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2010.08.09

大阪府が貧困ビジネス条例制定へ

読売新聞より「貧困ビジネス規制条例、大阪府が制定へ

生活保護費から高額の家賃や生活サービス料を徴収する「囲い屋」が横行している貧困ビジネス問題で、大阪府が、囲い屋を規制する全国初の条例制定を検討していることがわかった。

サービス内容や金額の明示を義務づけ、利用者側からの解約を自由にすることなどが柱。
来年度施行を目指し、早ければ9月議会に提案する。

条例案では、業者側に家賃と、生活サービスの内容・料金の内訳を契約書に明記させ、口頭でも説明するよう義務づける。

また、利用者が申し出れば、無条件に解約できるとする条項も設ける。生活保護受給者が生活サービスだけの解除を申し出ると、住居からの退去を求められたり、高額な違約金を請求されたりするケースがあったためだ。条例に違反した場合の罰則や、業者の登録、届け出制も検討している。

ただ、生活サービスと住居の「セット契約」自体は、適正価格で行っている業者もあり、禁止はしない方針。8月中に、条例案について府民の意見を募るパブリックコメントを実施し、最終的に内容を詰める。

生活保護受給者の住居を巡っては昨年夏頃から、高額な家賃と食事などの生活サービス料名目で保護費の大半を差し引く不明朗な契約実態が府内各地で表面化。
府は、調査に乗り出した大阪市と連携し、条例制定の準備を進めていた。

国政レベルでは、民主党も貧困ビジネス対策を考える議員連盟を今年4月に発足させ、規制強化に向けた議員立法を検討している。
(2010年8月9日08時09分 読売新聞)

そもそも、小泉改革(世界的に見ても、改革ブームの最終段階だったのかな?)などは「すべてを市場に任せた方がよい」であったと思いますから、貧困対策がビジネス化して「貧困ビジネス」が生まれたことは、改革の方向性としては正しかったのではないのか?

結局、グッドウィルグループの一員であったコムスンが介護ビジネスを大々的に立ち上げ、介護報酬不正請求事件をきっかけにして、結局は消滅してしまったのと同じことではないのか?

事業によって、利益を得るためには複数の手段があって、経営情報がすべてオープンされていない状態での競争では、市場原理すら働かない。
むしろ、直接競争を避けた方が儲かると考える経営者が先に参加してくるのは当然だろう。

小泉改革に象徴される「改革」の実態はビジネス展開だけを自由化する改革であって、経営情報をオープンしなかったから、この20年ぐらい日本の企業はどんどん経営が悪質化した、という指摘は放送大学の授業ですら取り上げられています。

大阪府の取り組みは、当然ではあるけど、ちょっと方向違いのような気がします。
どうせなら、徹底的な経営情報の公開を義務づける方が、将来のためには有効なのではないだろうか?
所詮は、このような手法ではパッチを当てているだけだと思う。

8月 9, 2010 at 10:11 午前 国内の政治・行政・司法 |

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コメント

いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

投稿: 履歴書の添え状 | 2010/08/15 19:59:47

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