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2010.05.08

特別支援学校生徒の転落事故

読売新聞より「遊具から転落、15歳重傷…安全バーから足抜く

7日午後1時25分頃、東京都練馬区の遊園地「としまえん」で、人気アトラクション「フライングカーペット」に乗っていた埼玉県立所沢特別支援学校(所沢市)の高等部1年の男子生徒(15)が転落した。

男子生徒は腕の骨を折るなどの重傷を負ったが、命に別条はないという。警視庁練馬署が詳しい状況を調べている。運営会社の豊島園は当分の間、フライングカーペットの運行を中止するとしている。

同署や豊島園によると、フライングカーペットは40人乗りの回転式遊具で、客の乗る「カーペット」が水平状態を保ったまま振り子のように前後に動いた後、回転し最大12メートルの高さまで上がる。

運行時は、安全バーを太もも付近に下げ、体を固定するが、転落した男子生徒はフライングカーペットが動き出した後、安全バーから両足を抜き、正座のような姿勢をとったという。

係員が緊急停止ボタンを押したが間に合わず、生徒は高さ約7メートル付近の位置から約10メートル斜め後方に振り落とされたという。

男子生徒は同校の遠足のため、教師を含む42人で訪れていた。

引率の教師は男子生徒の前列の斜め左に座っていた。

としまえんのフライングカーペットでは1992年8月、開園前の点検作業中に男性作業員(当時58歳)がカーペット部分の下敷きになって死亡する事故が起きているが、乗客の事故は初めてという。

としまえんでは、工藤真一管理課長が同日午後6時半から記者会見し、「けがをしたお客様の一日も早い回復を祈っています。警察の捜査には全面的に協力したい」と述べた。

◆足を引き抜く事態想定せず◆

豊島園によると、フライングカーペットの安全バーは締め付け過ぎないよう、太ももとの間に若干のすき間を残して固定している。
座席は4人がけで、1本の安全バーを隣に座った人たちと共有する仕組みだったという。

遊具の安全点検にあたる技術者の講習を行っている財団法人「日本建築設備・昇降機センター」(東京・港区)は「体格が全く同じでない限り、どうしても、大きな人に合わせざるをえない」と指摘している。

事故当時、生徒の隣には2人が座っていたが、豊島園では「3人とも体格に大きな差はなく、安全バーに必要以上のすき間はなかったと思う」としており、「乗客が自ら足を引き抜くような事態は想定していなかった」などと説明している。
(2010年5月8日03時11分 読売新聞)

この事故は、防げなかったと思います。

  1. 引率の教師は男子生徒の前列の斜め左に座っていた。
  2. 動き出した後、男子生徒は安全バーから両足を抜き、正座のような姿勢をとった
  3. 係員が緊急停止ボタンを押したが間に合わず、生徒は高さ約7メートル付近の位置から約10メートル斜め後方に振り落とされた。

ということですから、これ以上の安全策となると「乗せない」になると思います。
ニュース映像で見ると、4人一列ごとに安全バーが膝の前方から太ももの上に下りてくるような仕組みのようです。

そのために

「体格が全く同じでない限り、どうしても、大きな人に合わせざるをえない」
となるのでしょうが、では一列ではなくて個別に抑えるようにしたらどうか?となりますと、それでも今回のように「本人の意志で安全バーから抜け出した」という事態には対応出来ないだろう、と思います。

極めて難しい問題だと言えますね。

5月 8, 2010 at 08:49 午前 事故と社会 |

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