« 2010年6月6日 - 2010年6月12日 | トップページ | 2010年6月20日 - 2010年6月26日 »

2010.06.19

浜名湖で、カッターが転覆、女子中学生1名が死亡・その2

FNNニュースより「静岡・浜松市浜名湖ボート転覆 事故当時、大雨や強風などの注意報

静岡県の浜名湖で、野外学習の中学生ら20人が乗ったボートが転覆し、全員が湖に投げ出された。駆けつけた消防などが救助したが、女子生徒1人が死亡した。

現場では当時、大雨や強風などの注意報が出ていた。

18日午後9時半すぎ、愛知・豊橋市の章南中学校の生徒たちが、重い足取りで体育館へ入っていった。

保護者の待つ学校へ戻ってき生徒たちは、みな疲れきった表情をしていた。

18日午後、静岡県の浜名湖で、学校行事の野外学習を行っていたところ、生徒ら20人が乗ったボートが転覆し、女子生徒1人が死亡した。

転覆時、生徒たちは船底を上に向けたボートの上で、助けを待った。

救助の船は、強風と高い波のせいか、ボートに近づけず、その作業は思うようにいかなかった。

しかし、ボートの横になんとか回り込み、生徒たちを船に乗り移らせることに成功した。

その間も、転覆しなかったほかのボートから、生徒たちが次々と地元消防などによって救出されたが、意識不明で見つかった女子生徒(12)の死亡が搬送先の病院で確認された。

救助された生徒は

「(湖の上はどうだった?)寒かったです」、
「なんかすげぇ、荒れとったな。なんか風も強くて」
、「(船はどんな感じで転覆?)
なんか、帰ってる時になんか、斜めになって、いきなり倒れた」
と話した。

転覆したボートに乗っていた生徒らは、17日から2泊3日の予定で、浜松市にある三ケ日青年の家を訪れていた。

三ケ日青年の家・所長は

「出艇の段階では風がありませんでしたので。
(まったくなかった?)
えーと、東の風4メートル程度でしたので、その状況で出艇はさせていただきました」
と話した。

事故当時、浜名湖周辺では大雨注意報をはじめ、強風、波浪など、各種の注意報が出ていた。

18日夜、章南中学校が会見を行い、

「結果として、こうした最悪の事故を招いてしまったということは、やはりその判断に大きな問題があったんではないかというふうに考えております」
と話した。

事故の原因については、警察が章南中学校の校長と青年の家の所長から事情聴取を行っているほか、19日、国土交通省の運輸安全委員会が現地入りし、調査をする予定。

毎日新聞より「ボート転覆:「全員無事」が暗転 父母ら悲報に絶句

2010年6月19日 0時43分

浜松市の浜名湖で、愛知県豊橋市立章南中学校(水野克昭校長)の生徒18人と教師2人が乗ったカッターボートが転覆し、同中1年、女子生徒(12)が死亡した事故。

章南中では事故の一報が入った直後から、教職員ら10人ほどが職員室で現地と携帯電話で連絡を取り合い、情報収集にあたった。

森下郁夫教頭は職員室前に集まった報道陣に「昨年も(野外学習を)実施している。雨でもやる予定にしていた」とこわ張った表情で話した。

ニュースや学校の緊急メールで事故を知った父母らは午後5時前から次々と学校に駆け付け、約50人が職員室から約100メートル離れた柔剣道場に待機して学校の説明を待った。

情報は職員室から30分置きに柔剣道場に伝えられたが、断片的な情報に父母らがいら立ちを募らせた。

同6時前、父母らの携帯電話に

「三ケ日青年の家でのボート転覆の件についてお知らせします。全員無事救助されました。ご安心ください」
とのメールがあり、一時は安堵(あんど)が広がった。だがその後、女子生徒1人が亡くなったとの情報が入ると、「えー」という驚きの声とおえつが漏れ、ハンカチで目頭を押さえる姿もあった。

同11時から加藤正俊・市教育長ら4人が同中で記者会見。加藤教育長は

「教育活動の場で最悪の事故が起き、亡くなった生徒、家族に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
と陳謝し
「今日は天候が悪く、湖上の様子や気象情報などさまざまな情報の中で判断して活動したと思うが、最悪の結果になったということは判断に間違いがあったのではないか」
と述べた。体験学習には1年生96人のうち94人が参加。教師6人が引率したという。【沢田均】

読売新聞より「浜名湖転覆「大雨強風注意報の中、なぜ決行」

大雨強風注意報が発令される中、荒れた浜名湖(浜松市)で18日に起きたボート転覆事故は、愛知県豊橋市立章南中学校の女子生徒が亡くなる惨事になった。

救助されるまで1時間以上、生徒たちはボートにしがみついた。
ボートのえい航の仕方や、悪天候での決行には問題はなかったのか。
関係者から疑問の声もあがった。

「ボートには最初から水が入り、少し傾いていた。岸に戻る途中スピードが出てきて、ひっくり返ってしまった。怖かった」。
転覆したボートから救助された男子生徒は唇を震わせた。

浜名湖を望むホテルから、転覆を目撃したという東京都八王子市の女性(46)は、

「波が高く、ボートが流されていた。『キャー』という悲鳴も聞こえ、危ないと思ったら、一瞬のうちにひっくり返った」
と青ざめていた。

静岡県警などによると、生徒らは17日から2泊3日の予定で湖畔にある県立三ヶ日青年の家に滞在。

18日は午後2時過ぎから、自然体験学習の一環として、生徒92人と教師5人が、青年の家の職員3人とともに4隻の手こぎボートに分乗し、ボートをこいでいた。

転覆したボートには職員はいなかった。

転覆したボートの教師から、

「風雨が強くなり、生徒がひどい船酔いで、これ以上こげない」
と無線連絡があり、青年の家がモーターボートを出し、ボートをえい航して岸に向かっている途中で転覆したという。
他の3隻は湖上で救助を待った。同日夕、県警の警備艇にえい航され、転覆を免れた。

「浜名湖ボートクラブカナル」の柴田昌宏代表(48)によると、悪天候の中、大勢の人を乗せたままボートをえい航すると、予想のつかない横揺れなどが生じることがあるという。柴田さんは

「結果論かも知れないが、引っ張る船に救助対象の人たちを乗せて運び、無人になった船を岸辺に運んだ方が安全だった可能性がある」
と話した。

一方、青年の家を管理する県教育委員会の安倍徹教育長は18日夜、県庁で記者会見し、「大変申し訳ない」と陳謝、

「なぜこんな天候で訓練を行ったのかと思った。もう少し慎重に判断すべきだった」
と述べた。

県教委によると、ボート訓練は、大雨などの注意報が出ていた場合、施設と学校側で協議して判断することになっている。
今回は、同施設の所長らが、

「天候の急変はない」
とみて実施を決めたという。

豊橋市老津町の章南中学校には、保護者約50人が続々と集まった。安否情報が二転三転し、泣き出す人も。保護者の男性(37)は

「この雨の中で(ボート訓練を)決行するのはどうかしている」
と声を荒らげた。

森下郁夫教頭によると、亡くなった女子生徒(12)は吹奏楽部に所属し、優しくまじめだった。18日の朝の集いで生徒を代表して

「きょうのボート教室を頑張りたい。仲間のきずなを深めたい」
とあいさつしたという。

今回の事故について、「日本海洋少年団中部地区連盟」(名古屋市)の木下登事務局長(80)は、

「海洋少年団では、強風注意報が出ている場合は、波が高くなるので、子供たちを海に出さないようにしている」
と話している。

(2010年6月19日01時32分 読売新聞)

東京新聞より「ボート転覆、中1女子死亡 浜名湖 荒天下の野外活動中

十八日午後三時半ごろ、浜松市北区の浜名湖の約二百メートル沖合で、愛知県豊橋市立章南中学の生徒ら二十人が乗っていたボートがモーターボートでえい航中に転覆、全員が投げ出された。

