« 子供の携帯電話問題 | トップページ | 北朝鮮で金属供出? »

2009.07.23

一人で5大学共同事業を潰した男

Matimulogさん経由、サンケイ新聞より「昭和女子大准教授が経歴詐称 5女子大、共同大学院の申請取り下げ

昭和女子大(東京都世田谷区)准教授の男性(61)の経歴が虚偽だったことが判明し、同大など都内5女子大が来年度開設を目指していた「共同教職大学院」の設置申請を取り下げたことが23日、分かった。

男性准教授は16日付で懲戒解雇処分となった。

同大学院としての設置申請は全国初で、大きな注目を集めていた。

同大などによると、共同教職大学院の設置認可申請を実施していたのは

  • 昭和女子大
  • 日本女子大
  • 実践女子大
  • 大妻女子大
  • 東京家政大

の5大学。

昭和女子大は男性准教授をトップの教職研究科長に就任させる予定だったため、同大学院の教員として申請した。

ところが7月上旬、文科省から男性の経歴について指摘があったため調査。調べたところ、文科省の提出書類に記載された「岐阜県教育委員会指導主事」「同研修課長・教育センター第2研修部長」「同県立高校長」などの経歴がいずれも詐称だったことが発覚した。

男性は16年に同大助教授として採用された際も経歴を偽っていたが、大学は分からなかったという。

共同大学院は複数の大学が連携してカリキュラムを組み、連名で学位を授与する仕組み。

20年の制度改正で同大学院の設置が可能となり、5大学は5月末に申請を出していた。

一連の問題について坂東真理子・昭和女子大学長は
「本学教員の経歴詐称が5女子大の共同教職大学院の実現を妨げる結果となり、悔しくてなりません。今後は本学の信頼回復に努めていきたい」
とのコメントを発表した。

町村先生は以下のようにコメントされています。

昭和女子大学は犠牲者というか被害者だが、採用時の確認はずさんだったといわれても仕方がないであろう。

大学教員採用プロセスを考えると、こうしたずさんさはあり得ないことではないと思う。

今までは事務方がきちんと履歴書の裏付け調査をしているのではないかと、なんとなく想像していた。
給与の格付けをするのにも、経歴の正確なところが必要になるのではないかと。
しかしそういうプロセスなしに採用人事を進めることも、あり得ないことではなさそうである。

ディプロマ・ミルなんぞが成立しているところを見ると、採用人事も隙だらけなところが結構あるのかもしれない。

ご本人、ウソの経歴で採用された手前、ウソでしたとは言い出せない状態におかれていたであろうし、文科省に申請書類が行く段階では毎日胃の痛い思いをしていたのではないか?
すべてが明るみに出て、かえってホッとしたとか?

しかし、大学は学問の府であり研究の自由を確保する観点からも、事務方が管理を強化するのも変な話で、下手に強化(?)したのが、町村先生が取り上げていた「jugement:東和大学の教授懲戒解雇紛争」になったのではないか?と思います。

それにしてもこの男性准教授は一人で、5大学共同事業をぶっ潰したのだから、大したものだというか、大変なことをしたものだと言うべきでしょう。

この男性准教授は業界内で話題にならないところでウソを作っていたのでしょう。
極論を言えば「ノーベル賞を受賞しました」といった経歴を偽造しても、すぐにばれてしまうからウソとしても役に立たないわけです。
ありそうだけど、すぐには分からないし、調べないところでウソをつくからウソとして有効(?)なわけです。
この男がそういう計算してやっていたのなら、本格的な詐欺師ですよ。

7月 23, 2009 at 11:47 午前 教育問題各種 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/45716752

この記事へのトラックバック一覧です: 一人で5大学共同事業を潰した男:

コメント

コメントを書く