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2009.03.26

神世界に一斉捜索

読売新聞より「会員名簿など押収 「神世界」事件一斉捜索

「神世界」グループの霊感商法事件で、県警が詐欺容疑で25日朝から始めた6都道県の系列会社など約20か所に対する捜索は同夜まで続き、会員名簿などの関係書類を押収した。
被害総額は100億円を超えるとみられ、県警は押収品などを基に詰めの捜査を進める。

山梨県甲斐市竜王にある系列の有限会社「えんとらんすアカサカ」では、捜査員約10人が午前9時過ぎから、約4時間にわたって捜索。捜査員は段ボール5箱と紙袋3~4袋に証拠品を入れ、ワンボックスの捜査車両に次々と積み込んだ。

県警幹部によると、同社の社長や役員ら13人は、「あなたに蛇の霊がとりついている。除霊すれば病気が良くなる」などとウソをつき、女性5人から祈願料計174万円を詐取した疑いが持たれている。

一連の事件となったのは2007.12.20の記事「警察官が霊感商法」が報道されてからですね。続けて何本もの記事を書いています。

  1. 警察官が霊感商法
  2. 警察官が霊感商法その2
  3. 警察官が霊感商法その3
  4. 神世界に賠償請求
  5. 神世界の動き
  6. 神世界について
  7. 神世界・統一教会・L&G(円天)

これだけ大々的に報道されているのですから、それなりに実体解明が進んでいたのかと思っていたら、どうも神世界はかなり強く捜査に抵抗しているようですね。
だから一斉捜索となった。

悪徳商法と言えども商売なので、裁判ざたになった場合などで、敗訴確実となると「トカゲの尻尾切り」の要領で、組織の温存を図るのだそうです。

全組織を挙げて抵抗する、なんてのはカルト宗教を狂乱的行動というべきなのでしょう。
そういう見方をすると、一見すると警察官として大学教員などが関わっていたということから、狂乱とは縁遠いのかと思っていましたし、内容的にも宗教的色彩よりも詐欺商法的に見えたのですが、段々と明らかになってくるとカルト宗教的な狂乱といったものが背景に強くあるのではないか?と思えてきます。

3月 26, 2009 at 04:52 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

京都駅ビル大停電の正体

京都新聞より「業者「排煙機誤作動」京都駅ビル大停電 伊勢丹 ボタン 納入用通路に

京都市下京区のJR京都駅ビルで25日に起きた全館停電で、市消防局は26日、ジェイアール京都伊勢丹から、商品の納入業者が誤って排煙機のボタンに触れた可能性があると説明を受けていることを明らかにした。

排煙機の誤作動が停電につながった可能性が高く、市消防局は同日、京都駅ビル開発による調査に立ち会い、詳しく調べる。

京都駅ビル開発によると、誤作動した排煙機は、伊勢丹地下2階にある商品納入用の通路の壁に設置してある。
一般客は出入りしない場所で、停電約3分前の25日午後3時47分に、ボタンが押された記録が中央監視センターに残っているという。

市消防局によると、伊勢丹の防災担当者の社員が25日夜、聴き取りに対し、「出入りの納入業者の野菜を運ぶかごとか段ボールが誤ってボタンに当たった可能性がある」と話したという。

伊勢丹総務部は「現時点では特定できないのでボタンが押された経緯について引き続き調査する」という。

京都駅ビル開発の説明によると、排煙機の作動だけでは通常停電しないが、当時はビルの高圧受電設備工事中で電気回路の一部を遮断していたことも影響し、1時間の停電につながったという。

■おわび張り紙やフロントで謝罪 駅内のホテル

全館停電から一夜明けた京都市下京区のJR京都駅ビルでは、館内のホテルや百貨店などが通常通り営業し、平静を取り戻した。

ホテルグランヴィア京都では午前9時すぎ、停電時に一時停止したエレベーター前2カ所に説明板を設置し、停電原因やおわびの文言を掲載。
フロントではチェックアウトする宿泊客に係員が謝罪の言葉を掛けた。ジェイアール京都伊勢丹はいつも通り午前10時に開店し、直後から大勢の客が訪れていた。

