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2010.06.17

口蹄疫・現場の決断と政治家の判断力

読売新聞より「大分の豊後大野市…口蹄疫・宮崎住民はお断り

大分県豊後大野市は16日、すべての市の施設で、口蹄疫(こうていえき)が発生した宮崎県内11市町の住民の利用を断る方針を決めた。

豊後大野市は宮崎県境に位置しており、市農業振興課は「人を介してウイルスが運ばれる恐れがあるため」と説明しているが、過剰反応との批判も出ている。

同課によると、利用制限が行われるのは、公民館や体育館、小中学校など約100か所。

対象は川南町や宮崎、西都、都城の各市など5市6町の住民で、終息確認調査が終わったえびの市も含む。

すでに申し込みを受け付けた人には消毒を徹底してから利用するよう求める。新規分は申し込みを受け付けない。

橋本祐輔市長は

「市の責任であらゆる手を尽くして発生を防がなければ」
と述べ、同課は
「法的根拠はないので、過剰反応だと言われるかも知れない。しかし事態は深刻で、口蹄疫が終息するまでは、この対応を続ける」
としている。

同市には畜産農家が341戸あり、牛約5300頭、豚約7300頭を飼育。2007年度の畜産生産額は約29億8000万円。

(2010年6月17日01時37分 読売新聞)

西日本新聞より「「行きすぎだ」副大臣が批判 口蹄疫 感染地住民の利用制限

大分県豊後大野市が、口蹄疫が確認された宮崎県の5市6町の住民の公共施設利用を一部制限する方針を決めたことについて政府現地対策本部長の篠原孝農林水産副大臣は17日、

風評被害の典型例で行きすぎだ。(近隣の自治体として)消毒などで協力することが大事だ」
と述べ、豊後大野市の対応を批判した。宮崎県庁で記者団に問われて答えた。

わたしは、現時点では大野市を支持します。

逆に、篠原孝農林水産副大臣の「風評被害」発言の論拠を聞きたい。

防疫の基本は隔離であって、飛び火している時点で、隔離が不完全だと評価するべきだし、周辺で「立入禁止」になるのは時間の問題だったのは間違えあるまい。

風評被害とは、事実として有り得ない事柄が風評となって、被害が発生することなのだから、篠原孝農林水産副大臣は「人の移動による、口蹄疫の感染は有り得ない」という立場だということになる。
だとすれば、自動車の消毒も不要だということになるではないか。

篠原孝農林水産副大臣のような「何とかなる」「この程度で十分」といった甘い判断が現在の状況を作り出したというべきだろう。
どっちを向いて発言しているのだ?

篠原孝農林水産副大臣のやることは、風評被害云々などではなくて、どうやって封じ込めるか、に全力を尽くすべきだろう。
そのためには、一週間程度の地域全体を隔離するぐらいのことを責任を持ってやるのが仕事だろう。

6月 17, 2010 at 06:27 午後 医療・生命・衛生 |

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コメント

指摘の通りでしょうが、それをやると参院選強行と辻褄が合わなくなるというのが理由ではないでしょうか。
野党からは口蹄疫対策委員会の設置と国会延長申し入れがあったんですがね・・・
http://gree.jp/etoh_taku/blog/entry/456219430
宮崎の選挙、どうするんでしょう。

投稿: めいさいらっぱ | 2010/06/18 10:57:27

基本的には「今までの失策を認めないための発言」だとわたしも思います。

ただ、それが「参院選挙」でとは思わない。
選挙があろうが無かろうが、行政が失策を認めることがほとんど無いのだから、変わらないと思います。

こんな事だから、大野市のように「強硬策」を打ち出すところが出て来るわけです。

それにしても「風評被害だ」などと発言するというのは「わたしは不勉強で~す」と言っているようなものですね。

投稿: 酔うぞ | 2010/06/18 11:11:39

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