« あ~~ぁしょうもないことを・・・ | トップページ | 司法試験制度についての読売新聞社社説 »

2011.09.14

神世界・教祖逮捕

神奈川新聞より「神世界「教祖」逮捕:7年で175億円霊感商法/神奈川

有限会社「神世界」グループ(山梨県甲斐市)による霊感商法事件で、県警などは12日夜、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、「教祖」(53)を逮捕した=一部地域既報。

県警の調べで、グループが2000年9月から07年11月までの約7年間で、顧客らから少なくとも約175億円を集めていたことが判明。

同容疑者ら神世界の幹部の指示で、ヒーリングサロンを運営する傘下法人が祈願や物品販売で得た売上金の30~50%を上納していたことも分かっている。

同容疑者は役員報酬として、これまでに約15億円を受け取っていたという。

逮捕状が出てから約1カ月。
教祖は大阪市内にいた。神世界関係者の名前で契約した短期賃貸マンションに入居するために姿を現した同容疑者に捜査員が声を掛けると、逃げるそぶりも見せず、逮捕に応じたという。

加賀町署に到着後、「まったく身に覚えのないことです」などと供述し、容疑を否認。
所持していた黒色のスポーツバッグには、手帳などの他に、約1200万円の現金があったという。

県警によると、グループは神世界を上部組織とするピラミッド型の組織。
教祖ら幹部が、三つの傘下法人で組織する統括者(42)や、傘下法人取締役(48)=いずれも詐欺罪で起訴=らに指示し、運営するサロンで得た祈願料の30%、お守りなど物品販売の50%を神世界に上納していたという。

こうした上納システムを基に、神世界だけで約89億円、グループ全体だと約175億円を顧客らから集めた。

教祖の妻(44)や、M容疑者(49)=いずれも組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=ら他の幹部は役員報酬として1億円前後を手にしていたのに対し、教祖は約15億円を受け取っており、県警は「こうしたことからも、教祖が組織のトップとして君臨していた実態があった」とみて、組織的な詐欺の指示形態などについて詳しく調べる。

東京新聞より「「教祖」幹部会で指示か 神世界詐欺

山梨県甲斐市の有限会社「神世界」グループをめぐる霊感商法事件で、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕されたグループトップで「教祖」(53)が、東京都内の自宅マンションで毎月、グループ幹部らを集めて定例会議を開いていたことが、神奈川県警の捜査関係者への取材で分かった。

県警は、教祖容疑者が会議を通じ、傘下のヒーリングサロンに詐欺行為を指示していたとみている。

捜査関係者によると会議には最高幹部の一人で「会主」(42)=詐欺罪で起訴=らが参加。
二〇〇七年に県警の警視=懲戒免職=がサロンの運営に関与したことが判明し、県警が強制捜査に乗り出すまで、会議は毎月開かれていたという。

県警は家宅捜索で押収した資料などから、サロンの営業方針を会議で協議し、ノルマなどを指示していたとみている。

神世界側の弁護人は本紙の取材に

「会議は宗教組織としての祭典。営業的なものではない」
と話している。

サンケイ新聞より「サロンに売り上げノルマ 個別に契約書も

2011.9.14 07:12

山梨県甲斐市の神世界グループによる霊感商法事件で、神世界本社が傘下のヒーリングサロン運営会社ごとに売り上げのノルマを課し、売上金の3~5割を上納させる契約書を各サロンと個別に交わしていたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。

運営会社やサロンの幹部を集めた月1回の会議で、客の定着率を上げる手法などを指示していたことも判明。
神奈川県警は、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕した「教祖」(53)らが各サロンに一連の詐欺行為を指示し、売上金を集約していたとみて調べている。

捜査関係者によると、上納金は掛け軸やお守りなどの物品販売の場合は売り上げの5割、病気を治すなどと称した「祈願」や、手をかざして神の力を送る「御霊光」などは3割と規定していたという。

読売新聞より「世界事件 教祖逮捕「まだ一里塚」

弁護団「被害者は相談を」

2007年12月の県警の一斉捜索から3年9か月。
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループによる霊感商法詐欺事件は、同グループで「教祖」(53)が12日夜、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の容疑で逮捕された。

関係者からは「泣き寝入りしている被害者も多く、まだ一里塚の段階」と、全容解明を求める声が上がった。

被害対策弁護団などによると、00年2月に教祖の父親が甲斐市に設立した「千手観音教会事業部」が、神世界の前身。

「占いによる運勢や姓名の鑑定」などが主な事業で、当初は同市内での活動にとどまっていた。
しかし、02年3月、商号を神世界に変更すると、教祖をトップに、系列会社が運営するヒーリング(癒やし)サロンの全国展開を開始。
会員の悩みや病気につけ込み、高額な「御祈願」を受けさせたり、物品を購入させたりし、07年までに少なくとも約175億円を売り上げたとされる。

