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2010.03.11

カルト事件?霊能者殺人放火事件?

サンケイ新聞にギョッとするような記事が出ています「「インスリン、霊能力者が家族から手に入れた」 殺人容疑の信者供述

どういうことなのか?とたどると、サンケイ新聞に以下の記事がありました。

2010.3.11 02:00霊能力者事件とは 
2010.3.11 02:00霊能力者事件の事例集 盗み、だまし、火付けも
2009.7.23 13:59現金盗み家屋に放火容疑 自称「霊能力者」の女ら逮捕

結局、2009年7月に報道された現金盗み家屋に放火容疑 自称「霊能力者」の女ら逮捕事件を解明していったら、今回の供述にたどり着いた、ということのようです。

大阪市西成区で昨年5月、会社役員宅に放火したとして、東成署捜査本部は23日、現住建造物等放火と窃盗などの疑いで、大阪市東成区中道、自称霊能力者の無職(52)と自称信者で元介護士(53)=別の放火罪などで起訴=を逮捕した。

霊能力者は否認し、元介護士は「霊能力者の指示で盗みに入り、火をつけた」と認めているという。

逮捕容疑は昨年5月25日午前11時25分から午後2時25分ごろ、大阪市西成区松の会社役員宅に侵入。現金約4万円などを盗み、ライターで布団に火をつけ、家屋を半焼させたとしている。けが人はなかった。

捜査本部によると、2人は高校時代の同級生で、霊能力者は「不動明王を信仰する霊能力者だ」と周囲に話していた。元介護士は信者で、お布施としてこれまでに9千万円を霊能力者容疑者に渡したという。

霊能力者は放火された会社役員の家が事件当日は法事のため留守にすることを知っていたという。

元介護士は放火事件など4件で立件されており、霊能力者の指示があったと供述したため裏付けを進めていた。

この記事は、2009年7月に報道された、2008年5月の事件です。
そして、どうもそれ以前から同じような事を繰り返していたらしい。
そこで、今回の「信者供述」という記事になったのでしょう。

霊能力者事件とは

「霊能力者」事件

大阪市東成区の放火事件で平成21年3月に逮捕された元介護士の自供から、自称・霊能力者が関与した窃盗、詐欺、放火、殺人・殺人未遂容疑の計12事件が発覚

捜査の過程で、霊能力者が「お不動さん信仰の教祖」の立場を利用してターゲットを絞り、信者の元介護士に犯行を指示して「厄災」をもたらし、祈●(=示へんに寿の旧字体)(きとう)料名目の現金を引き出す-という構図が浮上した。

霊能力者はすべての事件で全面的に容疑を否認しているが、府警は信者数人から計約1億8千万円を集めたとみている。

うち約9千万円は元介護士からのお布施だった。捜査幹部は「霊能力者は人生に悩む人たちを食い物にした」と指摘している。

霊能力者事件の事例集 盗み、だまし、火付けも

事例1(窃盗)

平成15年10月、私立高のPTA会長だった霊能力者は文化祭のバザーの収益金が職員室の金庫にあることを知り、元介護士に指示し約95万円を盗ませたとされる。
霊能力者は、会計担当者に「お金のことで災いがある」と“予言”していた。

事例2(詐欺)

20年3月、霊能力者は元介護士の次女に貯金があることを知り、次女に「あなたのおばあさんの老人福祉施設の入所費用200万円が半額で済むようにして話をしてあげる」などとウソをつき、約100万円をだましとったとされる。

事例3(放火)

20年5月、霊能力者は信者の1人に「変なことが起こるかも知れない」と予告電話をかけた上で、元介護士に放火を指示、信者の自宅を半焼させたとされる。
霊能力者は数日後、信者に「護摩をたいてあげる」と話し、お布施を要求した。

このような「解説」を元に本来の報道記事「「インスリン、霊能力者が家族から手に入れた」 殺人容疑の信者供述」を紹介します。

大阪市西成区の女性=当時(92)=が多量の薬物を投与され殺害された事件で、殺人と殺人未遂容疑で逮捕された実行役の元介護士(53)が犯行に使ったインスリンについて、「自称・霊能力者で指示役の霊能力者(53)が家族から手に入れた」と供述していることが10日、大阪府警への取材で分かった。

霊能力者は全面的に否認しているが、府警は霊能力者の主導性を裏付ける供述とみている。

捜査1課によると、平成19年4月~5月にかけて、霊能力者は、元介護士が訪問介護していた女性を「逝(い)ってもらわなあかん」と指示、インスリンなどを投与して殺害したとされる。

元介護士は「女性の腹部にインスリンを注射した」と供述。
女性は直後に具合が悪くなり、当時入院していた大阪市内の病院がすぐに検査したところ低血糖と判明。
それ以前にも元介護士から精神安定剤や睡眠導入剤を何度も投与された影響で容体が悪化し、5月27日に死亡した。

霊能力者はインスリンについて「名前は知っている」と供述するだけで、「元介護士と女性の殺害を相談したことは一度もない」と否認している。

インスリンの入手には医師の処方箋(せん)が必要だが、元介護士の家族や知人に糖尿病患者はおらず、犯行現場となった病院で盗まれた形跡もなかった。

霊能力者容の家族にはインスリンを常用している糖尿病の患者がおり、府警は入手経路は元介護士容疑者の供述どおりだとみている。

霊能力者は女性の死亡から数カ月後、親族に「女性が死にきれていない」と多額の祈●(=示へんに寿の旧字体)(きとう)料を要求。
他の事件でも同様の行為を繰り返しており、入手した現金は家族旅行のほか、日常生活で浪費していたとみられる。

両容疑者は高校の同級生で卒業後も友達付き合いを続けていた。

不妊問題に悩んでいた元介護士が約30年前、霊能力者の助言に従ったのを機に「霊能力者と信者」としての上下関係ができていったという。

元介護士は「霊能力者容疑者のように幸せになりたくて、ずっとお布施をしていたが、結局幸せになれなかった」と供述している。

誠に不気味な話しですが、わたしの考えではこれはカルト問題が殺人・放火に向かったと考えるべきでしょう。
府警は信者数人から計約1億8千万円を集めたとみている。という点からも、宗教活動の実態はあったようです。

カルト問題で殺人に至った例としては、人民寺院集団自殺事件1978年とかシャロンテート殺人事件1969年などが有名です。

直近では、2007年の紀元会事件もカルト宗教での殺人事件と言って良いでしょう。

普通は、殺人とか放火に至るものか?と思いますが、わたしが裁判を応援しているホームオブハート事件でも、普通の主婦が半年で2000万円を貢いだ事実が裁判で認定されました。

「ホームオブハートとToshi問題を考える会」には「今もホームオブハートに残る人たちへ」とのメッセージが上がっています。

この一つを見ても、カルト的団体に取り込まれてしまうと、抜け出すこと自体が大変であることが、何となく分かります。
そして、その逆に深入りすると、殺人や自殺などに結びつくと言えます。

しかしながら、カルトであると法律で団体を取り締まるのは、宗教弾圧になるでしょうから難しい。 だからと言って、今回の事件やオウム真理教事件などでは、首謀者が直接犯罪行為を実行しない場合が多いわけで、首謀者が命令しなければ起きなかった殺人事件をどう考えるのか?といった重大な問題に直面します。

今回の一連の報道が事実であった場合、殺人であり放火ですから、カルト問題解明はより重要になったと言えるでしょう。

3月 11, 2010 at 09:59 午前 事件と裁判 |

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