庁舎のすぐ外で起きた爆発の衝撃はすさまじかった。

現場から約200メートル離れた路上にいた出版会社員のベルガーさん(28)は爆風で自転車から振り落とされそうになった。店舗のガラスが砕け、いっせいに人が飛び出してきた。

泣き叫ぶ声、携帯電話で家族の安否を確認する人、片腕を吹き飛ばされて血を流す男性。数百人が走って逃げていた。元カメラマンのアンドレアスさん(35)は政府庁舎前で、犯行に使われたと見られる焼けこげた車が転がっているのを見た。男性が血まみれの女性に心臓マッサージをしたが、目を見開いたまま息絶えたようだった。

近くのホテルで仮眠を取っていた米国人パイロットのイアンさん(41)はこう語った。
「2001年の9・11テロの現場にいた。10年後に、平和なノルウェーでこんな光景を見るとは」

なんともすごい話ですが、ノルウェーデータ 2011によると、ノルウェーの人口は490万人です。その内15歳~19歳の人口は35万人ぐらい。

日本に比べると、4%(1/25)の人口規模です。
そこで、90人以上の殺害ですから、25倍すると2300人に相当するとなります。
あり得ない数字でしょう。

9.11のアメリカ同時多発テロで、ニューヨークの死者は、2749人だそうです。
つまり、オスロの事件はこれに匹敵する。

現場は、以下の写真の島で、長手が500メートルしかない。

Photo

陸とは、600メートル以上離れているようで、「700メートル泳いで逃げた」というのも分かります。
面積は、17万平方メートル程度ですから、900人もいたというのは、大学のキャンパスのような感じでしょう。

被害者も、青少年ですから、正に学校だったわけで、そこで現時点で90人以上、今なお水中を捜索中というのですから、どうやったらこんなことができるのか?と考えてしまいましたが、報道の通りだと1時間半も銃撃を続けたとなっています。

そもそも、それだけ銃撃を続ける武器弾薬を持ちこんだことにビックリしますが、そんな事がなぜ可能だったのか?という点も、問題でしょう。

以下の写真は、Live Leak のコンテンツ「Graphic* Aftermath pictures of shooting at Utoya + possible suspect.」に掲載されているものです。

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7月 24, 2011 at 10:30 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

海江田妄言大臣は解任しかない

朝日新聞より「「線量計つけず作業、日本人の誇り」 海江田氏が称賛

海江田万里経済産業相は23日のテレビ東京の番組で、東京電力福島第一原子力発電所事故後の作業に関連し、

「現場の人たちは線量計をつけて入ると(線量が)上がって法律では働けなくなるから、線量計を置いて入った人がたくさんいる」
と明らかにした。
「頑張ってくれた現場の人は尊いし、日本人が誇っていい」
と称賛する美談として述べた。

番組終了後、記者団に対し、線量計なしで作業した日時は確かでないとしたうえで、

「勇気のある人たちという話として聞いた。今はそんなことやっていない。決して勧められることではない
と語った。

労働安全衛生法では、原発で働く作業員らの健康管理に関連し、緊急作業時に作業員は被曝(ひばく)線量の測定装置を身につけて線量を計るよう義務づけられている。

作業員らが被曝線量の測定装置をつけずに作業をしていたのなら、法違反にあたる。厚生労働省は、多くの作業員に線量計を持たせずに作業をさせたとして5月30日付で東電に対し、労働安全衛生法違反だとして是正勧告している。

これは、即時解任しかないだろう。

何が問題かというと、

「法律を守らない方がよい」
といっている点だ。

こんな事を言っていたら、「殺人の理由も分かる」とか、その時々の事情に合わせて、勝手に解釈することを許すことになってしまう。
それは社会が何千年も掛けて法律を整備してきたこと自体に対する裏切りであって、良き市民として許されざる態度だ。
それが大臣をやっている、というのでは近代どころか、有史以前の国家になってしまう。

ここまで、最悪の大臣があっただろうか?

丁度、オスロで大量殺人事件があったが、この犯人像はキリスト教原理主義者だと言われている。
こういう場合、「教義は分かる」とか言い出すだろう、という危惧を感じるわけで、政治は社会の指針を作るものであるから、このような人物は政界から追放するべきである。

7月 24, 2011 at 09:43 午前 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (0)