« 2010年10月24日 - 2010年10月30日 | トップページ | 2010年11月21日 - 2010年11月27日 »

2010.11.03

NTTの発表の異様さ

毎日新聞より「NTT:加入電話すべてをIP網に切り替え 25年メドに

NTT東日本と西日本は2日、25年をメドに交換機を使った加入電話網の使用を終了し、すべてIP(インターネット・プロトコル)網に切り替えると発表した。

20年ごろから移行を開始し、ISDN(統合サービスデジタル網)など一部サービスは終了する。

両社は料金体系には言及していないが、IP電話は全国一律料金が一般的で、電話網とIP網の二重投資も避けられるため、現在の固定電話より相当程度安くなることが期待される。

電話局間のネットワークをIP化することで高速・大容量の通信が可能になり、音声をデータとしてやり取りするIP電話の利用環境が整う。

また、高速回線を生かしたテレビ電話や高音質通話など新たなサービスが提供される可能性もある。

加入電話網で提供しているサービスのうち公衆電話、番号案内、ナンバーディスプレイなどは25年以降も続ける一方、ISDNやコレクトコール、ダイヤルQ2などの一部サービス、店舗などに設置されているピンク電話は廃止する。

NTT東日本の前田幸一副社長は2日の記者会見で

「移行の時期は交換機の寿命や、利用者への周知や負担の最小化を考慮した」
と述べた。
また、IP網への完全移行は15年をメドに全家庭へ光回線を引く、政府の「光の道構想」実現の前提条件にもなるが、同構想について前田副社長は
「短期間で利用者に強制するようなやり方は無理だ」
と否定的な見方を示した。【乾達】

この「25年」というのは西暦なんですね。
てっきり平成25年だと思いましたよ。

15年先だというわけですが、今から15年前を考えると、1995年。
Windows 95 で徹夜するといった事件があった頃ですよ。
携帯電話が一気に普及した頃でもあります。

他には、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件などがあった年です。
阪神淡路大震災では、パソコン通信の掲示板機能が安否確認に有効であることが実証されて、その後の携帯電話の安否確認サービスに広がったりします。

つまり、通信や電話の使い方自体が全く違っていたわけで、NTTの計画はアテにならない未来に向けての計画になるのかもしれません。
そもそも、固定電話がそこまでもつものなのだろうか?

例えば、携帯電話に複数の番号を割り当てることが出来るようにすれば、個人の携帯電話に会社の内線番号を割り当てることが出来る。
そうすれば、会社の電話、会社の携帯、個人の携帯、個人の固定電話、という4つの電話が一つになってしまう。
この方が利用者にはメリットがあるだろう。

NTTがごちゃごちゃ言っているのは、結局は回線とかインフラの問題であって、サービスそのものではない。
しかし、利用者はサービスを選ぶのであって、NTTが回線ビジネスを主とするのはよいが、それが利用者に直接売れるものではないことを考えると「15年掛かりで会社の姿勢を変えます」のようなことを発表しても意味がないだろう。

11月 3, 2010 at 10:17 午前 経済・経営 | | コメント (2) | トラックバック (0)

ミッフィー問題

サンケイ新聞より「「キャシーはミッフィーのコピー」とサンリオに生産停止命令 模倣を認定 オランダ裁判所

ウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」の生みの親であるオランダの作家が、サンリオのキャラクター「キャシー」はミッフィーを模倣した著作権侵害として、関連製品の生産差し止めを求めた係争で、アムステルダムの裁判所は2日、オランダなど欧州3カ国での生産の即時停止を命じた。日本の仮処分決定に当たる判断とみられる。

差し止めを求めていたのは作家のディック・ブルーナ氏(83)の著作権を管理するオランダ企業メルシス。

同社は「サンリオが全世界でキャシー製品の販売をやめることを期待している」とのコメントを発表。サンリオが命令を受け入れなければ、損害賠償を求める本訴訟を起こす構えだ。

裁判所は、サンリオのキャシーは「コピー」と認定。サンリオにオランダとベルギー、ルクセンブルクでの生産や販売、宣伝の停止を命令。
これに応じない場合、1日2万5千ユーロ(約280万円)をメルシスに支払うよう命じた。(共同)

これはどうなりますかねぇ?

以前、著作権について非常に詳しい弁護士さんにレクチャーを受けて、びっくりしたのがこのミッフィー問題です。

ミッフィー(うさ子ちゃん)はディックブルーナーの創作で、当然著作権があると思っているわけですが、その弁護士さんは

「幼稚園児がうさぎの絵を描いたら、誰が描いてもミッフィーになるだろう。つまりミッフィーにはオリジナリティーが無いから、著作権が成立しない」
というご意見でした。

国際的な知的財産権争いを専門とする弁護士さんでしたが、さすがにこの論理は想像外でありました。

しかしながら、ミッフィーに誰が見ても間違えなくオリジナリティーがあるのか?と言われると、確かに首をひねってしまう面もあります。
つまり、争いの余地はあると言えそうなのです。

この10年間ぐらい、ミッフィーの著作権は非常に強調され始めているのですが、ビジネスとして世界に広まったから、後から著作権の主張が強調され始めた、とも感じられます。

11月 3, 2010 at 09:39 午前 セキュリティと法学 | | コメント (1) | トラックバック (0)