この駅ビルではけっこうはでに迷って、ウロウロした覚えがあります(^_^;)

あんなデカイ建物が全館停電でエレベーターに人が閉じ込められた、というのが想像外でしたし、そもそもなぜ停電したのか?と思っていました。

  1. 高圧受電設備を一部止めていた
  2. 排煙機を誤作動させてしまった
  3. 全館停電になってしまった

といった順序で事態が進んだようです。

事故は2009年3月25日午後3時50分頃に発生しています。
停電は1時間後に回復していますから、交通の便、昼間であったこと、比較的短時間であったことなど、大きな問題に拡大しなかったのはラッキーと言うべきでしょう。

不思議なのは、これだけの大規模施設で非常発電装置が作動した様子が見えないのですが、読売新聞関西版にこんな記事が「京都駅ビル停電、非常用発電させず…関係者が失念

京都市下京区の京都駅ビルで停電が起き、ビル内のエレベーター7基に31人が閉じ込められるなどした事故で、停電が発生した際、関係者が非常用発電機を作動させなかったため、非常用エレベーターなどの防災設備に電気が供給されなかったことがわかった。

13基の非常用エレベーターが停止し、4基に10人が閉じ込められたほか、上層階にいた人の避難に利用できなかった。

ビルを管理する京都駅ビル開発は、「非常用発電機が作動していれば、よりスムーズな避難ができた」としている。

京都駅ビル開発によると、非常用発電機は通常、火災などの緊急時に自動的に作動し、非常用エレベーターや排煙装置などの防災設備に電力を供給する。

しかし、25日は、受電設備工事に伴い手動に設定されていた。

停電は、百貨店「ジェイアール京都伊勢丹」地下2階の排煙機のボタンが押され、さらに工事で電気回路の一部が遮断されていた影響で、電気供給システムが緊急事態と認識して発生。

この時、ビル10階の非常用発電機の近くに工事関係者がいたが、停電に慌てたため、作動させることを失念したという。

京都駅ビル開発は、排煙機のボタンが誤って押されることのないような設備改善や、停電に特化した防災マニュアルの整備を検討するとしている。

こうして明らかになってみると、典型的な「事故」ですね。
しかし、受電設備の一部停止で、全館が停電になる可能性があるというのは、設計としては冗長度が低すぎるのではないでしょうかね?

3月 26, 2009 at 04:51 午後 事故と社会 | | コメント (11) | トラックバック (0)

名誉毀損裁判、これではどうにもならないでは?

サンケイ新聞より「八百長訴訟、講談社に4300万円賠償命令 朝青龍ら勝訴

大相撲の八百長疑惑を報じた「週刊現代」の記事で名誉を傷付けられたとして、日本相撲協会と横綱朝青龍関ら力士30人が発行元の講談社などに計約6億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。

中村也寸志裁判長は「取材は極めてずさんだ」として講談社側に計約4300万円の支払いと記事を取り消す広告の掲載を命じた。

賠償額の内訳は

朝青龍関1100万円
相撲協会660万円
栃東関ら6人各220万円
琴欧州関ら8人各110万円
豊ノ島ら15人各22万円

同誌は「横綱・朝青龍の八百長を告発する!」と題した平成19年2月3日号から3回連続で、朝青龍関を中心に相撲界に八百長が横行していると報じた。

中村裁判長は、判決理由で「八百長の合意や現金授受の具体的内容が明らかでない」と指摘。
「(記事は)社会の注目を集めたが、力士生命にかかわる。具体性や迫真性があり、一般読者が真実だと受け取りやすい」として、高額な慰謝料支払いを命じた。

訴訟では、八百長の中心と名指しされた朝青龍関本人が出廷。
「(八百長は)ない。すべて真剣勝負だ」と反論した。
元若ノ鵬=ロシアに帰国=は陳述書で「私は八百長をした」としたが、後に「虚偽だった」と撤回した。

