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2010.03.12

法科大学院改革??

朝日新聞より「法科大学院の認証評価、司法試験実績も追加 新年度から

文部科学省は新年度から、法科大学院に義務づけている第三者機関による「認証評価」の判定基準に、司法試験の合格実績を初めて盛り込むことを決めた。

「質低下」が言われるなか、「法曹を生み出す」という役割を果たしているかどうかを重視する措置。
合格数などで低迷する大学院は、新基準で厳しい評価にさらされることになる。

文科省は、「形式的すぎる」との指摘があった認証評価を、実質的な教育の質を評価するものに変えることで、全体の底上げを図り、乱立された大学院の統合・再編を進めたい考えだ。新基準は省令改正で4月から施行される。

法科大学院は最低5年に1回、文科相が認証した3機関いずれかの評価を受けなければならない。

その評価基準の項目に「修了した者の進路(司法試験の合格状況を含む)」が加わる

また、入試成績が悪くても学生を入れる大学院もある状況を改めるため、「入学者の適性の適確(てきかく)かつ客観的な評価」も盛り込んだ。

法科大学院は「試験偏重からの脱却」という司法制度改革の理念を受け、教育成果を司法試験の合格者数で評価するのは不適切との考えがあった。

しかし、合格率は初年2006年の48.3%から続落し、昨年27.6%に低迷。このままでは制度が崩壊しかねないとの強い危機感が関係者にはあった。

法科大学院のあり方を検討している中央教育審議会(文科相の諮問機関)特別委員会は昨春の報告で、修了者や入学者の質確保を重視。
司法試験合格者がごく少数の大学院に抜本的見直しを求め、入試の競争倍率2倍確保や下位15%の「門前払い」を提言した。

今回の改正はこれを受けて行われた。

文科省は「合格率などの数値的指標のみで評価することは適当でない」とする一方、「法曹養成という明確な使命がある機関として役割を十分果たしているかは重要な観点」としている。

また、評価機関の判定についても、新基準では「総合的に評価する」に改め、教育の質に重大な欠陥が認められる時だけ「不適合」が出されるようにした。

今の認証評価は、授業のクラス規模が大きいなど形式的な理由で不適合となったり、機関によって評価にばらつきがあったりなどの問題が指摘されていた。

司法試験で実績を残している一橋大も、一部で100人を超えるクラスがあったとして不適合となるなど、全74校中69校の初回評価が終わった段階で、3分の1にあたる22校が不適合判定を受けている。(石川智也)

司法試験の受験資格から、法科大学院修了を外してしまえば、法科大学院は勝手にやってくれ、でなんの問題もないと思うのだが。

そもそも、法科大学院の評価に「合格率などの数値的指標のみで評価することは適当でない」と言い出したところで、意味が分からない。
それでは法学部と何が違うのか?

元もと、司法試験は合格定員数が決まっていて成績上位者から合格する、で良いはずなのだから、法科大学院が合格率を問題にしないとは、法科大学院は司法試験と無関係ですと言っているようなものだろ。
それなのに司法試験受験資格に法科大学院修了が必要、というのはどういう意味なのだ?

しかも、法科大学院での成績評価が相対評価だと聞いて、「なんかの間違えじゃないのか?」と質問してしまった。
法科大学院教授の答えは「文科省の管轄ですから」でありました。

何をやっているのか、さっぱり理解できない。

30年ぐらい前に、高度成長期のピークに達した頃、大学から「大学院に進学する学生に勉強の目的がないヤツが出てきた」と聞きました。近年では「社会に出るのではなくて、とりあえず大学院進学」が増えている、と言われてそれが修士課程ならとにかく、博士課程まで行ってしまって、もう本当に何をやればよいのか分からない若者がいるとのことです。

そういう、大学院問題の組織化が法科大学院ではないのか?

現役の弁護士さんが非常な大金をつぎ込んで、どうにもならないことにするのは問題だ、と大批判をしているのも当然でしょう

元に戻りますが、法科大学院は文科省。司法試験は最高裁なのだから、司法試験の受験資格から法科大学院修了を必須で無くすればよい。
と強く思いますね。
外国で学んだ人などに、受験資格の段階で時間と金がものすごく掛かる義務を課すのもまずいでしょう。
どうせ「受験資格」なのだから、どこかに穴を空けてしまえばよい。

改めて今回の文科省が実施する「改革」を読んでみると、結局は「質の向上」など入り口の問題としていますね。
しかし、法科大学院を卒業して司法試験に合格しないあるいは法曹にならない人に対して、法科大学院は何を成果として与えることができるのか?というところがさっぱり分からない。
出口が分からないわけです。

出口を司法試験合格に限定するのなら、司法試験受験者の成績で法科大学院を評価すればよいでしょう。
これは相対ではなくて、絶対評価にする。
司法試験合格者との成績の差が誤差の範囲以下の学生を排除するのが、法科大学院の仕事でしょう。

医学部でも「国家試験に合格しないことが分かっている学生を受験させない」という話は以前からありますが、それがさらに悪化している例と見るべきでしょう。

法曹を広く国民の各層から集める、というのであれば法科大学院制度を司法試験の受験資格から外すべきである。

3月 12, 2010 at 09:57 午前 国内の政治・行政・司法 |

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