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2010.11.03

NTTの発表の異様さ

毎日新聞より「NTT:加入電話すべてをIP網に切り替え 25年メドに

NTT東日本と西日本は2日、25年をメドに交換機を使った加入電話網の使用を終了し、すべてIP(インターネット・プロトコル)網に切り替えると発表した。

20年ごろから移行を開始し、ISDN(統合サービスデジタル網)など一部サービスは終了する。

両社は料金体系には言及していないが、IP電話は全国一律料金が一般的で、電話網とIP網の二重投資も避けられるため、現在の固定電話より相当程度安くなることが期待される。

電話局間のネットワークをIP化することで高速・大容量の通信が可能になり、音声をデータとしてやり取りするIP電話の利用環境が整う。

また、高速回線を生かしたテレビ電話や高音質通話など新たなサービスが提供される可能性もある。

加入電話網で提供しているサービスのうち公衆電話、番号案内、ナンバーディスプレイなどは25年以降も続ける一方、ISDNやコレクトコール、ダイヤルQ2などの一部サービス、店舗などに設置されているピンク電話は廃止する。

NTT東日本の前田幸一副社長は2日の記者会見で

「移行の時期は交換機の寿命や、利用者への周知や負担の最小化を考慮した」
と述べた。
また、IP網への完全移行は15年をメドに全家庭へ光回線を引く、政府の「光の道構想」実現の前提条件にもなるが、同構想について前田副社長は
「短期間で利用者に強制するようなやり方は無理だ」
と否定的な見方を示した。【乾達】

この「25年」というのは西暦なんですね。
てっきり平成25年だと思いましたよ。

15年先だというわけですが、今から15年前を考えると、1995年。
Windows 95 で徹夜するといった事件があった頃ですよ。
携帯電話が一気に普及した頃でもあります。

他には、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件などがあった年です。
阪神淡路大震災では、パソコン通信の掲示板機能が安否確認に有効であることが実証されて、その後の携帯電話の安否確認サービスに広がったりします。

つまり、通信や電話の使い方自体が全く違っていたわけで、NTTの計画はアテにならない未来に向けての計画になるのかもしれません。
そもそも、固定電話がそこまでもつものなのだろうか?

例えば、携帯電話に複数の番号を割り当てることが出来るようにすれば、個人の携帯電話に会社の内線番号を割り当てることが出来る。
そうすれば、会社の電話、会社の携帯、個人の携帯、個人の固定電話、という4つの電話が一つになってしまう。
この方が利用者にはメリットがあるだろう。

NTTがごちゃごちゃ言っているのは、結局は回線とかインフラの問題であって、サービスそのものではない。
しかし、利用者はサービスを選ぶのであって、NTTが回線ビジネスを主とするのはよいが、それが利用者に直接売れるものではないことを考えると「15年掛かりで会社の姿勢を変えます」のようなことを発表しても意味がないだろう。

11月 3, 2010 at 10:17 午前 経済・経営 |

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コメント

阪神大震災*携帯電話で、小ネタをひとつ。
女房が見かけた事例で、救援に来られていた自衛官がたぶん初めて携帯電話を使ったのでしょうね。トランシーバのように、話すときは顔の正面に持ってきて、聞くときに耳に当てるという使いかたをしていたそうです。
もう、昔のことですけれども。

投稿: mimon | 2010/11/03 16:54:10

>「15年掛かりで会社の姿勢を変えます」のようなことを発表しても意味がないだろう。

まあ、コンシューマ側から見ると確かにそうなんですが、要は通信インフラの一大改革なので、インパクトが大きいんですよ。
いろんな会社やビルに入ってる交換機をすべて取り替えるとかそういう話になってしまうので、「固定資産の償却もあるでしょうし、15年後をめどに」って話になっちゃうのは仕方ない面もあります。

投稿: とおりすがり | 2010/11/15 11:19:30

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