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2010.06.22

浜名湖で、カッターが転覆、女子中学生1名が死亡・その5

どうにもひどい事件(事故とは言いがたい)であることが徐々に明らかになってきました。

7本の新聞記事を並べてみると、いろいろな事が分かってきます。

時刻所要時間経過時間
02:3500:2000:00出発
02:5500:3600:20救難要請
03:3100:2000:56199番通報
04:1800:4701:43消防隊が救助対象者の人数把握。行方不明者1名を確認
04:2000:0201:45救助対象者の人数が混乱
04:3800:1802:03消防は、行方不明1名が確実だと認識
04:4000:0202:05警察が乗船名簿を入手。女子生徒だと判明
05:1500:3502:40ダイバーが水上バイクで到着
05:2100:0602:46救助された生徒を点呼して、女子生徒がいないことを確認
05:4100:2003:06救助開始
05:5100:1003:16ボート内で、女子生徒発見

この記事を書くために、時刻を確認しようとして、各紙を繰り返し調べたのですが、どうも確定的な時刻なのかも判然としません。

2時55分の「救助要請」はボートが身動きできなくなった時刻なのかもしれませんが、その後、えい航作業を開始して数分で転覆した、となっています。
つまり、この表では、何時に転覆したのかが今ひとつ分かりません。

全然分からないのが、4隻の内転覆したのは1隻で、乗っていたのが20人。
残りの3隻は、とりあえず陸に帰還できました。
陸に上がった、生徒の数が確認出来ないというのはどういう事か?
人数の把握に1時間以上掛かっています。

それを「3ヵ所に分かれたから人数の把握に時間が掛かった」という言い分がそもそも分からない。
目的が人数の把握でしょう。
さっさと1ヵ所に集めるなりなんなりすれば良いことで、なんのために何をやっているのか理解していなかったのだろう。

この学校は、今も「何が問題だったのか」が分かっていないのではないだろうか?

それにしても「乗船名簿」がないというのは、どういう事なのだ?
転覆でなくても、落水とか病気の時にどういう対応をするつもりだったのだろうか?
金を取って船に乗せる、という観点だけで見ても失格だろう。

それが、その後の情報混乱の元なのだから、この点についての「青年の家」の責任は極めて重い、と言わざるを得ないし学校にはそれを是認した責任があることは言うまでもない。

サンケイ新聞より「【浜名湖ボート転覆事故】50分間行方不明に気付かず 静岡

2010.6.21 21:21

愛知県の中学生ら20人が乗ったボートが浜名湖(浜松市北区)で転覆し、中学1年の女子生徒(12)が死亡した事故で、現地で情報が錯綜(さくそう)し、消防隊が行方不明者の存在に気付くまでに事故発生から約50分間経過していたことが21日、救助関係者への取材で分かった。

浜松市消防局は、救助された生徒や教諭の情報を基に懸命に救助作業に当たった。

だが、消防隊が救助対象者の人数を完全に把握したのは、ボート転覆から約50分後の4時18分だった。その時点でも、行方不明者が死亡した女子生徒と特定できていなかったという。

また、訓練を実施した「県立三ケ日青年の家」を所管する県教委によると、青年の家には参加者の一覧名簿しかなく、どの生徒がどのボートに乗ったかなど緊急時を想定した名簿を作成していなかったことも明らかになった。

こうした態勢の不備が発覚する中、県教委は21日朝、教育施設の担当者による緊急会議を開催。
青年の家を当面の間、閉所することを決めるとともに再発防止措置の徹底を求めた。

県教委は、再発防止策として、

  • 野外訓練実施の可否の判断基準の明文化
  • 緊急時マニュアルの作成
  • 実践を想定した設備や機材の点検
  • 所員間での情報共有
  • 警察や消防と連携した訓練の実施
を青年の家に指示した。

