« 東金市女児殺害事件・指紋に疑問符 | トップページ | 国交省がコンテナー車横転対策を検討しているというのだが »

2009.12.03

三菱自動車にプジョーシトロエングループが出資

日経新聞より「三菱自、仏プジョーが出資 3~5割で最終調整

仏自動車大手のプジョーシトロエングループ(PSA)が、三菱自動車に資本参加することが2日、明らかになった。

PSAが三菱自の2000 億~3000億円規模の第三者割当増資を引き受けて筆頭株主となり、議決権の3~5割を取得する案を軸に最終調整している。

三菱自は資本支援を受け経営再建を加速する一方、PSAは三菱自が持つ電気自動車など環境技術や新興国の事業基盤を活用。

環境車の共同開発なども検討しており、激変期の世界市場を共同で開拓する。

海外勢による日本の自動車メーカーへの大規模な資本参加は、1999年の日産自動車と仏ルノーの資本提携以来、約10年ぶり。

金融危機後の世界的な需要急減と環境車シフトで自動車業界はかつてない試練に直面している。

環境技術を軸とした「三菱自―PSA連合」の誕生は、合従連衡の新たな枠組みとして世界の自動車メーカーの再編戦略に影響を与えそうだ。 (06:00)

たまたま、三菱自動車とPSAに電気自動車のモーターとインバーターを供給している明電舎をよく知っていて、色々な話を聞いていますが、三菱自動車とPSAという自動車業界内では小規模メーカーが電気自動車の製造で先行しているところが歴史的にも面白いことだと見ています。

電気自動車自体は自動車が発明されるとほとんと同時期に出てきていて、電力を使って走るトロリーバスは日本でも昔ありました。
明電舎が電気自動車のモーターを製造することになったのは、電動フォークリフトのモーターなどを生産しているからだそうです。

つまり車輌にモーターを使うこと自体は極端に変わった技術とは言えないのですが、現実には電気自動車の量産はいまだに行われていないようです。
三菱自動車とスバルが電池自動車の商品化を決めていますが、まだ試作程度の生産速度です。

数年前に慶応大学が作った、電池自動車エリーカの開発について聞いたことがあります。

エリーカが8輪のホイール内にモーターがある、インホイールモーターであることは有名ですが、このためにエリーカは外見は自動車のような形をしていますが、構造的には電車に近いです。

平らなフレームの内部に電池を詰め込んで、板状にしたところにモーター付きをホイールを取付、その上にボディーを載せています。

このアイデイアのために、全長が調整できるということで、コミュニティーバスの提案もあります。

外見は自動車ですが、構造が自動車とは言いがたいわけで、衝突安全性などについては「横に置いて」開発したのでしょう。
「自動車の専門家ではこの設計は出来ない」と言われています。

この話を拡大すると、電気自動車を開発するのは自動車メーカーではないのかもしれません。
自動車生産では、エンジンを量産するためにトランスファマシンを製造することが必要ですが、そのためにエンジンの種類は自動車の種類に比べても格段に少なくなります。
これに対して、モーターでは同じ原理のモーターが無数と言って良いほどの多種類が作られています。

つまり、動力機関としてはモーターはエンジンに比べて極端に小規模な生産体制で製作できます。
これらが、三菱自動車・PSAといった小規模メーカーが電気自動車に手を出せる理由でしょう。

電気自動車の将来は、電池のコストが下がらないと内燃機関搭載の自動車とは競争できそうもありません。
その上で、ガソリンスタンドに変わるインフラの整備も不可欠です。
しかし、エリーカの例に見られるように、色々な種類・性能の車を作り分けることが出来る可能性もあるわけで、自動車と電気自動車は別の物と考えた方が妥当かもしれません。

わたし自身は、電気自動車と自動車は自動車と鉄道ぐらいの違いがある交通機関ではないかと思っています。

12月 3, 2009 at 08:53 午前 もの作り |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/46923828

この記事へのトラックバック一覧です: 三菱自動車にプジョーシトロエングループが出資:

コメント

コメントを書く