地元消防などが間もなく十九人を救助。

同中学一年女子生徒(12)が転覆したボートの内側から見つかったが、搬送先の病院で死亡した。

静岡県警によると、ボートは全長約七メートルの手こぎ式カッターボート。

同中学一年の生徒十八人と教諭二人が乗り、訓練中だった。全員が救命胴衣を着用していたという。

ほかに生徒八人が病院で手当てを受けた。

ボートに同乗していた教諭が直前に

「強風で生徒の船酔いがひどく、こげない」
と無線で連絡、助けに向かったモーターボートがえい航して岸に戻る途中で転覆しており、県警は訓練やえい航の方法に問題がなかったか関係者から事情を聴くなど、業務上過失致死傷容疑を視野に捜査。運輸安全委員会は十九日に船舶事故調査官二人を現地に派遣する。

章南中によると、一年生計九十四人が野外活動のため、十七日から二泊三日の予定で静岡県立三ケ日青年の家(浜松市)に滞在。十八日は青年の家が管理するボート四艇に分乗し、午後二時ごろ訓練を開始。

二艇には青年の家の職員が同乗したが、転覆したボートを含む二艇には生徒と教諭だけが乗っていた。

気象庁によると、浜名湖周辺では十八日昼すぎから強い雨が降り静岡地方気象台は大雨や強風、波浪などの注意報を発表していた。

浜松市では午後四時ごろ、最大瞬間風速一三・四メートルを記録した。

静岡県教育委員会に対し、青年の家は「

注意報の発令は確認したが、波が高くなかったので実施を決めた」
と説明している。

東京新聞より「ボート転覆、責任者の聴取続行 静岡県警、原因調べる

浜松市北区の浜名湖で、愛知県豊橋市立章南中学の1年生ら20人が乗ったカッターボートが転覆、女子生徒(12)が死亡した事故で、静岡県警は19日、過失がなかったか、ボート訓練を実施した「静岡県立三ケ日青年の家」の関係者から事情聴取を続けるとともに、女子生徒の遺体を司法解剖して死因を調べる。

モーターボートがえい航中に転覆しており、県警は業務上過失致死傷容疑も視野に捜査。

運輸安全委員会の船舶事故調査官2人も現地入りし、事故原因を調べる。

県警によると、転覆したボートには生徒18人と教職員2人が乗っていた。教諭がボートから「強風で生徒が船酔いしてこげない」と無線で連絡、モーターボートがえい航し戻る途中に転覆。

えい航の仕方などに問題があった可能性が出ている。

章南中は1年生計94人が野外活動のため17日から2泊3日で青年の家に滞在していた。
(共同)

事実関係は以下のようです。

  1. 浜名湖周辺では十八日昼すぎから強い雨が降り静岡地方気象台は大雨や強風、波浪などの注意報を発表していた。
  2. 三ケ日青年の家・所長は「出艇の段階では、東の風4メートル程度でしたので、その状況で出艇はさせていただきました」 と実行
  3. 転覆したボートの教師から、 「風雨が強くなり、生徒がひどい船酔いで、これ以上こげない」と連絡が入って、青年の家がモーターボートを出し、ボートをえい航して岸に向かっている途中で転覆

昨日(2010年6月18日)は全国天気予報でも、朝から「西から雨が降ってくる」といった内容でした。

普通に考えて「天候は悪化する」であり、出かけるのを控えようか?という状況でしょう。
それを「「出艇の段階では、東の風4メートル程度でしたので」というのは、「判断していません」というほどの意味しかないだろう。

さらにえい航中に転覆したとのことだが、中学生の証言で

「ボートには最初から水が入り、少し傾いていた。
岸に戻る途中スピードが出てきて、ひっくり返ってしまった。怖かった」。
というのだから、えい航船がひっくり返した、という意味だろう。
実際に、消防などがえい航した他のカッターは無事に帰還している。

「三ケ日青年の家」はいったい何を考えて、動いていたのだろう?
少なくとも、緊急事態に対応出来る準備をしていなかったことだけは確実だろう。

6月 19, 2010 at 10:10 午前 事故と社会 | | コメント (5) | トラックバック (0)

2010.06.18

浜名湖で、カッターが転覆、女子中学生1名が死亡

東京新聞より「浜名湖でボート転覆、中学生死亡 野外活動中

2010年6月18日 19時35分

18日午後3時半ごろ、浜松市北区の浜名湖で、愛知県豊橋市の市立章南中学の生徒ら20人が乗ったボートが転覆、全員が投げ出された。いずれも地元消防などに救出されたが、女子生徒1人が意識不明となり、搬送先の病院で死亡した。

静岡県警などによると、ボートは全長約7メートルの手こぎ式で、同中学1年の生徒18人と教諭2人が同乗。全員が救命胴衣を着用していたという。

女子生徒は転覆したボート内に取り残されたとみられ、県警が転覆時の状況などを調べている。

章南中によると、学校行事の「野外活動」のため、1年生計94人が17日から2泊3日の予定で、浜名湖近くの「静岡県立三ケ日青年の家」に滞在。

18日は同施設が管理するボート4艇に分乗していた。

静岡地方気象台によると、浜名湖周辺では18日昼すぎから強い雨が降り、大雨雷強風波浪洪水注意報を発令。

浜松市では午後4時ごろ、最大瞬間風速13・4メートルを記録した。

(共同)

このニュースが伝わってきたときに「悪天候の中でボートとはどういう事だ?」と思っていましたが、最悪の結果になったと言って良いでしょう。

ボートとなっていますが、20人乗りだからカッターですね。

さすがに転覆したときの脱出法までは教えていなかったのではないだろうか?
にもかかわらずかなりの悪天候で強行したのは基本的にまずいだろう。

市立中学校がやる行事として適切だったのか?という疑問がありますね。
その上で、悪天候での実施は論外だと思う。

6月 18, 2010 at 08:05 午後 事故と社会 | | コメント (2) | トラックバック (0)

岡本倶楽部・電話相談

紀藤弁護士のブログより「全国岡本倶楽部被害対策弁護団の発足!

現在、電話が鳴りにくい状況が続いているようですので、もう一回線増やしました。

電話番号は、03-3261-8330

に加え

電話番号は、03-3261-2690

です。

現在、受任依頼が殺到しています。
今後、受任者においては、特別に、「受任者専用ダイヤル」を設置し、対応する予定としています。

岡本倶楽部 被害救済へ説明会 NHKニュース

弁護団事務局は、リンク総合法律事務所内ですから、何度か訪問して知っているわたしとしては「大変ですなあ~」と言うしかないです。

回線を増やしたということは、基本的に連続して掛かってきているのですよね。
ちょっと想像しがたいですね。

藤森弁護士のHPにも

2010/6/12 未登録被害者の当弁護団への結集を呼びかけます。

岡本倶楽部被害対策弁護団
団長 弁護士 藤森克美

 当HPに転載してある2010年6月10日付「破産管財人からのご連絡」(第一報)にあるとおり、管財人の今一番の課題は、会員名簿の整備です。そのために管財人は被害対策に当たっている弁護士から管財人への名簿の情報提供を求めております。当然当弁護団は管財人に全面的に協力して行きます。
 同「ご連絡」によると、会員数は約8000名とされておりますが、当弁護団が6月11日(金)までに受付けた会員数は807名であり、全体の約1割程度にしか過ぎません。
 未登録被害者が速やかに当弁護団に受付けをし、管財業務を一歩でも前進させていくことを要望します。
 尚、当弁護団の事務局事務所は4回線の電話を常設しておりますが、今週の6月7日(月)頃からは電話がつながらないという状況は解消されております。
 尚、平日は9:00~18:30、土日は9:00~13:00まで対応しております。

