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2010.06.09

郵便不正事件、とんでもない展開に

毎日新聞より「郵便不正事件:元局長の指示を否定 元係長初公判

2010年6月9日 11時45分 更新:6月9日 12時42分

障害者団体への郵便料金割引制度を悪用した郵便不正事件で、実体のない団体を障害者団体と認める証明書を作成したなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元係長(40)の初公判が9日、大阪地裁(横田信之裁判長)であった。

元係長は「(偽証明書の作成は)単独でやった」と述べ、厚労省元局長(54)が指示したとする起訴内容を否定した。

この事件では4人が起訴されたが、元係長は「他の3人と共謀はしていない」と、自分一人で偽証明書を作ったと強調した。

同罪は文書作成権限のある公務員を処罰する「身分犯」。証明書の作成権者は元局長で、元係長は「身分なき共犯」として起訴された。

弁護側は

「元局長は偽証明書作成に無関係なので、元係長の身分なき共犯は成立しない」としており、この日の公判で「(身分犯ではない)有印公文書偽造罪なら成立する」
と主張した。

元係長は大阪地検特捜部の取り調べで、元局長に証明書作成を指示されたとする供述調書に署名した。
しかし今年2~3月に元局長の公判に証人出廷した際、「元局長から指示されていない」「検察のでっち上げ」などと供述調書を否定。
この日の公判でも改めて元局長との共謀を否定した。

起訴状によると、元係長は04年6月上旬ごろ、元局長や実体のない障害者団体「凜(りん))の会」(解散)のKS(74)、KN(69)両被告と共謀し、同会を障害者団体と認める偽証明書を作成したとされる。

また同年5月中旬ごろ、証明書の作成手続きが進んでいることを示す内容虚偽の稟議書(りんぎしょ)を作成し、ファクスで同会に送ったとされる。

元係長は公判前整理手続きが長引き、この事件の4被告の中で最後に公判が始まった。

これまでの公判前整理手続きで、

  • 元局長ら他の3被告との共謀の有無
  • 元局長の関与を認めた供述調書の任意性
  • 適用する罪名
などに争点が絞られている。

今後の公判では、元係長を取り調べた検事やKS、KN両被告、厚労省の前任係長ら8人の証人尋問が行われ、11月に結審する見通し。【日野行介】

【ことば】身分犯

容疑者が、公務員の地位や犯罪の常習者など一定の身分を持っていなければ成立しない犯罪。

収賄罪や虚偽有印公文書作成・同行使罪などでは、公務員など権限のある一定の身分がなければ罪とならない。

刑法は、身分のない人が身分犯に加担した場合は共犯に問えるとしており、一般的に「身分なき共犯」と言われる。

「元局長は偽証明書作成に無関係なので、元係長の身分なき共犯は成立しない」としており、この日の公判で「(身分犯ではない)有印公文書偽造罪なら成立する」

これはさすがにビックリです。

逆に言えば、元局長の犯罪が証明可能だから捜査したわけでしょう。
しかし、どうも事実がないらしい。
そうなると、警察は事実がないところに事件を作った、となります。

下手すると、有印公文書偽造罪も無罪になってしまうかもしません。
そうなると、事実はあるけど事件ではない、となってしまうわけで、いくら何でも、これは無いでしょう。
どういう事なのか、キチンと解明する必要がありますね。

6月 9, 2010 at 12:58 午後 事件と裁判 |

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コメント

こんにちは。

この件、C@Uさんがよく纏められていて、判りやすかったです。
http://blog.goo.ne.jp/chemist_at_univ/

濫訴繋がりですね(笑)

投稿: com | 2010/06/10 14:42:34

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