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2011.08.18

神世界・組織犯罪処罰法で逮捕状

朝日新聞より「「神世界」教主、詐欺指示か 幹部が定期的に会合

有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループの霊感商法事件で、神世界トップで「教主」の男(53)ら幹部4人は定期的に会合を開き、サロン運営会社の経営者らに詐欺行為を指示していた疑いがあることが17日、神奈川県警への取材でわかった。

県警は組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で4人の逮捕状を取っており、所在がわかり次第、逮捕する。

4人は詐欺の実行行為には加わっていないが、複数のサロンで詐欺的商法の手口が酷似していることから、4人の指示に基づいた組織的行為だったと判断したとみられる。

県警によると、神世界グループは教主を頂点に、複数のサロン運営会社を傘下に置くピラミッド型組織。

定例の会合は毎月あり、教主ら神世界の幹部とサロン運営会社の幹部が参加。教主らが売り上げの拡大などを指示し、サロン側からは売り上げの30~50%が上納されていたという。

神奈川県警が逮捕状を取った「組織犯罪処罰法」の正式名称は「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律」で、収益没収が出来ますから神世界のようなカルト宗教などの詐欺事件を抑止する効果は大きいと期待されています。

組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律 第3条(組織的な殺人等)

次の各号に掲げる罪に当たる行為が、団体の活動(団体の意思決定に基づく行為であって、その効果又はこれによる利益が当該団体に帰属するものをいう。以下同じ。)として、当該罪に当たる行為を実行するための組織により行われたときは、その罪を犯した者は、当該各号に定める刑に処する。

  1. 刑法(明治四十年法律第四十五号)第百八十六条第一項(常習賭博)の罪 五年以下の懲役
  2. 刑法第百八十六条第二項(賭博場開張等図利)の罪 三月以上七年以下の懲役
  3. 刑法第百九十九条(殺人)の罪 死刑又は無期若しくは六年以上の懲役
  4. 刑法第二百二十条(逮捕及び監禁)の罪 三月以上十年以下の懲役
  5. 刑法第二百二十三条第一項又は第二項(強要)の罪 五年以下の懲役
  6. 刑法第二百二十五条の二(身の代金目的略取等)の罪 無期又は五年以上の懲役
  7. 刑法第二百三十三条(信用毀損及び業務妨害)の罪 五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金
  8. 刑法第二百三十四条(威力業務妨害)の罪 五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金
  9. 刑法第二百四十六条(詐欺)の罪 一年以上の有期懲役
  10. 刑法第二百四十九条(恐喝)の罪 一年以上の有期懲役
  11. 刑法第二百六十条前段(建造物等損壊)の罪 七年以下の懲役

しかし同時に、被害者が外見上であっても自分の意志で差し出した金銭などが、詐欺による被害なのか?というのは難しく、そもそも詐欺は立証の難しい犯罪です。

報道では「複数のサロンでの詐欺的商法の手口が酷似している」となっていますが、これは詐欺の用件である「だます意志がある」の客観的な裏付けとも取れます。

この事件がうまく、組織犯罪処罰法で有罪となり、収益金の没収まで実行することが出来れば、カルト問題の解決策として大いに前進するでしょう。

8月 18, 2011 at 09:31 午前 事件と裁判 |

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