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2010.03.05

富士通・社長辞任でお家騒動?

朝日新聞より「富士通前社長、辞任取り消し要求「虚偽の理由だった」

昨年9月に富士通の社長を辞任した野副(のぞえ)州旦(くにあき)氏が、社長辞任の取り消しを求める文書を同社に提出していたことが4日、わかった。

文書では臨時取締役会を開き、本人による釈明の場を設けるよう求めている。同社は社長交代の理由を野副氏の「病気療養」としていたが、同氏側によると、取締役会直前に秋草直之取締役相談役らから「『社長として適切ではない』と言われ、辞任を迫られた」という。

富士通は記者会見で、「野副氏から、病気を理由に社長を辞したいと申し出があった」と説明。
「病気の詳細については本人のプライバシーにかかわるので、これ以上申し上げることはない」と発表していた。

野副氏側が富士通に提出した文書などによると、

富士通の取締役会が予定されていた昨年9月25日朝、出社した野副氏は、秋草氏や間塚道義会長(現会長兼社長)ら同社の幹部数人がいる部屋に呼び出された。
子会社の株式売却交渉に絡み、「(野副氏が)反社会的な勢力とつきあっているという話がある。上場企業として問題なので、辞めてもらいたい」
という趣旨の申し出があったという。

これに対して野副氏は「自分がつきあっていた人間が反社会的勢力という認識は持っていない」と反論したものの、最終的には「会社に迷惑がかかるなら」と、辞任する結論に至ったという。

その後開かれた取締役会に野副氏は出席せず、

間塚氏が出席者に「野副氏から辞任したいという申し出があった」と説明。間塚氏が当面の間、会長と社長職を兼務することになった。
野副氏が自分の辞任理由が病気療養だと知ったのは、取締役会の翌日だったという。

野副氏は、「辞任を求められた理由は虚偽だった」とし、辞任の取り消しとともに、外部の人間による調査委員会を設け、ガバナンスが機能しなかった問題点を検証するよう求めている。

富士通の広報担当者は「文書を受け取ったのは事実だが、内容はコメントできない。対応は検討中だ」と話している。

いやはや、21世紀に起きたとは思えないような「スキャンダル」でありますね。

確かにいきなり社長が病気辞任というのでけっこう驚いたものですが、そのあげくに「陰謀だ」では単にイメージとしても極めて悪い影響を与えるでしょう。
仮にこのような事情があったにしろ、表沙汰気にすることが一番良いと言えるのか?とも思うわけで、実業界のやることじゃないね、といった印象の方が強いです。

なにか変な騒動が多い富士通という印象に拍車をかける事件ですね。

3月 5, 2010 at 07:02 午前 経済・経営 |

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コメント

重要な事実を隠し、虚偽の事実をプレスリリースしたというのは株主に対する背任行為ですので、首謀した取締役(秋草相談役)の解任動議を提出すべき話と思います。

投稿: わくたま | 2010/03/05 17:16:17

秋草相談役が社長になって以降、業績がはかばかしくない。また、他の社長経験者は潔く身を引いているのに未練がましく未だ役員として残っている。元電電公社総裁の息子としてのメンツのため業績が良くならなので辞められないのか?。それならば、いい加減にして欲しい。

投稿: 株価が心配 | 2010/03/05 22:18:20

予想通りであり、当然の展開になってきましたが、普通はこれを「泥仕合」というのでしょうね。

富士通、前社長の野副相談役を解任

 富士通は6日、臨時取締役会を開き、前社長で社長辞任の取り消しを求めている野副(のぞえ)州旦(くにあき)相談役を解任したと発表した。

 野副氏は昨年9月、富士通の社長を辞任したが、同社に自らの社長辞任の取り消しを求める文書を提出していたことが明らかになっていた。

 富士通は昨年9月25日に野副氏が退任して間塚道義会長が兼任する人事を発表。社長辞任について、「野副氏から病気療養のため辞任の申し出を受けた」と説明していた。

 これに対し、野副氏は同日朝に取締役会に出席するため出社したところ、秋草直之取締役相談役らから社長としての不適格性を理由に辞任を迫られたとし、富士通側の説明を否定しているという。

