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2010.04.22

富士通のゴタゴタ・テープが公開された

サンケイ新聞より「【富士通の元社長会見】(1)「考える余裕なかった」“解任劇”のテープ公開

富士通の元社長で辞任の取り消しを求めている野副州旦(のぞえ・くにあき)氏側は22日、都内で会見し、富士通が同氏に相談役として10年間で総額約2億7000万円の報酬を約束していたことについて、「結果的に口止め料としての意味を持っていたと思う」と述べ、解任を公表しないことへの対価だったとの認識を示した。

また、会見では、事実上の解任が決まった昨年9月25日の会議の様子を録音したテープが公開された。野副氏との一問一答は以下の通り。

会見は午後4時半からスタート。冒頭、野副氏が「改めて考えを述べたい」とあいさつ。その後、弁護士が富士通に送付する公開質問状のポイントを20分ほど説明。
この間、野副氏は顔を下に向け、ときおり目をつぶりながらじっと弁護士の説明を聞いていた

Q 顧問契約を結んだのか
野副氏「会社の発展に違う形でかかわるということを前提にした考え方だった。そのときは慰謝料、口止め料とは思っていなかった。というより、そのときは(内容を)飲み込む余裕はなかった。後からかなり制約があると感じた。
わたしと会社との考え方の解離がかなりあった。
結果的には口止め料という意味を持ってたと思う」

弁護士が、

「全体を聞いてみなさんが判断してほしい」
と述べ、テープの音声を流し始める。テープは野副氏が事実上“解任”された昨年9月25日午前8時半から富士通汐留本社32階での会談のやりとりだった。

出席者は山本名誉会長、大浦取締役、秋草相談役、間塚会長、山室監査役、安井法務本部長、野副氏の7人。
音が割れていて聞き取りづらい。

以下はテープの内容

山室監査役「会社法に定められた監査役の権限に基づいて、取締役の職務に関する調査の一環として質問します。最初の質問ですがA氏はどういう人ですか。つまり、職業、現在何をしている人か」
野副氏「えー、元は●●(会社名)ですね」
山室監査役「現在はファンド●●の代表として活動している」
野副氏「はい、はい」
山室監査役「いつごろからのおつきあいですか」
野副氏「秋草さんが社長の時ですから、当時からのつきあいでございます」
山室監査役「2000年ごろ」
野副氏「はい」
山室監査役「えーと、現在でもつきあいがありますか」
野副氏「あります。実は昨年、ニフティの問題を解決するため、ニフティに対して資本投下をお願いした人がいるのですが、この方への仲介をやっていただいた経緯がある」
山室監査役「現在も会っているのか。電話もしている?」
野副氏「はい、電話もしています」
山室監査役「野副さん自身がA氏に電話することありますか」
野副氏「時々あります。月に2、3回くらいですかね」
山室監査役「ニフティ以外で話をしたこともありますか。資料とか書面のやりとりは」
野副氏「書面はありません」

富士通の元社長会見】(2)「あなたには辞任してほしい」解任劇のテープ再生続く

テープの再生が続く

山室監査役「もうひとつ聞きます。金に困ったときはA氏が用意してくれる、と言ったことはありませんか」
野副氏「それは個人の金ということですか。会社の金ですか」
山室監査役「わかりません」
野副氏「いや、それはないと思いますが」
山室監査役「A氏に経営上のアドバイスを求めたり、相談したりは」
野副氏「ありません」
山室監査役「ニフティの件は違うのか」
野副氏「ニフティの件でA氏のアドバイスをもらったことはある。A氏の方からTOBをかけるとき、相当な資金がいるということで、そのお金の出元については極めてあいまいなところがあったので、これについては、富士通は受けることができないと明確に言った」
山室監査役「A氏に経営会議あるいは取締役会の内容、事業の状況など話したことはありませんか」
野副氏「経営会議の中身についてはありません。むしろ向こうから、シーメンスの問題などの質問はあった。AさんのパートナーであるB氏から人を紹介してくれないかという要請はあった」
山室監査役「A氏とB氏の関係を知っていますか」
野副氏「元の上司と部下の関係だと思いますが」
山室監査役「B氏はどういう人か知っていますか」
野副氏「B氏とは、ビジネス上のつながりがあるとは思っておりません」
山室監査役「こういうのは知っていますか。B氏が●●(会社名)とトラブルを起こして訴訟になったと」
野副氏「え、まったく知りません」
山室監査役「B氏についていろいろなうわさが飛び交っている。警視庁筋によると、●●(暴力団名)の人とのつきあいもあるやに」
野副氏「まったく知りません」
大浦取締役「野副さんとA氏との関係は非常に深い。あなた自身もファンド●●があやしいとおっしゃっており、反社会勢力とのつながりが濃厚なファンドということがはっきりしている。(中略)大変厳しい要求だが、あなたは代表取締役および取締役を辞任してもらいたい。これは取締役会の意思だ。愛社精神があるのなら、この場で思い切って辞任してもらいたい」

