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2011.07.05

日航123便事故報告書の解説書

朝日新聞より「日航ジャンボ墜落事故、原因解説書公表へ 遺族が要望

520人が死亡した1985年8月の日航ジャンボ機墜落事故で、運輸安全委員会が事故原因の解説書の作成を進めている。
運輸省航空事故調査委員会(当時)がまとめた調査報告書について、遺族から「分かりにくい」との声が上がっていたためで、今月中にも公表する。

安全委は「結論自体を見直すわけではないが、報告書の説明は専門的で分かりにくい部分もあった」としている。

87年に公表された報告書では、飛行中に機体後部の圧力隔壁が壊れ、尾翼や操縦系統が損傷し、操縦不能に陥ったとされた。
だが、隔壁破壊で起きるはずの強い空気の流れがなかったとする生存者の証言などもあり、一部の遺族が昨夏、当時の前原誠司国土交通相に疑問を投げかけた。

何だか意味不明なのですが、事故報告書の解説書を作るって事なのでしょうか?

原因究明の不徹底が全ての問題の出発点なのだから、今さら解説書を作っても「よく分かりません」になると思うのだが・・・・。

今だったら、間違えなく引き上げたであろう、脱落した垂直尾翼を回収していないのだから、どうにもならない。

事故を起こした機体は、よく知られている通り尻もち事故後に、大規模な修理を行って、その時に圧力隔壁の修理を間違えていたことが、墜落後の検証で判明した。
だから、圧力隔壁が一気に破れて、垂直尾翼が吹っ飛んで墜落した、というシナリオが正しいとされたわけだ。

しかし、事故を起こした機体は、トイレのドアが閉まらない、などといった機体の歪みに起因とするトラブルが報告されていた。
つまり、圧力隔壁以外は問題なしであったとは言いがたい。

にもかかわらず、脱落した垂直尾翼を回収していない。

これで「判らないけど圧力隔壁の修理は間違っているから、それが原因だと思う」なんて結論になっているのだろう。
誰が見ても、科学的合理的とは言いがたい結論で止まっている。

そして、今となっては修理したボーイングの社員の行方も判らなくなっているのだから、追跡も出来ない。
全ては、日本の「メンツ重視」の調査の結果であろう。

この種の問題になると、この何十年間に事故調査技術がアメリカで進歩したのに対して、日本では全く停滞していて埋めようのない差を付けられてしまったと強く思う。

7月 5, 2011 at 09:09 午前 事故と社会 |

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