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2009.09.15

消火器爆発

朝日新聞より「駐車場の消火器が破裂、小学男児が重体 大阪の住宅街

15日午後4時55分ごろ、大阪市東成区中本4丁目の駐車場「NKモータープール」の近くに住む男性から、「消火器が破裂した」と119番通報があった。

東成署によると、この事故で小学生男児1人が頭にけがを負い、意識不明の重体。

消火器は20年前に製造されたもので、同署は破裂した原因や、管理上の問題がなかったか調べている。

同署によると、けがをしたのは、近くに住む自営業(48)の長男で、大阪市立小学校4年生(10)。

一方、破裂した消火器は、ヤマトプロテック(東京都)製で、総重量は10キロ前後という。

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同署によると、消火器は駐車場の隅に置かれ、誰でも触れる状態だった。周辺で4年生と友人の2人が遊んでいた際、4年生が消火器の安全ピンなどを触っていたところ、破裂してぶつかったという。

消火器の底の部分がさびており、同署は何らかの原因で消火器内の圧力が高まり、もろくなっていた底が抜け、破裂したとみている。消火器は約10メートル離れた道路の反対側で見つかった。

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同署によると、90年ごろからこの駐車場を管理していた男性は同署に、「管理人になった当時、不要になった消火器を別の場所から駐車場に持ってきて置いておいた。点検はしていなかった」などと説明。消火器の耐用年数は消防法で定められていないが、各メーカーは一般的に8年をめどに交換を呼びかけている。

現場は、JR森ノ宮駅の南東約900メートルの住宅街。

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この写真は、サンケイ新聞の記事のものですが、すごい様子になっています。

構造図にある通り、ハンドルを握ると、内部の炭酸ガス・カートリッジが解放されて、タンク内が加圧され、内部の薬剤がホースから噴出するのが、粉末形消火器です。

記事によると、この子供はどうやらハンドルを握ったのではないか、と思います。
その結果、炭酸ガス・カートリッジが解放されるところまでは普通ですが、圧力が高まったタンクがそのまま破裂してしまった、ということのようです。

そもそも、薬剤を噴出するだけの圧力があれば良いので、タンク自体はさほど高圧には耐える必要がないはずです。
確かに、記事のように容器が錆びていれば、タンクの強度が大幅に落ちている可能性はあります。

そこで、気づいたのですが、粉末式の消火器の薬剤(粉末)は燐酸二水素アンモニウムで、物質としては粉末あるいは結晶だそうで、吸湿性があるようです。
詰め替え時期が5~8年とされていますから、あまり吸湿性が問題にはならないのかもしれませんが、粉末が流動する条件を保つためには、空気とは遮断した方が良いに決まっているので、フィルムで蓋をしておく、といったことでもやっているのでしょうか?

この記事を書くために、ウィキペディアを参照したら

加圧式粉末消火器は広く普及している為、錆で破裂の危険があるものが散見され、実際死亡事故を含む大きな事故が発生している。

決して放置したり練習用などとせず、消防設備業者に回収を依頼する。

錆び易い環境下や点検の行き届かない恐れのある場合には蓄圧式とすべきであろう。

と注意が出ていました。

今回の事故を起こした、消火器は20年ぐらい放置してあったようで、容器の錆びはもちろん、薬剤の固化も十分にあり得るでしょう。

そう考えると、今回の爆発は「爆発するべくして爆発した」としか言いようがありません。
消化器の性質上、屋外に置く必要も十分にあるでしょうが、放置状態はダメでしょう。

9月 15, 2009 at 11:24 午後 事故と社会 |

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