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2011.03.04

ネグレクトに判決

サンケイ新聞より「男児餓死させた父親に懲役9年6月 裁判長「無関心という名の虐待」

2011.3.3 19:59

奈良県桜井市で昨年3月、長男=当時(5)=を餓死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた両親のうち、父親(36)の裁判員裁判の判決公判が3日、奈良地裁であった。

橋本一裁判長は「人間として扱っていないかのような陰湿で卑劣な犯行」として、母親(27)と同じ懲役9年6月(求刑懲役10年)を言い渡した。

橋本裁判長は判決理由で

「いわば無関心という名の虐待
なすべき養育を果たさず、主体的、能動的に虐待していた」
と指摘した。
また、3日は智樹ちゃんの命日に当たり、橋本裁判長は
「冥福を祈ってこれからの生活をスタートさせてください」
と説諭した。

判決によると、父親は母親と共謀。長男に十分な食事を与えず、衰弱しているのを認識しながら適切な診療を受けさせず放置し、餓死させたとしている。

ネグレクトに対して真っ正面からの判決のように見えます。

日本では、アメリカなどに比べると、ネグレクトに対する罰が軽いというか事実上無いように見えます。
例えば、子どもを医者の診察を受けさせずに、手かざしだけで治療しようとして、死亡させた事件などは立件されてはいますが、そもそも医者に掛からせないというところで「医療ネグレクト」だとして、行政が介入すれば命が失われることはなかったでしょう。

いわば、その時々の常識にあまりに反する社会生活は、社会によって抑止されるべきである、それが生命や社会生活そのものに関わるような事柄であれば、犯罪に該当する、という考え方はもっと広く知られるべき事だと思います。

少なくとも、子どもの生命がネグレクトによって失われた後に裁判によって罰を下すのでは、社会としてはネグレクト対策に失敗した、と言うべきです。

3月 4, 2011 at 11:42 午前 事件と裁判 |

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