となっていて、やはり相談が殺到している様子です。

ニュースに出て来るのは一瞬ですが、この種の相談は本質的に終わりがないわけで、今後も数は減ってもダラダラと続くでしょうから、事務方は大変であります。

6月 18, 2010 at 04:34 午後 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)

柳ケ浦高バス事故・判決」

朝日新聞より「柳ケ浦高バス事故、運転の元副部長に2年6カ月の判決

大分県日出(ひじ)町の大分自動車道で昨年7月、全国高校野球選手権大分大会の開会式に向かっていた柳ケ浦高校(同県宇佐市)の大型バスが横転し、野球部員38人が死傷した事故で、自動車運転過失致死傷の罪に問われた元野球部副部長(27)の判決公判が18日、大分地裁であり、西崎健児裁判官は禁固2年6カ月(求刑禁固3年6カ月)を言い渡した。

判決によると、元野球部副部長は昨年7月11日午前8時半ごろ、部員46人を乗せた大型バスを運転し、制限速度40キロの左カーブを時速80~90キロで走行。
バスはバランスを崩して道路側面に衝突して横転し、2年の吉川将聖さん(当時16)を死亡させ、37人にけがを負わせた。

検察側は、不破被告の無謀運転の結果は重大で悲惨で、被害者の処罰感情が大きいと主張しており、弁護側は、バスにシートベルトがついていなかったことや学校側の安全運転指導が不十分だったとして執行猶予付きの判決を求めていた。

この事故は、台風の影響で大雨のインター出口での事故だったと思います。

なんか、たまたま大型免許を持っていたから部員を乗せるバスの運転手もやっていたとかで、ちょっとずつの不十分が積み重なって、事故になったという印象があります。

結果はかなり重大ですが、ドライバー一人に責任を全部課して良いのかな?と感じるところがあります。

6月 18, 2010 at 02:42 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

都筑区の看護師3名死亡事故の裁判始まる

サンケイ新聞より「起訴内容を一部否認 横浜の3人死亡事故初公判

横浜市都筑区の市道交差点で昨年6月、乗用車同士が衝突し、信号待ちの看護師の女性3人が巻き込まれ死亡した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた川崎市宮前区の少年(19)の初公判が18日、横浜地裁(小池勝雅裁判長)で開かれた。

少年は罪状認否で、3人を死亡させたことなどは認め「申し訳ない」と述べたが、「信号を無視したのではなく、黄色信号で交差点を通過できると思った」と起訴内容を一部否認した。

起訴状によると、少年は昨年6月1日夜、交差点の手前約45メートルで黄色信号を見たのに停止せず、時速約70キロで直進し、右折しようとした対向車と衝突。

弾みで歩道に突っ込み、信号待ちをしていた看護師の女性3人をはねて死亡させ、対向車の男性に軽傷を負わせたとしている。

この記事に出て来る看護師は、事故現場に事実上面している昭和大学横浜市北部病院に勤務していました。
病院内に「危険運転致死罪の適用を求める」というチラシがあって、チラシには報道されていなかった事実が書かれていました。

神奈川新聞より「都筑区3人死亡事故から1年…「危険運転」適用求め署名9万2000人/横浜

2010年5月31日

横浜市都筑区の市道交差点で当時18歳の少年=自動車運転過失致死傷で起訴=の乗用車が、信号待ちをしていた女性看護師3人をはね、死亡させた事故から6月1日で1年が経つ。

30日には、より刑罰の重い危険運転致死傷罪の適用を求める遺族ら15人が、事故現場と近くの横浜市営地下鉄センター南駅で経過報告を兼ねた署名活動を行った。
遺族らがこれまでに集めた署名は約9万2千人になる。

遺族らは午前10時前に事故現場の交差点に集まった。花を手向け、そろいの黄色いシャツ姿で、駅前と事故現場で署名を呼び掛けた。

用意した千枚のビラには、危険運転致死傷罪の適用を求める遺族の思いが書かれていた。

事故で亡くなった加藤智子さん=当時(43)=の義兄、可児直行さん(49)は

「署名に集まった9万2千人という数字は、とてつもなく重い。
この事故が危険運転ではなく単なる交通事故で終われば、次の抑止にもならない」
と理解を求めた。

亡くなった岩山典子さん=当時(49)=の妹(44)は「本当に苦しい1年だった」と振り返り、「亡くなった3人の、事故をしっかり伝えてほしいという強い思いがこの数字になった。10万人を目指したい」と懸命に署名を呼び掛けていた。 

加藤智子さんの母親は「娘の部屋に入りたくない」と遺品はそのままにしている。智子さんの義兄の可児直行さんは「寂しさは計り知れない」と義母の心境を代弁した。

配ったビラに

少年は、ブレーキ操作をするはずの右足の指を骨折し、サンダルを履いて左足で運転していた。赤信号も無視した
と記した。
遺族は事故の詳細を捜査で知った。あまりにも無茶な運転に衝撃を受けた。
「無謀運転による、特殊な事故」
と、可児さんには思えてならない。

6月1日に開かれる公判前整理手続きで同月中旬の初公判が決まる。

「ルールを守らない運転が許され、今後も横行していいのか、と問いたい」
。被害者参加制度を活用し、加藤さんともう一人の遺族が法廷で意見陳述する予定だ。

危険運転致死傷罪の適用を求め、起訴後の昨年7月から署名活動を続けてきた。ほかの交通事故遺族や、亡くなった3人が看護師として過去に受け持った患者が協力した。罪名変更はなかったが、可児さんはあきらめ切れない。

可児さんは署名を公判で提出する予定だが、それ以外でも、法改正を要望する際にも活用させたいと考えている。「同じ悲しみをほかの人に味わってほしくない」。それが唯一の願いだ。

◆都筑区の3人死亡交通事故 昨年6月1日午後9時35分ごろ、横浜市都筑区茅ケ崎中央の市道交差点で乗用車2台が衝突。弾みで歩道に乗り上げた少年(18)の車に、信号待ちをしていた女性看護師3人がはねられ、死亡した。県警は計4人を死傷させたとして、自動車運転過失傷害容疑で、少年を逮捕。家裁から検察官送致(逆送)され、昨年7月に同致死傷罪で起訴され、公判に向けた手続きが進められている。

左足で運転していた、と言うのはチラシで見たときにビックリしましたが、だとすると今日の地裁での「信号を無視したのではなく、黄色信号で交差点を通過できると思った」と言うのは、信用できませんね。

むしろ、左足でアクセルを踏んでいるのだから、反射的にブレーキを掛けるつもりで踏み込んだ、と解釈する方が妥当でしょう。

あの事故は、交差点を直進する少年の車と、右折発進したばかりの車の衝突ですから、直進車がちょっとでも減速すればあれほどの暴走事故にはならないだろう、と当初から感じていました。

これを、ブレーキではなくてアクセルを踏んだから、と見ると納得出来るところです。

そうなると、このような結果をもたらす、「右足でアクセルが踏めない」状態で車を運転したことが、危険運転致死罪に当たらないのか?という被害者家族の意見はもっともだとなりますが、危険運転致死傷罪は

第208条の2(危険運転致死傷)

アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。

その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。

2 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。

赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

まとめると、

  • 泥酔運転
  • 暴走
  • カーチェイス
  • 赤信号への意図的突入
が対象だから、左足運転なんてのは対象にならないと言うことなのでしょう。

まあ、いわば法の不備と言って良いでしょうね。

6月 18, 2010 at 01:32 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.17

口蹄疫・ダルビッシュ投手

共同通信ニュースより「ダルビッシュが口蹄疫で義援金 1アウトごとに3万円

日本ハムのダルビッシュは17日、口蹄疫で被害を受けた宮崎県の畜産農家を支援するため、次回登板から1アウトを取るごとに3万円の義援金を関係団体へ寄付すると発表した。

