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2009.08.07

朝日新聞は裁判員裁判に反対なのだろな

朝日新聞、読売新聞、サンケイ新聞と並べてみると、これが裁判員裁判報道で見事に各社の姿勢が見えました。

サンケイ新聞は以前から「法廷ライブ」と題して、新聞紙面には載せることが出来ない膨大な量のリポートをWebに公開しています。
当然、記事ですから個々の出来事の取り上げ方など新聞社としての姿勢もある程度見えてきます。

サンケイ新聞に比べると、他の2紙は腰が引けているように感じますが、朝日新聞は何を考えているのでしょうか?

3紙ともWeb上に「サイバ員裁判特集ページ」の作っていますが、朝日新聞の特集は特集というほどのものではない。
そもそも記事の量が他の2紙に比べて極めて少ない。

すごく不思議なのは、初めての裁判員裁判という大事件に対して普通の裁判記事と全く同等の扱いで書いていることです。

ここまで極端な方針は変だと思いますよ。

8月 7, 2009 at 09:09 午前 裁判員裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

初めての裁判員裁判を終わって

サンケイ新聞より「裁判所、検察、弁護側…判決に安堵や不満

初の裁判員裁判を終え、かかわった裁判所、検察、弁護側は「充実した」「従来の裁判官の思考過程と同じ」などと感想を述べた。

裁判員と一緒に判決を出した秋葉康弘裁判長は「裁判員・補充裁判員の方々には、熱心に審理や評議に参加いただき、大変感謝しています。裁判官と裁判員とが一つになって裁判を行うという裁判員制度の目的にかなった、充実した裁判であったと考えています」とコメントを発表した。

東京地検の谷川恒太次席検事は「検察の主張、立証に裁判員の理解が得られた。初めての裁判員裁判を円滑に進行できた」と安堵(あんど)の表情。特別公判部長の青沼隆之検事は「よく討議された判決で、大変しっかりした内容。納得でき、感銘を受けた」と評価した。

一方、藤井勝吉被告の弁護人、伊達俊二弁護士ら弁護側が会見し、「判決に被告の言い分が認定されず不満」とした。

藤井被告も「(裁判員は)若い人が多かった。自分と同年代であれば、近隣住民との問題について少しは想像してもらえたのではないか」と語ったという。

伊達弁護士は「判決は従来の裁判官の思考過程と同じだと思った」と振り返った。

この弁護側の見解にはというよりも報道全体を通じて、裁判員裁判と従前の裁判と何が違うのか?となぜ違うのかについての解説記事がほぼ無いことに注目しています。

伊達弁護士は「判決は従来の裁判官の思考過程と同じだと思った」と振り返った。

藤井被告も「(裁判員は)若い人が多かった。自分と同年代であれば、近隣住民との問題について少しは想像してもらえたのではないか」と語ったという。

一方、藤井勝吉被告の弁護人、伊達俊二弁護士ら弁護側が会見し、「判決に被告の言い分が認定されず不満」とした。

というのだが、わたしには簡単に言えば「弁護方針失敗」の結果だと思う。

「裁判員制度・毎日新聞社説は?」に書いた通り日本の刑法では「犯意」によって罪重さから、罰状まで変わってしまいます。

弁護側は近隣トラブルの結果であると主張し、検察側は確信的な殺意の元の犯行、という主張でした。

この二つの主張をどちらを犯意として取り上げるのか?という観点で、検察側は実際に凶器を突き出して「ナイフを突きつけられたら(被害者は)どういう行動をしますか?」と述べたとのことです。
普通に考えると「逃げる」とか「後ずさりする」となるでしょう。

これに対して、被告の主張は「刺せるものなら刺してみろ」と反論した、というものでした。
そして正面から心臓の付近を刺しています。

この二つのどちらを真実であると見るのか?は、これは検察側のシナリオになるでしょう。

また、そもそも近隣トラブルがあったというのが法廷で争いの中核になった理由は、警察での被害者の息子が述べた調書に「母親は気が強くて・・・」という内容があったのですが、これが裁判員の質問で「調書に署名したことも覚えていない」と否定されてしまいました。