同日午後には、青年の家の運営を県から委託された「小学館集英社プロダクション」(東京都千代田区)の社長ら幹部2人が県庁に川勝平太知事を訪ねた。
八木正男社長は今回の事故を謝罪した上で、

「(野外学習は)子供たちにとっては良い思い出になるので、引き続き運営できるよう万全を尽くしていきたい。再発防止に向け尽力したい」
などと述べた。

中日新聞より「乗船名簿なしで安否確認ボート転覆で救助の現場本部

2010年6月21日 16時00分

浜松市北区の浜名湖で18日、野外活動中の愛知県豊橋市立章南中学校の生徒ら20人が乗ったボートが転覆し、1年生の女子生徒(12)が死亡した事故で、救助に当たった消防の現場本部に、発生から1時間以上にわたりボートごとの乗船者が分かる名簿が届かず、転覆したボートとの無線連絡のみで安否の確認をしていたことが分かった。

このため「全員無事」の誤報が保護者らに伝わることになった。

関係者によると、転覆直後に静岡県立三ケ日青年の家のボートがまず生徒、教員の10人を救出し、教員が

「残る生徒6人が(転覆した)ボートにまたがり4人が不明」
と証言。この情報に基づいて救出活動が始まった。

発生から約1時間後の午後4時20分すぎ、転覆したボートから

「(救出後に残った所長を含め)11人いる」
と誤った情報が伝わった。
所長が手持ちの無線で応対したとみられる。

現場では2つの情報を基に「不明の4人の生存を確認」との解釈が広がり、消防にも伝えられた。

この結果、「すべての生徒が水から上がった」との情報が静岡県教委、豊橋市教委へと流れた。

当初、消防の現場本部にあった名簿は、1年生96人全員が記載されたものだけ。

乗船の割り振りがなく、欠席や見学者も判別できなかったという。

警察が入手した乗船名簿が現場本部に届いたのは、午後4時40分すぎ。

乗船名簿は学校が作成し、青年の家に渡していたが、訓練には携行せず、警察が入手するまで消防には伝わらなかった。

名簿到着に前後して、救出に向かった消防ボートが10人しかまたがっていないことを確認し、名簿と照らして女子生徒が不明であることが分かった。

浜松市消防局は

「人数の情報だけで安否確認をしてはならないことは鉄則」
としているが、確認方法などに問題がなかったかどうかを検討する。

毎日新聞より「浜名湖ボート転覆:3カ所に救助分散…安否確認に手間取る

浜松市の浜名湖で愛知県豊橋市立章南中学校(水野克昭校長)の1年生ら20人乗りの手こぎボートが転覆し、女子生徒(12)が死亡した事故で、救助された生徒らは3カ所に分散し、全員の安否確認に手間取っていたことなどが関係者の話で分かった。

豊橋市教委や水野校長らの説明によると、転覆した手こぎボートには教諭2人と生徒18人が乗っていた。

亡くなった女子生徒は最後列付近におり、その後ろに教諭2人がいたという。

ボートが転覆後、数人が内部に閉じこめられたが、正確な人数はわからなかった。

水野校長は

「ボートの中で教諭が生徒を励ましながら救助を待っていたが、『死にたくないよー』という声も聞こえたと教諭から聞いている」
と話した。

救助された生徒らは、転覆したボートに乗っていた生徒も含めて三ケ日青年の家や近くのホテル、病院の3カ所に集まったが、分散したため教諭らが姿が見えない生徒の確認や、連絡が遅れたといい、水野校長も「人員確認の点呼が遅れたのは事実」と話している。

市教委によると、ボートは午後2時35分に出発。
その20分後に青年の家に救助要請が入り、青年の家は午後3時31分に119番通報した。【沢田均】

毎日新聞2010年6月22日13時51分(最終更新6月22日13時58分)

