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2010.06.18

都筑区の看護師3名死亡事故の裁判始まる

サンケイ新聞より「起訴内容を一部否認 横浜の3人死亡事故初公判

横浜市都筑区の市道交差点で昨年6月、乗用車同士が衝突し、信号待ちの看護師の女性3人が巻き込まれ死亡した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた川崎市宮前区の少年(19)の初公判が18日、横浜地裁(小池勝雅裁判長)で開かれた。

少年は罪状認否で、3人を死亡させたことなどは認め「申し訳ない」と述べたが、「信号を無視したのではなく、黄色信号で交差点を通過できると思った」と起訴内容を一部否認した。

起訴状によると、少年は昨年6月1日夜、交差点の手前約45メートルで黄色信号を見たのに停止せず、時速約70キロで直進し、右折しようとした対向車と衝突。

弾みで歩道に突っ込み、信号待ちをしていた看護師の女性3人をはねて死亡させ、対向車の男性に軽傷を負わせたとしている。

この記事に出て来る看護師は、事故現場に事実上面している昭和大学横浜市北部病院に勤務していました。
病院内に「危険運転致死罪の適用を求める」というチラシがあって、チラシには報道されていなかった事実が書かれていました。

神奈川新聞より「都筑区3人死亡事故から1年…「危険運転」適用求め署名9万2000人/横浜

2010年5月31日

横浜市都筑区の市道交差点で当時18歳の少年=自動車運転過失致死傷で起訴=の乗用車が、信号待ちをしていた女性看護師3人をはね、死亡させた事故から6月1日で1年が経つ。

30日には、より刑罰の重い危険運転致死傷罪の適用を求める遺族ら15人が、事故現場と近くの横浜市営地下鉄センター南駅で経過報告を兼ねた署名活動を行った。
遺族らがこれまでに集めた署名は約9万2千人になる。

遺族らは午前10時前に事故現場の交差点に集まった。花を手向け、そろいの黄色いシャツ姿で、駅前と事故現場で署名を呼び掛けた。

用意した千枚のビラには、危険運転致死傷罪の適用を求める遺族の思いが書かれていた。

事故で亡くなった加藤智子さん=当時(43)=の義兄、可児直行さん(49)は

「署名に集まった9万2千人という数字は、とてつもなく重い。
この事故が危険運転ではなく単なる交通事故で終われば、次の抑止にもならない」
と理解を求めた。

亡くなった岩山典子さん=当時(49)=の妹(44)は「本当に苦しい1年だった」と振り返り、「亡くなった3人の、事故をしっかり伝えてほしいという強い思いがこの数字になった。10万人を目指したい」と懸命に署名を呼び掛けていた。 

加藤智子さんの母親は「娘の部屋に入りたくない」と遺品はそのままにしている。智子さんの義兄の可児直行さんは「寂しさは計り知れない」と義母の心境を代弁した。

配ったビラに

少年は、ブレーキ操作をするはずの右足の指を骨折し、サンダルを履いて左足で運転していた。赤信号も無視した
と記した。
遺族は事故の詳細を捜査で知った。あまりにも無茶な運転に衝撃を受けた。
「無謀運転による、特殊な事故」
と、可児さんには思えてならない。

6月1日に開かれる公判前整理手続きで同月中旬の初公判が決まる。

「ルールを守らない運転が許され、今後も横行していいのか、と問いたい」
。被害者参加制度を活用し、加藤さんともう一人の遺族が法廷で意見陳述する予定だ。

危険運転致死傷罪の適用を求め、起訴後の昨年7月から署名活動を続けてきた。ほかの交通事故遺族や、亡くなった3人が看護師として過去に受け持った患者が協力した。罪名変更はなかったが、可児さんはあきらめ切れない。

可児さんは署名を公判で提出する予定だが、それ以外でも、法改正を要望する際にも活用させたいと考えている。「同じ悲しみをほかの人に味わってほしくない」。それが唯一の願いだ。

◆都筑区の3人死亡交通事故 昨年6月1日午後9時35分ごろ、横浜市都筑区茅ケ崎中央の市道交差点で乗用車2台が衝突。弾みで歩道に乗り上げた少年(18)の車に、信号待ちをしていた女性看護師3人がはねられ、死亡した。県警は計4人を死傷させたとして、自動車運転過失傷害容疑で、少年を逮捕。家裁から検察官送致(逆送)され、昨年7月に同致死傷罪で起訴され、公判に向けた手続きが進められている。

左足で運転していた、と言うのはチラシで見たときにビックリしましたが、だとすると今日の地裁での「信号を無視したのではなく、黄色信号で交差点を通過できると思った」と言うのは、信用できませんね。

むしろ、左足でアクセルを踏んでいるのだから、反射的にブレーキを掛けるつもりで踏み込んだ、と解釈する方が妥当でしょう。

あの事故は、交差点を直進する少年の車と、右折発進したばかりの車の衝突ですから、直進車がちょっとでも減速すればあれほどの暴走事故にはならないだろう、と当初から感じていました。

これを、ブレーキではなくてアクセルを踏んだから、と見ると納得出来るところです。

そうなると、このような結果をもたらす、「右足でアクセルが踏めない」状態で車を運転したことが、危険運転致死罪に当たらないのか?という被害者家族の意見はもっともだとなりますが、危険運転致死傷罪は

第208条の2(危険運転致死傷)

アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。

その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者も、同様とする。

2 人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、前項と同様とする。

赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者も、同様とする。

まとめると、

  • 泥酔運転
  • 暴走
  • カーチェイス
  • 赤信号への意図的突入
が対象だから、左足運転なんてのは対象にならないと言うことなのでしょう。

まあ、いわば法の不備と言って良いでしょうね。

6月 18, 2010 at 01:32 午後 事件と裁判 |

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