これらの点を考えると、近隣トラブルの結果であるとの主張で通用にすると考えた弁護側が従前の手法にとらわれた古い手法であり、警察での調書を裁判員にひっくり返されるとというのは予想外であったからの失敗でありましょう。

その上、救急車を呼ばない理由を「他の人が呼ぶと思った」「包丁では深く傷つけると思った」などと引き出して、総合的に被告の主張の信用性は低いとされたわけです。

ここで問題なのは、裁判員の素朴な疑問で裁判の方向が偏るのはリンチに繋がるのではないのか?という意見ですが、この点について論評している報道や解説記事はほぼありません。

わたしは、「裁判ではだれも神の視点を持ち得ない」という点に注意して考えるべきだと強く思います。
一言でいえば「裁判でも誤った結論はあり得る」です。
(それゆえに、わたしは死刑には反対です。ただし法律に従うという点で、死刑が刑罰として存在することは是認しています)

裁判は神の視点はないのだけれども、人の視点として蓋然性の高いものを選択するものであるから、社会とって一番良い裁判は全国民の参加による多数決でありましょう。
しかしながら、これではリンチでもあります。
誤解を恐れずにいえば、刑事裁判は社会が個人を罰するのだから、どこまで行っても「ある種のリンチ」であることに代わりは無いと考えています。

そう考えると、今回の判決が重めに出たのは、被告に対する素朴な反発が裁判員の中にあったの、逆の見方をすると弁護側が被告が社会的に強く非難されるであろうことを計算して、裁判員を説得する弁護に失敗した、と見るべきだと思います。

裁判員裁判の本質は市民感覚を判決に反映させることですから、判決のブレが大きくなって当然です。
裁判員裁判に反対あるいは批判する意見の中核は判決のブレを認めたくない、というところは大きいと思います。
しかしながら、それは「裁判官は神であれ」と言っているのに等しいわけで、それ自体があり得ない。
このために「市民感覚から遊離した判決」とか「裁判官の世間知らず」といった批判が2~30年続いていました。
裁判員裁判でも、陪審員裁判でも、あるいは裁判官を査定するような手法を採ったとしても、上記の批判の結果は「よりブレの大きな判決」にしかなりません。

一方で「市民感覚の判決」を求め、他方で「神の判断」を求めること自体が矛盾しています。
市民としてより真剣に社会と向き合うことが必須の時代になったことをよく示している考えます。

8月 7, 2009 at 08:53 午前 裁判員裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.08.06

裁判員裁判についてのまとめ記事

サンケイ新聞より「「開かれた法廷」関心…選任、立証に課題も

東京地裁で開かれている全国初の裁判員裁判は5日、法廷での審理を終えた。裁判員を選ぶ手続き、検察、弁護側双方の立証・主張の手法など、初めての試みばかりの3日間。
新たな工夫で、法廷はこれまでより国民に開かれたものになった一方、問題点も浮かび上がった。(加納裕子)

法廷

「形見のナイフをなぜ持ち出したのか、という質問にはハッとした。法律家からは出ない」。

弁護側がこう評価するように、裁判員の活発な質問の背景には立証・主張の工夫があった。

検察側は主張の際、プレゼンテーションソフトで要点を大型モニターに表示。死因説明に3D(3次元)のCG(コンピューターグラフィックス)を活用したビジュアル立証は、法廷の変化を強く印象づけた。

「殺意」などの用語はかみ砕き、「腹部」を「おなか」と改めるなど、細部にもこだわった。
弁護側も紙を持たずに、裁判員に語りかけるような主張に努めた。専門家同士の応酬の場だった法廷は、格段に分かりやすくなった。

また、検察官は遺体の映像を示す際、「大型モニターを切ってください」と告げ、裁判官と裁判員だけに示し、「目を背けたくなると思いますが、重要な証拠です」と配慮した。

今年1月、東京都江東区の女性バラバラ殺人事件の公判で、検察側は遺体の一部などの映像を傍聴席にも映し出した。そのとき、遺族が号泣して退廷したことの“反省”が生かされた。