中日新聞より「かじ操作、熟練必要ボート転覆・中1死亡

浜松市の浜名湖で愛知県豊橋市立章南中学校の生徒ら20人が乗ったカッターボートがえい航中に転覆し、1年生の女子生徒(12)が死亡した事故で、
ボートを製造した静岡県内のメーカーが21日、中日新聞の取材に応じ

「えい航されるボートは、えい航する船と同じ方向にかじを切り続けないと、横方向に引っ張る力がかかる」
と話し、技術的な難しさを指摘した。

役員の男性によると、ボートは約20年前に納入。

材質は繊維強化プラスチック(FRP)で、重量750キロ。生徒18人と教員2人を加えた重さは約1・6トンになると推定される。

教員2人が座っていた船尾にかじがついている。1・6トンのボートは進行方向に強い慣性力が働くため、ボート側のかじを操作せずに引っ張る船が進行方向を変えると、不規則な力が横方向にかかるという。

専門家は、えい航には高度な技術が必要だと話す。東京海洋大でカッター部顧問の経験があり、造船に詳しい石橋篤講師は

「ボートが波に対してどのような姿勢になるのか、えい航する側に注意が必要」
と指摘。
「かじの操作を合わせねばならず、熟練者でも緊張する作業だ」
という。

東海大の佐藤治夫教授は

「横波を受けてもいけないが、追い波や向かい波でも船首や船尾が振られる。
双方とも波の方向に対して30~40度の姿勢を保つのが望ましい」
と解説する。

ボートをえい航した静岡県立三ケ日青年の家の所長(52)は「えい航は初めてだった」と話している。
教員には船着き場内でこぎ方を教え、湖に出てからかじの取り方を説明したという。

所長は「えい航を始めて5、6分で転覆した」とも話しており、県警はえい航方法に問題がなかったかなどの調べを進めている。

一方、ボートをえい航する際のマニュアルがなかったことも分かった。
青年の家の指定管理者「小学館集英社プロダクション」(東京都千代田区)の八木正男社長が21日、同県の川勝平太知事に事故の経緯を説明した際に明らかにした。

毎日新聞より「浜名湖ボート転覆:中1死亡「青年の家」所長、えい航経験なし移送手段に疑問の声

浜松市の浜名湖で愛知県豊橋市立章南中の1年生ら20人が乗った手こぎボートがモーターボートによるえい航中に転覆し1人が死亡した事故で、モーターボートを運転していた「静岡県立三ケ日青年の家」の所長(52)は約20年前に操縦免許を取得したものの、えい航の経験はなかったことが関係者の話で分かった。

一部の専門家からは「生徒らを他の船に移す必要があったのでは」との指摘も上がっている。

県や所長らの説明によると、所長は18日の事故時、風に流されていた手こぎボートの船首に約20メートルのロープをつないでえい航を始めたが、5~6分で転覆。青年の家は今年4月に県から民間会社の「小学館集英社プロダクション」に移管されたばかりだった。

19日の会見で所長は

「20人をモーターボートに移すのは無理で(えい航は)妥当な手段」
と述べた。

しかし東海大海洋学部航海学科の佐藤治夫教授は

「えい航される船は左右に揺れ、引っ張られる船に、かじを切る専門家がいないと難しい。湖が荒れている場合はなおさらだ」
と指摘。
日本海洋少年団中部地区連盟(名古屋市)の男性職員も
「なぜモーターボートに生徒を移し(岸と)往復しなかったのかと思うが、批判はできない」
と話す。【山田毅、平林由梨】

朝日新聞より「「死にたくない」叫ぶ生徒浜名湖転覆、安否確認で混乱

2010年6月22日3時0分

浜松市の浜名湖で訓練中だった愛知県豊橋市立章南中学校の手こぎボートが転覆して1年の女子生徒(12)が死亡した事故で、ひっくり返った真っ暗なボートの中で生徒が叫ぶなか、湖に投げ出された教諭が号令をかけてボートの内側から脱出していたことが分かった。

