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2010.10.01

郵便不正事件・びっくりの展開・その6

朝日新聞より「大阪地検の前特捜部長らを逮捕 犯人隠避の疑いで最高検

2010年10月1日22時7分

大阪地検特捜部が押収したフロッピーディスク(FD)のデータ改ざん容疑事件に関連して、最高検は1日、同部前部長の京都地検次席検事(57)と、同部前副部長の神戸地検特別刑事部長(49)を犯人隠避の疑いで逮捕した。

2人の部下だった主任検事が、FDのデータを改ざんした疑いがあると知りながら、隠そうとした疑いが強まったとみている。

これまでの最高検の調べに対し、2人はいずれも

「意図的な改ざんとは報告を受けていなかった」
と容疑を否認していた。

多くの政治家や官僚、企業トップなどを摘発し、「最強の捜査機関」とも呼ばれてきた特捜検察が、トップ以下の組織ぐるみで不正を隠蔽(いんぺい)しようとした疑いが浮上した。

しかも、特捜部長が在職中に手がけた事件に関連して逮捕されるという前代未聞の不祥事に、検事総長の辞任や特捜部の解体も含めて議論になるのは必至だ。

特捜部前部長と特捜部前副部長は昨年、厚生労働省元局長=無罪確定=らを逮捕、起訴した郵便不正事件の捜査を指揮した。

最高検の調べでは、2人は今年1~2月、部下の主任検事(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=から「事件の見立てに合うように、FDのデータを昨年7月に改ざんした」との報告を受けながら、事実を調べずに隠し、大阪地検の検事正ら上司に報告しなかった疑いがある。

2人は今年9月23日以降、東京の最高検で連日のように事情を聴かれた際、

「主任検事から『データを誤って書き換えたかも知れない』と聞き、それを信じた。改ざんの報告は受けていない」
と説明していた。
1日は最高検の捜査チームが拠点を置く大阪市内で取り調べを受けたが、同じ説明を繰り返したとみられる。

最高検のこれまでの調べによると、主任検事が改ざんした疑いがあるのは、厚労省元係長(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=の自宅で昨年5月に押収されたFD。

郵便割引制度を悪用するために作成された偽の証明書が保存されていた。

「04年6月上旬に元局長が元係長に指示して作らせた」という検察の見立てに合うように昨年7月、最終更新日時が「04年6月1日」だったのを「04年6月8日」に書き換えたとされる。

主任検事は改ざん後の昨年7月中旬に、同僚検事に「データを書き換えた」と告白。

今年1月末の元局長の初公判で最終更新日時が問題となり、同僚検事が別の公判担当検事に打ち明けたことで、特捜部前部長と特捜部前副部長も初めて知るところとなった。

最高検は、主任検事の証拠隠滅容疑の捜査の中で、同僚検事から「部長と副部長も改ざんを知っていた」との証言を得た。

主任検事も最高検の調べに「事件の見立てに合うように改ざんしたことを、部長、副部長に直接、報告した」と供述したとされる。

特捜部前部長、特捜部前副部長、同僚検事の3人は今年2月、大阪地検トップの検事正と前次席検事(現・大阪高検次席検事)に報告し、

「データを書き換えたといううわさがあるが、問題はない」
と説明したという。

一方、検事正と前次席は

「書き換えた疑いがあるという報告なら覚えているはずだが、聞いていない」
と食い違う説明をしている。

特捜部前部長は、1984年に検事に任官し、法務省保護局総務課長などを歴任。
08年10月から今年4月まで大阪地検特捜部長を務めた。

特捜部前副部長とともに、多額の郵便料金を不正に免れた郵便法違反事件や、元局長を逮捕・起訴した郵便不正事件などの捜査を指揮した。

ようやく逮捕ですね。
しかし、否定しているのだから、さっさっと強制捜査に移行しないと、証拠隠滅のおそれが大きいと思うのですが。

特捜部を解体すると、一番喜ぶのが政治家だから、それは無しとして、検事総長の辞任など、大幅な手術は不可避でしょう。

取り調べの可視化に反対する意見はよく理解できないのだけれど、普通に監視カメラで撮影すれば、別にスタジオで撮影するような事にはならないでしょう。
結局は、今までとは違ってくるかもしれないけれど、検察を監視する仕組みは不可欠だとなるから、可視化もやむを得ないことだと思います。

それにしても、主任検事はいったい何をやる気だったのだ?