ただ、「どこの地検もCGなどを使って立証できるわけではない」(検察幹部)ように、「分かりやすさ」に“地域格差”が生まれる可能性もある。
「ビジュアル立証は目立つが、記憶に残らない」(検察関係者)という懸念も根強い。

今回の裁判では、証言や主張のメモを取る裁判員の姿も目立った。意識の高さとも言えるが、
最高裁関係者は「法廷でのやり取りは映像で記録されている。メモを取るより、やり取りや表情に注目してほしい」と呼びかける。

選任

裁判員を選ぶ手続きへの出席を求められた候補者は49人中47人が出席した。

高い参加意識を示す一方、選ばれた9人の裁判員と補充裁判員以外の38人は“無駄足”。裁判員に選ばれなかった候補者は「手続きに参加しただけでも裁判が身近に思えた」「選ばれるのかどうか、来ないとわからず困った」などと語った。

しかし、呼び出す人数を絞りすぎると、出席率が下がった場合、裁判員を確保できなくなる。呼び出し数の見極めは難しい。

呼び出し状を受け取った候補者のうち、今回はおおむね4人に1人の辞退が認められた。

最高裁は「国民の負担に配慮して、柔軟に認める」との姿勢だ。しかし、辞退の基準を下げると、仕事を持たない人など時間にゆとりのある人の参加しか見込めなくなってしまう。幅広い国民のさまざまな経験や意見を反映するという制度の趣旨からは遠ざかってしまう可能性もある。

当初選ばれた裁判員は女性5人、男性1人。関係者は驚きの声をあげた。

弁護人によると、藤井勝吉被告は被害者と同性の裁判員が多いことに不安を感じていたという。弁護人は「被害者は女性だが、男性でも『自分の妻が同じ目にあったら』と考えるかもしれない」と量刑に直結しないとの見方だが、対象が性犯罪の場合、性別が影響する可能性もある。

候補者の性別や年齢は公表されておらず、評議で男女の裁判員が述べた意見も守秘義務から公にはならない。男女比や職業、年齢などの偏りが与える影響は、公平な裁判との関係で論議を呼びそうだが、検証は困難な状況だ。

「形見のナイフをなぜ持ち出したのか、という質問にはハッとした。法律家からは出ない」。

弁護側がこのようにコメントしたそうですが、これはかなり重要なことでした。
一年以上前に書いた「高校生模擬裁判選手権2009」にこんな一節があります。

まるでミステリーのようなことなのですが、物語ではないので読者に相当する観客は「神の視点」が与えられていません。

わたしはたびたび傍聴もしているし、法学には以前から興味を持っているの者ですが、それでも実際の法廷での立証などでは傍聴人として無責任さも加わってか、法廷に示された内容が全てであるかのように思ってしまうところがあります。
つまり法廷は神の視点を持っていて見逃していることはない、と思ってしまうわけです。

しかし、もっと素朴なところで疑問を吹っ飛ばして裁判が進行しているところもあるのは当然で、弁護士はそれらを立証の順序など、戦術的に利用したりもします。
こういうことが行きすぎると「社会の平均的な判断とかけ離れた判決」といったことになっていくのでしょう。

裁判への士民の参加を、傍聴の延長であると考えてみると分かりやすいと思います。

現在、裁判所内では撮影と録音は禁止されていますが、以前はノートを取ることも禁止されていました。
最近ではノートPCで記録している人もいます。

わたしも加わった中西準子先生の「環境ホルモン訴訟事件」では、意図的に「ネット傍聴」というを試みました。
傍聴者がネット上に法廷を再現してしまうことです。この事によって、傍聴人の意識は高まり何年にも及ぶ裁判でも常にある程度の以上の傍聴人が来たし、裁判長も相当に緊張して審理を進めたと実感しました。

そして、ついに裁判員制度です。
個々の法廷(裁判官)だけではなくて、法曹界全体が緊張して裁判について考えることは、決して悪いことではないでしょう。

8月 6, 2009 at 09:15 午前 裁判員裁判 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2009.08.04