その一方で、教諭もモーターボートで助けられて現場を離れるなどしたため安否確認が混乱するなど、事故直後の様子が学校側への取材などで明らかになった。

事故をめぐっては、波が高く生徒が体調不良を訴えたため迎えに来たモーターボートに引かれている最中、手こぎボートが転覆した疑いが強まっている。

手こぎボートにはインストラクターは同乗しておらず、教諭の男女2人と生徒18人、モーターボートには「静岡県立三ケ日青年の家」の所長(52)らが乗っていた。

教諭から水野克昭校長が聞き取りした話によると、転覆したボートの内側には教諭と10人以上の生徒が取り残された。

水は胸のあたりまできていた。呼吸はできる状態だったが、中は真っ暗だった。

水位が上がってきて、「死にたくないよー」と叫ぶ生徒もいたという。教諭が「みんな、しっかりつかまって。出るよ」と叫び、「1、2の3」と号令をかけて、ボートの下から脱出したという。

生徒とともに2人の教諭もモーターボートに引き上げられ、先に計10人が岸に戻った。

亡くなった女子生徒をのぞく9人の生徒は、転覆したボートの上で所長が一緒に救助を待った。

教諭の1人は水野校長に、

「(モーターボートが)現場にまた戻ると思ったが波が非常に高く、二次被害を考えてかボートが再び出動しなかった」
と話しているという。

安否確認の混乱について水野校長は、

「(青年の家に引き揚げてきた人を対象に)誰がいるかを点呼で確認したが、転覆現場ではわからない状況だった」
と話す。
豊橋市教委は20日夜、会見で
「救助先が青年の家、ホテル、病院の3カ所に分かれてしまい、全員の安否確認が遅れたのは事実だ」
と説明している。

教諭2人のうち、女性教諭は聞き取りに応じている。

もう1人の男性教諭は出勤しているが体調が優れず、聞き取りができていない。

水野校長は

「2人から詳しく聞いて、現場で教諭がどういう判断をしたか解明しないといけないが、教諭も生徒も息も絶え絶えの状態だった」
と話す。

浜松市消防局によると、行方不明者が1人いることを同局が把握したのは18日午後4時18分。

「ボートが転覆した」との通報があった午後3時31分から47分が経過していた。

全員無事との情報も入り乱れる中、転覆したボートの船底にまたがって助けを待っていた生徒らの救助に向かった水難隊員が、人数を数えて確認したという。

行方不明者が女子生徒だとわかったのは午後4時半過ぎ。

素潜りで捜索していたが、天候の悪化もあり発見できなかった。

ダイバーが午後5時51分に女子生徒をボートの中から発見した。

事故があったのは18日午後で、野外教育活動の一環として手こぎボートで沖に出た4艇のうちの1艇が転覆し、約20人が投げ出された。
ボートの下に取り残されていた女子生徒の死亡が確認された。(山田雄介、小山裕一)

毎日新聞より「浜名湖ボート転覆:中1死亡救助開始まで2時間情報錯綜、人数確認が遅れ/静岡

◇人数確認作業が遅れ

浜松市北区三ケ日町の浜名湖で、愛知県豊橋市立章南中学1年の生徒ら20人乗りの手こぎボートがえい航中に転覆し、女子生徒(12)が死亡した事故で、現場での行方不明者情報が混乱し、ボート内側にいた女子生徒の救助が始まったのは、事故発生から2時間以上経過してからだったことが20日、消防関係者への取材でわかった。【山田毅】

事故は18日午後3時半ごろ発生。生徒の船酔いなどで操船できなくなった手こぎボートを、「静岡県立三ケ日青年の家」の所長(52)らがモーターボートでえい航中に起こった。