07年12月、県警の元警視が、系列会社元社長(48)(詐欺罪で公判中)が運営するサロンの経理を担当し、サロンが入る高級マンションの賃貸契約の連帯保証人となっていることが発覚。

県警による関連施設の一斉捜索を機に、被害救済を目的として同弁護団が結成され、神世界の実態が明るみに出るにつれ、被害を訴える会員が急増した。

教祖の逮捕を受け、弁護団は13日、東京都内で記者会見を開いた。事務局長の荻上守生弁護士は

「自らの逮捕も予見できない教祖に霊的な能力がないことは明らか」
と批判し、
「泣き寝入りしている被害者はトップの逮捕をきっかけに、勇気をもって相談してほしい」
と呼びかけた。

教祖は県警が逮捕状を取ってから約1か月間逃走しており、団長の紀藤正樹弁護士は

「逃走を助けた人物がいる可能性がある。全容解明のためにも、さらに捜査を進めてほしい」
と語った。

(2011年9月14日 読売新聞)

神奈川新聞より「神世界「教祖」逮捕:「被害者救済に弾みつく」、対策弁護団会見/神奈川

有限会社「神世界」グループ内の実質的なリーダー、会社役員で教祖(53)の逮捕を受け、神世界の被害対策弁護団が13日、東京都内で記者会見し、紀藤正樹弁護団長は「被害者救済に弾みがついた」と述べた。

弁護団は「組織的な霊感商法の全容が解明されることを期待する」との声明を発表。

強制捜査から約3年8カ月を経ての逮捕となったが、事務局長の荻上守生弁護士は

「組織的詐欺として立件されて有罪になれば、被害金額が少なくて被害回復を諦めていた人も、違法性を問える。被害者はさらに増えると思う」
と話した。

同弁護団によると、14日にも元会員の男女6人が慰謝料など約2千万円の支払いを求め、東京高裁に提訴するという。

神世界グループに対する集団提訴は4回目で、これまでの訴えと合わせると、原告は計48人、請求額は総額約2億8千万円に上る。

紀藤弁護団長は

「霊感商法システムそのものを解体してやめさせないと、また被害者が出てしまう。組織的詐欺として刑事事件になったのは社会的意義が大きく、今後もさらなる捜査を求めたい」
と話した。

神世界事件は、きっかけが神奈川県警の現職警察官が関わっていたことが明らかになってから、神奈川県警が大々的な捜査をして、組織的詐欺で全体を起訴したところが画期的です。

霊感商法一般を含めて、、わたしが長年応援してきたホームオブハート事件などは、明らかに詐欺的手法で多額の金品を被害者から巻き上げています。
これが被害の中心ですが、それを組織として実行しているのは外見的に明らかであっても、例えば宗教団体に対しては、信教の自由との間で組織を取り締まることは困難です。

神世界を組織的詐欺で起訴したのは、やはり会社組織であり事業の内容がフランチャイズで詐欺だった、という話しなのでしょう。

そうすると、神世界という宗教組織があったのだとすると、有限会社神世界が関連会社という構造であり、今回はその会社組織を組織的詐欺で立件した、となりそうです。

この手法が確立すると、直接的に宗教団体を取り締まることなく、霊感商法は認めない、ということになりそうです。
だから、神世界側の弁護人が、

「会議は宗教組織としての祭典。営業的なものではない」
と述べて、会社の活動ではなく宗教行為だとしようとしているのでしょう。

しかし、宗教法人が直接営業活動をするのは難しいし、リスクも大きいから別会社で販売する例は多く、統一教会の印鑑商法でも、統一教会は印鑑販売会社と関係ない、と主張しています。

ここで、印鑑商法も組織的詐欺だと出来るのなら、実際問題として印鑑は売れなくなるでしょう。
要するに別会社で営業することが出来なくなる。

ホームオブハート事件では、ホームオブハート側は「宗教ではない」と繰り返し主張していました、今回の神世界は「営業ではない」と主張しています。
やっていることは同じような事なのに、自分たちに都合良く主張しているわけで、それらにいちいち関わっていたら、法的判断のレベルで社会に悪影響を及ぼします。
つまりは、どういう形でも霊感商法自体を組織犯罪であるとして、取り締まるべきだとなります。

9月 14, 2011 at 11:19 午前 事件と裁判 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/52726938

この記事へのトラックバック一覧です: 神世界・教祖逮捕:

コメント

コメントを書く