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2009.12.02

裁判員裁判・初の無罪主張その2

「裁判員裁判・初の無罪主張」の内容が分かりました。
朝日新聞より「裁判員法廷@さいたま/初の「無罪」主張

◇真実見極め 長期戦/候補者「外れてほっと」

県内で初めて無罪かどうかが争われる裁判員裁判が30日、さいたま地裁(中谷雄二郎裁判長)で始まった。

和光市で昨年起きた強盗致傷事件をめぐり、「少年らを集めて強盗を指示した」とする検察側に対し、被告は共謀に関する事実関係を否定して無罪を訴えた。裁判員は、約2週間の長期日程での判断が求められている。

強盗致傷罪などに問われているのは東京都墨田区、探偵業(33)。

起訴状によると、知人の男や少年らと共謀して昨年9月21日、和光市の経営コンサルタントの男性宅に侵入して男性と妻に包丁を突きつけ、約53万円などを奪ったとされる。

実行行為には加わっておらず、事前に犯行を指示したかどうかが争点。

初公判の罪状認否で「共謀はしていない。無実だ」と強調した。

冒頭陳述でも、共謀の有無をめぐって検察側と弁護側の主張が対立した。

地裁は当初、120人の裁判員候補者を選んだが、繁忙期や長期日程、インフルエンザの影響などを考慮して10人を追加した。
30日の選任手続きには、辞退が認められた人らを除く51人が出席を求められ、41人が参加。
選任されずに安心した表情の人もいた。

さいたま市のペット雑貨販売店長の女性(25)は、クリスマス商戦の最中で上司から「タイミングが悪かったね」と言われた。
いったん勤務を外れた日程を再調整し、職場に戻るという。
上尾市の主婦(58)は「有罪か無罪かを自分で考えるのかと思うと、胃が痛い。選ばれなくてほっとした」と話していた。

◆無罪主張の強盗致傷事件冒頭陳述(要旨)

◇検察側

被告は昨年8月下旬か9月上旬、知人に強盗の実行役を集めるように依頼した。

知人と少年らと被告は昨年9月19日、東京都新宿区のカラオケ店で打ち合わせをした。

そこで被告は被害者の男性を襲うよう指示。
被告と知人は男性宅の地図を渡し、被告が「ぶっ飛ばしてでも、現金と金になるものを全部持って来い。
手足4本、折っちゃってもいい」などと告げた。

男性に大けがをさせたかった理由は、暴力団組長と男性の間の金銭トラブルだった。

組長にかわいがられていた被告は、組長の裁判を男性が傍聴していることを不快に思っていて、同22日に予定されていたその裁判を見せたくなかった。

指示を受け、少年ら4人のグループは同21日未明に男性宅に侵入。男性やその内縁の妻に包丁を突きつけ、現金計53万5千円と腕時計など約144万2千円相当を奪った。
その際、妻に約1週間のけがを負わせた。

◇弁護側

被害者の男性に関する金銭トラブルの解決を被告が知人に依頼したところ、被告の知らないところで強盗事件が起きてしまった、というのが真相だ。

被告は知人や少年らに、強盗を依頼したり指示したりしたことはない。

検察側が「指示した」というカラオケ店では、知人と少年たちの会話をすべて聞いていたわけではない。

自分の携帯電話にかかってきた相手と話すため、部屋の外に出ている。
部屋にいる間に、強盗の話は一切なかった。

被告は、この後、少年らがどんな行動を取ったのか知らない。

金も一切もらっていない。

事件後、男性との共通の知人から「被害者はとても怒っているが、500万円出せば何もしないと言っている」と告げられた。

結果として少年らが被害者に危害を加えたのなら責任の一端があると考え、500万円をこの知人に渡した。

「強盗をしよう」と話し合った証明はなく、無罪だ。

弁護側の主張は

「強盗をしよう」と話し合った証明はなく、無罪だ。
に集約されるのでしょう。

「強盗」というのは実効行為としては極めてはっきりしていますから、それを指示し実行させたというのも明確な指示があることが事件の前提でしょう。
検察側が「強盗しろ指示したと解釈できる」という論理である場合には、そこに解釈論を持ち込めるのか?とはなるでしょう。いわば「強盗しろという意外に解釈のしようがない指示があった」ということにしないと、「強盗」という言葉が無いようなケースでの「指示」の解釈は出来ない。

「ボコボコにしろ」ぐらいの話があったとして、それが「強盗を実行しろ」にはならないわけですが、被害者と加害者は元もと知人であるようですから、「襲って金を取ってこい」といった形で「金」という言葉がキーワードのように思います。

取り組んでいる裁判員の方は大変でしょうが、非常に興味深いし、警察・弁護の対立が厳しいですから、どのよう判決であっても控訴があると予想します。
それによって裁判員裁判の評価も出て来るわけで、注目するべき裁判でしょう。

12月 2, 2009 at 09:19 午前 裁判員裁判 |

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