投稿: 酔うぞ | 2010/03/06 16:34:50

続報です。

サンケイ新聞より「富士通前社長“辞任騒動”、泥沼化も 情報開示の誤り認める

 富士通は6日、前社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏が社長辞任の取り消しを求めている問題で、同氏を相談役から解任したと発表した。同日開いた臨時取締役会で決めた。解任について「今回の行動で信頼関係が失われた」(広報IR室)と説明している。また昨年9月の社長辞任の理由について、当初の「病気療養」から「取引などの関係を持つことはふさわしくない企業と関係を続けたため」と訂正した。

 野副氏側は、訂正された理由について事実関係を否定しており、訴訟などに発展し泥沼化する可能性もある。また富士通は社長辞任の理由を隠して誤った情報を公表していたことになり、上場企業としての姿勢を問われるのは必至だ。

 富士通は昨年9月25日に、野副氏が社長と取締役を辞任し相談役に退くと発表。社長兼務になった間塚道義会長兼社長が同日の会見で「病気療養のため辞任したいとの申し出があった」と説明した。

 これに対し、野副氏側は先月末までに「辞任理由は事実関係と異なる」とし、社長辞任の取り消しを求める文書を代理人の弁護士を通じて送付した。

 野副氏側は秋草直之取締役相談役らから社長としての不適格性を理由に辞任を迫られ、やむなく受け入れたとしている。

 富士通は6日訂正した辞任理由で、「野副氏が推進していたプロジェクトの一部に野副氏と親交の深い人物が代表を務める企業が関与していた。この企業には好ましくない風評があり、取引などの関係を持つことはふさわしくないと判断した」としている。

 今後、野副氏側に辞任取り消し要求の拒否を伝える方針だが、名誉棄損などの訴訟に発展する恐れがある。

 また富士通の当初の説明に対しては東京証券取引所が問題視し、公表事実が適切かどうかの確認を求めていた。富士通は「野副氏の関係先企業への影響などから病気療養にせざるを得なかった」(広報IR室)としているが、市場や株主から批判を浴びそうだ。

要するに、今までの富士通の対応は、最低以下であったということでしょう。
これで訴訟になって、費用が発生した場合、株主代表訴訟になり、現経営陣が個人的に損害賠償請求される可能性が高くなりました。

投稿: 酔うぞ | 2010/03/06 20:43:01

誤りの訂正では無く、虚偽を詐称した情報の訂正ですよね。本当の事を説明できなかった会社側というか秋草直之に問題がありそうだな。自分の気に入らない物は排除する姿勢って経営指導者としての適格性に疑問がある。

投稿: | 2010/03/06 22:22:00

 ご無沙汰してます。元FFAシスオペ殿。

23年前から、F社の体質を知っている身
としては。派閥争い・謀略が見え隠れする、
困ったチャンな体質は常に見え隠れして
いたので、在る種の、”なるほど”報道です。
次世代の救世主と社内から期待された当
事者が、伏魔殿の主の琴線に触れたと類推
するのは下世話な想像かもしれませんが、
そういう風土を潜在的に感じてきました。

 液晶TVの時代になり、折角買収した
ゼネラルのブランドが消えました。

たぶん、こういう事が、多発している
のでしょう。
 

投稿: ★やまねこ☆ | 2010/03/06 22:28:24

★やまねこ☆さん

お久しぶりです。お元気ですか?

わたし大学の先生は、松代正三先生です。
お父上が松代松之助氏で、こんな方です。
http://homepage2.nifty.com/nakagen29/05.htm

大学当時、この事情を直接聞いて、さらに

世界初の海上からの無線送信成功の情報で、マルコニーに海上発信可能な無線機を売ってくれと殺到したが、マルコニーは「あれは、わたしの仕事ではない。日本に聞いてくれ」と言ったものだから、日本に世界中から「無線機を売ってくれ」と殺到したのだそうです。

それで、松代氏などは「会社作って無線機を世界に売りましょう」と政府に持ちかけたが、当時の政府は「無線機より先に鉄鋼だ」といったことで、無線機会社を政府機関として作る事はなかった。

