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2010.04.14

富士通・ひどすぎる経営陣

読売新聞より「元社長辞任は問題なし、富士通会長が会見

昨年9月に辞任した富士通の野副州旦(のぞえくにあき)元社長が「虚偽の理由で社長辞任を迫られた」と主張している問題で、富士通は14日、間塚道義会長が記者会見して反論した。

間塚会長は「虚偽の事実は(辞任を求めた際に)告知していない。録音データなど証拠もある」と述べ、手続き上の問題はなかったと強調した。

富士通が記者会見して野副氏辞任の経緯を明らかにしたのは初めて。野副氏は「富士通から『反社会的勢力と付き合っており、辞任しなければ上場廃止になる』と脅された」などと辞任は強要された結果だったと主張し、地位回復などを求めていた。

記者会見で間塚会長は、野副氏が「注意を受けたにもかかわらず、反社会的勢力との関係が疑われる投資会社との付き合いを続けた」と指摘。子会社の売却交渉にもこの投資会社を関与させたことから「風評に対する感覚など社長としての適格性に問題があった。社外取締役や監査役の了承を得て辞任を求めた」と説明した。

ただ、富士通は昨年9月、野副氏の辞任理由を「病気療養」と発表。野副氏の主張を受けて今年3月になって「取引関係を持つことがふさわしくない企業との関係を継続したこと」と訂正していた。

間塚会長は説明の変更について、「野副氏と合意の上で病気を理由にした」としながら「株主など多くの関係者に迷惑をかけた」と謝罪した。
(2010年4月14日20時30分 読売新聞)

ずいぶんバカにした話だと思う。

これでは、野副元社長に対して現経営陣の言い分が正当である、ということにはなるが、社会に対して

辞任理由を「病気療養」と発表。野副氏の主張を受けて今年3月になって「取引関係を持つことがふさわしくない企業との関係を継続したこと」と訂正していた。
ということが、コンプライアンス違反であって、これほど重要な情報を隠したことを
「株主など多くの関係者に迷惑をかけた」
で済まそうとするのは「ゴメンで済めば、裁判所はいらない」と言うほどの意味にしかなるまい。
ここまでひどいバカが、上場企業を経営していること自体が問題だ。

間違えなく、野副元社長と現経営陣の争いが問題なのではなくて、ウソの辞任理由を発表した事実こそが責められているのだ、ということも分からないというのでは、経営以前の判断力の欠如としか言いようがない。

4月 14, 2010 at 11:04 午後 経済・経営 |

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コメント

「反社会的勢力との関係が疑われる投資会社」という口実にかこつけて辞任を迫った(適格性?)とよめます。が、それが社長の的確性の問題になるなら、虚偽のプレスリリースを出した事はそれ以上に的確性を疑わせる行為(真っ黒)ですから、当然会長も「責任をとって辞任する」というのが、当たり前の判断と思いますが、そのようにはなっていないようです。
そもそも富士通では社内相談役が、社長に辞任を迫ったり出来るそうで。意味不明です。

投稿: わくたま | 2010/04/15 9:35:37

「結果が良ければ手段はなんでも良い」
ということに終始しているわけです。

結果よりも手段が問題だ、というのを株主に諮る必要はありますが、それも機能しないとなると株主代表訴訟もありでしょうね。

投稿: 酔うぞ | 2010/04/15 9:48:34

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