日本相撲協会の話「再び勝訴判決を受け、喜んでいる。八百長報道に何らの根拠もなかったことを認めたもので、意義は大きい」

記事を執筆したライター、武田頼政氏の話「(賠償額は)大きな金額で、当然、控訴する。八百長がないと言うには無理がある。ペンはゆるめられない」

八百長があったと述べた若ノ鵬が「ウソだった」と陳述してしまったのでは、こんな結果になってしまうのも仕方ないところでしょう。

名誉棄損事件ですから、公益性、真実性、相当性の争いであったはずですが、信じるにたる情報がウソでした、となってしまったことについては、常識的に考えて特にマスメディアに対して「取材をしっかりしろ」というのが社会の要請でしょう。

そこを裁判長が「取材は極めてずさんだ」と評したのだと思います。

それにしても、

記事を執筆したライター、武田頼政氏の話「(賠償額は)大きな金額で、当然、控訴する。
八百長がないと言うには無理がある。ペンはゆるめられない」

普通に考えて「そういう思い込みを記事にしちゃいかんよ」という判決だと考えると、どこが「当然控訴」なのか分からないですね。
別にニュースソースがあるのなら、そこで闘わないとダメでしょう。

3月 26, 2009 at 04:09 午後 事件と裁判 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2009.03.24

今日のホームオブハート裁判

今日(2009/03/24)はホームオブハート裁判その6を傍聴してきました。
「児相通告賠償請求裁判・民事45部」です。

原告はホームオブハート側、被告が紀藤弁護士他です。

訴状は「被告らは、悪意を持って虚偽の児童虐待事件を児童相談所に通告したために、子どもたちが長期に渡って保護施設に収容されたことに対する損害賠償を求める」といった内容であるそうです。

まあ、これはこれで裁判で争えば良いかと思いますが、今日の法廷で非常に気になるやり取りがありました。

今日は、原告側が前回まででている甲15号証に加えて、甲16~70号証までを証拠申請しました。
これに対して、被告側が「関係ない内容を証拠として提出されても、一々反論することになるから・・・」と反対しました。
もちろん、原告側は「被告側こそ他の裁判で関係ない証拠を出している」と主張して、そこだけ見ると「子供のケンカのようだな」と感じます。

そこで裁判長が「争点を拡大するつもりはない」と言って、無闇に関連証拠を採用することはないと取れる意見を述べました。

わたしは以前「広げることには反対」と裁判長が述べた場面に当事者として立ち会いました。

2006.01.28の酔うぞの遠めがねの記事「インターネットに書かれるから証言拒否や追加訴訟」より

昨日「中西 vs 松井裁判」で原告側弁護士が驚くべき発言をしました。
産総研の中西先生が京都大学の松井教授のシンポジウムにおけるプレゼンテーションの内容についてインターネット上の個人の日記(雑感)で批判したことで「名誉毀損である」と損害賠償請求が起こされたので、わたしが名目上ではありますが「インターネット上の表現の自由を考える会」に深く関わっている関係からも「この裁判では中西先生を応援する」として山形大学助教授の apj さんと共に「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」というサイトを作って、裁判の様子を伝え、中西先生を応援する立場で傍聴に多くの方の参加をいただくように呼びかけるなどの活動をしています。

この活動は名誉毀損事件が提起されて裁判が始まってから始めたものですが、この種の動きが原告側にプレッシャーを与えるであろうことは承知しています。
しかし、元々裁判と言うものは「ある時点で区切って考える」ですから、裁判が始まった後の問題をその裁判に取り込むことは裁判を混乱させるので御法度というべきものでしょう。
ところが、原告側は apj さんの記事を証拠として提出しました。

つまり裁判の内容を批判したインターネット上の記事をその裁判の証拠として提出したというもので、裁判の範囲を広げる方向に動きました。
これに対して昨日は被告側弁護人の弘中弁護士が「後からの話を持ち出すべきでない」と述べたのに対して、原告側弁護人は追加の訴訟あるいは別の訴訟を起こす、と宣言しました。

この将来の訴訟とは「元の裁判について、報じるインターネット上の記事が問題だから訴訟する」というもので、「環境ホルモン濫訴事件:中西応援団」に責任者として名を連ねている apj さんと酔うぞには、訴訟を起こされる可能性が出てきました。

