« 日本航空の大混乱 | トップページ | 裁判員裁判・傍聴人が反対騒動 »

2009.09.14

裁判員裁判・罪名を争う

サンケイ新聞より「【裁判員 千葉地裁】罪名争う初のケース始まる 強盗致傷か窃盗+傷害か

罪名が争われる初のケースとなる裁判員裁判が14日午後、千葉地裁(小坂敏幸裁判長)で始まった。

女性の下着を奪い、捕まえようとした男性にけがを負わせたとして強盗致傷罪に問われた千葉市中央区の会社員(49)は事実関係は認めたものの、弁護側は「被告のやったことは強盗致傷罪ではない」と検察側が示した罪名に反論。窃盗と傷害罪にあたると主張した。

強盗致傷罪には最高で無期懲役があり、有期懲役のみの窃盗と傷害罪が適用された場合より重い量刑となる可能性が高い。

裁判員は強盗致傷罪に当たるか、専門的な判断を迫られることになる。どのような判断を下すかに注目が集まる。

被告は今年5月、千葉市内に住む女性宅のベランダに忍び込んで、下着など3点を奪い、乗用車で逃走しようとした。
その際、犯行を目撃し、被告を捕まえようとした男性=当時(33)=の左腕に数回かみつき、車を発進させて、男性に軽傷を負わせたとして起訴された。

検察側は冒頭陳述で、被告が下着を盗んだ後に、逮捕されないように暴行を加えたとして、強盗致傷罪にあたると主張。

これに対し、被告は事実関係については「間違いございません」と深く頭を下げたものの、「法律的なものは弁護士に任せる」と述べた。

弁護側は、男性が消防士で体力的に被告より秀でていた点、被告にかみつかれても、服をつかみ続けるなど状況が変わらなかった点などを上げ、「(強盗致傷罪を成立させるほどの)強い暴行には当たらない」と主張した。

いずれこういう事件が裁判員裁判に登場するだろうと思ってました。

ずっと前に書いた記事です。「裁判員制度・自白を考える」
要するに、日本の刑法では犯意が判決=刑罰=適用法令に影響するから、慣れている検察・裁判官・弁護士と裁判員で判断が同じにはならないのが問題だ、ということです。

今回の裁判では、犯意に近いところを裁判員は判断することになりますが、強盗致傷と窃盗+傷害では、判決がだいぶ変わる可能性がありますから、被告側も全力で争ってくるでしょう。

非常に興味深いです。

9月 14, 2009 at 04:57 午後 裁判員裁判 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/46210235

この記事へのトラックバック一覧です: 裁判員裁判・罪名を争う:

コメント

コメントを書く