« 大阪の二児童放置事件の裏側 | トップページ | やっと35人学級体制が始まる »

2010.12.16

一つの交通事故で、二つの裁判?

サンケイ新聞より「ひき逃げ死傷、再捜査で起訴の被告に無罪 大津地裁判決「被害者認識せず」

2010.12.16 14:10

滋賀県草津市の市道で昨年11月、歩行中の夫婦2人を軽乗用車ではねて死傷させたまま逃走したとして、道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われたパート従業員(31)の判決公判が16日、大津地裁であり、澤田正彦裁判官は

「被告が被害者を認識していたとはいえない」
として無罪(求刑懲役1年)を言い渡した。

被告は自動車運転過失致死傷罪で起訴され、2審で禁錮2年の実刑判決が言い渡され、弁護側が上告。

一方、大津地検はひき逃げについて、いったんは嫌疑不十分で不起訴としたものの、遺族の陳情などを受けて改めて再捜査し、今年7月、一転して起訴していた。

公判で被告は「人だとは思わなかった」と一貫して無罪を主張していた。

どういう事なのか、よく分かりません。
この事件ですね。読売新聞2009.11.08の記事より「草津でひき逃げ 60歳代夫婦死傷 容疑の女逮捕=滋賀

6日午後5時25分頃、草津市矢橋町の市道で、帰宅途中の同市内の無職総三保二さん(69)と妻の重美さん(63)が、同市平井、会社員(30)運転の乗用車にはねられ、保二さんが頭の骨を折るなどして間もなく死亡、重美さんも背骨などを骨折し重傷。

容疑者は現場から逃走したが、約1時間10分後に戻り、110番。草津署員が事情を聞いたところ、犯行を認めたため、自動車運転過失致死傷と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。

調べに対し、容疑者は「オーディオを触っていて前をよく見ていなかった」と話しているという。

読売新聞2010.09.01の記事より「ひき逃げ初公判 被告が起訴事実否認 不起訴、再捜査で起訴=滋賀

草津市で昨年11月、車で2人をはねて死傷させたまま逃げたとして、道交法違反(ひき逃げ)に問われた被告(31)の初公判が31日、地裁(沢田正彦裁判官)であり、被告は「人をひいた認識はなかった」と起訴事実を否認した。

地検は昨年12月、被告をひき逃げについて不起訴(嫌疑不十分)とし、自動車運転過失致死傷罪のみで起訴したが、その後に再捜査して7月、ひき逃げでも起訴した。

閉廷後、亡くなった総三保二さん(当時69歳)の妻、重美さん(64)は「やっともう一度、裁判になったのに、誠意のない態度を取るなんて許せない」と涙ながらに話した。

読売新聞2010.11.20の記事より「ひき逃げ死傷 懲役1年求刑=滋賀

草津市で昨年11月、車で2人をはねて死傷させたまま逃げたとして、道交法違反(ひき逃げ)に問われた同市野村、被告(31)の公判が19日、地裁(沢田正彦裁判官)であり、検察側は

「人をはね飛ばしたことに気付くか、強く疑うのが当然の状況だ」
として懲役1年を求刑、弁護側は
「強い眠気があり、事故直後、フロントガラスの割れた原因に気付かなかった」
などとして無罪を主張した。判決は12月16日。

意見陳述で、亡くなった総三保二さん(当時69歳)の妻で、重傷を負った重美さん(64)が「すぐに警察と救急車を手配してくれれば主人は助かったかもしれない。刑務所で罪を償ってほしい」と実刑を求めた。

結局、これは人にぶつかったという認識自体がない、ということなのでしょうか?
そうなると、自動車運転過失致死傷罪の方はどうなるのだろう?
そもそも、一つの交通事故事故で二つの裁判=二つの事件を裁くというのがヘンなのではないのか?

12月 16, 2010 at 04:19 午後 事件と裁判 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/50316611

この記事へのトラックバック一覧です: 一つの交通事故で、二つの裁判?:

コメント

被告(容疑者)名の消し忘れが1ヶ所ありますよ。

投稿: エディ | 2010/12/17 2:22:09

ありがとうございます。

いや~ここまで細かいところを見ていただけているとは、ちょっと感激です。

これからもよろしくお願いします。

投稿: 酔うぞ | 2010/12/17 10:16:25

最近も、人をひいて長い距離をひきずったという事件が報道されていましたが、「何かにあたったが、人だと思わなかった」と言っていると。

よほどの事情がなければ、引きずったまま走るとは思えないので、本当に気付かなかったのかなとは思いますが、
気付かないということがありうるのか?
気付かなければ「ひき逃げ」にはならないのか?
遺族からすれば納得できないでしょうね。

投稿: tambo | 2010/12/17 12:06:43

わたしは、裁判が2本あること自体が、本当かよ?という感じです。

事件は一つですからね。

投稿: 酔うぞ | 2010/12/17 20:02:10

弁護側の主張には含まれていたようです。(2重の裁判)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201012160064.html

投稿: masa | 2010/12/18 9:29:13

masa さん

記事の紹介ありがとうございます。

やっぱり、こうなりますよね。
判決文が見たいな。

投稿: 酔うぞ | 2010/12/18 13:27:15

コメントを書く