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2010.12.09

レーシック手術・過失傷害罪

毎日新聞より「レーシック:元院長、オゾン水で洗浄 開院1カ月で変更

「銀座眼科」(東京都中央区、09年閉鎖)のレーシック手術を巡る業務上過失傷害事件で、元院長(49)が開院1カ月後に、手術器具の滅菌手段を高圧蒸気滅菌器から殺菌効果が落ちるオゾン水による洗浄に変更していたことが捜査関係者への取材で分かった。

警視庁捜査1課は、元院長が多くの手術をこなすために時間や労力が掛かる滅菌器の使用を避けたとみている。

捜査関係者によると、元院長は06年8月、銀座眼科を開院した。当初は眼球に触れる電動メスなど手術器具を使う際には滅菌器を使っていたが、1カ月後には、従業員に対して滅菌器の代わりにオゾン水で洗浄するよう指示したという。

コンタクトレンズの消毒などに使われるオゾン水でも消毒は可能だが、感染症を引き起こす菌の死滅は困難だという。
一方で、1回の使用に数時間かかる滅菌器に比べ、大幅に時間を短縮できた。

角膜炎などの集団感染を受けて滅菌器の使用が再開される09年1月まで、滅菌器を動かすために必要となる蒸留水が納入された形跡もほとんどないことも判明したという。

感染した患者が相次ぐようになったのは、元院長が従業員に滅菌させることを禁止し、1人で担当するようになった08年10月ごろ。

それまでは従業員らがオゾン水で手術器具を丹念に消毒していたが、元院長は手術器具を軽くオゾン水につける程度だったこともあったという。

元院長は捜査1課の調べに「オゾン水で洗っただけ」と滅菌器を使っていなかったことを認めているという。

元院長は08年9月~09年1月、20~40代の患者5人の手術時に滅菌処理を怠った器具を使用し、患者に角膜炎を発症させたとして逮捕された。【山本太一、内橋寿明、小泉大士】

「高圧蒸気滅菌器」とは「オートクレーブ」という機器のことですね。
圧力釜で医院などにも置いてあります。しかし、先日わたし自身が骨折して外科治療を受けたときに見た機材はピンセットやハサミにいたるまで、滅菌封印してあるパッケージから取り出していました。

注射器(注射針)はとっくの昔に使い捨てになっています。
こんなことを考えると、オートクレーブを使うのは、使い捨てが出来ない機材が対象なのだろうと思うし、今回の事件のように手術器具ではオートクレーブの使い方が非常に重要になっている、と言えるでしょう。

これに対して、オートクレーブを使わない選択をしたところが、インチキだと思うのです。
しかも事実上最初から使う気がない。
こんなことを、思いつくものでしょうか?なんか、背景がありそうに思うのです。

12月 9, 2010 at 10:10 午前 医療・生命・衛生 |

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コメント

局方における滅菌条件(第十四改正 日本薬局方)ですと、121-124℃で15分ですから、器具を分解洗浄(物理洗浄+化学洗浄)してから滅菌器にセット、昇温、15分保持、降温、乾燥までするとそれなりの時間がかかるのでしょう。オゾン水につけるだけ、というのは、このうち、物理洗浄を省き、化学洗浄を手抜きし、滅菌をしなかったことに相当すると思われます。物理洗浄無しで化学洗浄しても効果薄いです。オートクレーブを使わない選択をしたところが、インチキとまではいえないと思いますが、代わりに採用する手法はせめて局法による滅菌手段であるべきだったとは思います。オゾン滅菌は局法で規定されていないですが、オゾン水による滅菌について、自力で滅菌のバリデーションまでして検証して採用していたのでしょうか。

投稿: みっちゃん | 2010/12/09 10:41:12

オートクレーブが壊れて、再度購入するのが面倒だったのか、それとも、電気代が、勿体無かったのでしょうか?

このことの教訓の1つは、丁寧に、洗浄、消毒を行うだけでも、劇的に感染症を減らすことができるということではないでしょうか?

#どちらにせよ、2次感染予防の為に抗生剤は使っていたと思いますが。

投稿: 多分役立たず(HNです) | 2010/12/09 22:01:53

おっと「時間や労力が掛かる滅菌器の使用を避けた」と書かれていますね(汗)

投稿: 多分役立たず(HNです) | 2010/12/09 22:06:35

多分役立たず(HNです) さん

人が良すぎる(^_^;)

よぉ~く記事を読んで下さい。

>06年8月、銀座眼科を開院した。
>当初は眼球に触れる電動メスなど手術器具を使う際には滅菌器を使っていたが、
>1カ月後には、従業員に対して滅菌器の代わりにオゾン水で洗浄するよう指示したという。

>滅菌器を動かすために必要となる蒸留水が納入された形跡もほとんどない

なんか、普通に手術すると一日に5件ぐらいしかできないのだそうですが、銀座眼科では一日に20件こなしていたのだそうです。

コストとしては、オートクレーブで消毒するのだとすると、複数の器具を用意する必要があると直感的に分かりますが、そのコストが問題だとすると、どうしたものだ?と思いますね。

銀座眼科は、安売りだったのですよね。

正直な話が、小泉改革などでもてはやされた自由化が、デフレとセットとなると、掛けるべきコストを値切って大事故になるケースが増えてきたように思います。

日本劣化なのか、日本崩壊なのか・・・・・。

投稿: 酔うぞ | 2010/12/09 22:15:28

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