10月 1, 2010 at 11:14 午後 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.09.30

郵便不正事件・びっくりの展開・その5

東京新聞より「特捜部長が「過失で処理」指示 組織隠ぺいを主導か

2010年9月30日 02時02分

大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、前部長が、主任検事によるフロッピーディスク(FD)の書き換えについて報告を受けた際、前副部長らに「過失で処理しろ」と指示した疑いのあることが29日、検察関係者への取材で分かった。

最高検は、前部長がこの時点で「組織的隠ぺい」を決断、主導した可能性もあるとみて、犯人隠避容疑で捜査を進めている。

検察関係者によると、部長は2月1日朝、出張中だった主任検事と電話でやりとりした前副部長を通じ、FDの最終更新日時書き換えを知らされた。

前部長は対応に苦慮したとみられ、自室にこもるなどした後、前副部長らに

「過失で処理しろ。この件は間違いだ」
と指示したとされる。

翌2日、前部長と前副部長、主任検事の同僚検事の3人が、小林敬検事正と玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)に報告。

「一部検事が主任検事がデータをいじったと騒いでいるが、問題ない」
との説明にとどめた。

前次席検事の部屋に入る前には、同僚検事が前部長に「正直に話しましょう」と進言したが、前部長は「甘い。公表される」と一蹴したという。

(共同)

これでは、特捜部長が積極的に隠そうとしたことになりますが、毎日新聞の記事「特捜証拠改ざん:前田容疑者「故意」認める」によると

郵便不正事件に絡む証拠改ざん事件で、証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の主任検事(43)が、最高検の調べに対し、証拠品のフロッピーディスク(FD)のデータを「故意に書き換えた」と容疑を認める供述をしていることが関係者の話で分かった。

主任検事は「(当時の)特捜部長と副部長にも伝えたはずだ」とも述べているといい、最高検は改ざんの動機や上司への報告内容を詳しく調べている。

故意にデータを改ざんしたことを知りながら隠ぺいした場合は、犯人隠避罪に問われる可能性があるが、前特捜部長(現京都地検次席検事)と前特捜部副部長(現神戸地検特別刑事部長)は、最高検の聴取に「過失だと認識していた」と説明し、主任検事の供述と食い違う認識を示している。

最高検は、改ざんを「過失」として処理した前部長らの対応について刑事責任を問えるかどうか、慎重に調べを進めている模様だ。

主任検事は09年7月13日、FD内に記録された偽証明書のデータの最終更新日時を「04年6月1日」から「6月8日」に改ざんしたとして逮捕された。

当初は「USBメモリーに移したデータを書き換えて遊んでいたつもりだったが、誤ってFD本体のデータを変えてしまった」と述べ、過失を主張していた。

しかし、その後の調べに対して「FDをいじった」と供述し、証拠品を改ざんした故意を認めたという。改ざんの動機についてはあいまいな説明をしているとされる。

また、地検内で改ざん疑惑が発覚した今年1月末~2月の時点で、前部長と前副部長に対して「故意にFDのデータを改ざんしたことを伝えたはずだ」とも供述しているという。

最高検は、厚生労働省の元局長(54)=無罪確定=が04年6月上旬、部下の元係(41)に偽証明書の発行を指示したという検察側の描く構図に合わせるため、主任検事が改ざんを実行したとみている。

だが、捜査報告書に添付された偽証明書のデータの最終更新日時が「6月1日」のままだったうえ、FDが証拠申請されずに弁護側に返還されるなど不可解な点もある。

最高検は動機の解明を進める一方、前部長と前副部長が主任検事の報告を聞いて故意だと認識できたかどうか、当時の経緯を詳しく調べている。

前部長と前副部長が報告を受けていないのならとにかく、報告された上で「過失だ」としたのはどういう事なのか?

この二人の定義する「過失」とはいかなる意味だったのか?

少なくとも、FDの最終更新日を過失で書き換えた場合、証拠能力が無くなるから、問題のニセ証明書の存在そのものが消えてしまう。
そういうことを一検事の過失で何とかなると考えていたのか?

それとも、供述調書があるから、証拠が無くなっても問題がないと考えたのか?

