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2011.01.27

電動アシスト自転車の事故

読売新聞より「電動自転車の事故死7割増、急加速に対応できず

昨年1年間に起きた電動アシスト自転車の事故死者数が、前年より7割増の46人となり、統計を取り始めた2001年以降で過去最多になったことが27日、警察庁のまとめでわかった。

このうち40人が65歳以上の高齢者で、メーカー各社では乗り方によっては急加速する電動自転車に対応できていない人が多いとみて、慎重な運転を呼びかけている。

電動自転車の人身事故件数は01年に604件だったが、昨年は1000件を超えた。死者数は01年の19人から2・4倍に増えた。

電動自転車は上り坂でも楽に走行できるため、高齢者や子連れの女性らに人気だ。しかし、わずかな力で加速するため、一気にペダルを踏み込むなどすると、急発進してしまうこともあるという。

昨年の電動自転車の国内出荷台数は約38万台で、01年と比べ倍増。「交通事故総合分析センター」(東京)は、

「電動自転車では死亡事故の7割が頭を打っている。急な動きに対応しづらい高齢者は、ヘルメットを装着するべきだ」
としている。

(2011年1月27日11時02分 読売新聞)

実は、昨年(2010年)11月1日に電動アシスト自転車を買って、自宅に乗って帰る途中で、正にこの記事のような転倒をして、右手親指の付け根にある舟状骨を骨折しました。

電動アシスト自転車のほとんどは、機械式の変速ギアと、電気的なアシストの強さの切り替えがあります。
わたしの持っている自転車では、機械式3段階、電動アシスト3段階ですから、原理的には9段変速のようなものです。

ややこしいのは、電動アシストがペダルを踏む事に対応している事で、おそらくはトルクセンサーが働いているのだろうと思います。
また、法律的にもアシストではない電動だと、原動機付き自転車になってしまうので、ペダルに力を掛けないとアシストが始まらないようになっています。

わたしが転んだのは、坂道の交差点でさらに左折して発進するために信号で止まっていました。
坂道であるから、ギアは最低速(ローギア)、電動アシストを最強にしました。

発進した瞬間は、ペダルはかなり重いです。アシストがないのだから当然の事です。
次の瞬間、ペダルが無くなったというか、階段を踏み外したような事になって、地面に放り出されました。

結局、発進時だから体勢が不適切、ペダルが重いと思って力一杯踏み込んだ、一瞬おくれて強力な電動アシストが掛かったから、踏み外したような事になった。

これで、頭を打てば死にますね。

わたし自身は、オートバイも乗っていたし、以前はクロスバイクで走っていました。それがなぜ電動アシスト自転車で転んだのか?というと、おそらくは上記の経験が悪く作用したのだろうと思います。

坂道発進でアシスト無しの自転車のペダルの重さが身体に染みついているから、ペダルが重いままだとして踏み込んでいるのです。

この問題については、取り説はもちろん販売店でも情報がありませんでした。
電動アシスト自転車を何年も使っている人の話では「ローギアーで、最強アシストなんてするものじゃない」とのことで、わたしもこれは同意します。

オートバイであれば、普通の道路なら急坂でも平地と同じようにエンジンで発進しますが、アシスト無しの自転車では、急坂では坂道発進は出来ませんよね。
しかし、自転車で走行中であれば、坂の勾配よりもむしろ距離の方が問題で、強力なアシストが必要です。

このことは、痛い目に遭ってようやく分かってきた事ですが、電動アシスト自転車は、自転車でもオートバイでもない、別の乗り物ですよ。
だから、昔から自転車に乗っている人の方が大事になるような気がします。 事前教習とは言わないが、乗って帰る事もあるのだから、注意喚起の文章ぐらい渡してくれても良いだろう、と思うところです。

1月 27, 2011 at 01:46 午後 事故と社会 |

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コメント

ちょうど今しがたNHKのあさイチで電動アシスト自転車の最新事情というのをやっていまして、ケンケン乗りはやっていはいけない、と言っていました。私自身はまだ試乗経験が無いのですが想像するに、停止している昇りエスカレータに足を踏み入れた一歩目みたいな感覚なのでしょうか?

アシスト自転車は、見た目と進むスピードにギャップがあるので、すれ違うとき(こちらは徒歩)はちょっと怖いです。歩道での走行は規制して欲しいですね。

投稿: ぐう | 2011/02/04 9:00:49

いつも拝読させていただいています。

私も乗っていますが、小回りができないのに困っています。歩道でUターンしようとしたのですが、ゆっくり運転しようにも、勝手に進む部分が多すぎて、大回りなりませんか?大回りになって、歩道から落ちそうになったり、落ちまいと慌ててハンドルを内側に切ったばかりに、自分の車体が内巻きになりすぎて転んだりしました。

ひと踏み目の進み幅は、アシストのレベルによらず大きすぎる気がします。小回りをするにはアシストを切るしかないのでしょうか?
アシストを切ると今度は重すぎてふらつきます。降りて手で押して向きを変えるのもかなり大変です。
本体が重いので私の腕力では、持ち上げて後ろ向きに動かすことはできませんし。

体力のない人向けのアシストのはずが、力や判断力がないと使いこなせない、というのはなんとも・・・。
なんだか説明が下手でわかりにくかったらすみません。

投稿: mimi | 2011/03/22 14:08:45

わたしも、小回りについては手こずっていますが、2ちゃんねるに「前後の車輪の間隔(ホイールベース)が長いから」という説明があって、そうかもしれないと思っています。

やはり「自転車」ではない、ということでしょうね。

どうも、メーカによってかなり違うらしく、わたしが乗っているヤマハはフロントが軽すぎて、荷物を積んで丁度良くなる感じですが、サンヨーはこの点は前輪にモーターがあるので、バランスがよいとのことです。

投稿: 酔うぞ | 2011/03/25 12:40:29

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