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2010.05.13

メキシコ湾の原油流出事故・その2

CNN.co.jp より「BPは爆発直前、油井の異常を把握していた 米下院委員長

ニューヨーク(CNNMoney)
米ルイジアナ州のメキシコ湾で起きた石油掘削施設の爆発事故で12日、米下院エネルギー商業委員会・小委員会の公聴会が開かれた。

同委員会のワックスマン委員長は、

油田の採掘権を持つ石油大手BPが爆発の数時間前に油井の異常を把握していながら、対応を怠った
と証言した。

同委員長は、

BPは4月20日、爆発が起きる数時間前に油井の圧力試験を実施し、基準を満たしていないことを認識していた
と証言した。

この件については、BPから同小委員会に非公式に報告があったという。

同委員長によると、

圧力試験では油井内の圧力が高まっていることが確認されていた。
これにより原油やガスが浸透し、爆発を引き起こす可能性のあることが示されたという。

同委員長は

「それでもBPは作業を中止しなかったようだ。その結果、11人が死亡し、メキシコ湾は大規模な環境災害に直面した」
と述べた。

これに対しBPと同施設を所有するトランスオーシャン、設置工事を請け負ったハリバートンの幹部らは、爆発の原因は依然、調査中であると証言した。

公聴会では原油の流れを止めるはずの防噴装置が正常に作動しなかったことについても質問がなされたが、装置を製造したキャメロン・インターナショナルのムーアCEO(最高経営責任者)は、

「原因を結論付けるのは時期尚早だ」
と答えた。

また、現在、原油の流出を止めるために噴出口を「ごみ」でつまらせる案が検討されているが、これに対する批判の声も上がった。

この爆発事故をめぐっては、海洋掘削を管理する連邦機関、鉱物資源管理部のあり方も問われている。

公聴会でも、同機関と石油業界との関係を疑問視する声が上がった。これについて政府は11日、同機関を2つに分割する計画を発表している。

この事件は、今や深海での原油流出をどうやって止めるか、という問題になってきましたが、元もと大爆発でありました。

CNN.co.jp より「石油施設爆発めぐり責任のなすり合い 米上院公聴会

ルイジアナ州ケナー(CNN)
米ルイジアナ州のメキシコ湾で起きた石油掘削施設の爆発事故で11日、米上院の公聴会が開かれ、証言に立った石油大手BPや採掘施設所有社などの幹部が事故原因をめぐってそれぞれの主張を展開、責任のなすり合いの様相となった。

上院エネルギー天然資源委員会の公聴会で、油田の採掘権を持つBP米国法人のラマー・マッケイ会長は、爆発を起こした採掘施設の運営責任と非常装置の点検責任は同施設を所有するトランスオーシャンにあると強調した。

これに対しトランスオーシャンのスティーブン・ニューマン最高経営責任者(CEO)は、油田を支えるコンクリート構造に問題があったとの見方を示し、「そうした要因に問題がなければ、爆発は起こらなかったはずだ」と反論した。

この構造の設計責任はBPにあり、設置工事は石油サービス会社のハリバートンが請け負っている。

ハリバートンの最高安全環境責任者、ティム・プロバート氏は、ハリバートンはBPの指示に従っただけであり、爆発防止はトランスオーシャンの責任だと証言、責任はトランスオーシャンかBPのいずれかにあるとの認識を示した。

一方、沿岸警備隊と内務省共同の公聴会では同日、爆発現場に居合わせた補給船のアルウィン・ランドリー船長が証言し、爆発の直前、掘削施設から「黒い雨」が降り注ぎ、ガス放出の轟音が響いたと語った。

同船長が無線で連絡を取った掘削施設の施設長は、油田からの原油流出を防ぐための非常用スイッチ作動を試みたと話したという。
しかし作業員らが脱出する時点で、このスイッチが機能したかどうかは分からなかったとランドリー船長は証言している。

採掘施設は4月22日に爆発を起こして海に沈んだ。
この事故で作業員11人が行方不明になり、日量約5000バレルの原油がメキシコ湾に流出している。

CNN.co.jp より「メキシコ湾のドーム作戦、結晶沈着で中止 対応策探る

ミシシッピ州ビロクシ(CNN) 米南部ルイジアナ州の石油掘削施設爆発事故で、原油流出を巨大なドーム状構造物で止める作戦を試みている国際石油資本(メジャー)の英BP社は8日、ドームの内側に大量の結晶が沈着したため、作戦をいったん中止したことを明らかにした。

同社のサトルズ最高執行責任者(COO)によると、ガスと水が結合してできる氷状の結晶が、ドーム内に大量に蓄積している。

ガスは水よりも軽いため、ドームを浮上させてしまう。

また、流出した原油を船に吸い上げるためのドーム上部の穴が結晶でふさがれるという問題も発生している。

「ガスが問題になる可能性は予想していたが、これほど大きな問題になるとは考えていなかった」
と、サトルズ氏は話している。

作業チームは、ドームをいったん流出箇所から外し、対応策を探っているという。

ドーム本体を加熱する方法や、メタノールで結晶をとかす方法、穴の詰まりをドーム内側からの流れで突破する方法などが検討されている。

メキシコ湾には日量約5000バレルの原油が流出しているとみられ、数千人の作業員やボランティアが油膜の除去作業に追われている。

現場は、ルイジアナ州沖80キロ、深さ1500メートルの海底に設置され、そこから10キロ下の油田ガス田から採掘していたようです。

これほどの大深度で噴出しているガスをどうやって止めたり、流出状態から回収できるのか、想像しがたいですね。

YouTube の「The Gulf of Mexico Oil Slick (BP: Deepwater Horizon) 」を見ると、どこで起き、汚染がどのように広がっているか、などが分かりやすいですね。
Deepwater Horizon で検索すると、色々な情報が出てきます。

5月 13, 2010 at 10:50 午後 事故と社会 |

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コメント

英、米、メキシコ湾近隣諸国だけの問題ではなく、国際的な環境破壊問題だと思います。

日本は、技術者派遣などを、打診し、国際協力しないのですかね?

投稿: naya | 2010/06/06 12:49:02

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