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2011.01.16

センター試験衰亡史

読売新聞より「センター試験に変化の兆し、慶大が来年撤退へ

22回目となったセンター試験。

利用校は増え続け、今年も過去最高を更新し800校余りが参加したが、来年から主要大学では初めて慶応大が“撤退”するなど変化の兆しも出ている。

「正直に言ってショック」。

大学入試センターの担当者が話す。慶大は、第1回から参加していた私大16校の一つ。

だが、2006年度入試の医学部(英語)に続き、来年度入試から法学部と薬学部でも利用を取りやめて全学部から「センター利用受験」が消える。

慶大の担当者は、

「優秀な学生の獲得を目指し、独自の特色ある入試を導入する」
と説明する。
「センター試験のレベルでは、難関大を目指す層では差がつきにくい」
(塾関係者)との指摘も出ており、こうした点に不満を持つ有力大学に撤退の動きが波及する可能性もある。 (2011年1月16日09時07分 読売新聞)

まあ、そりゃ当然だろう、という印象です。

そもそも日本では、社会として大学進学率を高くすることがよいことなのか?という視点が抜けているように思う。

そして、少子化が見えてきてから、大学の経営戦略として事業範囲の拡大があからさまになってきたのではないのか?
法科大学院がきわめて高額の授業料を取りながら、司法試験に合格することを保証しない(出来ない)というのは、実務家養成のための専門機関だろうと思っていた者にとっては「分けがわからない」ことになります。

法科大学院で一番ビックリするのが「相対評価」を採用していることで、学校内の相対評価をしても現実の司法試験は、他校卒業者との競争だから成績自体が意味が無くなってしまう。
こんなことなら、法科大学院全国一斉テストで絶対評価をした方がマシだろう。

だいぶ以前に「何で相対評価なのです?」と法学者の先生に伺ったら「文科省管轄ですから」と言われて一発で納得してしまった。

今後、教員養成も専門大学院を作る方向に向かうらしい。

これらは、結局は「大学業界」のためにはなっても、個々の大学(大学院)のためになるとは必ずしも言えない。
そのために、「みんなでやろう」から脱落して、実務的に効果のある「教育」に向かう学校が出てくるのは当然だ。

そういう経緯戦略の面で、慶応大学など成績も良い人気大学にとって、センター試験は意味がない、都判断するのは当然だろう。
これが、大検そのものであれば、まだ利用大学は多いのだろうけど、大検を一般化すると今度は高校生が来なくなるから、高校が反対してしまうだろう。

とどのつまりは、教育業界の生き残り戦略に受験生が巻き込まれている、というひどい話になってしまった。

1月 16, 2011 at 11:28 午前 教育問題各種 |

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