【富士通の元社長会見】(3)「上場廃止も」「倒産してしまう」辞任迫る秋草氏ら

解任劇の再生テープが続く

秋草相談役「残念です。山室さん、大浦さんがおっしゃったように、主観的な問題はありますが、客観的に非常に今、危ない状態にあります。わが社はにらまれています。仕手株の対象になりつつあり、その背後にはこういった会社がいるのではないかと。そういう意味で最悪、司法の手が入る可能性も大きい。上場廃止とならざるを得ないと、それまで覚悟しなければならないと思う。野副さんには、非常にがんばっていただいて、ここまでやってきて、残念だが、やむを得ないと思う」
野副氏「質問していいですか。私自身の行動が、そういったリスクを持っていたということを事前に教えていただくわけにはいかなかったのでしょうか」
山室監査役「2月のニフティの問題のときに、かなり強い警告があったのでは」
秋草相談役「●●君とか、そういう人たちは、この件、ファンド●●はいかにあやしいところだと重々承知している」
野副氏「そうですか」
秋草相談役「周りのスタッフが野副さんに対する本心を完全に排除している。非常に残念です。日ごろ言っているのに、全然なされず残念です」
野副氏「言い訳になるかもしれませんが、ファンド●●が裏にいるということについて、そういう情報を秋さんから教えてもらった以降は、ファンドは一切使うなと指示したつもりです。そういったことになってなかったということについて今初めてお聞きして、きわめて残念です」
山本名誉会長「私は比較的最近知ったのだが、会社のために、野副さんはここは決断していただくしかない。過去の社長としてのご努力は十分に評価します。この段にいたっては、会社は放っておくわけにはいかない。決断していただくしかない」
間塚会長「野副さんは、OB、お客さん、メディアからも大変評価が高かったように思う。しかし、上場廃止とか、金融機関すべてお金を引き上げることになったら、会社は倒産です。16万人の社員を守らなければならない」
野副氏「よくわかりました」

野副氏が辞任届を確認して署名する

野副氏「サインしましたんで、やっぱり私には、こういう器ではなかったということですかね。やっぱり甘かったというか」

1時間近いテープもここで終わり、質疑応答に入る

【富士通の元社長会見】(4完)「自白することない」はめられたの問いに「分からない」

テープの再生が終わり、質疑応答に戻る

Q おとしめられたという思いは強いか

野副氏
「反社会勢力という言葉が存在しない。この言葉自体でピンとくることが、まったくない。
疑いがあるとしても、社長である経営トップにそのような情報が上がってこなかったことに問題がある。
(B氏が反社会的勢力がどうかは)専門家の人に委ねるなど猶予期間が必要だった。反社会的勢力かどうかの決断はもっと慎重になるべきだ」

Q 自白を迫られたような心理状況か

野副氏
「自白するほど汚れたものは持っていない」
弁護士
「(ニフティに関する)この件のチームが秋草相談役から何か指示を受けていたのではないか」

Q 秋草氏にはめられたのでは

野副氏
「それはわかりませんね。
ガバナンスが効いていない中で、こういうことが起こったと思っている」

記者会見は予定していた2時間を過ぎ、午後6時50分ごろにようやく終了。
野副氏は最後に弁護士とともに一礼。
その後、旧知の記者とひとことふたこと言葉を交わし、会場をあとにした。
表情は普段通り落ち着いた様子で、終始、怒りをあらわするようなことなもなかった

これだけのことをなぜ、取締役会で行って議事録を残す、ということをしなかったのだろう?
野副氏が正しいのか、他の人たちが正しいのかは、判断しないが、これではもっと危ない事態も同じように処理するのではないか?と疑られて当然だろう。
こっちの方が重大な問題だと思うのだが。

4月 22, 2010 at 09:25 午後 経済・経営 |

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