ダルビッシュは毎年オフの2カ月、妻の紗栄子さんの実家がある宮崎県内で自主トレーニングを行っている。

順調に行けば、公式戦での登板試合は残り14試合ほど。右腕は

「大変な状況だと妻から聞いている。
今まで以上にモチベーションを高く保ち、一つでも多くアウトを取りたい」
と意気込んでいた。

ダルビッシュ有投手は、色々とチャリティに登場しています。
毎回、「すごい若者だな」と感心していますが、今回も素晴らしい覚悟ですね。

ダルビッシュ有投手まで、頑張っているということが、現地の対策チームに伝われば何よりだと思います。

われわれは、現時点でこれほど立派な若者がいることを誇りにするべきです。

6月 17, 2010 at 06:36 午後 | | コメント (2) | トラックバック (0)

口蹄疫・現場の決断と政治家の判断力

読売新聞より「大分の豊後大野市…口蹄疫・宮崎住民はお断り

大分県豊後大野市は16日、すべての市の施設で、口蹄疫(こうていえき)が発生した宮崎県内11市町の住民の利用を断る方針を決めた。

豊後大野市は宮崎県境に位置しており、市農業振興課は「人を介してウイルスが運ばれる恐れがあるため」と説明しているが、過剰反応との批判も出ている。

同課によると、利用制限が行われるのは、公民館や体育館、小中学校など約100か所。

対象は川南町や宮崎、西都、都城の各市など5市6町の住民で、終息確認調査が終わったえびの市も含む。

すでに申し込みを受け付けた人には消毒を徹底してから利用するよう求める。新規分は申し込みを受け付けない。

橋本祐輔市長は

「市の責任であらゆる手を尽くして発生を防がなければ」
と述べ、同課は
「法的根拠はないので、過剰反応だと言われるかも知れない。しかし事態は深刻で、口蹄疫が終息するまでは、この対応を続ける」
としている。

同市には畜産農家が341戸あり、牛約5300頭、豚約7300頭を飼育。2007年度の畜産生産額は約29億8000万円。

(2010年6月17日01時37分 読売新聞)

西日本新聞より「「行きすぎだ」副大臣が批判 口蹄疫 感染地住民の利用制限

大分県豊後大野市が、口蹄疫が確認された宮崎県の5市6町の住民の公共施設利用を一部制限する方針を決めたことについて政府現地対策本部長の篠原孝農林水産副大臣は17日、

風評被害の典型例で行きすぎだ。(近隣の自治体として)消毒などで協力することが大事だ」
と述べ、豊後大野市の対応を批判した。宮崎県庁で記者団に問われて答えた。

わたしは、現時点では大野市を支持します。

逆に、篠原孝農林水産副大臣の「風評被害」発言の論拠を聞きたい。

防疫の基本は隔離であって、飛び火している時点で、隔離が不完全だと評価するべきだし、周辺で「立入禁止」になるのは時間の問題だったのは間違えあるまい。

風評被害とは、事実として有り得ない事柄が風評となって、被害が発生することなのだから、篠原孝農林水産副大臣は「人の移動による、口蹄疫の感染は有り得ない」という立場だということになる。
だとすれば、自動車の消毒も不要だということになるではないか。

篠原孝農林水産副大臣のような「何とかなる」「この程度で十分」といった甘い判断が現在の状況を作り出したというべきだろう。
どっちを向いて発言しているのだ?

篠原孝農林水産副大臣のやることは、風評被害云々などではなくて、どうやって封じ込めるか、に全力を尽くすべきだろう。
そのためには、一週間程度の地域全体を隔離するぐらいのことを責任を持ってやるのが仕事だろう。

6月 17, 2010 at 06:27 午後 医療・生命・衛生 | | コメント (2) | トラックバック (0)

岡本倶楽部事件・藤森弁護士の調査

岡本倶楽部事件は、突然警察の捜査が入り、破産申立があり、大規模弁護団が結成されるという、多少はこの種の事件の進行に知識があるわたしとしても「あれよあれよ」でありました。

藤森克美弁護士のHPに現在に至るまでの、岡本倶楽部の状況についての説明がありました。

2007/2/20株式会社岡本ホテルシステムズが損賠請求訴訟で請求認諾
藤森弁護士のHPに最初に登場する事件です。
  1. 2006年1月30日に被害者は岡本倶楽部に入会
  2. 翌日事件報道があり、解約を求めたが拒否された。
  3. 2006年4月6日不法行為で提訴。
  4. 2007年1月24日、岡もの倶楽部の認諾によって事件解決
この間に、藤森弁護士は
預託金集めが出資法に抵触していると考えています。
又、数年先の償還期に果たして多数の会員に元金が返還されるのか、危惧しています。
と書いています。
2010/5/26岡本倶楽部へ入会し、お金を預託した会員の皆さんへ
  1. 私の事務所のHPで2007年2月20日に取上げ、危惧していた岡本倶楽部預託金の償還期限である2010年4月が過ぎ5月に入ってしまいました。
    私の「危惧」は「杞憂」に終らず現実のものとなっております。会員預託者から委任を受け、2010年2月、3月に静岡地方裁判所と東京地方裁判所に会社と役員等を被告として損害賠償請求の集団訴訟を起こしております。
  2. また、私の依頼者である熱海岡本ホテルグループの取引先であった3社(熱海市、伊東市)は、2009年4月と2010年1月、静岡地方裁判所沼津支部で訴訟上の和解を成立させ、債権の回収に当って来ましたが、A社については14回分割中の10回目の2010年1月末の一部支払いを最後に支払いが止まりました。
    B社については21回分割中の3回のみ、C社についても21回分割中の4回中の一部支払いが止まりました。

    A社については日本産業株式会社(代表取締役:岡本久美子氏)、株式会社オカモト(代表取締役:大東順子氏)、株式会社鈴幸(代表取締役:藤井恒男氏)が債務者で、訴訟上の和解においてはそれぞれの代表取締役が連帯保証人となりました。
    分割の支払いが止まったため、連帯保証人の銀行口座があると思われる口座の差押を試みましたが、殆ど空振りでした。
    そこで代表取締役1人につき個人名義の不動産があることが判ったので、競売申立をしましたところ、一足先の3月18日に神戸市の会社に名義変更されており、功を奏しませんでした。
    1. 以上の事実から、皆さんの預託金の運用先である岡本ホテルグループの支払不能は明らかであり、運用先から株式会社オー・エム・シーへの債権回収が困難となれば当然株式会社オー・エム・シーから皆さんへの預託金等の返還が困難となるのは必至です。少しでも多く被害回復を得るためには、株式会社オー・エム・シーの資産の保全が必要です。紆余曲折はあったのですが、同社より5月13日に第1~3期分の決算報告書が私の事務所にFAXされて来ました。
    2. 貸借対照表(第3期)によれば、「負債の部」「預かり金会員」科目で、2009年9月30日時点において「191億8340万円」とあることから、株式会社オー・エム・シーが岡本倶楽部会員7854名から集めた預託金は、上記金額であることが判明しました。
    3. これに比し、同期の「資産の部」「有形固定資産」は、「80億8909万9351円」(上記預託金の42%程度)であり、資産を全部処分しても到底191億8340万円の預託金債務を支払うことはできないと判断できます。更に第1~3期とも赤字決算で、繰越損失は殖え続けているもので、入会者に支払を約束した残ポイントの買上げを実行できる能力はないし、元金を返済する能力が無いことも判断できます。従って株式会社オー・エム・シーが株式会社岡本ホテルシステムズを引継いだ直後から、毎年の残ポイントの買上げも、2010年4月からの元金返済の能力もその意思もなかったことは明らかであり、株式会社オー・エム・シーが会員募集に際して使用した「資産価値を踏まえ、万一の場合でも全員に返金できるだけの人数しか募集を行っていません」との説明は、不実であると判断できます。
    4. また、同期「資産の部」「投資その他の資産」中の「長期貸付金」が「39億7988万5572円」(上記預託金の20%程度)であり、その主な貸付先が岡本倶楽部のオーナー・幹部らになっており、株式会社オー・エム・シーを中継して入会者のお金がオーナーや幹部に流れたと見るのが自然であります。
    1. そこで、株式会社オー・エム・シーの資産を保全し、公正な配当と関係者の責任追及をする方法としては債権者(被害者)申立による破産、株式会社オー・エム・シーとグループ会社の役員や幹部等の民事責任の追及、刑事告訴・告発しかありません。そこで、私は被害対策弁護団を結成し、岡本倶楽部に入会し、お金を預託した皆さんに、当弁護団が提起しようとしている被害対策活動に参加していただくことを提案します。
    2. 具体的には、私に従前依頼のあった12名の方が申立人となって、5月21日、東京地裁破産部に破産手続開始申立書を提出し、受理されました。裁判所からは予納金1000万円を納付するよう指示されております。被害者が数多く当弁護団の活動に参加していただき、予納金の分担に協力して下さることを希望します。
2010/6/12010年5月31日,東京地裁で(株)オーエムシー,オーナー,役員ら11名に賠償命令の判決おりる!
  1. 私が担当し,2010年3月24日付で東京地裁に岡本倶楽部の被害者4名(神奈川在住3名,東京在住1名)が(株)オーエムシーとオーナー,役員ら合計11名を被告として実被害と弁護士費用合計5513万0826円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していた事件の判決が,5月31日午後1時30分,民事18部合議係(植垣勝裕裁判長)で,原告全面勝訴の判決が言渡されました。
    認容額は5513万0826円全額です。
  2. 第1回口頭弁論期日が5月24日午後1時30分にあり,被告らからは答弁書の提出が無く,法廷への出廷もなかったために終結され,5月31日の判決に至ったものです。
    欠席裁判とは云え,(株)オーエムーシーに対する勝訴判決を得たことにより,同社に対する破産開始決定の申立の審理にはずみが付くことになります。