浜松市消防局の関係者によると、発生直後、所長が生徒らを助けるため海に飛び込み、現場の救助対象者が計21人となった。

ところが、この情報がうまく伝わらず、対象者が計20人か21人かで、情報が混乱。

所長を含む20人が救助され、「行方不明者1人」「全員無事を確認」という二つの情報が錯綜(さくそう)したという。

消防が、確実に行方不明者が1人いることを認識したのは、発生から1時間以上経過した午後4時38分。

ボートの船底にまたがった生徒らを救助した海難救助隊の隊員が、生徒の数を数えて1人足りないことに気付いたという。

その後、海難救助隊のダイバーに出動を要請。

ダイバーは水上バイクで午後5時15分ごろ現場に到着したが、荒波で転覆した船に近寄れず、救助が開始されたのが午後5時41~42分。

女子生徒が船の内側から発見されたのは約10分後の午後5時51分だった。

事故発生直後、所長が海に飛び込み、転覆した船の内側から生徒3人を救出していた。

県教委の聞き取りによると、所長は

「3人を救助した時点で、体力的にそれ以上潜れなかった。救助の際に4人目がいたとは気付かなかった」
と話しているという。

一方、陸上では近くのホテルで、県警や中学の教師らが救助された生徒たちを点呼し、午後5時21分に女子生徒がいないことが最終的に確認された。

消防関係者は

「救助対象者が何人か把握するのは基本。確認が遅れて人命が失われたことは申し訳なく思う」
と話した。

◇現場水域など見分--県警と国交省運輸安全委

県警と国土交通省運輸安全委員会は20日、事故現場となった水域などの見分を実施した。

同日午前、県警の警備艇に捜査員と同委の調査官2人、転覆したボートをえい航した「県立三ケ日青年の家」の所長が乗り込んで出航。

所長の説明で、ボートが転覆した場所やえい航を始めた地点などを確認した。

調査官はこの後、転覆したボートを計測したり、前日に引き続き青年の家で関係者に事情を聴いた。記者団の取材に応じた酒井郁夫・統括船舶事故調査官は「幅広く調べ、(初日に述べた)『1年以内』と限らず、早めに報告書を出したい」と話した。21日も引き続き調査する。

一方県警は、えい航に使われたモーターボートを、係留されている青年の家で見分した。【仲田力行】

6月 22, 2010 at 04:29 午後 事故と社会 |

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コメント

死亡原因
死亡したのは事実でしょうが、救命胴衣を着用した中学1年の女子生徒(12)がどうして死亡したのか、逆に言えば何のための救命胴衣なのかが良く分りません。火災で人が焼死するのは結果であって、大部分は有毒ガスを吸って意識を失うので体が動かせないのが原因だと言われています。救命胴衣を着用した人間が死亡するのは意識を失ったために体が動かせなかったのが原因ではないでしょうか?

投稿: 田吾作 | 2010/06/22 22:17:32

やっと、曳航に使ったロープの長さが出ましたね。
> 手こぎボートの船首に約20メートルのロープをつないでえい航を始めた
曳航を始めて間もなく横転したと知って、これが一番気になっていたのです。
7mのカッターを曳くのに、20mのロープでは短かすぎます。
他の記事にもありますように、曳航される船が曳航する船の動きに付いていけませんと、斜めに曳かれてしまいますから、ロープは、ある程度の長さが必要です。
タンカーみたいな大きな船は、別にして、ロープの長さの目安は、(曳く船の長さ+曳かれる船の長さ)×3と言われています。カッターだけで長さが7mあるのですから、ロープは、40~50mくらいあるべきでしょう。
そうでなくても、波が高くて振られやすい状況のうえに、カッターの舵を取っていたのは、素人の教員なのですから、転覆の根本原因は、ここにあったように思えます。

投稿: mimon | 2010/06/22 22:23:57

田吾作さん、
まだ、死因は、発表になっていないようですが、私は、酸欠ではないかと、推測しています。
人間は、じっとしていても、一時間に一立米くらいの空気を消費しますから、二時間もの間、船底に残った空気だけでは、足りなかった可能性があると思います。もし、そうでしたら、一刻も早い救助が有効だったといえるでしょう。
もちろん、転覆するときに船べりで頭を強く打って、即死していたりしたら、別ですけれども。

