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2010.06.21

浜名湖で、カッターが転覆、女子中学生1名が死亡・その4

NHKニュースより「学校側 混乱で不明に気づかず

6月21日 6時54分 動画あり

今月18日、静岡県の浜名湖で中学生など20人が乗った手こぎのボートが転覆し、生徒1人が死亡した事故で、学校側が20日夜、記者会見をして、
転覆直後は混乱していたため、死亡した生徒がいなくなっていることに気づいていなかったことを明らかにし、あらためて謝罪しました。

今月18日、浜松市北区の浜名湖で、愛知県豊橋市の章南中学校の生徒と教師20人が乗った手こぎのボートが、モーターボートでえい航されていたときに転覆し、1年生の女子生徒(12)が死亡しました。

事故を受け、章南中学校の校長らが20日夜記者会見をして、転覆直後の状況について

「教師1人を含む数人の生徒が転覆したボートの下に閉じ込められていた」
と説明しました。

そのうえで、校長は

「自力で脱出したり、救助されたりした生徒や教師が次々と病院やホテルに運ばれた。
混乱の中、女子生徒がまだ見つかっていないことがあとになってわかった。
救助が遅れ、最悪の事態になってしまい、申し訳ない」
とあらためて謝罪しました。

また、同席した豊橋市教育委員会の白井宏治課長も

「結果的に、転覆したあとの生徒の点呼が遅れたのは事実だ」
と述べ、21日午後、臨時の校長会を開いて、野外活動の際には生徒の安全管理を徹底させるよう指導することにしています。

「浜名湖で、カッターが転覆、女子中学生1名が死亡・その3」で指摘した通り、現場で点呼を取っていなかった。

この事件というか事件以前から、組織的な行動が出来ない人たちだけでやっていたように見えます。

  • 天気予報の確認
  • 中止の判断を誰が行うのか
  • 教師だけが付き添ったボートの緊急時の行動手順
  • 転覆時の対応
  • サポート艇の存在
  • 非常連絡体制

このような重要な事柄に疑義がある場合、教師などが誰でも良いから「確認出来ていないから、ストップ」とやれないのでは、危なっかしくてとてもこんな行事を実行することは出来ないだろう。

どこをどうやれば、湖岸のホテルに到着し点呼する、まで行方不明者がいることに気づかないなんてことができるのだ? 当然、同じカッターに乗っていた生徒・教師間で「行方不明の生徒の安否」を心配する声はあっただろう。
それにどう対応したのだろうか?

そもそも、この手の「大事故」では問題になるのだが、当事者の学校は「情報の後だし」を異常だと思わないのか?
事故当時に混乱していたとして、今は混乱がないのなら、情報を隠していることになる。
いまだに混乱しているのなら、当事者能力が全く無いことになる。

この中学校は、自分の立場を理解していないのではないのか?

6月 21, 2010 at 09:23 午前 事故と社会 |

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コメント

>この中学校は、自分の立場を理解していないのではないのか?

教育委員会は、協議が前提だから責任は、指定管理者や引率者にある、と責任逃れ。
学校は、現場協議は無かったが、プロの意見に従ったのだから指定管理者の責任だ、と責任逃れ。
指定管理者は、協議は成立していないからと、学校に責任がある、と責任逃れ。
と、こんな構図が見えてきます。

でも、やはり引率責任からは逃れることはできないでしょう。非常時だからこそ、点呼が必須なわけだから。

緊急事態に対応できない指定管理者を選んだ教育委員会も、引率指導が満足にできなかった教員も、荒天下の曳航で船を沈没させる未熟な操船技術とサポート船を出して万全を期そうとしなかった指定管理者、全てに当事者能力が無かったという、無責任な管理下でおこった悲惨な事故だった訳です。

投稿: 昭ちゃん | 2010/06/21 12:20:08

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