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2011.07.03

自動車部品製造業の被災から

読売新聞より「車部品、災害対策必要…東北の6割「間接輸出」

東日本大震災で大きな打撃を受けた自動車部品の輸出構造を分析した政府の2011年版通商白書の概要が2日、明らかになった。

東北地方の輸出向け自動車部品の6割以上が、関東など他の地域でさらに加工されて海外に渡る「間接輸出」になっていると指摘した。

特定の地域の被害が、日本の輸出全体に悪影響を与える構造になっているため、「災害などの巨大リスクに備えた経済・産業構造の構築が必要」と訴えている。8日に閣議決定する。

白書によると、自動車部品の輸出は、中部や関東などでは8割以上が海外に直接向かうのに対し、東北は64・5%が関東など他の地域を経由する構造だ。

東北地方は、輸出に占める地域別シェア(占有率)で0・3%に過ぎず、40~30%台の中部や関東を大きく下回る。

白書では、東北地方の被災は国内全体の輸出停滞の要因になったため、間接輸出の現状も考慮した輸出体制の強化が必要だとしている。

(2011年7月3日09時06分 読売新聞)

現時点では、「通商白書2011」を見ることは出来ません。

で、この記事をなんど読んでも、何を言いたいのか直感的には分からない。

素直には、自動車部品製造が震災地域に集中していたので、日本全体として輸出が滞ったから、対策が必要だ、と読める。

しかしだ、自動車部品製造業が震災地域に偏ってしまったのは、結果論であって自由競争という名の放置の結果だろう。

神戸では、産業構造を工業の追い出し、情報(ファッション)化を推進した結果、住宅地になってしまって地域として生産地から消費地に変わってしまった。

国全体としてどうするのか?という問題であって、通商白書ぐらいでどうこうなる物でもない。
個人的には、高度成長以来続けてきた「団地化」を逆転するしかないだろうと思っている。

通商白書2011の言わんとしているところは、リスク分散=多様化、なのだろうと思うのだが、団地化とは集積であり単一化です。多様化の真反対。

  • 住宅団地 → 高齢化
  • ショッピングセンター → 小売店消滅
  • 工業団地 → 陳腐化

こんなことになりがちです。
じゃあどうして「団地化」を推進したのか?根本は「面倒」とか「思考放棄」だったのでしょうね。
住宅需要が増えているときに、既存の住宅街と同じ物を新たに作るよりも「住宅だけ作ってしまえ」の方が簡単だったのは明らかです。兵舎を作るのと同じですね。
兵舎を作っても街にはならない。

確かにその時点では効率は良いかもしれないけど、多様性がないから耐久力もないし、変化にはついて行けない。
もちろん、天災にも弱い。

こんな事をそうそう続けられるわけが無くて、多様化した街作りを考えないといけない。

住宅、商店街、工場、農業、学校、刑務所、病院、墓地、といったものが、一つの地域に全部あって当然でしょう。
もちろん、大規模住宅団地と、大工業地帯が同じところにあるのは不可能だけど、住宅団地に町工場あって良いだろうし、工業団地に住宅があって良いだろう。

このような、国の政策全体を変更するようなことをしないと、通商白書が指摘する問題の解決の方向にすら向かわないだろ。

7月 3, 2011 at 11:30 午前 天災 |

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