裁判員裁判2日目

今日(2009/08/04)は初めての裁判員裁判2日目です。
サンケイ新聞はだいぶ以前から注目が集まる裁判を「法廷ライブ」と題して、ネット上にリアルタイム(1時間遅れ程度)で報告を挙げていました。
当然、一回の裁判が数時間以上に及ぶ場合には、報告が10本を越えるのですが、今回の裁判員裁判2日目では10時から17時までの公判廷の報告は全部で25本になりました。

その中でわたしが注目し、他の報道機関も取り上げていたのが「【裁判員聴く(15)】「4番さん、どうぞ」「えーと…」女性裁判員が初質問(14:00~14:15)」です。

10分間の休廷の後、再び法廷に姿を現した3人の裁判官と6人の裁判員。全員が席に座ると、秋葉康弘裁判長は左の方に顔を向け、正面向かって右から3番目の場所に座っている女性の裁判員に話しかけた

裁判長「4番さん、どうぞ」

秋葉裁判長に促された女性裁判員。意を決したように、証人席に座る被害者の文春子さんの長男に向けて口を開いた

女性裁判員「えーと、先ほど(母親の)人物像の説明で、調書と食い違うところがあってひっかかるのですが、どのように確認しましたか」
裁判長「警察で調書を作ったときの調書の内容の確認方法を聞かれているんですが」

全国初の裁判員裁判となった今公判で、初めて口を開いた裁判員。声は小さいながらも、はっきりとした口調で質問を終えると、首を軽く右に傾けながら、証人の長男が答えるのを待った。他の裁判員も長男の方を見つめ、答えを待っている

長男「正直、覚えていないんです。ぼーっとしていて、調書を読んだらサインしていました」
女性裁判員「書いたのを自分で読んでサインしているんですか」
長男「読んだのも覚えていないんです。正直、(事件当日の)午後から、まるっきり覚えていないんです」

長男に質問を終えた女性裁判員は、秋葉裁判長と顔を見合わせ、軽くうなずく。そして長男の方へ向き直った

女性裁判員「はい、ありがとうございました」

軽く頭を下げながら長男に礼を述べた女性裁判員。次に隣に座る男性裁判官が質問を始めたが、女性裁判員はそのまま下を向くと、手元を動かした。メモを取っているようだ

文さんに、スクーターの止め方を注意したかについて確認した男性裁判官に続き、今度は女性裁判官が質問する

裁判官「犯人が藤井被告と知ったのはいつですか」
長男「女子医大で警察官から写真を見せられ、『この人知っている』といわれ、後できいたら藤井でした」
裁判官「知った時は、どんな気持ちでした?」
長男「何も考えつかなかったです、正直」
裁判官「特に犯人への気持ちは?」
長男「そういうのより、『おふくろ、大丈夫かな』と。そんなの(犯人への気持ち)は二の次だと思いました」
裁判官「『被告のいっていることはデタラメだ』と言いますが、どこがデタラメなのですか?」
長男「おれから言わせれば、全部がデタラメ」
裁判官「その理由はなんですか」
長男「うちのおふくろは、『おれ』とか『やるならやってみろ』とか言わないし、言ったこともないです。そういうのを普通に話している藤井は、これだけのことをやったんだという自己嫌悪じゃないかと」

女性裁判官が質問を終えると、秋葉裁判長は、左右を見回した

裁判長「じゃあ、いいですか」

軽くうなずく6人の裁判員。裁判長は、長男に「終わりました」と述べ、証人尋問を終えた

続いて検察側を向く秋葉裁判長

裁判長「次に証拠番号16番について調べたいと思います。モニターを付けてください」

証拠番号16番は、被害者、文春子さんの母親の供述調書だ。女性検察官が立ち上がり、調書を読み上げる

検察官「私は小島千枝こと文春子の母親です。この子のことを『姉ちゃん』と呼んでいましたので、『姉ちゃん』と話します」

調書によると、文さんは5人兄弟の長女だった。親孝行の優しい子で、実家に帰ると農業の手伝いや弟、妹の世話をしていたという

検察官「親孝行だけでなく、親代わりの頼れる存在でした」

裁判員らは、女性検察官が読み上げる被害者の母親の調書に聞き入っている

検察官「姉ちゃんは女手1つで子供を育て、しっかりして気も強いところがありました。その一方で、情にもろいところもありました。私は着る物や履物をよく姉ちゃんにもらっていました。姉ちゃんはいつまでも私を支えてくれると思っていました。けれど藤井(被告)に殺されてしまった」