後者であれば、特捜本部は、えん罪ではなくて創罪とでも言うべき近代国家ではあり得ないことを企図したことになる。

問題は、行為とか過失とか、認識できたのか、犯人隠微とかじゃなくて、「何を考えていたのか?」を解明するべきだろう。
簡単にいってしまえば、司法に関わる人間としての適性を調査することである。

現在のところ、取り調べを受けている特捜検事らには、司法適性がないわけで、そういう人たちが形作っている特捜本部もまた、司法適性が無いとなってしまう。

9月 30, 2010 at 09:53 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.09.29

阿久根市・議員が議場を封鎖

朝日新聞より「阿久根議会、副市長選任取り消し可決 市長派が議場封鎖

市長と議会の対立が続く鹿児島県阿久根市で29日、市議会定例会が7カ月ぶりに招集された。

開会直後、竹原信一市長が専決処分で副市長に選任した元愛媛県警巡査部長、仙波敏郎氏(61)の副市長選任取り消しと、議場からの退席を求める決議を反市長派議員が提案。

市長派が反論して審議が止まり紛糾したが、採決の結果、賛成11、反対4で可決した。

反発した市長派が議長不信任案の緊急動議提出を宣言。

休憩後に議場を「封鎖」する事態に発展した。

市議会には竹原市長も出席。

開会直後の午前10時すぎ、反市長派議員が仙波氏の副市長選任について

「明らかな違法状態で行われたもので、総務大臣や知事が違法との見解を示すなど法的無効性が言われている」
として選任取り消しと退席を求めた。

だが、提案者への質疑で、市長派議員が

「片山(善博)総務相は鹿児島市で今年あった講演で地方自治法の解釈は『百人百通り』という趣旨の発言をした」
などと反論。

議長の見解をただすなどしたため、決議案への質疑応答に戻そうとする議長が午前10時20分ごろ、休憩を宣言。

再開後、決議案は午前11時40分ごろ可決したが、議事運営をめぐり市長派が議長不信任を求める緊急動議を出すと宣言し、再び休憩に入った。

午後、議長不信任案を協議する全員協議会が別室で開かれたが、その途中で市長派3人が無人の本会議場に入り、

「議会は開かせない」
と内側から鍵をかけてしまった。

片山総務相は21日の記者会見で

「議会を招集しない状態で行った専決処分は根っこから違法だ」
と発言。
反市長派は総務相発言を「追い風」ととらえ、今回決議案を提出した。

仙波氏は警察の裏金問題を実名で告発した人物。

副市長選任は議会の同意が必要とされるが、竹原市長は議会を開かないまま7月に専決で副市長に据えた。

市長が昨年懲戒免職にした職員を復職させる一方、県知事から2度も是正勧告を受けた市長の政治姿勢を擁護するなどし、「市政の混乱を助長した」とする批判も高まっている。

日本の出来事とは、思えませんが・・・・・。

しかし、議員が議会を開かせない、と主張すること自体が、きわめてまずいでしょう。

歴史上は、議員が議会を閉鎖して、独裁者に権能をゆだねた事例がいくつかありますが、議会の自殺そのものです。

この3人の議員は、辞表を出すべきです。

9月 29, 2010 at 06:36 午後 国際経済など | | コメント (1) | トラックバック (0)

2010.09.27

二重三重に恥ずかしい行動をした府立高校

読売新聞より「生徒食べたホウ酸団子、実は教諭が直接手渡す

大阪市内の府立高校で、家庭科の女性教諭(53)が作ったゴキブリ駆除用のホウ酸団子を女子生徒が誤って食べた問題で、教諭が生徒にホウ酸団子を「特製クッキーよ」と直接手渡していたことがわかった。

校長はこうした事実を知りながら、府教委には当初、

「教諭が目を離した間に、生徒は職員室の机上にあった一つを口にした」
と報告していた。
校長は27日、府教委に報告し直し、生徒側に謝罪した。

府教委や同校によると、教諭は21日朝、自宅で作ったホウ酸団子を職員室でまいていた際、訪ねてきた生徒に冗談で1個手渡したという。

校長は同日夕、府教委に経緯を報告したが、内容が事実と異なることに24日、教頭が気づき、校長に訂正を求めていた。

校長は

「生徒が自分で取ったか、教諭が手渡したかは重要でないと考えた。すべて私の責任で、生徒、保護者に大変申し訳ない」
と話している。

(2010年9月27日22時31分 読売新聞)

傷害罪の疑いがありますね。
警察が来ちゃうよ、校長先生。

どこをどうやれば「「生徒が自分で取ったか、教諭が手渡したかは重要でない」と考えられるのだろう?
法治国家の教育者、特に管理者としては失格だろう。

9月 27, 2010 at 10:44 午後 事件と裁判 | | コメント (4) | トラックバック (0)