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2011.01.20

電子出版が進まないから自炊に走るし、代行業者も出で来る

サンケイ新聞より「書籍電子化 自炊代行業者にNO! 著作権侵害? 出版社が対抗策

2011.1.20 14:16

自ら書籍を電子化する「自炊」を代行する業者が増えるなか、店舗内にある裁断済みのコミックとスキャナーを有料で使えるサービスが昨年末に登場し、著作権をめぐる議論が改めて巻き起こった。

インターネット上で批判が集中したことから業者は一時的にサービスを休止したが、21日から「業務を変更して」再開する予定。自炊業者の興隆に対し、一部の大手出版社は、「購入者以外の電子化は認められていない」と書籍の奥付に明記する対抗策を打ち出し始めている。(猪谷千香)

業務変更で再開へ

ネットで“炎上”した自炊業者は、昨年12月27日に東京・秋葉原で“試験オープン”した「自炊の森」。
利用者は店舗内に配置された裁断済みのコミックをスキャナーで電子化し、データを自宅へ持ち帰ることができた。

書籍の利用から電子化までがセットとなり、1冊当たりの料金が設定されていたことから、「(著作権法で許された)私的複製の範囲を超える」「著作権者に対する利益還元がない」などと指摘された。

著作権法では、個人が個人的な目的で自ら著作物を複製することや、施設内で書籍を使わせることを認めており、「自炊の森」は一見、同法をクリアしているようにもみえる。

しかし、著作権法に詳しい福井健策弁護士は、

「自らの管理下で著作物を利用させ、利得を取得している場合には、自らが利用の主体になるという最高裁の判断がある。
本も機材も店の管理下にある『自炊の森』はこれに近く、違法の可能性が強い」
とみる。

指摘を受けた「自炊の森」は同月31日にサービス休止としていたが、

「店内の書籍利用に関して課金は行わない」形で今月21日から正式オープンする予定。「『店内の書籍は自由に利用していただいて構わない』というスタンス」
と説明する。

奥付に注意明記

「電子書籍元年」と呼ばれた昨年以来、裁断から電子化まで代行する業者が続々と現れている。

「違法性が高い」として、代行業者に対し法的措置も検討してきた日本書籍出版協会では「事態が進んでおり、今年から啓発活動に力を入れたい」と話す

また、文芸春秋や光文社などの出版社は今月から、書籍の奥付に「購入者以外の第三者による本書のいかなる電子複製も一切認められておりません」といった明記を始めた。

「『自炊の森』は作家に対する尊敬がなく、不安を感じる」と語るのは、絶版漫画を無料配信し、広告益を作家に還元するサイト「Jコミ」試験版を立ち上げた人気漫画家、赤松健さん。
「著作権法違反は親告罪だが、(出版社が関与しない)同人誌や絶版本などの漫画について訴えることは難しい」。ツイッターには「Jコミで『自炊の森』を倒したいです」と書き込んだ。

自炊業者が増える背景には、電子書籍のニーズに出版業界が追いついていない現状もある。

日本電子出版協会の三瓶徹事務局長は

「年間8万点近い本が刊行されるなか、電子書籍はまだ一部。本と同時に電子書籍も出さなければ、違法行為はなくならない。読者に便利な環境を提供しなければ」
と話している。

確かに、自炊の森のやり方は、法律の穴を突くというよりも正に脱法的であり、批判もされたが確実に著作権法違反とは言い難いものであった。

それが、先の最高裁判決で著作権法違反となるだろうが、こんな馬鹿な商売を抑止するために、出版社がさっさと電子出版を進めれば良いだけの話だ。

それを「啓発を進める」とは何様のつもりなのだろう?

出版界のユーザー無視の姿勢が、自炊の森を登場させた事に気づかないのだろうか?

1月 20, 2011 at 07:40 午後 書籍・雑誌 |

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