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2011.09.08

737-700が急降下

朝日新聞より「全日空便1900メートル急降下 機長離席中、機体傾く

静岡県沖を飛行中の全日空便で6日夜、機体が傾いて約1900メートル急降下するトラブルが起きていたことが分かった。
当時、男性機長(64)は席を離れ、操縦室では男性副操縦士(38)が1人で操縦していた。

トラブルがあったのは、全日空の子会社エアーニッポン(ANK)が運航する那覇発羽田行きの全日空140便(ボーイング737―700型、乗客乗員117人)。

全日空とANKによると、副操縦士がトイレから戻った機長を操縦室に入室させる際、扉を解錠するスイッチと、尾翼のかじを操作するスイッチのつまみを間違えて操作したため、機体の姿勢が不安定になったという。

乗客112人にけがはなかったが、客室乗務員の女性2人がむち打ちの症状を訴えたり擦り傷を負ったりした。
運輸安全委員会は事故につながる恐れのあった重大なトラブルにあたるとして調査を始めた。

全日空などによると、6日午後10時50分ごろ、トイレに立った機長が操縦室に入ろうとしたところ、機体が左に傾き、降下を始めた。

機体は30秒弱の間に高度約1万2500メートルから約1万600メートルまで急降下した。

ANKが7日午後、機長と副操縦士から当時の状況を聞き取ったところ、副操縦士の操作ミスが分かった。

かじのつまみと操縦室の鍵のつまみはいずれも副操縦士席の左側にあり、形も似ている。
かじは通常、機体の姿勢を微調整するために使うが、鍵のつまみと同様に左側に目いっぱい回したため、機体が急激に左に傾いたとみられる。

その後、副操縦士は機体の姿勢を立て直し、機長は自分で解錠して席に戻ったという。

同機は当時、浜松市の南約40キロを時速約500キロで飛行していたが、急降下した際に最大で数十キロ程度、機体に定められた速度を超過したという。

今どきこんな事が起きるものなんですね。

たぶんトリムタブの操作ダイアルを目一杯回した、ということだろうと思うのですが、コックピットの図が分からないので、間違える可能性については何とも言えません。

ウィキペディアの解説によると、737-700型は旧来の737型機を再設計したもので、コックピットは液晶ディスプレーを多用したグラスコックピット化されました。
しかし、同時にパイロットのライセンスは旧737のままで有効なのだそうで、旧737との互換性を持たせていたようです。

トリムタブは、元もとワイヤーで操縦舵面についている小さな可動部分を動かすもので、このために3軸装備されていて、そこそこ大型のハンドルになっていました。
これは、何回転もすることがあったからです。

上下つまり昇降舵のトリムタブは、パイロットが前後に回す向きになっています。回転軸としては機体の左右方向になります。
旋回の方向である方向舵用には、パイロットが水平に設置されているダイアルを左右に回します。回転軸は機体の上下方向です。
左右の傾き、補助翼用は回転軸が機体の前後方向になっています。

この配置は、戦前から同じであって、機体の3軸方向の制御に合わせて配置されていました。
配置されているのは、旅客機などでは中央のスロットルレバーなどがついているコンソールの後方でした。
つまり操作としては、手探りというか視界外です。

これが、グラスコックピット化以前までの普通の配置でした。
737-700型が、以前のコックピット配置を維持しているのだとすると、補助翼のトリムタブはやはり手探りで操作する位置にあったのかもしれません。
そして、そのそばにドアロック解除のスイッチがあった。

もし本当にこのような配置であったのだとすると、潜在的に危険であったとしか言いようがないし、そもそもパイロットが注意して何とかなるものではないように思います。
耐空性改善命令を出すべき問題じゃないですかね?

9月 8, 2011 at 11:04 午前 もの作り |

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コメント

http://alfalfalfa.com/archives/4370872.html
真ん中あたりに写真がありました。

推測どおり補助翼のトリムタブの真後ろにドア開閉スイッチがあるようです。

つまみのサイズは異なりますが、同じような形のようです。

もっとも、この情報が正しいか、チェックする必要があるのを、怠っていますが(汗)

投稿: 多分役立たず(HNです) | 2011/09/08 11:51:17

まあ、コーパイの基本的な技量不足はありますが、フェイルセーフには反している配置ですね。

世界中で少なからずやっているのではないかな?

投稿: 酔うぞ | 2011/09/10 9:22:55

そうして、こっちが多分もう少し古い737-300のパネルです。
http://www.orik.de/wp-content/uploads/2011/04/boeing_737_b737_flight_deck_panel.jpg
ラダートリムのツマミとドアのスイッチは、全然違った形をしています。
ボーイングも何やってんだか。

投稿: mimon | 2011/09/11 19:51:12

「時速約500キロで飛行していた」って、何かおかしいとは思わなかったのだろうか。ど~考えても「約500kt」の間違いぢゃないかと。

投稿: Ikegami | 2011/09/12 17:48:02

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