投稿: mimon | 2010/06/22 22:40:42

田吾作さん

死因は、水死です。

他に何人かいた、裏返しになったボート中から、女子生徒一人を除いて全員生還していることを考えると、単純に救助遅れが原因でしょう。

実際、裏返しになったボートの中の空間が減っていったから、脱出したということです。

作家の大石英司氏は、ブログで「一人の犠牲者で済んだのは本当に奇跡的なことだな」と書いていますが、これも一面の真実でしょう。

所長は、自分で飛び込んで救助したが、体力が尽きたといっていますが、そんなのは当然のことで次々と救助者を投入できるのか?という救助の指揮が必要だったのはいうまでもありません。

そういう、緊急時の体制が何もなく、右往左往していただけ、といってもさほど違っていないでしょう。

なにしろ、一人が行方不明を確認したのは、消防なのです。
学校も青年の家も確認していない。

まあ、消防とか警察はかなり怒ったのではないでしょうか。

学校にしても、青年の家にしても、自分たちがやっていることが、手に余る事態に変わりうる、ということ自体を考えていなかったのでしょう。

投稿: 酔うぞ | 2010/06/22 22:51:59

酔うぞさん、
すみません、見落としていました。
完全に裏返しになっていても、荒波にもまれて、少しずつ空気が抜けていったのでしょうね。
亡くなった子は、心細い思いをしていたことでしょう。

投稿: mimon | 2010/06/22 23:19:46

死亡原因(続き)

私の母は14年前に自宅の五右衛門風呂で入浴中に水死(溺水)しました。事件性が無かったので心肺停止状態よりの蘇生術が行われただけで死因を解明するための司法解剖は行われませんでした。従って私が知っているのは結果的に水死したという事実だけで結果に至るまでの経過--心肺停止、脳血管障害、一過性意識障害(失神)の内のどれか--はいまだに分らないわけです。今回の事故で私が疑問を感じたのは、事故や自殺を目的とした意図で鼻から水を吸い込むと人体のシステムは意外に脆弱であって簡単に死んでしまうのではないのかということです。

私が分らないのは息を吐いた状態で突然水中に投げ出された場合に人体システムはどういう無意識的反応をするのかということです。通常通りの反応をした場合、鼻から水を吸い込む事になり、一過性意識障害を経て水死する原因になると私は考えます。人体が緊急時の非常対応システムを備えている場合は水面に顔が出るまで息が吸いたいのをぐっと我慢して持ちこたえられる事になります。

救命胴衣を着用した中学1年の女子生徒(12)が転覆時に鼻から水を吸い込み一過性意識障害を起こしたと仮定した場合、単なる物体として浮かんでいるだけですから誰も人体として認知できずに結果的に放置された事が考えられます。

投稿: 田吾作 | 2010/06/26 19:06:29

>田吾作さん

    >救命胴衣を着用した中学1年の女子生徒(12)が
    >転覆時に鼻から水を吸い込み一過性意識障害を起こしたと仮定した場合、
    >単なる物体として浮かんでいるだけですから
    >誰も人体として認知できずに結果的に放置された事が考えられます。

先生の証言では、「ひっくり返ったボートの中は真っ暗で、生徒を(誰も)確認していない」となっています。
その上で、モーターボートに先に上がったのに先生は(モーターボートに上がれない)生徒の数も確認していません。

結局、放置も何も最初から最後まで確認も捜索もしていません。

その後、再度モーターボートが戻ったが、危険で近づけず、この段階で人数がはっきりしなくなった。
最終的に、「一人行方不明が確認」されたのは、消防が名簿を付き合わせた段階。
それまでは「残っているのかいないのか」という「捜索」をしていたわけです。

投稿: 酔うぞ | 2010/06/26 19:22:44

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