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2009.08.17

アスベストをめぐる話題

日経新聞より「石綿建材、マイクロ波で無害化 クボタ松下電工外装が処理技術

クボタとパナソニック電工が折半出資する住宅用外装材大手のクボタ松下電工外装(大阪市)は、建材に含まれるアスベスト(石綿)を低コストでほぼ完全に無害化する技術を開発した。

電子レンジに使うマイクロ波でセ氏850度に熱し、有害な繊維構造を壊して無害な粒子に変える。

処理後は建材などに再利用でき、埋め立て処分が不要という。年内にも環境省に事業認定を申請する。

石綿を完全に無害化するには同1500度以上の溶融処理が必要だが1トン当たり約20万円もかかることがある。
石綿を別の物質に変える安価な処理法の開発が進んでいるが、悪影響を及ぼす恐れがある繊維が残るため、実用化は遅れている。

アスベストの繊維が体内に入ってガンを発生させるというのが一般的な理解で、上記の記事はこの対策としては有効だとなるのですが、ちょっと前にビックリした記事があります。
共同通信ニュースより「ラジウム被ばくで中皮腫か 石綿、喫煙で蓄積

中皮腫など肺にできるがんは、吸い込んだアスベスト(石綿)や喫煙により肺に放射性物質のラジウムがたまって“ホットスポット”ができ、非常に強い局所的な体内被ばくが続くのが原因とする研究結果を岡山大などがまとめ、27日に発表した。

岡山大地球物質科学研究センターの中村栄三センター長は「こうしたがん発生の仕組みは、考慮されていなかったのではないか」と指摘。

研究チームの山口宇部医療センターの岡部和倫外科系診療部長は「肺にたまったラジウム量を測定すれば早期診断につながる。ラジウムを排出する薬ができれば中皮腫などが予防できるかもしれない」と話している。

中村センター長らは、鉄を含むタンパク質「フェリチン」などの固まりと中皮腫の関係を研究。
6人の悪性中皮腫患者の肺からこの固まりを採取すると、いずれもごく微量だが海水の100万~1千万倍の濃度のラジウムが検出された。

5人の患者の肺からは鉄分が多い青石綿と茶石綿を検出。

もう1人は石綿はほとんどなかったが喫煙者で、たばこにも鉄が含まれることから、過剰な鉄分が肺でフェリチンを沈着させて固まりを成長させ、ラジウムが蓄積するのではないかとみている。

ラジウムは食物にごくわずかに含まれ、通常は体外に排出される。
だがタンパク質の固まりに取り込まれると排出されず、放出する放射線が周囲のDNAを傷つけて、がんができると考えられるという。

は~~、なのでありますが、体内にラジウムが蓄積する場合、アスベストの繊維がどれほど影響するのか?という問題になってしまいますね。

期せずして、同じような時期にアスベストをめぐる、今まで聞いたことが無い話が出てきことに驚きます。

8月 17, 2009 at 04:54 午後 医療・生命・衛生 |

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コメント

ラジウムが癌の危険因子であり、特にアメリカで多いトレーラーハウスの様な密閉性の高い住宅においてリスクが高まるとは聞いていましたが・・・。
アスベストの中皮腫発生にラジウムが関係するとは思いませんでした。実に興味深い発表です。
今後の追試の発表を望みます。

投稿: 我楽者 | 2009/08/20 22:54:50

> ラジウムが癌の危険因子であり、特にアメリカで多いトレーラーハウスの
> 様な密閉性の高い住宅においてリスクが高まるとは聞いていました

ラジウムとトレーラーハウスの関係がよくわからないのですが,
トレーラーハウスに放射性同位元素を含む重金属が材料として
使われているということなんでしょうか?

因果関係がわかりませんでした.

投稿: hrgy | 2009/08/24 15:41:44

http://helpno.exblog.jp/3459718/
トレーナーハウス中の化学物質,ホルムアルデヒド
なんかが,ガンのリスク要因だそうですね.

投稿: hrgy | 2009/08/24 15:47:35

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