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2011.06.23

戦力の逐次投入を繰り返して、全滅する気なのか?

読売新聞より「米社装置の汚染水処理、目標のわずか20分の1

東京電力は22日、試運転中の福島第一原子力発電所の汚染水処理システムで、米キュリオン社製の装置の処理能力が、当初目標の20分の1程度にとどまっていると発表した。

処理が追いつかず、循環冷却に使う汚染水の再利用ができなくなり、水があふれ出す恐れがある。東電は、汚染水をためている施設の許容量を1500トン増やす方針だが、今後の降雨量によっては、11日間程度と見られる満杯までの余裕が、さらに短くなる可能性もある。

東電によると、キュリオン社の装置は、真水の低濃度汚染水を処理すると、目標の約1000分の1以下まで濃度を下げることができたが、海水混じりの高濃度汚染水だと50分の1程度に下げるのがやっとだった。

汚染水処理システムは、キュリオン社の装置、仏アレバ社の装置に塩分除去装置を組み合わせて、放射性物質と塩分を除く。汚染水の再利用には塩分除去が不可欠だが、除去装置が正常に稼働するには、放射性物質の濃度を1万分の1以下にする必要がある。
アレバ社の装置の能力も400分の1程度と言われ、2社の装置を合わせても安定的に処理できるかどうかは不明。

(2011年6月23日00時22分 読売新聞)

4月から、更新をサボっておりました。

4月~5月は選挙に関わっていまして、時間が取れませんでした。
この間に、地震から原発問題の拡大になってしまい、あまりいい加減なことを書くと、不安などを助長する可能性もあると考えて、自重しておりました。
6月になると、学校に行く仕事が激増しまして、書くどころではなくなってしまって、結果としてずいぶん長い間記事を書きませんでした。

さて、今回の報道を見ても「なんでこんな事が問題になるのだ?」と強く思います。

だって、冷却水ではなくて冷却後の廃水でしょう。
そんなものを浄化するのには、一筋縄ではいかないことは誰だって予測できると思うのです。

そして、その現実は「カタログスペック通りにならない」に決まっているのですから、手っ取り早くいえば「必要最低限の10倍の安全性で用意する」ぐらいは常識だろう。

もちろん放射性物質が混じっている水なのだから、濾過したフィルターの処理をどうするのか?といったことは、決して簡単な事ではないが、それはやらなきゃならないことだし、さらに作業が遅れてタンクが足りなくなる、なんてことはどんな理由でも起きうることだろう。

当初の、冷却機能の全喪失以来ずっと東電と政府から出て来る情報は「○○がOKだから大丈夫」で統一されているのだが、現実は「○○は実はダメだった」の連続でないか。
なんで「○○がダメでも△△も用意してある」という展開にならないのか?

大昔に、堺屋太一氏の書いた記事だったと思うのだが「なんで、万博でトイレ行列になるのか?」というのがあった。

この内容は、うろ覚えなのだが「予算の観点で、必要な機能を最低限にしておくのは、集客が失敗しても機能が余らなかったら、予算に無駄はなかった」と言い訳するためだとなっていた。

要するに、「万全を期して、二重三重に用意する」といったことを否定しているわけです。
そりゃ、確かにルーチンワークで経験豊富なことに過度の余裕を取るのは間違っていると思いますが、よく分かっていないこととか、初めての出来事にも同じ原則を適用するのはバカだろう。

今必要なのは、「万全の体制」であって「必要最小限」ではない。
このような、考え方の根本的な勘違いが、あっちこっちに出てきていると思うのだが。

6月 23, 2011 at 09:13 午前 事故と社会 |

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» 高濃度放射性汚染浄水化システムはまるでフランケンシュタインだ トラックバック ニュースを読まねば
福島第1原発の保線水処理が難航している。以前、この汚水処理システムで設けようとしている企業の一つである仏アレバ社について、その儲けのからくりを紹介した。『福島第1原発事故に手をさしのべる仏アレバ社の遠謀』(6/19)http://newsyomaneba.seesaa.net/article/210649382.htmlそれはさておき、23日、東京電力は福島第1原発に設置した高濃度汚水処理システムの処理能力の再評価を実施すると発表した。再評価には処理後の汚染水に含まれる放射性..... 続きを読む

受信: 2011/06/25 11:36:37

コメント

津波で流れ込んだ海水+冷却後の廃水でしょうから、処理屋さんも未テストでぶっつけ本番。ただ、他で見た記事のうろおぼえですが、もともと通常時に使用するものでもなく、特注品で生産が追いつかないような話でしたので、おそらくは現時点で用意できる最大数量が設置されているのではないでしょうか。で、それを前提に 工程表とのつじつまあわせで、理論上は工程表と齟齬をきたしませんといっているのでは。
で、現場では”ありえねー”という声が上がっているにもかかわらず、上は見てみぬふり。

別件で、二号機の燃料プールの空冷装置は、当初、稼動から1ヶ月はかかると見られていた温度まで、数日で達しています。これは、よくあるポンプとラジエターの組み合わせでしょうから、余裕を持って機器選定もできたでしょうし、それがいい方向にでたのでしょう。
今回のフィルターは、選定できるだけの機種も無ければ、生産能力も無く、じゃ、それを見こして工程表に余裕を持たせるか?というと、誰がそれを言い出すかでもめて、結局放置されており、実態が公開され始めたところではないかと。

投稿: みっちゃん | 2011/06/23 10:02:44

まあ、実体はご指摘のようなことだろうと思います。
つまり正直に言えば「やってみないと分からない」ですよね。

それを言わないのはとにかくとして、やることも「判らない事は無いこと」と進めていちゃ、そりゃ外れの連続でしょう。

そもそも、まともに危機対応チームとか出来ているのでしょうかね?

投稿: 酔うぞ | 2011/06/23 10:08:05

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