母親の犯行当日の心境について読み上げを始める女性検察官。裁判員はみんな伏し目がちで聞き入る

検察官「平成21年5月1日は、私は姉ちゃんに病院に連れて行ってもらう予定でしたが、その前に藤井に殺された。どうして姉ちゃんは先のない私より先に命を取られてしまったのですか。生きる支えを失って悔しくて仕方がないです」

女性検察官は母親の訴えの読み上げを続けるが、藤井被告は目を閉じ口を結んだままだ

検察官「私には霊感があります。姉ちゃんはまだ家の中にいるが、私が触ろうとすると消えてしまうのです」

裁判員のなかには顔を悲しげに曇らせる者も

女性検察官は最後に母親の処罰感情について述べ始める

検察官「藤井は前からとんでもないやつで有名でした。命を取ってもらいたい。あの野郎の命を取って私も死にたい。死刑にしないと浮かばれない」

感情を込め読み上げた女性検察官は「以上です」と締めくくった

裁判長は「それではここで休廷します」と述べ、休廷を宣言した

この記事の中で、女性裁判員が被害者の長男に対して法廷での証言と警察の調書との違いを質問して、長男が「警察の調書には署名はしたが、それ自体も覚えていない」との証言を引き出したことです。

この点は、今までの裁判でも何回も問題になっていた点ですが、多くの場合「調書主義」のために調書と本人の証言が矛盾する場合、調書の方を真実と判断する場合が多々ありました。
そのために「なぜ、調書と証言が食い違うのか」自体が問題になることは非常に少なかった。
痴漢えん罪などでは良く言われていた問題です。

非常に印象に残る記事だと思います。

8月 4, 2009 at 10:30 午後 裁判員裁判 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2009.08.03

オリコン裁判終了

朝日新聞より「オリコンが請求放棄、和解 コメント巡る名誉棄損訴訟

音楽チャートの統計手法をめぐる雑誌記事のコメントで名誉を傷つけられたとして、音楽市場調査会社「オリコン」(東京都港区)が、コメントをしたフリージャーナリストに賠償を求めた訴訟は3日、オリコン側が請求を放棄して東京高裁(奥田隆文裁判長)で和解が成立した。

一審・東京地裁はジャーナリストに100万円の賠償を命じたが、実質的な逆転勝訴で裁判が終了した。

訴訟の対象となっていたのは、月刊誌「サイゾー」の06年4月号に掲載された「ジャニーズは超VIP待遇!?事務所とオリコンの蜜月関係」など。

サイゾーも控訴審から利害関係人として訴訟に参加した。

ジャーナリストと代理人によると、和解では、サイゾーがコメントは不正確で了解を得ないまま掲載したことを認めたうえで、ジャーナリストに賠償として500万円を支払い、オリコンに対しても「読者に誤解を与えたこと」を謝罪することが決まったという。

う~ん、なんか微妙な結果になりましたね~。

どう考えても、訴訟恫喝そのものなのですが、それについての結論が出たと言えるものなのでしょうか?

8月 3, 2009 at 09:36 午後 事件と裁判 | | コメント (3) | トラックバック (0)

最初の裁判員裁判

いよいよ裁判員裁判が始まりました。
わたしは以前から何度も書いている通り裁判員裁判に賛成する立場です。
ただし、以前は「無条件で賛成」、「まことに結構」であったのですが、現在は「色々と問題があって難しい」という意見に変わっています。
しかし、裁判員裁判自体には賛成であり、もちろん反対はしません。

そこで、裁判員裁判に反対の意見を集めてみました。

時事ドットコムより「司法という名のリンチ ジャーナリストら反対の声

初の裁判員裁判を控え、市民団体「裁判員制度はいらない!大運動」は3日午前、東京都千代田区の弁護士会館で記者会見を行い、「強行しようとしていることに強く抗議する」などとする声明を朗読、改めて実施に反対の声を上げた。

