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2011.01.05

オーストラリア政府の捕鯨政策がウィキリークスで暴露された

時事ドットコムより「対日捕鯨提訴、豪閣内にも異論=高官らは勝算薄いと警告-米公電

【シドニー時事】
5日付のオーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドは、内部告発サイト「ウィキリークス」に流出した米外交公電の情報として、昨年5月にラッド豪政権(当時)が日本の調査捕鯨廃止を求め国際司法裁判所(ICJ)に提訴したことに関し、閣内にも異論があったと報じた。

豪外務貿易省高官らは、勝訴の見込みは薄いと警告していたという。

同紙によると、高官らは提訴しても豪州側の完全な敗訴か、せいぜい一部修正を迫るにすぎず、捕鯨を完全にやめさせることはできないとの見方を示した。

一方で、問題をICJに持ち込めば、日本の捕鯨廃止への対応を求める豪国内世論の圧力を今後数年間和らげられるだろうと、政治的事情から提訴に踏み切る動機にも言及していた。

同紙は4日、米公電情報として、豪政府が昨年2月まで、捕獲頭数削減を条件に日本の捕鯨継続容認で妥協する用意を進めたが、反捕鯨世論の高まりなどで困難になったと報じていた。
(2011/01/05-10:09)

この記事は、ウィキリークすの内容について報道したシドニー・モーニング・ヘラルド紙の紹介ですが、朝日新聞では違った側面からの記事になっています。「豪政府、水面下で捕鯨の対日妥協案 ウィキリークス暴露

【シンガポール=塚本和人】
反捕鯨の立場を掲げるオーストラリア政府が昨年2月ごろまで、捕獲数の削減などを条件に日本の捕鯨継続を認める妥協案を水面下で検討していたことが分かった。

豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが4日、内部告発サイト「ウィキリークス」に流出したキャンベラ発の米外交公電などの情報として伝えた。

同紙によると、豪政府が検討していた妥協案は、日本側が今後10年間で捕獲数を5千頭減らすことなどを条件に、捕鯨継続を認めるというもの。

結局、ラッド前政権が日本の調査捕鯨をやめさせるために国際司法裁判所(ICJ)に提訴するなど、日本との妥協は実現しなかった。

反捕鯨の世論が根強い豪州では、今回の報道への国民の関心も高く、野党陣営は「与党は豪州国民に公然とうそをついた」と批判。
反捕鯨の立場を鮮明にする緑の党の協力を得て成立したギラード政権は、捕鯨問題でさらに厳しい対応を迫られるとの見方も出ている。

まあ、当然ではありますが過去の決定が現在に影響を及ぼすわけで、そこで内緒話が漏れると身動きが付かなくなる、ということでしょう。

オーストラリアの政情は日本に近いとでも言うのでしょうか、与野党接近でありその間に緑の党が勢力を拡大した、のが近年の推移です。

前政権の時代も「政治の安定」を求められているのですが、政府与党が安定した支持を得られていません。
結局不安定な政権が続いていて、昔であれば国内安定のために外国に戦争を仕掛ける、ということもあり得たでしょう。

それが、捕鯨の政治問題化に直結したのでしょうが、そんな事で何とかなるわけもなく、ずるずると続いて来たところにウィキリークスの暴露ですから、オーストラリアの政治的なダメージは予想以上にあるかもしれません。

1月 5, 2011 at 11:39 午前 海外の話題 |

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