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2010.07.02

2学期制から3学期制に戻りつつあるのだそうだ

朝日新聞より「2学期制から撤退続々 授業増効果期待外れ、現場に不評

前期と後期の「2学期制」を採用した公立小中学校で、元の3学期制に戻す動きが相次いでいる。

2学期制を採れば、3学期制に比べて始業式や終業式、定期テストなどの回数が減り、その分を授業に回せるメリットがあるとされてきたが、実際にはさほどの効果がなく、逆に「前期の中に長い夏休みが入るなどしてメリハリがつかない」と不評を買う結果に。

一時のブームは冷めた格好だ。

1年を前期と後期に分ける2学期制では、9~10月に数日間の秋休みを置いて境目にすることが多い。

学校週5日制が完全実施された2002年ごろから、授業時数を増やそうと導入する学校が急増。

文部科学省によると、導入した公立小の割合は04年度の9.4%が07年度は20.2%、公立中学校も04年度の10.4%から07年度は21.9%に増加した。

ただし、右肩上がりだったのはここまで。直近の09年度の調査では小学校21.8%、中学校23.0%とわずかに増えてはいるものの、現場に目を落とすと評価する声は減っており、中止する学校が続いている。

「年間で20~30時間増やせると期待したが、実際にはその半分以下だった」。

09年度から3学期制に戻した大阪府四條畷市教委の担当者は言う。

05年から一部で2学期制を試行した兵庫県尼崎市の中学校でも、増えた授業時数は「年10時間ほど」。
市教委の担当者は「この程度なら3学期制でもやりくりでひねり出せる」という。同市は昨年11月、全校導入を見送ることを決めた。

横浜市では04年度までに約500の小中学校のほぼ全校が2学期制を導入したが、今年度、計11の小中学校が3学期制に戻した。

中学校の校長の一人は「長い夏休みの前に通知表がなく、何を目標に勉強してよいのか戸惑う生徒がいた。期末テストを終えて、通知表をもらって夏休みに入るという3学期制のほうが、気持ちの区切りになる」と明かす。

徳島市教委も今春、全46の市立小中学校で05年に導入した2学期制をやめて3学期制に戻した。

ここでも「けじめが付けにくい」「学習や運動に最も適した時期に秋休みを置くのはよくない」といった不満が現場や保護者から上がっていたといい、市教委が実施したアンケートでは小学校長の7割が「3学期制が良い」と答えたという。

群馬県太田市は04年度以降、全体の3割にあたる12の市立小中学校で2学期制を試行したが、09年度までに中止した。

通知表の回数が年2回に減ることに対する保護者の反発が特に強かったという。

学校側には教員の負担減に期待もあったが、保護者からは「年に3回あったほうが努力目標が増える」との声が上がり、一部の学校では、本来の2回の通知表に加えて夏休み前と冬休み前の2回、通知表に近い「振り返りカード」を作成。事務負担が逆に増えるという皮肉な結果になった。

学校のカリキュラムに詳しい八尾坂修・九州大学大学院教授(教育行政学)は

「2学期制だと学期当たりの期間が長くなり、より継続性のあるカリキュラムを組める利点もある」
と指摘する。
「学習の達成状況や生活態度の連絡表を渡すなど、保護者とのコミュニケーションを密にできるのであれば進めていく価値はある」
と話す。(花野雄太)

「2学期制だと学期当たりの期間が長くなり、より継続性のあるカリキュラムを組める利点もある」

そんな事が有効に働くためには、ゆとりというか総合学習の時間のように学校側が自由に授業を構成できるかどうか、で決まってくることでしょう。

総合学習の時間を減らして、科目授業の時間を増やしたのだから、より継続性のあるカリキュラムなんてものに固執していたら、保護者から相手にされなくなるだろう。
結局のところ、教育の仕組みをいじることが仕事の人たちが、進んだり戻ったりを繰り替えしているだけ、ということではないのか?

教育によって社会は何を得たいのか、をはっきりさせるべきだと思うのだが。

7月 2, 2010 at 03:41 午後 教育問題各種 |

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