この時に裁判長は「裁判を拡大することに反対です」述べました。

結果的に、何事も起こらなかったわけですが、民事裁判では基本的に原告被告の双方が言いたいことを言って、裁判所が判断を下すのですから、主張の途中で裁判所が「反対だ」と述べるのは、かなり重大な局面であると考える事もできるでしょう。

この裁判の中核である児童の一時保護については普通に考えると時効が成立しているので、時効が成立しないという事にしないとそもそも賠償請求ができません。
よって、裁判所が「時効である」と判断すればそれで終結になるのだろうと思います。

ところで、今日の法廷はなかなか壮観でありました。
なんと、被告側の弁護士が16人来て、15人が柵の中(弁護士席)につきました。
問題は柵の外で、わたしを入れて全部で6人・・・・・う~む

3月 24, 2009 at 08:07 午後 裁判傍聴 | | コメント (6) | トラックバック (0)

SFCG(旧商工ファンド)破産

「SFCG(旧商工ファンド)破たん」の続報と言えますが・・・・・。
サンケイ新聞より「SFCGが再建断念 二重譲渡700億円

東京地裁は24日、2月に経営破綻(はたん)した商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド)の民事再生手続きの廃止を決定した。

同社は今後、破産手続きに移行する。

同日正午に記者会見した保全管理人の瀬戸英雄弁護士は、同社が日本振興銀行など数行に債権を二重に売却した額が約700億円に上ることを明らかにした。

瀬戸弁護士は東京地裁が同社は再建の見込みがないと判断した理由として、債権の二重譲渡や約38億円に上る税金滞納、近く貸金業の免許を取り消される見通しであることなどを挙げた。

同社は取引先の数行に対して債権を二重に売却しており、額は約700億円に上るとしている。瀬戸弁護士は現時点では同社から事務上のミスと聞いているとしたうえで、「意図的なら刑事責任の対象になると思う。これから調査していく」と述べた。

SFCGは昭和53年に商工ファンドとして設立。
中小企業向けに高利での融資を手がけてきたが、過去に利息制限法の上限を超えた強引な取り立てが社会問題化、現在も多額の過払い金返還訴訟を起こされている。
その返還負担や、金融危機に伴う資金調達難から今年2月に約3380億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請していた。

このニュースは裁判所にいて聞いたのですが、さすがにビックリです。

民事再生手続きから破産手続きにというのは破たん企業の処理としては珍しいものではありませんが、この記事に紹介されている通り「債権の二重譲渡」なんて問題もありますし、そもそもが巨大企業であって、子会社や持ち株会社といった形で多数の関連企業があります。

つまり「破産手続きなのでこの段階で清算です」とやって良いのか?と直感的に感じるところです。

貸金業というのは手堅くやれば破産するなんて事があり得ない業種です。無理な貸し出し、無理な取り立てといったことが積み重なって破産手続きになったのは明らかなことですから、そこにかかわっていた関連会社がどういうことをやっていたのかを明らかにしないで、破産手続きもないものだと思うのです。

3月 24, 2009 at 06:11 午後 経済・経営 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.03.23

森精機・DMGが資本提携

サンケイ新聞より「森精機製作所が独工作機械最大手と業務・資本提携

工作機械大手の森精機製作所は23日、欧州最大手の工作機械メーカー、ギルデマイスター(DMG、ドイツ・ビーレフェルト市)と業務・資本提携したと発表した。

今回の提携により、4兆円規模といわれる工作機械の世界市場で、両社あわせた売り上げシェアは業界トップの10%に達することになる。

両社は発行済み株式の5%ずつを相互に持ち合う方針で、すでにDMGは、森精機の株式を取得。森精機も、4月2日にはDMGの筆頭株主になる見通し。

また、今年中に森精機の森雅彦社長がDMGの監査役に、DMGのルーティガー・カピッツァCEO(最高経営責任者)が森精機の専務執行役員に就任する。

一言「ほ~~~」であります。

3月 23, 2009 at 10:04 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)