このような経緯を経て、破産申立に至ったことが判ります。
一見、普通の会社の乱脈経営事件のような印象を受けますが、裁判に応じない、会計監査に通りそうもない、といったことを考えると普通の会社ではないですね。

このような様子を見ると、大事件になるかと思います。

6月 17, 2010 at 10:50 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

全国岡本倶楽部被害対策弁護団発足

「全国岡本倶楽部被害対策弁護団」で紹介した「被害者説明会」が予定通りに開催されて、その報告が出ています。

紀藤弁護士のブログより「全国岡本倶楽部被害対策弁護団の説明会 補足説明

岡本倶楽部被害の説明会

午後7時の開場前から被害者があふれ、急きょ、2回に分けて説明会を開きました。

日弁連会館最大のホールである「クレオ」が、2回ともほぼ満員となり、優に 1000人以上が、来られたと思います。

被害者の皆さんの関心事は、主に

  1. ①いくらぐらい戻ってくるのか?
  2. ②弁護士に依頼する意味は?

ということであったと思いますが、①については、現状では明確にお答えできませんが、できるだけ努力するということに尽きます。

この点、ただ漫然と、管財人に債権届け出をするだけで、努力しなければ、得られるであろう金額が減るだけです。
今後の手続が、個々人で債権届け出を出すだけなら、弁護団は不要に見えます。

しかし弁護団は静的な組織ではありません。弁護団は、単に破産債権届け出を出すだけでなく、管財人に協力して資産をあぶり出し、被害回復につなげる努力や、役員や幹部に対して、破産とは別に、民事の損害賠償請求をすることも視野に入れています。警察との折衝なども行っていきます。

そして1人の被害者の力では、今後必要となる管財人折衝、警察折衝、行政折衝などの力を持ち得ません。
まさに多数の被害者が結集した弁護団が必要なゆえんです。

2回目の説明会の会場で、弁護士に頼まなくとも、自分でできるのではないかのような御質問がありましたが、これは弁護団の活動に対する②の内容の誤解に基づくものです。この点、説明不足をお詫びします。

弁護士に依頼する意味は、努力によって、将来の可能性を広げる作業です。

この点を、誤解なきようお願いします。

弁護士費用の説明も求められましたが、着手金の2万、3万、4万円という額は、実費も含めたもので、とても良心的だと思います(通常の法律相談料さえ、1時間1万円です。)。

被害者の方は、岡本倶楽部側が、その保身から流す情報(有志6人による手紙が、被害者に送付されてきていますが、個々の被害者が知るはずもない、宛先の顧客情報はどこから入手したのでしょう。
その郵送費用は誰が負担したのでしょう?80円×5000人=40万円かかります。)に惑わされず、破産決定、暴力団担当の警察が捜査しているという現実を踏まえ、まさに御自分の判断で、弁護団への依頼判断をしていただければと思います。

岡本倶楽部側の工作というのは初めて知りましたが、それでちょっと調べてみると、坂井崇徳弁護士のブログより「全国岡本倶楽部被害対策弁護団」文責: JackDaniel: 10/06/12 23:45

僕は東京弁護士会の消費者問題特別委員会の副委員長をやっているのですが,先日の正副委員長会議で全国岡本倶楽部被害対策弁護団を発足する必要が述べられ,先般有志が集まって相談した結果,弁護団を作ることになりました(団長:青木秀樹弁護士(第二東京弁護士会所属),事務局長は一応僕です)。

この岡本倶楽部の被害者については,強制捜査が入るまではほとんど消費者相談がなかったのですが,新聞報道されるようになって,110番をやったら電話が鳴りっぱなし,全くかからない状態になってしまうくらいの反響がありました。

今でも毎日5~60件の問い合わせが東京弁護士会だけできているようです。被害者は8000人とも言われておりますが,この電話のかかりかたはちょっと普通ではないです。

もしまだ岡本倶楽部の被害者の方で弁護団に参加していない人がいらっしゃれば,6月16日7時30分から霞ヶ関弁護士会館内のクレオで東京三弁護士会が主催して行う被害者説明会に参加され,弁護団の説明を聞くか(資料配付予定),参加しなくてもhpから問い合わせをして弁護団に参加されたらどうか,と思います。

この弁護団は東京三弁護士会の消費者委員会委員長を含むメンバーで構成された弁護団です(もっとも,弁護士会が直接特定の弁護団と提携するわけにはいきませんから,あくまで公式には無関係です。霞ヶ関のクレオを使った説明会を弁護士会でやってもらうなどの間接的な支援を受けているにとどまります。細かく説明するといろいろ面倒なのです・・・)。

昔は消費者被害の弁護団を作るというのは広告禁止規定があったことなどもあり,このような弁護士会が事実上支援するような弁護団しか成立し得なかったのですが,最近は広告規定が緩和されhpで事実上の顧客集めができるようになったからなのか,事実上単一事務所の作る弁護団というのが増えています。

なので,他にも弁護団というのがあるのが普通になってきましたので,一応情報提供です。

ちなみに自分でアップするのは面倒なのであれですが,リンク総合法律事務所の紀藤弁護士のブログに最新情報が載りがちです。

また,静岡の方で藤森弁護士という弁護士がやっている弁護団(昔の日弁連の消費者委員会の委員長経験があるそうですが,事実上お一人でやられているようです)のhpの情報が先行しているので詳しいですが,当弁護団でも徐々にキャッチアップしていくつもりです。 また,他にも弁護団はあるとの噂も聞きます。

時代は変わりました。弁護団を選ぶのも一苦労です。

 

頂いたコメント

1 : JD : 10/06/15 13:01 ID:???