呼び掛け人でジャーナリストの斎藤貴男さんは、

  • 裁判員裁判について「司法という名のリンチになるのではないか」と懸念。
  • これまでの裁判が真実の究明ではなく、国家の意思を示すために行われてきたと指摘し、
  • 「裁判の位置づけを変えず、市民を動員してもそれはリンチでしかない」と批判した。
(2009/08 /03-13:22)

朝日新聞より「裁判員制度、反対派はビラ配り 東京地裁前

初めての裁判員裁判が開かれる東京地裁の前には、裁判員制度に反対する団体も集まり、ビラを配った。呼び出された裁判員候補者が集まった時間とも重なり、取材する報道陣などでごった返した。

弁護士らで作る「裁判員制度はいらない!大運動」は「制度を廃止しよう」というビラを用意。午前9時ごろから、地下鉄霞ケ関駅から出てくる人たちに配った。

呼びかけ人の一人の高山俊吉弁護士は
「裁判員制度は、刑事裁判の原則から大きくかけ離れ違憲だ」と訴えた。

一方、冤罪事件の支援などをしている「日本国民救援会」も同じころから、裁判員候補者たちに「冤罪をふせぐことが大事だ」と訴え、「無罪推定の原則」や「疑わしきは被告人の利益に」などの説明を記したビラを配った。

サンケイ新聞より「【裁判員初公判(12)完】注目の初質問なし、不規則発言の中で初日の幕閉じる

《証人として出廷した近所の女性に対する弁護側の質問が終了した。検察側は再度立ち上がる。弁護側が引き出した調書に反する女性の証言について、もう一度問いただしたいようだ》

検察官「1点だけ。あなたは『ケンカのような声を聞いた』といいますが、そのときテレビはついてましたか」
近所の女性「ついてません」
検察官「出かける直前は?」
近所の女性「ついていませんでした」
検察官「いま『ぶっ殺す』という声を聞いた後、女の人が何か言っていたかについて『今の記憶では女性の声を聞いていなかった』と証言していましたが、聞いた記憶はありませんか」
近所の女性「ありません」
検察官「以上です」

《検察側の質問が終了すると、秋葉康弘裁判長が声を上げた》

裁判長「ちょっと打ち合わせをしますので、裁判員は退廷します」

《証人尋問では、検察側・弁護側双方の質問が終わった後、裁判官と裁判員も証人に質問をすることができる。その打ち合わせだろうか。裁判長を先頭に、6人の裁判員、3人の補充裁判員、2人の裁判官が退廷した。証言席に1人残され、手持ちぶさたな様子でイスに座っている証人の女性に、検察官はなにやら声をかけている》

《5分ほど経過した後、やはり裁判長を先頭に、裁判員、補充裁判員、裁判官の順で入廷し、公判が再開された。すると検察官が「1つ補充質問をさせてほしい」と言って立ち上がった》

検察官「先ほど、窓を閉めてから10分後ぐらいに警察官が来たと言っていましたが、なにか記録はありますか」
近所の女性「写メールで撮りました」

《検察官は「携帯の写真ですね」と確認した後、「今見せてほしい」と要求。証人は、イスの後ろに置いていたカバンの中から携帯を出し、なにやら操作した》

近所の女性「12時8分です」

《携帯で写真を写した時間を確認して検察官の質問は終了。いよいよ、裁判員が質問を始めるのか。6人の裁判員は、いずれも証人を見つめている》

《しかし、裁判長は意外な言葉を口にする》

裁判長「では、終わります。ありがとうございました」

《証人の女性は裁判長に促されて退廷した。どうやら、証人に対する裁判官、裁判員の質問はないようだ》

裁判長「本日の審理はこれで終わりにしたいと思います。明日は予定通り10時に開廷します」

《裁判員が退廷しようと立ち上がったとき、突然傍聴席の後方から、白いシャツを着た女性の大きな声が響いた》

女性「公判前整理手続きで裁判の筋書きが決まっているのになんで裁判員裁判をやる必要があるんですか!」
「労働者人民を裁く裁判員制度に反対します。
裁判員の人たちは人を裁くことを拒否してください!

