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2011.10.27

震災復興のトリアージ?

朝日新聞より「住宅ローン免除、仮設の人も 私的整理の対象拡大

東日本大震災の被災者に対する住宅ローン返済免除の対象拡大が26日、正式に決まった。
家賃がかからない仮設住宅を出た後に返済が困難になる人も対象にするなど、運用を見直す。

個人版の私的整理指針の運用を変える。全国銀行協会や日本弁護士連合会などがつくる「私的整理指針運営委員会」が運営協議会を開いて決めた。
高木新二郎理事長(野村証券顧問)は記者会見で

「家が流されてローンが残っている人はだいたい対象になる」
と述べ、被災者に積極的な利用を呼びかけた。

運営委はこれまで対象を「6カ月以内にローンの返済ができなくなることが確実な人」としてきた。事実上、支出が収入を上回っていることが条件だった。

このため、仮設住宅や親戚の家に住んで家賃がかからない人は、たとえ収入が少なくても「返済可能」として対象外だった。
震災後に収入が減っていなかったり、土地などの資産を持っていたりする場合も、相談した時点で「門前払い」になる例が相次いだ。

運営委は今回、仮設住宅の入居者らについて「近い将来に住居費負担が発生することを考慮する」と運用方針を変えた。
仮設を出た後の住居費も支出に含んで、対象になるかどうかを判断する。
また、相談窓口では簡単に門前払いせず、積極的に弁護士を紹介するよう徹底する。

高木理事長は、返済免除を受けた場合でも、資産をすべて処分せず、生活再建に必要な現金や資産をできるだけ残すようにすることも明らかにした。例えば、地震保険の保険金の一部などを手元に残せるようにして住宅再建を助ける。

私的整理の申込件数は10月21日までに32件にとどまっていた。運用見直しを受け、運営委は一度断った人に連絡し、また相談を受けつける方針だ。(千葉卓朗、大平要)

〈個人版の「私的整理」〉

東日本大震災の被災者らが、津波などで失った住宅や店舗のローンなどを自己破産せずに免除されたり、減額されたりする仕組み。対象は、震災で収入がなくなったり減ったりして借金が返せない人▽これから仮設住宅を出るなどして住居費などの支出が増え、返せなくなる可能性が高い人、など。

自己破産とちがって金融機関に記録が残らず、新たなローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできる。連帯保証人が代わりに返済する義務も原則として免除される。

まず、全国銀行協会や日本弁護士連合会などがつくる「個人版私的整理ガイドライン運営委員会」に電話(コールセンターは0120・380・883)などで相談する。対象になる可能性がある人には、運営委が手続きを手伝う弁護士を無料で紹介する。私的整理を申し込む際には、住民票、り災証明書、源泉徴収票などが必要となる。

運営委は、6都県に設けた本部や支部でも直接相談を受けつけている。

  • 東京本部は千代田区丸の内1の東京銀行協会ビルヂング(03・3212・0531)
  • 青森支部は青森市橋本2の県商工会館3階(017・721・1015)
  • 岩手支部は盛岡市大通1の県産業会館2階(019・606・3622)
  • 宮城支部は仙台市青葉区一番町2の興和ビル7階(022・212・3025)
  • 福島支部は福島市大町4のチェンバおおまち4階(024・526・0281)
  • 茨城支部は水戸市桜川2の県産業会館10階(029・222・3521)。

これはこれで被害者救済としては有効だろうけれども、地盤沈下で一日に二回海水が上がってくる土地や、原発事故でかなりの長期間に渡って立入制限がある土地など、本来の不動産の機能を失ってしまった土地をどうするのか?を先に決めるべきではないのか?

乱暴かもしれないが「その土地は3月11日でなくなった」としないと、使えない土地に担保設定したり、課税したりといったことが延々と続くことになる。

そして、そういう権利があるから大規模な土地改良も始めるのが簡単では無い。
そうこうしているうちに、どんどんと地元経済は疲弊していくのは明らかで、こういう問題を一気に解決する権限を国に預けているはずなのだから、大づかみのところから始めないと弥縫策の積み重ねにしかならないと思う。

復興と言っても、地盤沈下を復興するなんてことは出来るわけがない。
まして、海面と同じ高さになってしまっては、港としてすら使えない。
どうするんだ?

10月 27, 2011 at 11:48 午前 国内の政治・行政・司法 |

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