岡本倶楽部会員をまもる会とか,その他の直接連絡が来るものは全て岡本倶楽部側のリストを使用している可能性が高いわけですから,基本的にはオー・エム・シーその他の岡本倶楽部側の破産防御や詐欺性減弱の為の工作の可能性もあります。

もしであれば,情報としてPDFなどいただければ幸いです。

2 : Anonymous : 10/06/15 12:50 ID:???

先日の相談日(7日)に電話して相談をしました。弁護団も熱海もあるようですね 何も分からない私は、どの弁護団に登録したらいいのか考えてしまいます。

昨日、岡本倶楽部会員をまもる会(仮称 有志の会)から手紙が来て倶楽部存続のために向けて・・・となんだか訳がわかりません。

全国岡本倶楽部被害対策弁護団結成!」文責: JackDaniel: 10/06/17 08:34

全国岡本倶楽部被害対策弁護団結成へ。

この前のエントリーでhpにリンクしたら,作成中なのに勘弁してくれと言われてしまいましたので,改めてここでリンクを張りますが,昨日上記被害者説明会があり,弁護士会が全面バックアップしますとの理事者のコメントとともに弁護団を結成すること,その応募方法についてなどを発表しました。

700人以上収容できる霞ヶ関の弁護士会館内の会場,通称クレオで行いましたが,当初予定していた2倍以上の人が押しかけ,1700人ほどがきていたようです。

1時間以上前から人がたくさん押しかけていたために,会場を1時間ほど早めて何とか混乱を乗り切りました。

早く始めすぎてしまったために団長もまだきておらず,人が多すぎるため,急遽二回制にして入れ替えで行うことになりました。ご協力いただいた方はありがとうございました。

もっとも,質問者の中には費用が気になる,結局弁護士に頼んでも同じではないのかというような質問を何度もされる方もいて,どうやら後から聞くと被害者の有志の方のようでもあり,なかなか信用して,みんな被害者を団結して,というのは簡単ではないのかな。とも思いました。

説明は主に当職が行った部分も多く至らないところもあったかと思いますが,今後掲示板や被害者団体を名乗る方面からネット,電話,郵便などで混乱させるような情報もでてくるとは思います。

なるべく弁護団側からも情報を提供するようにして,出資法違反,おそらくは集団詐欺のような行為を行った岡本倶楽部を利するようなことがないように,責任をとれる人には責任をとらせるように,していきたいと考えています。

そのためにはまず被害者の皆さんの情報提供・弁護団参加が必要です。よろしくお願いします。

藤森克美弁護士のHPより「2010/6/16 岡本倶楽部有志の会(仮称)発足説明会には参加しないで下さい」

  1. 6月12日付で被害者の皆さんのもとに、岡本倶楽部有志の会(仮称)が、発足説明会のお知らせとして、「6月28日(月)~7月24日(日)期間中毎日開催(15:00~17:00)、開催場所:熱海岡本ホテル大宴会場」という案内が送られています。
  2. 当弁護団の活動に委任された方々は、決して参加しないで下さい。
    参加する旨のFAXをした方は、取消しのFAXを送って下さい。
    諸事情で取消しのFAX送付が困難な方は、当弁護団に申出て下さい。当弁護団が代りに取消しの FAXを送ります。
    弁護士に委任をするということは、弁護士を通して解決をするということですので、弁護団の方針に従っていただきますので、説明会には参加しないで下さい。
  3. 2007年暮れ、Aさんから委任を受け、藤森弁護士が(株)オー・エム・シーと交渉して、損害額全額を一括返済することで合意に達した後に、担当営業マンが被害者本人と直接交渉し、被害者を翻意させて、藤森弁護士を解任し、契約を続けた方が、今回の当弁護団の破産手続に参加しております。
    有志の会(仮称)の説明会に参加した場合、当弁護団の委任契約の解除を迫られることは必至です。
    前記Aさんが2次被害に遭ったように、有志の会(仮称)の説明会への参加が2次被害へと続くことを深く危惧します。
    絶対に参加しないで下さい。
  4. 裁判所が(株)オー・エム・シーの言い分も聴き、慎重に判断した結果が6月10日の破産手続開始決定です。当弁護団は裁判所、破産管財人、警察に協力して行動して行きます。
    当弁護団に依頼された皆さんには、岡本倶楽部側の作戦に惑わされることなく行動されることを要望します。

これでようやく昨日の状況が分かってきましたが、1700人ぐらい参加したというのはすごいですね、わたしは確か近未来通信の集会だったと記憶していますが、800人ぐらいの集会を見学して「わっ!すごい」と思ったのですが、その倍です。

集めてみないと、何人来るのか分からないのが被害者説明会で、二回に分ける、二会場に分ける、といったことをやると集会の運営問題に引っぱられて、肝心の説明がうまく行かなくなるというのは良く分かります。

しかし、よく分かるわたしは野次馬ですからそれで済みますが、被害者の方はそうもいかないわけですから、なんとか全体状況をご理解いただくしかないですね。

円天(L&G)事件は、捜査が入る以前からテレビが注目していて、広く報道されていたといって良いわけですが、円天の主催者(首謀者というべきか)の波会長は、テレビに積極的に出て事件になった後も「自分を信じて」と被害者の引き止め工作をしていました。

そして、どうも被害者の一部というか利益を得た人たちなのかしれませんが、相当数の人が捜査や被害者弁護団などを非難していました。

こういう点は、今までの大規模消費者被害事件で多く見られたことで、今回の岡本倶楽部事件も同じだと言えるでしょう。

全国岡本倶楽部被害対策弁護団のスタートは6月16日ですが、藤森克美弁護士が5月26日に岡本倶楽部被害対策弁護団への参加を呼びかけています。
これだけでも、けっこう分かりにくいですが、その上に岡本倶楽部側の工作のようなものがあるのだから、被害者の方はとても迷うでしょう。

6月 17, 2010 at 10:11 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.16

学生と会社の認識にズレ、だそうです。

サンケイ新聞より「就活でPCスキルはペケ、国際情勢に好印象 学生と企業に認識ズレ

2010.6.16 18:21

学生はPCスキル、採用担当者は国際情勢知識を重視。

日興アセットマネジメントが、就活中の大学生と企業の採用担当者を対象に実施した「有利だと思うスキル」についてのアンケートで、こんな認識のズレが浮き彫りになった。

学生が就職活動に向け身につけようとするスキルの

  • 1位は、パソコンで38・4%を占め
  • 次いで英検・TOEIC(35.0%)
  • 3位が経済・国際情勢に関する知識(19.0%)
となっている。

これに対し、採用担当者にPCスキルをアピールされて受ける印象をたずねたところ、

「身につける努力をして当然」(34.5%)
「他の学生と大差ない」(23.8%)
との回答が多数を占め、アピールしても効果は薄いこようだ。

一方、経済・国際情勢に関する知識をアピールする学生に対しては、

「頼もしい」(25.2%)と
「向上心がある」(同)
がトップで好印象。売上高が1000億円以上の大企業では、「頼もしい」が48・3%にも上った。

まあ、当然の話ですね。

PCのスキルなんて、ソフトウェア開発を専門にするのなどではない限り、一般能力であって、自動車の運転と大差ないでしょう。
その中で得意不得意があっても、実用になれば十分でそれ以上のことをことさら評価するはずもないです。

知識と判断力が一番重要でしょうか?
もう一つ、会社というか社会が重視するのは「人とうまくやれる能力」ですね。
こっちの方が重要かな?

