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2011.02.02

コースターの安全バーは期待に反していると思う

読売新聞より「安全バー確認は日頃から目視…聴取でバイト説明

東京都文京区の遊園地「東京ドームシティアトラクションズ」で会社員(34)が小型コースターから転落死した事故で、安全バーの固定状況を点検する担当だったアルバイトの女子大生が警視庁の事情聴取に対し、

「確認は日頃から目視で済ませていた」
と説明していることが、捜査関係者への取材でわかった。

遊園地を運営する東京ドーム社(文京区)は

「従業員にはバーを手で触って確認するよう指導していた」
としているが、同庁は、同社の安全教育が適切だったかどうかについても調べを進めている。

同庁幹部によると、女子大生は安全バーの固定状況を確認し、発車ボタンを押す業務を一人で担当していた。

同庁の事情聴取には、

「利用者の体格などによってバーの固定具合が不安な場合は手で触っていたが、それ以外は目視で済ませていた」
と話しているという。

(2011年2月2日03時04分 読売新聞)

この事件は、安全バーがロックされていなかったから、転落したという事なのですが、どういう機構になっていたのでしょうかね?

自動車などのシートベルトでも、うまく固定できない、外せない、ということが起きます。
これが、公開されているコースターなどではかなり難しい課題になります。

例えば、付ける方は手動で、開放する方は動力、という仕組みがありますが、動力で開くのであれば制御しているわけだから、当然ロックしているか否かをシステムで監視できます。

今回の事故では、係員の警察での証言では「固定具合が不安な場合は、手で触って確認していた」となっていますから、係員が手で触るとロック状態が確認出来るものだったとなりますが、ラッチが入る仕組みだったのでしょうか?
つまり、ドアのような仕組みで閉める時は勝手に閉まるが、開く時には何かひっぱるなどしないとロックが外れない。

ドアと同様であれば、確実に引っ張ってチェックするか?と言えば、それは信用できないですね。

いわゆるバカよけの考え方を採用して、インターロックを作動させておけば、発進する事が出来ないのだから、事故にはならないでしょう。
被害者は、どうも「安全装置で機械的にチェックされていて、安全バーが降りていない時には、発進しないだろう」と期待していたのではないかと思われます。

遊園地の安全装置に、チェックミスを見逃すような機構を採用していたこと自体が、安全設計という観点では過失よりもむしろ故意に近いのではないのか?と思います。

2月 2, 2011 at 10:29 午前 もの作り |

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コメント

ちょっと信じられないですよね。
動きだしたあとで、やばいと乗客が思ってもどうしようもありません。
正しくセットされないと作動しないという機能は、家電でも当たり前についています。
まして、事故、即人命にかかわる器具で。
そもそもそんなものが作られたことが不思議です。

投稿: tambo | 2011/02/03 12:31:31

不特定多数が利用する遊園地の遊具に、安全装置というか、ロックされていないと、運転できない機能がついていないことに愕然としています。この事例を教訓として、費用はかかりますが、遊園地の同様な設備すべてに安全設備の設置が
必要と痛感しました。
現状の日本を含めて先進国や発展途上国も
技術的には何ら問題なく設置可能と考えますが、当然ながら利用者の負担はふえることに
なりますね。

投稿: 登利谷 利夫 | 2011/02/05 17:57:35

はじめまして。
日本国内に設置されるコースターのほとんどにインターロックシステムは導入されていません。今後、設置が義務付けられる可能性はありますが、直接の事故防止につながらないことにマスコミなどは触れていません。
今回の被害者の方は大柄でしたが、素人でも安全バーのロックがかからないのでは?と想像ができると思いますし、手で安全バーを押し、今度は手で引いて持ち上がらないか確認する。これは当たり前の作業なんです。
仮にインターロックシステムを導入していたと仮定しても、乗車した方がお子様や大変小柄だった場合、安全バーの設置位置が一番緩い位置であったら体と安全バーの間に隙間ができています。しかしこのシステムはロックがかかっていれば出発できます。操作盤のランプは点灯しませんので、スタートボタンを押すと車両は動き出します。ロックはかかっていても安全バーがゆるゆるであった場合、舞姫のように前後の急激な変化、強い横Gが発生するもの、また日本には少ないですがマイナスGが発生するものでは真上へ乗客が飛んで行くと言う事故が起きます。このシステムを過信してしまうとあまり良くありません。そのためこのシステムが導入されたコースターもわりと近年作られた物に限ります。表現は悪いですが、ないよりマシ。と言う概念で設置されていると思われます。
乗り物からの転落を防ぐにはその方の体格に合わせ、緩みなく、また締め付けすぎない位置で適切に固定しなければなりません。締め付けすぎはコースターにもよりますが、体を痛めたり場合によっては怪我をすることもあります。また規格によってはシートベルトのみでも転落に繋がらないものなどあります。安全バーの形状や、シートベルトとの二重固定など物によって様々ですが、国交省の許可のもとそのコースターの規格に合わせて導入されています。それに合わせた適切な安全管理が現場のスタッフには課せられているんです。
ヒューマンエラーも、防止しなければなりませんし、同時に機械のメンテナンスも重要です。

ちなみに安全バーの構造はご想像されていらっしゃるドアのような構造に近いものになっていんます。一度ロックをかけるとドアのように戻ることはありません。ホームに戻って来れば車体の下の器具が作動しロックを解除できる状態になります。緊急停止などで乗客を途中で降ろす時は(これはスイス、インタミン社製の例です。メーカーによって異なる場合があります)1両毎に、特殊な器具を使ってロックを解除するしか方法はなく、そう簡単にはずれない仕組みなっています。この器具を使って乗客を降ろす瞬間を目の当たりにしたこともありますが、相当の時間の要し、簡単に外せる器具にはなっていません。
非常に細かくコメントを初めてながらしてしまい失礼しました。私は遊園地関係で仕事しているのではなく、全国、世界各地を回り、知りえた知識をもとに、また各メーカーの公表しているHP記事などをもとに書き込ませて頂きました。様々な角度からするどく分析されていらっしゃる用でしたので、自分の雑学が役立てばと思い、書き込ませて頂きました。突然、失礼しました。

投稿: だいすけ | 2011/02/06 18:16:16

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