そこで、日本電気を作った。というのですね。

それで、事実上の政府の会社日本電気が誕生しました。
富士通はご承知の通り、古河鉱山のひ孫会社といったところですが、鉄鋼でいえば官営八幡製鉄所をルーツとするのが新日鉄と言われ、浅野セメントの浅野が作ったのが日本鋼管を作ったのと同じような、官営系 vs 財閥系の関係と言えます。

万事に慎重であまり危ないことをやらない官営系と、なるべく先端を突っ走る財閥系の違いがあらわれている、とも言えます。

私たちにとって、富士通系と言えばファナックでしょう。
完全な個人会社にしてしまったのは、どうよ?であります。

投稿: 酔うぞ | 2010/03/06 22:44:25

朝日新聞より「富士通前社長“解任”、ニフティ統合交渉が発端

 富士通前社長が「解任」されたのは、子会社でインターネット接続大手ニフティとIT企業との統合を巡る交渉が発端だったことが6日わかった。交渉に会社側が「関係を持つことがふさわしくない」と説明する企業が関与。他の役員らが問題にした。

 ニフティは、インターネット接続業(プロバイダー)の老舗(しにせ)。富士通が約67%の株式を保有し、富士通出身の今村隆氏が社長を務める。

 だが、業績は2009年3月期まで2期連続の減益で、株価も低迷。大きな伸びが期待できないプロバイダー部門以外に、広告業やネット販売などの新たな収益源が求められていた。富士通にとっても大きな経営課題だった。

 関係者によると、09年1月ごろまでに、ニフティとIT企業の経営統合計画が浮上した。前社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏は、秋草直之取締役相談役、間塚道義会長(現会長兼社長)ら経営幹部と協議し、IT企業との統合で「相乗効果を発揮できる」と判断した。2月に入って秘密保持契約を結び、本格的に統合交渉を進めることにしたという。

 富士通によると、この交渉過程で、野副氏と親交のある人物が代表取締役を務め、「好ましくない風評」があった企業がかかわった。取締役や監査役が野副氏に注意し、野副氏は統合プロジェクトからは企業を外すと明言した。だが、野副氏は、代表取締役については企業と切り離して考え、関与させ続けていたという。その結果、昨年9月25日、社長辞任に至った。

 辞任後、統合プロジェクトも立ち消えになったという。

 もっとも、富士通と野副氏側の言い分は、食い違う。

 野副氏側は「今でも問題のある相手とは思っていない。辞任を求められた事実は虚偽だった」と主張する。野副氏の代理人は6日、「辞任しなければ、富士通が上場廃止となり、辞任しなければ解任すると言われたから辞任した。解任理由がなければ辞任などしない」と話した。社長辞任の取り消しを求める姿勢を変えていない。

 富士通は6日、「信頼関係が失われた」として、野副氏の相談役職を解任した。前社長と現経営陣の対立は、ますます深まっている。


あ~~ぁ・・・・・・(^_^;)

投稿: 酔うぞ | 2010/03/07 11:15:59

ニュースでNiftyの名前が出て来て驚いています。昔からお世話になってる老舗プロバイダーも経営状況は厳しいようですね。老舗大手といっても安閑として居られないのが今の時代。JALのようなことになって行かないよう願ってます。

投稿: テスラ | 2010/03/07 11:43:08

ニフティ社の経営状態については、以前は内情も聞いていましたが、今もあまり変わっていないですね。

一方で、インターネットのサービスという点では、新企業が起ち上がってきていて、中には順調に業績を伸ばしている企業もあるのですから、ニフティ社の経営下手というしか無いですよ。

タダ、ニフティ社が日商岩井と手を切ったあたりから、富士通というか、製造業系のカラーがずいぶん強くなって「このサービスでいくらになる」といった供給側の視点ばかりが優先されるようなりました。

そして、コストダウンのために「あるものを買ってくる」となり、その中で成功したのはココログですね。
早く買ったからうまくいった。

しかし、開発能力が無くなり、その後判断能力もなくなってくるから、新サービスに常に後れを取るようになる。

規模が大きいから、薄利多売戦略でも経営上の数字は残る、といったところですね。

投稿: 酔うぞ | 2010/03/07 12:07:54

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