« 全国岡本倶楽部被害対策弁護団発足 | トップページ | 口蹄疫・現場の決断と政治家の判断力 »

2010.06.17

岡本倶楽部事件・藤森弁護士の調査

岡本倶楽部事件は、突然警察の捜査が入り、破産申立があり、大規模弁護団が結成されるという、多少はこの種の事件の進行に知識があるわたしとしても「あれよあれよ」でありました。

藤森克美弁護士のHPに現在に至るまでの、岡本倶楽部の状況についての説明がありました。

2007/2/20株式会社岡本ホテルシステムズが損賠請求訴訟で請求認諾
藤森弁護士のHPに最初に登場する事件です。
  1. 2006年1月30日に被害者は岡本倶楽部に入会
  2. 翌日事件報道があり、解約を求めたが拒否された。
  3. 2006年4月6日不法行為で提訴。
  4. 2007年1月24日、岡もの倶楽部の認諾によって事件解決
この間に、藤森弁護士は
預託金集めが出資法に抵触していると考えています。
又、数年先の償還期に果たして多数の会員に元金が返還されるのか、危惧しています。
と書いています。
2010/5/26岡本倶楽部へ入会し、お金を預託した会員の皆さんへ
  1. 私の事務所のHPで2007年2月20日に取上げ、危惧していた岡本倶楽部預託金の償還期限である2010年4月が過ぎ5月に入ってしまいました。
    私の「危惧」は「杞憂」に終らず現実のものとなっております。会員預託者から委任を受け、2010年2月、3月に静岡地方裁判所と東京地方裁判所に会社と役員等を被告として損害賠償請求の集団訴訟を起こしております。
  2. また、私の依頼者である熱海岡本ホテルグループの取引先であった3社(熱海市、伊東市)は、2009年4月と2010年1月、静岡地方裁判所沼津支部で訴訟上の和解を成立させ、債権の回収に当って来ましたが、A社については14回分割中の10回目の2010年1月末の一部支払いを最後に支払いが止まりました。
    B社については21回分割中の3回のみ、C社についても21回分割中の4回中の一部支払いが止まりました。

    A社については日本産業株式会社(代表取締役:岡本久美子氏)、株式会社オカモト(代表取締役:大東順子氏)、株式会社鈴幸(代表取締役:藤井恒男氏)が債務者で、訴訟上の和解においてはそれぞれの代表取締役が連帯保証人となりました。
    分割の支払いが止まったため、連帯保証人の銀行口座があると思われる口座の差押を試みましたが、殆ど空振りでした。
    そこで代表取締役1人につき個人名義の不動産があることが判ったので、競売申立をしましたところ、一足先の3月18日に神戸市の会社に名義変更されており、功を奏しませんでした。
    1. 以上の事実から、皆さんの預託金の運用先である岡本ホテルグループの支払不能は明らかであり、運用先から株式会社オー・エム・シーへの債権回収が困難となれば当然株式会社オー・エム・シーから皆さんへの預託金等の返還が困難となるのは必至です。少しでも多く被害回復を得るためには、株式会社オー・エム・シーの資産の保全が必要です。紆余曲折はあったのですが、同社より5月13日に第1~3期分の決算報告書が私の事務所にFAXされて来ました。
    2. 貸借対照表(第3期)によれば、「負債の部」「預かり金会員」科目で、2009年9月30日時点において「191億8340万円」とあることから、株式会社オー・エム・シーが岡本倶楽部会員7854名から集めた預託金は、上記金額であることが判明しました。
    3. これに比し、同期の「資産の部」「有形固定資産」は、「80億8909万9351円」(上記預託金の42%程度)であり、資産を全部処分しても到底191億8340万円の預託金債務を支払うことはできないと判断できます。更に第1~3期とも赤字決算で、繰越損失は殖え続けているもので、入会者に支払を約束した残ポイントの買上げを実行できる能力はないし、元金を返済する能力が無いことも判断できます。従って株式会社オー・エム・シーが株式会社岡本ホテルシステムズを引継いだ直後から、毎年の残ポイントの買上げも、2010年4月からの元金返済の能力もその意思もなかったことは明らかであり、株式会社オー・エム・シーが会員募集に際して使用した「資産価値を踏まえ、万一の場合でも全員に返金できるだけの人数しか募集を行っていません」との説明は、不実であると判断できます。
    4. また、同期「資産の部」「投資その他の資産」中の「長期貸付金」が「39億7988万5572円」(上記預託金の20%程度)であり、その主な貸付先が岡本倶楽部のオーナー・幹部らになっており、株式会社オー・エム・シーを中継して入会者のお金がオーナーや幹部に流れたと見るのが自然であります。
    1. そこで、株式会社オー・エム・シーの資産を保全し、公正な配当と関係者の責任追及をする方法としては債権者(被害者)申立による破産、株式会社オー・エム・シーとグループ会社の役員や幹部等の民事責任の追及、刑事告訴・告発しかありません。そこで、私は被害対策弁護団を結成し、岡本倶楽部に入会し、お金を預託した皆さんに、当弁護団が提起しようとしている被害対策活動に参加していただくことを提案します。
    2. 具体的には、私に従前依頼のあった12名の方が申立人となって、5月21日、東京地裁破産部に破産手続開始申立書を提出し、受理されました。裁判所からは予納金1000万円を納付するよう指示されております。被害者が数多く当弁護団の活動に参加していただき、予納金の分担に協力して下さることを希望します。
2010/6/12010年5月31日,東京地裁で(株)オーエムシー,オーナー,役員ら11名に賠償命令の判決おりる!
  1. 私が担当し,2010年3月24日付で東京地裁に岡本倶楽部の被害者4名(神奈川在住3名,東京在住1名)が(株)オーエムシーとオーナー,役員ら合計11名を被告として実被害と弁護士費用合計5513万0826円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していた事件の判決が,5月31日午後1時30分,民事18部合議係(植垣勝裕裁判長)で,原告全面勝訴の判決が言渡されました。
    認容額は5513万0826円全額です。
  2. 第1回口頭弁論期日が5月24日午後1時30分にあり,被告らからは答弁書の提出が無く,法廷への出廷もなかったために終結され,5月31日の判決に至ったものです。
    欠席裁判とは云え,(株)オーエムーシーに対する勝訴判決を得たことにより,同社に対する破産開始決定の申立の審理にはずみが付くことになります。

このような経緯を経て、破産申立に至ったことが判ります。
一見、普通の会社の乱脈経営事件のような印象を受けますが、裁判に応じない、会計監査に通りそうもない、といったことを考えると普通の会社ではないですね。

このような様子を見ると、大事件になるかと思います。

6月 17, 2010 at 10:50 午前 事件と裁判 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/48651769

この記事へのトラックバック一覧です: 岡本倶楽部事件・藤森弁護士の調査:

コメント

コメントを書く