6月 16, 2010 at 06:48 午後 教育問題各種 | | コメント (2) | トラックバック (1)

全国岡本倶楽部被害対策弁護団

紀藤弁護士のプログより「今日夜、全国岡本倶楽部被害対策弁護団が結成します。

本日の夜の説明会で、全国岡本倶楽部被害対策弁護団(弁護団長青木英樹=二弁)が、結成します。

ようやくですが、お待たせしました。

東京の3つの弁護士会の消費者問題対策委員会の有志約50人の弁護士が参加します。
紀藤は副団長に就任することになりました。

被害の全額回収が難しい情勢ですが、多くの被害者が結集することが重要です。
被害に泣き寝入りすることは、犯罪者に利益を温存させることにつながります。
被害に泣き寝入りせず、ぜひ弁護団に参加していただけることを、望みます。

岡本ホテル側の被害救済を妨害する動きも活発となっていますが、ぜひ騙されないように、ご注意ください。
今日の説明会で、弁護団の今後の方針なども、説明させていただきたいと思います。

全国岡本倶楽部被害対策弁護団

「岡本倶楽部のオー・エム・シー破算手続開始」で紹介した「被害者説明会 」が本日(2010年6月16日)19時半から霞が関の弁護士会館2階講堂クレオで開催されます。

これに合わせて、全国岡本倶楽部被害対策弁護団が起ち上がりました。

これを見ると、

弁護団長青木英樹弁護士(東京御茶の水総合法律事務所)
弁護団事務局リンク総合法律事務所内 全国岡本倶楽部被害対策弁護団
さらに、「東京の3つの弁護士会の消費者問題対策委員会の有志約50人の弁護士が参加」ですから、大規模消費者被害事件と言えます。

すでに、岡本倶楽部の運営会社であるオー・エム・シーには、消費者被害事件では有名な藤森克美弁護士が破算手続を申立、6月10日には破算手続が開始されています。

「元本保証」とやっているのですから、出資法違反は確実だろうと思いますが、詐欺に相当するのではないか?という印象があります。

岡本倶楽部の会員が、昨年9月末時点で7854人とされていますから、これらの人たちに会員としてのサービスの提供は無理だったのではないのか?と感じます。

岡本倶楽部のHPによると、現在も「第四次会員募集」となっていますね。
「ホテル紹介」のページには

岡本ホテルグループは2008年4月末日現在、
計11ホテルございます。
これからも全国へ展開してまいります。
となっています。

ベイサイドリゾート伊勢志摩岡本ホテル2009年8月オープン
熱海シーサイドヴィラ岡本ホテル2008年12月オープン
赤穂岡本ホテル呑海楼2008年10月オープン
芦原岡本ホテル2008年年7月オープン
旅籠おかもと2007年12月オープン
南箱根ダイヤランド岡本ホテル2007年12月オープン
伊東マンダリン岡本ホテル2006年11月オープン
下部夢の庄岡本ホテル2006年2月オープン
赤倉岡本ホテル2005年12月オープン
熱川岡本ホテル2004年10月オープン
熱海岡本ホテル1932年岡本旅館開業

これで見ると、熱海岡本ホテルは正に老舗なのですが、2007年から2009年までの1年8ヶ月の間に、6ヵ所をオープンしているのですね。
これらを見ると「全体としてはどうなっているのだ?」という印象が強くします。

6月 16, 2010 at 01:01 午後 事件と裁判 | | コメント (2) | トラックバック (0)

運転免許証をコピーした事件

読売新聞より「採用面接、そのウラで免許偽造・高額商品詐取

架空の採用面接会に参加した求職希望者の運転免許証から偽造された免許証を使い、クレジット契約を結び、高額商品をだまし取ったとして、宮城、岩手両県警が、詐欺グループ4人を偽造有印公文書行使や詐欺などの容疑で逮捕していたことがわかった。

4人は既に仙台、盛岡地裁に起訴されている。

逮捕、起訴されたのは、住所不定、無職O(37)、F(31)、U(34)、U(44)の4被告。O被告は容疑を否認しているが、F、U、Uの3被告は認めている。

宮城県警幹部らによると、O、F、Uの3被告は2月23日、岩手県奥州市内の大型スーパーで、偽造運転免許証を店員に提示して分割払い契約をして、液晶テレビ1台(約10万円相当)をだまし取るなどした疑い。

U被告は24日、盛岡市内のスーパーで、同様の手口で高級ネックレス(約24万円相当)をだまし取るなどした疑い。

同県警は、だまし取った商品をリサイクル店に売って現金化していたとみている。

O被告らは、求人情報誌やインターネットなどで、架空企業の社員募集を行い、今年2月頃、盛岡市内のホテルなどで数回、採用面接会を開いた。

参加した求職者に身分証明のために運転免許証を提出させ、それをスキャナーで読み取り、顔写真を張り替えていたとみられる。

(2010年6月16日10時07分 読売新聞)

確かこの事件は、2~3日前に報道があったと思いますが、その時点では今ひとつわけが分からないので、採りあげませんでした。

この読売新聞の記事が正しいのだとすると、

  1. 取り込み詐欺を企画した
  2. 分割払いのために偽造運転免許証を用意することにした
  3. 運転免許証を偽造するために、全くの赤の他人の運転免許証をコピーしようと考えた
  4. そのために、架空の就職面接会を開催した
  5. 面接会の宣伝を、就職情報誌に掲載した
正直な話が信じがたい程手が込んでいる、と言わざるを得ません。
とは言え、こんな方法で逃げ切れると思っていたのでしょうか?

当然、免許証をコピーされた本人のところに、問い合わせが行くわけで、そうなればほとんど無い「免許証をコピーされた可能性があること」としてすぐに警察に情報が集まるでしょう。

これを大学生などが企画したのなら「世間知らずのバカ者」ですが、3~40歳代がやったというのが驚きです。

本当にこれだけの事件なのかなあ?

6月 16, 2010 at 11:14 午前 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

口蹄疫問題と原油流失問題

CNN.co.jp より「米政府、原油流出量の推定値を再修正 最大6万バレル

(CNN)

メキシコ湾の原油流出事故で、米政府は15日、1日当たりの流出量の推定値を3万5000~6万バレルに修正した。

先週発表された推定値から、さらに最大で1.5倍に増えている。

政府は先週、1日当たりの流出量が当初の推定値を大幅に上回り、2万~4万バレルに達しているとの見解を発表していた。

当局の発表によると、チュー・エネルギー長官、サラザール内務長官らが、最新のデータと分析結果に基づいて修正を決めた。

高画質のビデオ映像や音響測定の結果や、破損部分にかぶせたふたの内部の油圧などを総合的に検討したという。

専門家チームのメンバーによると、チームはワシントン州シアトルで13日に10時間、14日に3時間の会合を重ねた末、新たな数値で合意した。

サラザール長官は「正確な流出量を把握することは、対策と原因調査の両面において重要だ」として、今後もさらに修正される可能性があると述べた。

対策に当たっている石油大手BPは現在、破損した噴出防止装置にふたをかぶせることによって、1日最大1万8000バレルを回収し、海上の船に吸い上げている。

同社の報道担当者は新たな推定値の発表を受け、「われわれの対策は流出量によって決まるものではない。できるだけ多くの原油を回収することが焦点だ」と語った。

2010年4月10日に石油掘削施設で大規模な爆発があり、11人行方不明・17人負傷とのことです。
以来現在に至るまで、原油の流出は続いていて、いまだに止めることが出来ないのですが、その事実に比べると、どうも報道される内容が「大事件」という感じでは無く、当初はこれほど長期に続く事件だとも感じませんでした。

この石油掘削装置は、BPの管理下にあって、BPの対応に非難が集まりつつありますが、さきほど海外ニュースを見ていたら、BP社の事故対応マニュアルでマスコミ対策を重視しつつ、電話連絡網の更新はされていなかったと言っていました。

このBP社のマスコミ対応策が、事件を矮小化していて結果としてアメリカ政府も対策の小出しとなり、今になって大統領がオーバルオフィスから放送する、という事になったのではないか?と感じます。

災害時に、戦力の逐次投入は被害が確実に拡大するので、結果として高コストになることは、よく知られているところですが、日本の口蹄疫問題とアメリカの原油流出問題は、両方とも初期対応を誤って被害が拡大した、のではないかと思います。