《不規則発言にざわつく法廷内。裁判員らもあぜんとした表情で女性を見つめる》

裁判長「傍聴席から傍聴人を退廷させてください」

裁判所の職員「不規則発言で退廷ですか」

裁判長「いえ、全員を退廷させてください」

女性「裁判員制度に反対します!」

《騒然とした雰囲気のなか、裁判官らに促されて裁判員は退廷。午後4時40分、日本初となる裁判員裁判は、こうして初日の幕を閉じた》

=(完)

赤で示したところが、反対意見なのであるが、わたしには反対派の意見に根拠というか原理がさっぱり分からない。

今までの裁判に問題があるから、変更することに反対、というのは理解しがたい。

裁判員裁判ではこんな問題があるから反対、というのであればまだ理解できるのだが、そういう意見は積極的に反対運動をしている人たちの中からは強く聞こえては来ない。
これでは「裁判員らもあぜんとした表情で女性を見つめる」というのも当然だ。

8月 3, 2009 at 09:26 午後 裁判員裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

アラブ首長国連邦のバブル崩壊?

日経新聞より「金融危機で事業中止・停止 UAE、総額28兆円

【ドバイ=太田順尚】
アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの調査会社プロリーズ・グローバルは、金融危機によりUAEで中止、または停止となったプロジェクトは400件以上に上り、総額は3千億ドル(約28兆5000億円)以上に達するとの試算を発表した。

UAEでは不動産開発ブームが続いたドバイを中心に、住宅や商業プロジェクトの中止が相次いだという。

一方、サウジアラビアでは中止、または停止されたプロジェクトは約80件となり、総額は200億ドル(約1兆9000億円)にとどまっているという。

プロリーズ・グローバルは、サウジはUAEほど市場が開放されておらず、外国人の不動産所有も制限されていることなどを指摘。このような背景から、投機を抑制できたと分析している。
(14:02)

Photo

ドバイと言えば、有名な「パーム・アイランド」の衛星写真であります。

宇宙から見えるバブルとでも言うべきなのでしょうが、世界的大不況で色々な工事が継続不可能になったという情報は以前からありましたが、それが総額28兆円というのはこれまた桁外れですね。

アラブ首長国連邦(UAE)について、駐日アラブ首長国連邦大使館HPより

アラブ首長国連邦(the United Arab Emirates)は、アラビア半島のアラブ湾沿いに位置する、7つの首長国(アブダビ、ドバイ、ウム・アル・カイワン、シャルジャ、アジュマン、ラス・アル・ハイマ、フジャイラ)で構成されている国です。

19世紀以降イギリスの保護下に置かれていましたが、1971年12月2日、各首長国が統合し、アラブ首長国連邦が建設されました

首都はアブダビで、シェイク・ザイード・スルターン・アル・ナヒヤーン現大統領の出身地でもあります。UAE政府は建国以来ザイード大頭領統統率の下、休むことなく国の発展に尽くし、短期間の内に経済発展、アコ界開発を成し遂げ、砂漠の町を緑化の進んだ緑多い高層ビルの建ち並ぶ超近代都市へと変貌させました。

UAEの人々は伝統的に外国人の受け入れに寛容で、街中にはインド亜大陸、イラン、他のアラブ諸国、ヨーロッパ諸国の人々が多く、まさしくコスモポリタン・シティと呼べます。

現在UAEの生活水準は世界でも高レベルに達しており、湾岸地域の中でもっとも安定した国の一つとして知られています。

UAEの地理

北緯22度及び26.5度、東経51度及び56.5度の間に位置。北をアラビア湾、東をオマーン湾とオマーン、南をオマーンとサウジアラビアに、西をカタールとサウジアラビアに囲まれている。総国土面積83,600平方キロメートル。UAEはアラビア湾沿いに600キロ、オマーン湾に沿って100キロの計700キロに及んで、海岸線が伸びています。

Photo

面積は日本の22%、人口は4%(446万人)、GDPは1,901億ドル、一人当たりGDPは42,349ドル

GDPが2000億ドルの国で3000億ドルの事業が停止になったというのは、大変なことで今後どうなっていくの、注目したいと思います。

8月 3, 2009 at 04:56 午後 海外の政治・軍事 | | コメント (0) | トラックバック (0)