6月 16, 2010 at 10:31 午前 事故と社会 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.14

小林議員(北海道5区)のお粗末な選挙の結末

読売新聞より「北教組幹部に有罪判決、小林議員は辞職表明へ

北海道教職員組合(北教組)が民主党の小林千代美衆院議員(41)(北海道5区)陣営に、1600万円の違法な政治資金を提供したとされる事件で、政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)に問われた団体としての北教組と、同委員長代理(50)の判決が14日、札幌地裁であり、園原敏彦裁判長は、北教組に罰金50万円(求刑・罰金50万円)、委員長代理に禁固4か月、執行猶予3年(同・禁固4月)の有罪判決を言い渡した。

労働組合(職員団体)が、同法の両罰規定で有罪判決を受けるのは極めて異例。

事件は民主党の国会議員が、労組の不透明な資金に支えられてきた実態を浮き彫りにした。

これを受け、民主党の小林議員は同日、北海道千歳市内で記者会見を開き、事件の責任をとり、今国会閉会後に、議員辞職することを正式に表明する見通し。

(2010年6月14日10時09分 読売新聞)

サンケイ新聞より「北教組委員長代理に有罪判決 札幌地裁 小林氏進退表明へ

民主党の小林千代美衆院議員(41)=北海道5区=陣営が北海道教職員組合(北教組)から違法献金を受けたとされる事件で、政治資金規正法(企業・団体献金の禁止)違反罪に問われた北教組委員長代理(50)の判決公判が14日、札幌地裁で開かれた。

園原敏彦裁判長は委員長代理に禁固4月、執行猶予3年(求刑禁固4月)、両罰規定に基づいて起訴された団体としての北教組に求刑どおり罰金50万円を言い渡した。

小林氏は9日、「(委員長代理の判決のある)14日に私の身の処し方について話をする」と述べ、委員長代理の判決後に自らの進退について表明する方針を示している。

検察側は論告で、

「北教組が違法献金の原資を解明されないように、組織的に罪証隠滅行為に及んだ。委員長代理がそれに関与している」
と指摘したうえで、
「北教組と委員長代理の刑事責任は重い」
と主張。

弁護側は委員長代理について

「深く反省している」
として罰金刑の判決を求めていた。

判決によると、小林氏陣営は平成20年9月、選対事務所を開設したが、解散・衆院選が行われなかったことから財政が困窮。

委員長代理と北教組委員長(故人)は、同年12月~昨年7月にかけて4回にわたり、小林氏陣営の元経理担当(46)=1審・禁固6月、執行猶予3年=に計1600万円を渡した。

小林氏陣営では、選対委員長代行で元連合札幌会長が公選法違反罪に問われ、札幌高裁は1日、懲役2年、執行猶予5年とした1審札幌地裁判決を支持、弁護側の控訴を棄却した。

弁護側は上告の方針を示しているが、禁固以上の刑が確定すれば、札幌高検が小林氏の当選無効などを求める行政訴訟を札幌高裁に起こす。

これで、小林議員の辞職は確定したといって良いでしょうが、それにしてもひどい選挙であったことが伺えます。

問題になった選挙は平成21年7月21日に実施された選挙ですから、平成20年9月に選対事務所を立ち上げたから資金不足に陥った、というのは分からないでもない。

しかし、衆議院の選挙はいつあるのだか分からないのだから、参議院や統一地方選挙とは違っていて、候補者は原理的に「いつ選挙でもOK」であることを要求されています。

逆にいえば、金の掛かるような選対事務所を立ち上げるというところがおかしい。

選対なんては、普通の事務所でやらなければやってられないし、さらには支援者に手分けして事務処理をやってもらうことも出来る。

事務所が必要なのは、選挙事務所であって、国会議員の選挙だとある程度大きな容れ物が必要だから、当然事務所費も大きくなる。
簡単に言えば候補者は資金繰りが出来なくてはいけない。

こんな事になるのは、組織として無責任ぶりの露呈だろうが、どこかで「選挙事務所に使える選対事務所を早めに確保した方が良い!」といった話になったのではないだろうかと想像するが、それでは資金繰りもヘチマも無いわけで、その穴埋めを後からやった。

選挙に関わってみると、支援者の発言の中にも「実施したら間違えなく公選法違反だよ」という「提案」は幾つでも出て来る。

それを仕切るのが、候補者に直結してる、事務局長などの仕事なのだが、小林議員の選挙事務所では、その事務局長とか経理担当がダメだったようだから、当然の結果かも知れない。

こんなお粗末な選挙運動から出てきた議員を信用できないのは当然だ。
議員の質を見る目安として選挙運動の内容で見てみる、というのはアリだな。

6月 14, 2010 at 11:26 午前 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (0)

口蹄疫対策手抜きのひどさ

東京新聞より「口蹄疫 1キロ圏抗体検査へ

宮崎県の口蹄(こうてい)疫問題で農林水産省の牛豚等疾病小委員会が十三日、都内で開かれ、被害が集中した同県川南町周辺を除いた新たな地域で発生が確認された場合、発生農場から半径一キロ圏内の大規模肉用牛経営農家を対象に、一定頭数の家畜の抗体検査を実施するべきだとする意見をまとめた。

農水省が今後、詳細を決める。

抗体検査では臨床症状がなくても感染の有無を確認できる。

早期に感染拡大の程度を把握し、封じ込めの迅速化を図るのが狙い。

また、新たに発生した農場から半径十キロ圏内の移動制限区域内では、大規模農家に家畜防疫員を立ち入り調査させ、異常の早期発見に努める。

宮崎県は十三日、感染疑いが確認された牛や豚が同日は「ゼロだった」といったん明らかにしたが、夜遅くになって新たに西都市のワクチン接種対象地域外で、感染疑いの牛が確認されたと十四日未明、発表した。

また、都城市の発生農場から半径一キロ圏内にある農家八戸の計十一農場を対象に、飼育されている牛や豚のうち計九十六頭から既に検体を採取、動物衛生研究所の検査施設に送った。

十四日から検査を始めるという。

「口蹄疫・防疫の失敗」で、典型的な、戦力の逐次投入と今までの「対策」を批判したのですが、いまだに組織的に抗体検査もしていなかったというのは、驚きです。

動物だけの病気とはいっても典型的な伝染病なのだから、基本的な対処方針は、伝染の防止が他のなによりも優先されて当然でしょう。

そうなると、いちばん簡単なのは「地域全体を隔離する」だとなりますが、これを実したら地域内の生活も経済も大変なことになります。

そこで、全車両の消毒といったことになっていくのでしょうが、当然「あの地区は病気で入ることができない」などといった風評被害のようなことも出て来るでしょう。

しかし、元が「伝染の遮断」なのですから、二次的な損害は覚悟の上で実施するべきだ、というのが人類の知恵となっているはずです。

しかし、今回の「対策」はどう見ても「被害が少ない」と見せるために、対策そのものを小規模にした、としか思えない。

人間の伝染病でも、家庭内や職場で下手に隠すから拡大したというのは、年中聞く話しであって、今回の口蹄疫の拡大が「厄介になるから、対策しない」とか「調べない」といった手抜きをした結果ではないのか?

抗体検査なんてのは、緊急事態だとして可能な限りの多数を継続して調べて当然だろう。
もしそれで検査結果が役に立たなくても議論しているより実施するべきだろう。

こんな「議論」つまり「紙の上の計画」だけをやっている間に事態はドンドン悪化する。

ガダルカナル島の攻略とかインパール作戦と同じか?
最近の日本は、現場を無視して建前論で現実が何とかなるという風潮が強すぎる。
このままでは、もっと大きな事件が起きるだろうと思う。

6月 14, 2010 at 09:33 午前 医療・生命・衛生 | | コメント (5) | トラックバック (0)